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2016年03月14日 更新 | 15,639 views

パートナーの「痩せて」のひと言で過食症に。ダンサーの私が絶望の淵から立ち直ったきっかけ[体験談]

ダンスのパートナーの「痩せて」のひと言がきっかけで、極端なダイエットにハマってしまった私。ショーの演目が変わり、緊張の糸が切れた途端、反動で過食に走ってしまいます。でも、「痩せなきゃ」という気持ちはなくならず、それでも食べてしまう自分への罪悪感から、どんどん暗くなっていってしまいました。

私はダンサーとして働いています。

当時はテーマパークダンサーでした。

全国各地のいろいろなテーマパークでパレードに出演したり、キャラクターとショーに出演したりする仕事です。

オーディションを受けて合格をいただき、プライドをもって仕事をしていました。

一見、とても華やかな世界のように思えますが、体力勝負のなかなかハードな仕事でもあります。

イベントや時期ごとに演目が変わるため、1年中リハーサルをしなくてはいけません。ショーが終わったあとも、練習でずっと踊り続けていることもありました。

ダンスのスキルはもちろん、体調やスタイルの管理も仕事のうち。

太るのはもちろんよくないですし、痩せすぎても衣装担当のスタッフに迷惑をかけてしまいます。

しかし普通に仕事をしていれば、そんなに太る心配はありません。仕事でずっと運動し続けているわけですから、むしろカロリーを摂るためにしっかり食べるようにしていたくらいです。

私も太ったり痩せたりすることなく、きちんとスタイルを維持して仕事をしていました。

しかし、あることがきっかけで、そのスタイルがどんどん崩れていくことになってしまうんです。

「ちょっと痩せて」のひと言が悲劇を招く

ちょうど新しい演目の練習が始まったころです。

その演目では、男性とペアになってダンスを踊る部分があったのですが、それは私にとって初めての経験でした。

振り付けのなかには、「リフト」という、男性が女性を持ち上げる技が入っていました。

もちろん、リフトも初めてなので、コツをなかなかつかめずに、相手には迷惑をかけたと思います。

そしてその練習の中で、相手の男性に「ちょっと痩せて」と言われてしまったのです。

いま考えれば、当時は特に太っていたわけではありません。

きっと相手の男性も「リフトのために1キロでも2キロでも負担を減らしてほしい」という軽い気持ちだったのでしょう。

しかしそのひと言が、私にはものすごい衝撃でした。

他人に「痩せろ」と言われるなんて、生まれて初めての経験だったんです。

エスカレートする危険なダイエット

その日から、ダイエットの日々が始まりました。

最初は、納豆やこんにゃく麺など、カロリーの低い食事を選ぶ健康的なダイエットでした。

白米は玄米に替えて、お弁当を作るようにもなりました。

この程度で健康的に痩せていければよかったのですが、このダイエットがだんだんとエスカレートしていってしまったんです。

そのころは毎日体重を測っていたのですが、最初は朝・夜の1日2回だったのが、徐々に暇さえあれば体重計に乗るようになってしまいました。

多いときは1日10回くらい体重を測っていた気がします。

お風呂に入る前に体重を測り、「今日は○○グラム落ちるまで、お風呂から出ない」なんてルールもありました。

また、外食をするのがとても怖くなりました。

自分が食事をしているところを見られるのがイヤで、誰かと食事をするのが怖くなっていったのです。

「あいつ、食べたらまた太るのに」と思われているのではないかと被害妄想を抱くようになりました。

ひどいときは、約束の店の前まで行ったのに店に入るのが怖くて、泣きながら帰ったこともあります。

いま思うと、精神的にボロボロでした。

でも、このときは自分が異常だということに気付いていません。

ただただ痩せたくて、たとえ0.1グラムでも軽くなることに必死でした。

食事を丸1日食べない、なんて日もありました。

それでも体重が軽くなっていけば、すべてが報われるような気がしていました。

もっともっと痩せたいという危険な思考

ストイックなダイエットを続けていたので、体重はみるみる落ちていきました。

食べていないのですから、当然と言えば当然です。

すでに相手役の男性は「これ以上痩せなくていいよ」と言ってくれるようになっていました。

彼に「痩せて」と言われてから、すでに4キロ程度痩せていたでしょうか。

しかし私は、体重が減っていくことに達成感を感じるようになっていたし、「もっと痩せたい!」という気持ちが増すばかりでした。

もはや何のためにやっているのかはわかりませんが、周りの言葉は耳に入ってきません。

「食べた方がいいよ」とたくさんの友人が声をかけてくれましたが、まったくお腹がすきませんでした。

我慢をしているわけではなく、本当に「お腹が空いた」という感覚がわからなくなっていたんです。

痩せることがすべて、どんなに痩せてももっと痩せたい、痩せることが正義ーー。

結局10キロ程度体重が落ちるまでダイエットを続けました。

衣装がゆるくなっていくのがたまらなくうれしかったでんす。急激に痩たので、病気じゃないか、と心配されたこともありました。

それでも痩せていたくて、もっともっと痩せなくては!と本気で思っていました。

過食症の始まり

そんな生活が1年ほど続き、ショーチェンジが行われました。

次の演目にははリフトがありません。

私のなかで何かの糸が切れたように、今度は食事がとても美味しく感じるようになりました。

周りの人も、多少は太るよね、と食べだした私を笑顔で見守っていてくれましたが、だんだんと食べる量がコントロールできなくなっていきます。

*正直なぜ、今度はいきなり食べまくるようになったのか、自分でもよくわかりません

不思議だったのは、決してダイエットをやめたわけではない、ということです。

たくさん食べてしまう自分がいるけど、痩せたい、という気持ちは変わってはいません。

次第にどんどん太っていく自分が許せなくなっていきます。

自分の姿、体重を直視することが辛い、でもどうしても食べてしまうーー。

気持ちと行動がそぐわず、自分でもコントロールできなくなっていきます。

ここからが本当に辛い時期でした。

自分のことが大嫌いになる、自己嫌悪の毎日が始まっていくのです。

食欲が止まらなくなっても、根底にあるのは「痩せたい」という気持ちです。

次第に、たくさん食べてしまう自分を受け入れられなくなり、無意識のうちに食べていた、なんてこともしばしばありました。

ふと気づくと、部屋の周りに菓子パンやスナック菓子の空き袋、弁当の残骸などが散乱しているんです。

満腹なはずなのに、食べてしまいます。

ものを食べているそのときだけは安心できますが、そのあと襲ってくる罪悪感。

どれだけ食べても、気持ちが満たされない虚しい日々が続きました。

運転中、すべてのコンビニに寄って買い食い

車を運転しているときも、コンビニを見つけたら入らずにはいられませんでした。

目に入るコンビニすべてに寄って、運転しながら、いつも何かを食べていました。

店員さんが「おにぎり温めますか?」と聞いてくれても、そんな時間を待っていられないくらい、早く食べたくて仕方がないんです。

この頃は、常にイライラしていたような気がします。

買うのはカロリーたっぷりの菓子パンがメイン。ほかにおにぎりなどの軽食もいくつか購入して車に戻り、すぐに食べはじめます。

そしてまたコンビニを見つけたら同じように買い物をする……。この繰り返しです。

お腹はいっぱいだけど、食べたい。でも、痩せたい。

そんな不安定な気持ちをいつも抱えていました。

たくさん食べて我に返ると、「またこんなに食べてしまった」という自己嫌悪に襲われます。

「痩せたいのに、痩せたいのに、どうして食べてしまうんだ」

ひとり部屋の隅でシクシク泣いていました。

このころは本当に暗かったと思います。

自分のことしか考えられなくて、周りに何の配慮もできていませんでした。

痩せないと周りに認められない、という錯覚に陥っていたんです。

絶望の淵からはい上がったきっかけ

そんな絶望の淵から立ち直るきっかけは、あるとき突然訪れました。

それはとても天気のいい日でした。

毎日痩せることばかりを考えて、暗くなってしまっていた私は、きっと下ばかり向いて歩いていたのでしょう。

ふと上を見ると、とってもきれいな青空が広がっていました。

まるで絵に描いたような色。青空に浮かぶ白い雲がとてもきれいで、すがすがしい気分になったのを覚えています。

そのときに「こんな空を見たのはいつぶりだろう……」と単純に感動してまいました。

そしてなぜか、痩せることにとらわれている自分がバカバカしく感じるようになったんです。

「太ってたって明るい私の方がいいじゃん」と、思わず口をついて出ました。

このひと言が私を変えたんです.

心の底から「明るい自分に戻りたい」と思えました。

その日から、私は「痩せたい」と思うのをやめました。

「もう太っててもいいや」と思いました。

この開き直りとも思える気持ちの変化が、私の体型にも影響を及ぼすんです。

食べることに罪悪感がなくなる

太っていてもいい。笑って毎日、明るく過ごせれば。

そう考えると、ストレスがなくなったのか、不思議と食べる量が減っていきました。

普通の人の食べる量で満足できるようになって、体重も増えなくなり、むしろどんどん減っていきました。

いま振り返ってみても、過食に走っていた時期は何にとらわれていたのか自分でもよくわかりません。

ただあの頃は、ものすごく視野が狭くて、一生懸命になりすぎていたような気がします。

私が過食症になったのは、仕事のためのダイエットがきっかけだったと思います。

真面目に取り組むあまり「痩せることがすべて」という価値観におちいり、そのストレスで逆に食べ過ぎてしまうという悪循環を生んでしまったんです。

私は摂食障害になってしまう人は、真面目な人だと思います。

挫折をしたことがない人、失敗したくない人、自分に厳しい人は要注意です。

完璧な自分を求めすぎると、正しい判断ができなくなってしまいます。

何事も、「失敗したらまたやればいいや」くらいで取り組むくらいがちょうどいいのかもしれません。

私はひょんなことで悪循環から抜け出すことができました。

摂食障害で悩んでいる人にとって、私のエピソードが何かに気づくきっかけになってくれればいいと思います。

written by NICOLY編集部

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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