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2016年08月09日 更新 | 4,730 views

知らないと怖い!ステロイド軟膏の副作用『3つ』と正しい使用法

アトピー性皮膚炎に掛かったら、必ずと言って良いほど病院で処方されるステロイド軟膏。炎症を抑えるのに一番適していることもあり、お世話なっている患者も多いでしょう。しかし、ステロイド軟膏には副作用があるのも事実で、その危険性を説く人も多くいます。今回は、ステロイド軟膏の副作用と安全性についてお話します。

「脱ステ」という言葉があります。主にステロイド剤の危険性を訴える時に使われます。 この言葉の意味は、ステロイドの内用薬や、ステロイド軟膏を使うとアトピーは悪化するので、できる限り早くステロイド剤の使用をやめるべきだということ。

でもそれを信じて、急にステロイドの使用をやめると、ほとんどの人はアトピーが急激に悪化します。ステロイドには、正しい使い方と、正しいやめ方があるんです。

この記事に書いてあること

  • ステロイド剤の主な種類と働き
  • ステロイドの副作用
  • ステロイドの正しい使い方

ステロイド剤は炎症を抑える薬

軟膏をぬる女の娘出典:GIRLY DROP

ステロイド軟膏とは?

人の身体の中では副腎と言う小さな臓器から、毎日一定量のホルモンが生成されています。このホルモンを「副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)」と呼びます。

副腎皮質ホルモンは、体内の様々な炎症反応を抑えて、免疫力を保つ働きがあります。これを人工的に作り出して薬にしたものが、「ステロイド剤」です。

アトピーの治療で最も多く使われるのはステロイド軟膏ですが、それ以外にも、内服薬・注射・吸入薬・点鼻薬・点眼薬などがあります。 こうしたステロイド剤には、「抗炎症作用」「免疫抑制作用」があり、アトピーの症状に合わせて病院で処方されます。

ステロイドの抗炎症作用

ステロイド軟膏には、炎症を抑える強さによって、5つのレベルの薬剤があります。効果が強い方から言うと、「ストロンゲスト→ベリーストロング→ストロング→ミディアム→ウィーク」の順番です。

そもそも炎症とは、怪我や火傷などで身体の細胞が傷付いた時に、そこを一生懸命に治そうとする体内の防御作用のこと。 アトピーの人はこの働きが強すぎて、自分の身体にダメージを与えるほど過剰に反応してしまうんです。そこで炎症を鎮めるために処方されるのが、抗炎症作用を持ったステロイド剤。

アトピーに特効薬...どころか、明確な治療薬は存在しません。ステロイドもアトピーの治療薬ではなく、一時的に炎症を抑える抗炎症薬です。

ステロイドの免疫抑制作用

外部から体内へ侵入してくる異物(ウイルスや細菌)を排除するために、抗体(免疫)を作って体を守ることを免疫反応と言います。これがウイルスや細菌と関係なく、過剰に反応してしまうのがアレルギー反応で、アトピー性皮膚炎や花粉症などの症状として現れます。

そうしたアレルギー反応を抑え、もとの正常な免疫反応に戻す役割が、ステロイドの免疫抑制作用です。アレルギー体質の人は免疫反応が強すぎるので、これを正常な状態に近づけて炎症を抑えるわけです。

私も、もともとアレルギー体質の上にアトピーでもあったので、ステロイドとは長く付き合いました。そして、ステロイドの副作用に悩んだこともありました。

注意すべきステロイドの副作用

憂鬱感にとらわれる女の娘出典:GIRLY DROP

ステロイド軟膏は、数回使用しただけでは副作用は起きません。長期間、強いステロイドを使用し続けた場合に、副作用が出る危険性が高まります。 主な副作用の症状としては、『感染症・皮膚萎縮・毛細血管拡張・リバウンド』などが挙げられます。では、症状別に見てみましょう。

感染症

ステロイドは炎症やアレルギー以外に、皮膚表面の免疫機能まで抑え込んでしまいます。これにより、ニキビ・ヘルペス・カンジダなどの感染症にかかりやすくなります。

皮膚萎縮・毛細血管拡張

強いステロイドを長期間使用することによって、皮膚の細胞増殖が弱くなることがあります。その結果皮膚が薄くなり、毛細血管が浮き上がって見えるようになります。

脱ステロイドのリバウンド

強いステロイド軟膏の長期使用は、副腎皮質の働きを徐々に鈍くします。そこで急に薬の使用を止めると、炎症を抑える力が全く働かなくなって、以前より症状が悪化することも。

私が経験した副作用はリバウンドでした。適当なやり方で軟膏を塗っていたことが災いしたんだと思います。当時は無知だったので、悪化したことを「あのヤブ医者め!」と他人のせいにしていましたが、今考えると私が「ヤブ患者」でしたね…。

根拠のない副作用も

ステロイドには依存性があるという説明がありますが、これは全く根拠のない情報です。ステロイドによるアトピーの治療では、症状に合わせて強さの違うステロイドを使い続けることがあり、これが依存症と誤解されたのかもしれません。

薬物ではないステロイドに、「一度使ったらやめられなくなる」といった依存性はありません。

ステロイドは正しく使えば怖くない!

情報を集める女の娘出典:GIRLY DROP

通常の使い方なら副作用は起こらない

副作用に関する間違った情報が、『ステロイド=怖い』というイメージを作り上げていますが、ステロイドは怖い薬ではありません。

副作用が起こるのは、まず症状に合わないレベルのステロイドを使い、効果が見られないので使用量を増やして、しかも長期間使い続けた場合。 または、計画性もなく塗ったりやめたりを繰り返した場合など。医師の指導のもとで、正しく使えば副作用は起こりません。

それでもステロイドって怖いなと感じた方がいましたら、赤ちゃんの乳児湿疹などにも使われるロコイド軟膏というステロイド軟膏があるので気になった方は、赤ちゃんにも使えるロコイド軟膏の効能と注意したい副作用を見てみてください。

ステロイドの正しい使い方

「炎症やかゆみが激しい時は、強めのステロイドで一気に症状を抑え、それから徐々に弱いものに変えていく」というのが、基本的なステロイドの使用法です。

ステロイドは炎症を抑えることが目的なので、炎症がひどい時には強めのステロイドを、効果を確認しながら使うべき。短期間で症状を抑えることが重要です。 もちろん薬の強弱は皮膚の状態を見ながら、医師の判断によって変える必要があります。ぜったいに自己判断には頼らないこと。

ステロイドの使用をやめる時にも、自分だけで判断してはいけません。アトピーの症状が改善されて、ステロイドの必要がなくなったと感じたら、医師の許可を得た上で使用をやめるようにしましょう。

ステロイドに頼りすぎないこと

ステロイドはあくまで『症状を抑える』ための薬なので、その他のアトピーの治療法と組み合わせて使いましょう。ステロイドは治療のサポート役と考えることです。

ふだんから保湿などのスキンケアをしっかりと行い、食事に注意して、ストレスや睡眠不足の解消などに気をつけながら、炎症が出たらステロイドで抑えればいいんです。

アトピー疾患がある以上、ステロイド軟膏の力を借りることは避けられません。正しい使用法なら強い味方となり、早期改善に繋がります。 正しい知識と適切なケアで、ゆっくりとしっかりとアトピーを改善しましょう。

まとめ:知らないと怖い!ステロイド軟膏の副作用『3つ』と正しい使用法

ステロイド剤は炎症を抑える薬

  • ステロイド剤は人工ホルモン薬
  • ステロイドには、5つのレベルの薬剤がある
  • 一時的に炎症を抑える抗炎症作用がある
  • アレルギーを抑える免疫抑制作用がある

注意すべきステロイドの副作用

  • 感染症にかかりやすくなる
  • 皮膚萎縮や毛細血管の拡張が起こる
  • 脱ステロイドのリバウンドに注意
  • 根拠のない副作用は信じないこと

ステロイドの正しい使い方

  • 間違った使用法が副作用を招く
  • 正しく使って炎症を抑える
  • ステロイドに頼りすぎないことも重要

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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