NICOLY:)[ニコリー] コンプレックスの悩み解決・応援サイト

医師が教えるコンプレックス解決サイト
監修済記事:1037記事

メルマガ登録

2016年10月01日 更新 | 14,587 views

キス病でカレとのキスが高熱の原因に?キス病の実態とは

キスで感染する「キス病」は、EBウイルスが原因。EBウイルスは、唾液を介して感染します。キス病の症状は、「38℃を超える熱」「倦怠感」「肝機能異常」など、案外重いもの。また、病院での診断も難しいやっかいな病気。キス病の予防は難しいものだから、予防を徹底するよりも、万が一キス病になったときに、すぐに気付けることが大切だと思います。

バレンタインが終わり、気持ちはホワイトデーに向いている人も多いかもしれません。当日はロマンチックなムードのなか、恋人からのロマンチックなキスを期待している人も多いはず。

でも、キスすることによって「キス病」という病気になってしまうかもしれないんです。

キス病とは?

男女がキスしている画像

キス病とは、伝染性単核球症という病気のこと。

その名の通り、キスから感染してしまうことが多いのが特徴です。

伝染性単核球症のなかでも、「EBウイルス」というウイルスに感染することで起こるものを、キス病と呼びます。

キス病の潜伏期間

キス病の潜伏期間は、EBウイルスに感染してから6~8週間ほど。

潜伏期間が長いため、症状が出始めたときには、原因が思い当たらず戸惑うことも。

キス病の症状

キス病の主な症状には

  • 倦怠感
  • 38℃以上の発熱
  • のどの痛み
  • 首のリンパ節のはれ
  • 湿疹が出る
  • 肝臓や脾臓の拡大、肝機能異常
  • 血中の白血球が増える

などがあります。

キス病の症状は意外と重く、例えば38℃以上の高熱は、だいたい5~7日ほど続くことが多いよう。

キス病の存在を知らないと、インフルエンザなどを疑ってしまいそうです。

また病院でも、1回の診断でキス病と判断するのは難しいそう。

治療が長引く可能性があるので、自覚症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。

疑わしい症状が出た場合は・・・?

自覚症状があれば病院へ行くと治りが早いです。内科または耳鼻科を受診しましょう。とくに喉に違和感や症状を感じたときは、耳鼻科へ行くことをおすすめします。

自己判断で市販の飲み薬で改善を促す人がいますが、実はこれはあまり良くない対処法です。症状が悪化したり肝機能に異常をきたす恐れがあるので、自己流で治すことはやめてください!

症状が改善しないときには、やはり専門医の力を借りるのがいちばんです。

治療中はできるだけ安静にして経過を見ていくというのがベストですが、肝機能異常などの重症に陥った場合は入院をして治療をしていくことが必要になるかもしれません。

抗生物質は基本的には無効で、発疹を招いてしまう可能性があります。ペニシリン系抗生物質だけでなく、セフェム系抗生物質を服用するのもできるだけ控えましょう。

キス病は比較的高確率で最近の混合感染を起こすことがありますので、そういった場合は医師から抗生物質を処方されることもあるかもしれません。

キス病のウィルスは感染力が非常に弱いために、熱などの症状が良くなれば職場や学校へ復帰しても大丈夫です。

対策が難しいのがキス病

症例が出ること自体がなかなか珍しいキス病。付き合い始めた相手がキス病の免疫を持っているかどうかは、なかなか知り様がないですし聞きづらいことかと思います。

キスによる感染を防ぐためには、できるだけ口の中を清潔に保ちましょう。これはキス病以前に、付き合っている相手に対するエチケットでもありますよね!

そして口内にキズなどがあると、キス病にも感染しやすくなってしまいます。パートナーとキスするときは、相手への気遣いが大切。口内にキズや出血があるときは、キスを避けるといった対応をしてください。

いざ感染してしまっても、慌てずにしっかり医師の診断を受けて治療をいっていきましょう。

アメリカにおける「キス病」

アメリカでは日本と違い、幼児期キス病に感染する確率は20%ほどだそうです。幼児期の感染率は低いですが、その分青年期で感染することが多いのが米国における特徴です。

アメリカの大学生がキス病にかかる確率は、10万人当たり1万2000人。1年間でこれほどの人が感染してしまいます。

日本では幼児の70%以上がすでにEBウイルスに感染していますから、青年期ではじめて感染するという人はめったにいません。それは青年期ではすでの90%以上が抗体を持ってしまっているからです。

キス病はどうやって感染するの?

イチゴを食べている女性の唇

キス病は、EBウイルスの抗体を持たない人が、ウイルスを持っている人の唾液を介して感染してしまう病気。

だから、ディープキスなど、唾液の混ざるキスで感染する可能性が高いです。

キスのほかにも、飲み物の回し飲みや、母親が小さな子どものために食べ物を咀嚼して食べさせることなどで感染します。

とはいえ、EBウイルスを持っているなら、キス病の症状が出ているはずです。そんな人と「キスや回し飲みなんてしないのでは?」という疑問が生じます。

でも実は、すでにキス病になったことのある人のうち約15~20%は、無症状でEBウイルスを持っているんです。

1度感染したことのある人には抗体ができているので、ほとんどの場合、症状が出ません。

だから、ウイルスを持っているかどうか見分けるのは、なかなか難しいんです。

あなたもすでに感染済みかも?!

女性が唇をさわっている写真

また、キス病の原因となるEBウイルスは、日本人のほとんどがすでに感染しているんです。

なんと2~3歳までに、70~80%もの人がEBウイルスに感染済みなんだとか。

でも、幼少期の感染では、重い症状はほとんど出ないことが多いんです。だから、多くの人が気付かないうちに感染しているそう。

一方、思春期以降に初めてEBウイルスに感染すると、その症状は重くなりがち。大きくなってからキス病にかかった人は、それまでEBウイルスに感染したことのなかった、ある意味レアな存在だったと言えるでしょう。

いちどキス病に感染してしまえば、体内にEBウイルスの抗体ができます。実際、20代の人の90%以上が、すでに抗体を持っているんだとか。

キス病の予防方法

女性が唇に人差し指をあてている

キス病は、予防するのがとても難しい病気。

誰がEBウイルスを持っているのかわからないうえ、自分が抗体を持っているかどうかもわからないので、避けようがない気も……。

それに、「キス病の感染を避けるために恋人とキスをしない」なんてこともイヤ!

そこで、せめて恋人とのキス以外での感染を予防する方法を紹介したいと思います。

回し飲みや、スプーンなどの共有は避ける

なるべく、他人の唾液が口の中に入る機会を減らすのが、予防への第一歩。

コップやスプーンのほかにも、ハンカチやナプキンなどの共有も避けたほうが無難です。

免疫力を高める

抗体を持っている人でも、免疫が落ちると、キス病が再発してしまう可能性があります。

キス病も、風邪などと同じように、バランスの良い食事や適度な睡眠をとることが予防につながるかも。

キス病以外にも「キス」で感染する病気

キスはパートナーとの大切なスキンシップ。しかしときには感染症などを引き起こすことも・・・。キスによって感染する病気を集めてみました。

風邪

風邪にウィルスは経口感染します。ちょっと風邪っぽいかな?と感じたときには、キスは控えめに・・・。相手に移してしまっても大変ですからね!

虫歯

生まれたばかりの赤ちゃんは、虫歯の菌を持っていません。家族によりキスによって、口から口へ菌が移ることで虫歯菌を取り込んでしまうのです。

もちろん虫歯菌があるから即虫歯になる!というわけではありません。しっかり歯磨きなどのケアをしていれば、虫歯にはなりません。

口内炎

実は口内炎もキスによって感染する症状なのです。すべての口内炎がキスで感染するというわけではないのですが、ヘルペスウィルスやカンジダ菌はキスによって感染する口内炎として知られています。

素人判断ではどんな種類の口内炎かは判断つきかねるので、口内炎を発見したらキスはしないでおいた方がいいかもしれませんね!

恋人とのキスは避けたくないから……

男女がキスしている写真

キス病は、ほとんどの人がすでに抗体を持っているから、めったにかからない病気です。

ほんのわずかな発病の可能性を避けるためだけに、恋人とのキスを制限するのはイヤ!

キス病になるかならないかは「運」だと思っていたほうがいいような気がします。

大人になってからのキス病は症状こそ重いものの、必ず治る病気。

大切なのは、予防に専念することよりも、万が一発病してしまったとき、「これってもしかしてキス病?」と気付けるようになることだと思います。

written by にしこ

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

関連するキーワード

注目の記事

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

NICOLY編集部では、カウンセリングから術後経過までの画像がたっぷりの、美容整形体験レポートを公開しています。切らないプチ整形から、脂肪吸引まで読み応え十分。NICOLY編集部いちおしの記事です。随時更新中!

46189 views | 整形二重脂肪吸引脂肪溶解注射

カテゴリ一覧

この記事のライター

本日のアクセスランキング

いまNICOLYで人気の記事

話題のキーワード

いまNICOLYで話題になっているキーワード

専門家ライター募集

NICOLYで記事を執筆していただける医師を募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと毎日記事を更新しています。信頼性の高い記事を出し続けるために、記事の執筆をしていただける医師を募集しています

専門家ライター募集フォーム

編集者募集

NICOLYで記事を編集してくれる編集者募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと、一緒に働いてくれる編集者を募集しています。

編集者募集フォーム

関連する記事

この記事に関連する記事をピックアップ