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2016年08月09日 更新 | 51,516 views

人工授精の成功確率は『25%』?成功率を上げるためにできること

おもに精子に何らかの問題がある場合などに有効な不妊治療法、「人工授精」。不妊治療を受けている人のうち、約25%がこの治療で妊娠に成功しているようです。妊娠成功率をさらに高めるためには、精子や卵子の老化の原因となる日頃の不摂生やストレスを解消することや、妊娠しやすい排卵のタイミングに合わせて治療をおこなうことが大切です。

何にしようか楽しそうに悩んでいる女性

数ある不妊治療法の中でも、「人工授精」はもっともよく行われている治療方法のひとつ。

妊娠しやすい排卵のタイミングに合わせてセックスをする「タイミング療法」でなかなか妊娠することができない場合に、ステップアップして挑戦する治療法です。

今回は実際に人工授精で赤ちゃんを授かった私が、人工授精で妊娠する確率と、その確率を上げるためにできることなどをご紹介します。

この記事に書いてあること

  • 人工授精とは
  • 人工授精の成功率を上げるためにできること
  • 不妊治療を受けるうえで大切なこと

そもそも人工授精とは

人工授精とは不妊治療法のひとつで、男性から採取した精子を洗浄し、活動能力(濃度・運動率など)を上げたうえで子宮に直接送り込む方法です。

配偶者が提供した精子を利用するものを「配偶者間人工授精(AIH=Artificial Insemination by Husband)」と、第三者から提供された精子を利用するものを「非配偶者間人工授精(AID=Artificial Insemination by Donor)」と呼びます。

「人工」という言葉がついていることから、なにやら大変な治療法だと思っている方も多いようですが、実際は施術も1分ほどで終わりますし、内容的にも精子の注入以降のプロセスは自然妊娠と同じなので自然妊娠にひじょうに近く、流産率なども自然妊娠と変わりません。

通常精子が通らなければいけない膣から卵子までの道のりが大幅にカットされることと、精子を洗浄することによって濃度・運動率などが上がり、優秀な精子が卵子と出会いやすくなることから、精子の機能に何らかの問題がある場合などにはとくに有効な不妊治療法です。

人工授精の妊娠成功率

人工授精の1回あたりの成功率は、平均すると5~7%程度と言われています。

人工授精の回数を重ねるたびに成功率は低下していく傾向があり、病院にもよりますが6~8回人工授精を行って成果が得られない場合、体外受精へのステップアップを勧められることが多いようです。

前述のとおり、優秀な精子を子宮に送り込むプロセスを人工的に操作する人工授精は、おもに男性の精子に問題がある場合に有効な手段。

不妊の原因がそれ以外の部分にあるケースだと、多くの場合、この治療法では対応しかねます。

成功率を上げるためにできること

人工授精を成功に導くには、お互いの精子・卵子を元気で長生きさせ、タイミングを見計らうことが一番の近道となります。

精子と卵子の老化を防ぎ、長生きさせる

人工授精の成功率を高めるためには、まずは精子と卵子をできるだけ長生きさせる必要があります。

一般的に精子の寿命は3~5日、卵子の寿命は6~24時間と言われています。

精子や卵子の老化が進んでいれば寿命は短くなり(精子では2日ほど、卵子では6時間の場合もあるそうです)、互いが元気な「受精可能時期」に遭遇できる可能性はどんどん少なくなっていきます。

日頃から生活の不摂生やストレス、喫煙や飲酒など、精子や卵子の老化をもたらす要因を夫婦で話し合いながら少しずつ解消させ、活性源であるミトコンドリアを増やすことで若返りを図りましょう。

治療を受けるタイミングを見計らう

そして、人工授精をおこなうタイミングも大切です。

妊娠する可能性を可能なかぎり高めたいなら、「排卵直前~直後まで」のあいだに人工授精をおこなうのがベストのタイミングだといわれています。

私が人工授精にチャレンジした中で妊娠に成功した回では、人工授精の直前の内診で「昨日は確かに卵子があったのですが、今はもうありません。今朝くらいに排卵したようですね」と言われました。

私の場合、検査をしてもらって「実年齢より卵子の老化が進んでいる」と言われていたので特にそうだったのでしょうが、それほどピンポイントでタイミングが合わないと成功しないものなのか!と驚いたことを覚えています。

人工授精で妊娠できない場合

不妊治療中の方が、1回もしくは複数回の人工授精によって妊娠に成功する確率は約25%ほどと言われています。

不妊に悩む多くのカップルに妊娠をもたらす人工授精……しかし不妊の原因によっては、検査をクリアし、何度チャレンジしても成功に至らない場合があります。

不妊の原因が精子の問題によるものではないケース

そのような場合、不妊の原因が精子の問題によるものではない可能性が高いでしょう。

不妊の原因がいったいどこにあるのかということは検査を受けることでわかることもありますが、検査結果には問題がないのになぜか妊娠に至らない「原因不明」の不妊であることも少なくありません。

原因が事前にちゃんとわかっていれば、初めからその原因の解消に有効な方法で不妊治療をおこなうことができるのですが、わからない場合にはとりあえず気軽に受けられる治療法から試してみることになります……なので当然、自分たちには効果のない治療法という「はずれ」を引くことも。

考えられる不妊原因

人工授精でどうしても妊娠に至らない場合、考えられる不妊の原因としては、たとえば卵子自体に問題がある場合(奇形であったり元気でなかったり)や、精子に卵子の殻を破る能力が備わっていない場合、卵子が卵管へ到達できていない場合、受精卵が子宮に着床できない場合など、さまざまなものがあります。

いずれにしても、おそらく人工授精ではどうにもならないケースだと思われるので、何度も何度も人工授精をくり返すのは時間とお金の無駄になってしまいます。

人工授精でうまくいかない場合には、体外受精も視野に入れて……

前述のような原因で不妊状態である場合には、体外受精を行うことによって解決される場合も少なくありません。

体外受精とは、精子と卵子を採取し、シャーレのうえで人工的に受精させて得た受精卵を子宮に直接送り込む不妊治療法。

体外受精(顕微授精含む)1回あたりの妊娠成功率は30~40%とひじょうに高いものとなっています。

人工授精を10~12回受けても成果を得られなかった私は、次のステップとしてこの体外受精に踏み切ることを決めました。

そして、治療を受けようとした矢先……なんと妊娠が発覚。

そういうわけで、わたしはどうにか人工授精で妊娠することができましたが、きっとあの時妊娠が発覚しなかったら、そのあとも体外受精で不妊治療を続けていたでしょう。

人工授精と体外受精

人工授精の次のステップとして有効な体外受精ですが、治療の複雑さや成功率だけでなく、治療にかかる費用もアップすることになります。

1回の人工授精にかかる費用の相場は大体12,000~18,000円くらいが平均ですが、体外受精となると150,000円~400,000円ほど。

金銭面でのハードルはかなり上がりますが、体外受精にも市や県から助成金が出ますので、下調べをしっかりおこなったうえで何度かチャレンジしてみるのもいいと思います。

体外受精に伴う検査で「体外受精じゃなくても妊娠できる」という検査結果が出ることもあり、その場合には人工授精での挑戦を続けるという手もあります。

現代医学の力では及ばない、妊娠の神秘

何度も人工授精をくり返してどうにか妊娠することに成功したものの、結局、私たち夫婦の不妊理由は最後まではっきりとはわからずじまいでした。

お医者様曰く、「卵管采(排卵された卵子を卵管に運ぶ、キャッチミットのような部分)に問題があるのかも。でも、これは検査ではわからないんですよ」とのこと。

つまり、「ボール(卵子)をなかなかキャッチできないミット(卵管采)が、何回もの挑戦の中でようやくボールを捕まえることができたので、妊娠に成功することができたのではないか」と……とはいえ、これはあくまでも推測の域を出ません。

「これほど発展した現代の医学の力をもってしても、まだまだわからないことがたくさんあるんだなあ」と、「妊娠」という行為の奥深さに驚かされました。

不妊治療を受けるうえで大切なこと

不妊治療を受けるにあたり、まずは、夫婦で納得いくまで話し合って自分たちの治療のきちんとした方針を立てましょう。

「お金をどれだけかけるか」「時間をどれだけ割くか」「どの治療をおこなうか」など、不妊治療への取り組み方は人によって異なります。

「こうしておけばよかった……」とあとで後悔することのないよう、パートナーやお医者様とよく話し合って「自分たちにとってベストな不妊治療法」を模索しつつ、治療を進めていきましょう。

いざ治療を始めたら、妊娠の成功確率を高めるため、生活習慣の改善など自分たちでできる努力を欠かさないようにすることが大切。

夫婦で手を取り合って「不妊」という困難を乗り越えることで、たとえ妊娠に至らなかったとしても得られるものがあると思います。

written by YAYO1620

まとめ:人工授精の成功確率を上げるためにできること

人工授精とは

  • 人工授精とは不妊治療法のひとつで、男性から採取した精子を洗浄して子宮に直接送り込む方法で、精子の注入以降のプロセスは自然妊娠と同じ
  • 1回の人工授精での妊娠成功確率は約5~7%
  • おもに精子に問題がある場合に有効な不妊治療なので、それ以外の原因による不妊の場合には体外受精など他の方法を検討する

人工授精の成功確率を上げるためにできること

  • 精子や卵子を若返らせ、長生きさせるため、日頃の不摂生やストレスなどを解消する
  • 妊娠しやすい排卵のタイミングに合わせておこなう
  • どんなに人工授精をくり返しても妊娠に至らない場合、精子以外の部分に問題がある可能性が高い

不妊治療を受けるうえで大切なこと

  • 自分たちなりの不妊治療方針をきちんと定める
  • 医師の指導のもと治療を受けつつ、自分たちでできるところは努力して少しでも妊娠する確率を高める

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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