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2016年04月29日 更新 | 69,549 views

デリケートゾーンの外陰脂肪腫は良性のしこり? それとも悪性?

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香が監修しています。

性器の外陰部にできる良性の腫瘍、外陰脂肪腫。脂肪のかたまりなので痛みはなく、治療も不要です。とはいえその大きさが気になるようなら、整形外科や形成外科、皮膚科や婦人科で切除ができます。外陰脂肪腫かどうか自己判断できなければ、婦人科に行ってみて。ほかの病院よりも、デリケートゾーンを見られる恥ずかしさが少なくてすみそう。

夕方にススキを見て秋を感じている女性

同性であっても、相談しにくいデリケートゾーンの悩み。

陰部にできものができたとなると、なんの病気か不安だけれど恥ずかしくて相談できない……と思い悩んでしまうことも。

できものが柔らかくて、痛みがなければ、それは外陰脂肪腫(がいいんしぼうしゅ)かもしれません。

良性の腫瘍なので、そのままにしていても大丈夫。気になるようなら、切除することができます。

外陰脂肪腫とは?

森の中を突き進んでいく麦わら帽子をかぶった女性

外陰脂肪腫とは、性器の外陰部などの性器周辺にできる良性の腫瘍のこと。

外陰脂肪腫の原因・治療法は?

柔らかくてゴムのような弾力があります。かゆみや痛みなどの症状はなく、変色もありません。

皮下脂肪の多いところにできやすく、汗腺や皮脂腺のつまりが原因とされているとか。

気になる場合は切除もできる

デリケートゾーンにできものができたとなると「大丈夫なのかな……?」と不安になってしまいますが、そのままにしていても問題はなく、小さなものなら自然治癒することもあるんだそう。

もし下着にこすれて大きくなったり、ふつうに生活していると違和感があったりする場合は、切除することもできます。その場合外科手術での切除が主で、小さいものならレーザー治療もあるそう。

「見られたら恥ずかしい」「変だと思われないかな……」と不安になってしまいますが、性器形は、人によってさまざま。

しこりがあっても変ではないし、案外気づかれないもの。どうしても気になるときに、切除に踏み切るのがよさそうです。

腫瘍が気になったら、行くべきなのは何科?

ベットによりかかっている下着姿の金髪の女性

外陰脂肪腫の治療は、形成外科皮膚科婦人科でできます。

でも、デリケートゾーンを診察してもらうのは恥ずかしいし、勇気がいるもの。そんなときは婦人科に行くことをおすすめします。

婦人科ならデリケートゾーンだけでなく、女性特有の病気にもくわしいので安心です。もし、しこりが性病などほかの病気が原因だった場合でも、きちんと対処してくれます。

最近は、女医や女性スタッフのたくさんいる婦人科も増えています。男性の医師に見られるのはちょっと……という人は、女性医師のいる婦人科を訪ねてみてください。

それは外陰脂肪腫じゃないかも! 似ているしこり

お腹が痛くてベッドで寝ている女性

かゆみや痛み、腫れがあったら、それは外陰脂肪腫ではないかも

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)はヒトパピローウイルスによる感染症でできる腫瘍で、性感染症のひとつ。とがったいぼ状の腫瘍ができるのが特徴。

腫瘍自体にかゆみや痛みを感じることはほとんどありません。ほかの感染症を併発することが多いので、そのときにかゆみや痛みが発生します。

外科手術やレーザー治療があり、最近は外用薬での治療も増えているそう。

バルトリン腺膿瘍(ばるとりんせんのうよう)

バルトリン腺は、性的興奮を覚えたときに、性行をスムーズに行うために分泌液を出すところ。

バルトリン腺がつまって分泌液が皮膚の内側でたまると、バルトリン腺嚢胞(のうほう)ができます。このバルトリン腺嚢胞の中で感染が起きると、赤みや腫れ、痛みが出てきて「バルトリン腺膿瘍(のうよう)」に。

抗生剤の服用でほとんどのバルトリン腺膿瘍は治るそう。薬で治らない場合は、腫瘍を切開して膿を出します。

また、くり返し腫瘍ができたり、大きくなりすぎたりしたら手術によって切除することも。

外陰ガン

外陰部にできる腫瘍で、もっとも怖いのが外陰ガン。長引くかゆみや痛み、炎症が特徴で、悪化するとしこりができます。

外陰ガンは、女性がなりやすい悪性腫瘍の中でも、3、4%と少ない病気。閉経後の女性がかかりやすいとされています。

ガンの進行によって治療方法は異なり、リンパ節の切除、骨盤内臓全摘、抗がん剤治療と進みます。

気になる症状があったらすぐ婦人科へ

ベッドで寝ながら悩み事をしている女性

デリケートゾーンを見せるのは恥ずかしくて、つい病院に行くのを躊躇してしまうもの。

でもそのままにしていたら、悪性腫瘍だった……ということもあります。気になる症状があったら、すぐに病院へ。良性の外陰脂肪腫と診断されれば、安心できます。

しこりによってデリケートゾーンの形が変わるのは、とても気になるもの。

人それぞれ体の形が違うように、デリケートゾーンも違うのだと思えば、気持ちが軽くなると思います。

どうしても気になるようなら、切除に踏み切れば、もやもやした気持ちから解き放たれるはず。

images via shutter stock

written by qianxiang

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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