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2016年03月14日 更新 | 27,584 views

「食べたら吐く」がやめられない。拒食と過食嘔吐をくり返す私を変えた息子の存在[体験談]

摂食障害を患いながらも、結婚と出産を経験した私。家族ができても、食べたものを吐くことはやめられませんでした。でも、息子と一緒に食卓を囲みたい、食事をする楽しさを教えてあげたい……、そんな思いが私の意識を変えていったんです。

大好きなアイスクリームを食べてもいいか迷っている女性

私は自分の体型が大嫌いです。

どうしても「やせたい」と思ってしまう自分がいるんです。

もっとキレイに洋服を着こなしたい、太っていて自己管理ができないだらしのない人間だと思われたくない……。

でも、何をもってキレイと言うのか、太っているとやせているのボーダーラインがどこなのか、わからないままとにかく「やせたい」と思い続けているんです。

私の人生を狂わせたのは、拒食症という摂食障害でした。

高校生のとき、生まれて初めてのダイエット

高校2年生、17歳のとき、私は生まれて初めてのダイエットを決意しました。

私の行ったダイエットとにかく「食べない」こと。その結果体重は大幅に減りました。

でもそんな無理なダイエットが続くはずもなく、我慢した反動で過食した結果体重は元通り。

努力がすべて水の泡。私は絶望しました。

過食嘔吐との出会い

そのころは、ダイエットに関する情報をインターネットで収集するのが日課でした。

そのなかで見つけたのが「食べたものを意図的にそのまま吐き出す」という方法。

自分にはそんなことできるわけがないと思いました。でも同時に、吸収される前に吐き出せば、好きなものを好きなだけ食べても太らない……。なんていい考えだろうとも思いました。

そんなある日、私は食事を終えたあと、トイレに閉じこもり自分ののどの奥に手を突っ込んでみました。

苦しくて涙が出ましたが、吐き出すこと自体は簡単でした。

もちろん、食べたもののすべてを吐いたわけではありません。

でも食べたもののうち半分でも吐き出せればやせられるかも……、当時の私はそんな風に考えていました。

そして、食べたものを吐き出す習慣をつけてから、どんどん体重は減っていきました。

吐くことをやめられない5年間

できることなら何も食べたくない、でも空腹に耐えられずに食べてしまったら、とにかくすべて吐き出さないといられない……。

私は拒食症に陥っていました。

そして、初めて食べたものを吐き出したあの日から5年の月日が経ったいまでも、私は食べては吐くことを繰り返しています。

吐くことをやめたら体重をキープすることができなくなる……。

吐くために喉に指を突っ込むと、手に歯があたるのですが、その部分に「吐きダコ」と呼ばれるタコができるほど、私の症状は深刻です。

私は、基本的に吐くことを前提として食事をします。

食材やメニューを見ると大体のカロリー計算が頭の中で勝手に行われるのですが、それが自分の身体に吸収されると考えただけでいてもたってもいられません。

普通に食事をしている人を見るとうらやましく思います。

友人に誘われてランチに行くときなど、私はコーヒーしか飲みません。固形物を食べたくないんです。固形物を体内にいれると吐きたくて吐きたくてたまらなくなってしまうんです。

私が食べ物を摂取するのは、吐くための過程でしかありません。

拒食症から過食嘔吐へ

そんな拒食症の症状も少しずつ変わってきています。

以前は、食事の量は極力減らしたい、できるなら何も食べたくないと思っていて、空腹に耐えられずに何かを口にしてしまうと、たまらず吐いてしまうというものでした。

でもここのところ、過食衝動が抑えられなくなるんです。

とにかくなんでもいいからお腹を満たしたい、食べても食べても食べ足りない……。

私の満腹中枢は狂ってしまっていて、もう何をどれくらい食べればいいのかもわかりません。

それに、過食スイッチが入ると何も考えられなくなるんです。お腹に食べ物を詰め込んでいるときは食べたものの味すらも分かりません。

ふと我に返ると「このままでは太ってしまう」という恐怖に襲われ、たまらなくなってすべてを吐き出すんです。

大体2、3キロ分の食材を一気に胃に押し込んでは、1時間ほどかけて吐き出しています。

これは、私の症状が拒食症から過食嘔吐へ変わってきたということでしょう。

息子の存在が私を変える

実は、自分が拒食症や過食嘔吐といった摂食障害を患っていると自覚したのは最近のことです。

自分はおかしいと頭ではわかっていますが、食べたものを吐くことは、私にとってはすでに当たり前のことになっていたし、そもそも治そうという気もありませんでした。

私が自分の病気について自覚したきっかけは、1歳の息子の存在です。

トイレでパスタを食べている過食症の女性

摂食障害を患いながらも、結婚、出産を経験した私はいま、主人と1歳の息子の3人で暮らしています。

主人には、過食嘔吐のことをカミングアウトしていますが、主人の稼いだお金で買った食べ物をすべて吐いてしまっていると思うと、後ろめたさを感じます。でも、主人は1度も私を責めたことはありません。

主人にはありがたい気持ちでいっぱいですが、息子に対しては、本当に申し訳なく思っています。

息子は離乳食完了期。主人が仕事のときは私が用意した食事をひとりで食べます。

私はひと口も食べません。食べられないんです。ひと口食べたら、過食衝動に襲われる気がするんです。

でも本当は、息子と一緒に食事をして食べる楽しさを教えてあげたい……。

情けない母親で申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

家族で食卓を囲み、一緒に食事を楽しみたい……。そのために私は、意識改革をしなければならないのです。

摂食障害を自覚して、意識改革へ

息子の存在で、初めて「このままではいけない」と本気で思いました。

自分が摂食障害であることを自覚して、いろいろ調べてみると、精神科や心療内科にかかることを考えなければならないこと、自分の力だけではどうにもならない症状であることを知りました。

自分でも過食嘔吐という行動に対しての生産性の無さには気がついてはいます。

だからこそ「食べ物をおいしく楽しく摂取して、体内に吸収、消化を行い、排泄をする」、そんな当たり前のことを意識的に習慣化しなければならないと思っています。

「食べることに罪を感じない」……、普通の人ができて当たり前の感覚を、私は意識的に植えつけなければならないんです。

「家族で食事を楽しむ」ことができるようになるために、食べ物を口にして吸収するというリズムを作ろうと決意しました。

でも、いきなり固形物を摂取することは私にはとてもハードルが高いこと。そこで飲みものをグラス1杯飲みほすことを最初の目標にしました。

それから毎日、主人と息子が食事をしているとき、野菜ジュースや豆乳などを一緒に飲むことに。

朝、昼、夜とグラス1杯の飲み物を、ゆっくり時間をかけながら一生懸命味わって、主人と息子と一緒に飲んでいます。

食卓を一緒に囲んでくれる人がいること、「おいしいね」と言い合えることの幸せを噛み締めながら、これだけは絶対に吐き出さないと自分に言い聞かせて飲むのです。

そして、次は流動食を取り入れようと考えています。

ゼリーやヨーグルト、野菜やイモ類を使ったポタージュ、十倍粥などを食べて、吐き出さないことが私の次の目標です。

食べ物を食べることに罪の意識を感じなくなるその日まで私の挑戦は続くでしょう。

小さな一歩を踏み出したいま

私はもしかしたら、病院にかからなければならない状態なのかもしれません。

でも、まだどこかで吐くことを当たり前だと思っている自分がいて、病院に行くことに躊躇を覚えてしまうんです。

とはいえ、私は小さな1歩を踏み出したと思います。

専門的な知識があるわけではないので、なにをどうしていいのか分からないのも事実ですが、いつか過食嘔吐を克服することができるように私は生きていきたいと思っています。

written by かぢみ

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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