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2016年04月29日 更新 | 2,674 views

ATMが汗で反応しない私が、多汗症の手術をやめたきっかけ

手汗は気になるけど、手術にはなかなか踏み切れない......。そう思い悩むのは当然のこと。術後の後遺症など不安はたくさんあります。 また、身体にメスを入れずにほかの方法で手汗を止めることができたら、どんなにうれしいだろうな〜と思う人もいるのではないでしょうか。そこで、手汗手術の種類や副作用などをくわしく調べてみました。

私は軽い多汗症と診断されました。

手のひらの多汗症、いわゆる「手汗」は思春期に現れやすく、成長とともに軽くなると言われています。私も以前と比べると汗の量は減ってきているようです。

過去にあった一番ショックな出来事は、銀行ATMの手続き中に数字を押しても画面が反応してくれず、店員さんを呼んで数字を押してもらったことです。

私の場合「軽い多汗症」と診断されましたが、それでも汗についての悩みは今でも一年中尽きることはありません。重症な多汗症の方の悩みは、どれほど辛いものか......。

「軽い」とは言われても、手汗をはじめ身体中から流れ出る汗に、私自身はさんざん悩まされていました。 あまりにもひどい汗に、一時は手術をしようかと真剣に考えたこともあります。

でも、多毛症に悩む友人と話をする中で、手術に対して、そして多汗症に対する心が変わったんです。

この記事に書いてあること

  • 多汗症の原因と汗が出るしくみ
  • 多汗症を治す「ETS手術」について
  • 手術以外の多汗症治療

多汗症の原因は精神性疾患

手汗は正しくは「手掌多汗症」と呼ばれ、身体の他の部位と同じく精神性の多汗症だと考えられています。そのため、飲み薬などによる有効な治療法が確立されていません。

手の多汗症のしくみ

運動をしたりして体温が上がると、人は自然に汗をかきますが、これは自律神経の一種である交感神経の働きです。体温が上がり過ぎるのを防ぐために、脳が汗をかくように指令を出すわけです。

ところが多汗症の場合、体温や気温とは関係なく、精神的な興奮によって脳の発汗中枢が汗をかくように指令を出してしまうんです。

もちろん、これだけが多汗症の原因とは言い切れませんが、脳から手の平に通じる交感神経の働きをブロックすると、ほとんどの手の多汗症はストップします。そしてその方法が「ETS手術(交感神経遮断術)」なんです。

多汗症を治す「ETS手術」

現在広く行われている多汗症の手術、「ETS手術」は、脳から手の平に発汗の指令を出す交感神経を、物理的に遮断してしまう手術です。

この手術によって、感覚に異常が起きたりする心配はありません。 手術そのものは短時間で終わる簡単なものですが、神経を遮断する方法によって、大きく3つの種類に分けられます。

メスで神経を「切断」する方法

発汗を促す交感神経の束を、メスで直接切断することで高い効果が期待できます。他の2つの方法も同じですが、手術は脇の下から「胸腔鏡」という超小型のカメラを入れて、脊髄の左右両側にある交感神経を遮断します。

電気メスで神経を「焼却」する方法

この方法では電気メスを使って、交感神経の束を直接焼き切ります。

クリップで神経を「挟む」方法

この方法では交感神経を切らずに、クリップで挟むことで神経の働きを遮断します。 神経そのものはつながった状態になるので、もしもトラブルが起きた場合でも、クリップを外せば元の状態に戻せるという利点もあります。

多汗症手術の副作用「代償性発汗」

しかしこれらの手術には、ほとんどのケースで「代償性発汗」という副作用がともないます。

代償性発汗というのは、手の平の汗を遮断してしまうため、その代償として、背中・腹部・太もも・足の裏などから、以前よりも多くの汗が出て来るようになること。 そして、この副作用によって手術前よりも悩む人がかなりいるようなんです。

代償性発汗を抑える多汗症手術

その代償性発汗をなるべく抑えるために考案された手術が、交感神経の一部のみを切断する「低位ETS手術」です。この手術では、交感神経の束のうち、最も働きの弱い部分のみを切断するので、代償性発汗の程度が低くて済む上に、手の多汗症を止める効果はしっかりと確保できます。

それでも、代償性発汗がどの程度になるかは、個人の体質によって大きく違うそうなので、この手術法を受けるかどうかは、最終的には患者自身の判断に任せるしかないそうです。

手術以外の多汗症治療は、継続しないと効果がない

赤いりんごと目元に黒いレースつけている女性

もちろん、手術以外にも多汗症の治療法はあります。ここでは3つの方法を紹介しますが、どの治療法も、治療をやめると多汗症が再発したり、費用が高額でなかなかできないものであったりと、根本的な対策にはならないようです。

1. ボトックス注射(ボツリヌス療法)

手の平に直接ボトックス(ボツリヌストキシン)を注射して、一時的に手汗を止める治療法です。一度の治療で3~4カ月は効果が続きますが、徐々に元の状態に戻ります。

ある程度まとまった日数効果が続くので、大切な仕事やイベントがある時などに、医師に相談してみるといいでしょう。

2. 水道水イオントフォレーシス

この方法は、微弱電流を流した水道水に、手の平をひたすだけの簡単な治療です。直流電流によって、汗腺細胞の働きを抑えることで、手汗で悩む人の80~90%に効果があるそう。

ただし治療を中止すると、すぐに発汗は元の状態に戻るので、1~2週間ごとに通院を続ける必要があります。

3. 外用薬による治療

多汗症の外用薬には塩化アルミニウム液、塩化ベンザルコニウム液などがあります。外側から塗ることで手汗を止める効果がありますが、根本的な原因解決にはならないので、治療を続けないとすぐに元に戻ってしまいます。

さて、こうしてひと通り治療法を調べてみましたが、「最終的には、やはり手術しかないのかな....」というのが、その時の私の感想でした。

多毛症の友人から学んだこと

白い壁にハートのクッション

私には、多毛症に悩む友人がいました。私から見ると普通に見えたので、彼女が多毛症で悩んでいることは、悩みをうちあけられて初めて知りました。 その話を聞いた時、自分の手汗の悩みばかり友人にぶつけ、聞いてもらっていたことが申し訳なく、自分が恥ずかしくなったんです。

そして、人は誰もが少なからず悩みを抱えながら、自分自身と闘っていると知り、もう手汗で悩むのはやめようと思いました。 手汗手術の副作用や、手汗のメカニズムを知識として持っていたこともあり、はっきりと手術はそこで断念しました。

その友人とは今でも交流がありますが、それぞれ結婚し子供を授かり、今はお互いの悩みはすっかり話題にあがらなくなりました。

多汗症の治療は「あきらめる」のもあり

白い風船を持って空に掲げている女性

主に思春期に発症すると言われている手の平の多汗は、本人の意識とは関係なく、自律神経のひとつ交感神経が異常に働き、汗を分泌させるもの。

心療内科を訪ね、自分自身で自律神経をコントロールする自律訓練をすることで、多汗はかなり改善できるそうです。自律訓練の方法についての専門書も売られています。

また、個人差はあるものの手汗は加齢とともにおさまっていくもの。それは私自身が身を持って感じていることです。 治療法にはそれぞれに長所と短所があるので、自分に合った治療法を見つけることをおすすめします。

まとめ:ATMが汗で反応しない私が、多汗症の手術をやめたきっかけ

多汗症の原因は精神性疾患

多汗症を治す「ETS手術」

  • 交感神経を遮断して、発汗を止める
  • ほとんどの人に確かな効果がある
  • 手術の副作用として「代償性発汗」がある
  • 代償性発汗を抑える手術法もある

手術以外の多汗症治療

  • ボトックス注射の効果は3~4か月
  • 簡単にできる水道水イオントフォレーシス
  • 外用薬による治療は、続けることが重要
  • 「あきらめる」ことも治療法のひとつ

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