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2016年08月09日 更新 | 4,743 views

4割が妊娠。事前に知りたい体外受精の流れを徹底解説

不妊治療にはいくつかの治療方法がありますが、最終段階として行われるのが体外受精(IVF)。体外受精の流れを刺激法、卵子育成、採卵、受精、妊娠判定と実際に追って見ることで、1回あたり30〜40%の成功率を誇る体外受精について解説します

不妊治療のなかでも最終段階として行われる体外受精。体外受精の流れを知っておくことで、実際に受けるときに不安が減るでしょう。

体外受精を行う対象者

  1. 体外受精は誰でも気軽に挑戦できるものではなく、ある一定の条件を満たした
  2. 方にお医者様が勧めるものとなります。その条件とは、
  3. タイミング療法を何度試しても妊娠に至らなかった場合
  4. 女性の年齢が高い場合
  5. 卵管に不妊の原因があると考えられる場合
  6. 精子に不妊の原因があると考えられる場合
  7. 子宮内膜症である場合
  8. 免疫に問題があると考えられる場合
  9. 不妊の原因が定かでない場合

のいずれかとなります。

もちろん患者の私たちからお医者様に「体外受精にチャレンジしたい」と伝えるのもいいでしょう。それでは体外受精の流れを実際に見てみます。

この記事に書いてあること

  • 体外受精の最初のステップ。卵子育成の2つの方法
  • 体外受精の2番めのステップ。卵子採取の痛みや出血
  • 体外受精の3番めのステップ。受精の方法2つと注意点
  • 体外受精最後のステップ。妊娠の可能性と流産の可能性
  • 体外受精をする上での心構え

体外受精の流れ1:刺激法で多くの卵子を育成させる

体外受精では準備段階として卵子がたくさん育成されることが大事なポイントとなります。

平均的に女性の体では排卵日までに卵巣の中に数個の卵子が育成されますが、それを排卵誘発剤などを用いて卵巣に刺激を与え、出来るだけ多く卵子を育成させることが体外受精の第一段階。

使われる排卵誘発剤は病院によって多少の違いがありますし、患者の体の状態などからお医者様も判断されますが、大きく2種類の誘発の方法があります。

1つは「刺激法」と言われる方法で、月経3日目より主に注射などで排卵誘発剤を投与します。注射は採卵日直前まで毎日投与が必要です(通院もしくは自己投与が可能です)。

この方法では排卵誘発剤が用いられるため多くの卵子の育成が期待されますが、人によっては副作用が強く出る場合と、卵巣過剰刺激症候群となり一時的な安静が必要となる場合があります。

もう1つが「低~中刺激法」と言われる方法で、排卵誘発剤を用いずクロミッドなど人工授精などでも使われる比較的軽い薬が使われるため、体への負担や通院の回数は少なくてすむ方法です。

ただ卵子の育成される数が誘発剤を使うのに比べると少ないのと、採卵のタイミングで既に排卵してしまっている場合が有り得ることがデメリットとなります。

費用面としては、排卵誘発剤を用いる刺激法の方が低~中刺激法に比べると高額になりますが、多く卵子を採卵でき凍結した場合、次回以降の体外受精にその凍結卵が使用できますので全体的な費用は抑えることが出来ます。

体外受精の流れ2:採卵

卵巣に十分な卵子が確認されると、採卵となります。採卵とは卵巣に膣の壁から専用の注射針を刺し、1つ1つ取り出す作業となります。

多くの方が心配されるのが「痛み」「出血」ですが、昔と比べて注射針も改良され細くなり、痛みや出血は少なくなっています。無麻酔で施術を行っている医院もあるほどです。

ただ麻酔に関しては、育成された卵子の数や医院の方針によっても違いますので事前にお医者様に確認してもいいと思います。

また出血が非常に多い場合は数日の入院が必要となる場合もあります。

体外受精の流れ3:受精

採卵が完了したら、同時に男性から採取した精子との受精作業となります。

受精には2つの方法があり、1つは卵子の入ったシャーレに精子をいれ受精させる方法。その際、精子に卵子の殻を破る能力が無かったなどで受精に至らない場合、もう1つの方法である顕微授精となります。

顕微授精とは、精液の中から状態の良いものを選び、専用の注射針を使って卵子にを送り込む方法です。そうして出来た受精卵を何日か培養させ、女性の子宮内に戻します。

ただし、以下のように子宮に戻すまで至らない場合もあります。

  • 採卵の際に卵子が採取出来なかった場合。
  • 採取できた卵子が未熟だったり変形だったりした場合。
  • 受精をさせたものの、育たなかった場合。
  • 胚の状態が良くなかった場合。
  • 卵巣過剰刺激症候群となった場合(受精卵が正常であれば、凍結させ、次期に子宮に戻すことが出来ます)

体外受精の流れ4:妊娠判定

子宮に無事、胚を戻すことは出来れば、2週間後の妊娠判定を待つこととなります。一般的に体外受精での妊娠の可能性は30~40%と言われていますが、妊娠が陽性判定だとしても油断は出来ません。

陽性反応が出た方の約2%が子宮外妊娠、約20%が流産となるデータも出ているため、厳重な経過観察が必要です。

体外受精の心構え

体外受精に挑戦される方は、今までに不妊について長年悩み、色々な治療法や検査をしてきた方ばかりだと思います。

私もそうでしたが、月経が遅れるたびに妊娠を期待し、月経が来た途端に気分がどん底まで落ちる…といったことを皆さんも何回、何十回も経験されていると思います。しかし言い換えれば、それだけ命を授かるということは奇跡的なことなのだと思います。

体外受精には費用もかかりますし、副作用や採卵などでの体のダメージもあります。しかし今まで試してきた治療法と比べて、格段に妊娠に至る可能性は高くなります。

市や県から補助金も出ますので下調べをしっかりして、希望を持って挑戦して下さい。また体外受精をすると、自分たちの不妊の原因がだんだんわかってきます。それを踏まえて生活改善に力を入れるのも良いと思います。

幸せな未来と笑顔が皆様に訪れるよう、願っています。

まとめ:体外受精の経過と心構え

1. 卵子育成

  • 刺激法は多くの卵子が期待できるが、副作用の可能性も
  • 低〜中刺激法は副作用の可能性は比較的少ないが、多くの卵子は期待できない

2. 採卵

  • 昔と比べ、採卵の痛みや出血は少ない

3.受精

  • 卵子の入ったシャーレに精子をいれ受精する方法がひとつ
  • 顕微授精といわれる卵子に専用の注射針を使って精子を送り込む方法がもうひとつ

4. 妊娠判定

  • 体外受精での妊娠の可能性は30~40%
  • 陽性反応が出でも油断はできない

体外受精の心構え

  • ほかの治療法と比べて格段に妊娠に至る可能性は高くなる
  • 不妊治療と同時に、生活改善に力を入れると良い

written by YAYO1620

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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