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2016年08月09日 更新 | 6,226 views

不妊の原因クラミジア感染症は女性の性感染症の50%

クラミジア感染症という性感染症を知っていますか。性感染症のなかで最も感染者が多く、不妊の原因となるといわれています。たとえ今完治していたとしても、一度感染したことがあったら要注意。クラミジア感染症は、その後遺症が不妊を引き起こしている可能性があるんです。

階段で涙を流して泣いている女性

クラミジア感染症は、もっとも感染者が多い性感染症です。

実は、あまり重度な症状がでるものではありませんが、女性にとって怖いのが、クラミジア感染症の後遺症が原因で不妊になってしまうことがあるということです。

この記事に書いてあること

  • 不妊の定義って何?
  • クラミジア感染症について
  • クラミジア感染症が不妊につながる理由
  • クラミジア感染症の恐ろしさについて
  • 過去のクラミジア感染症に注意が必要な理由
  • 性感染症になったときの考え方

不妊の定義って一体?

一般的に「不妊」と呼ばれるものは、どんな症状を指すのでしょうか?「妊娠を望むカップルが性行為を行っているにもかかわらず、一定期間をすぎても妊娠できないこと」を表すのが不妊とされているようです。

さてこの<一定期間>というのが、なんだかぼんやりした表現ですよね。これが定義できないのが難しいところ。

基本的には女性の排卵が正常に行われて、そこへある程度元気な男性の精子が入り込めば妊娠は見込めます。排卵日を特定してセックスを行っても妊娠しなければ、不妊状態の可能性が高いですが・・・

一定の期間は、人によってさまざまな捉え方があります。2~3ヶ月で不妊と思う方もいれば1年くらいに妊娠できなくて「もしかしたら不妊かも?」と考えつく人もいます。

健康的なカップルが排卵のタイミングを見計らって性行為して、それでも妊娠できる可能性は30%に満たないといいます。なので7割強のカップルは、妊娠せずに終わるということ。妊娠というのは実はそこまで簡単にできるものではないということが、この数字からわかりますね。

不妊治療について

不妊治療は、なかなか妊娠できない男女が行う治療です。人工授精やタイミング療法などの方法があります。

これも何歳で子供ができなかったら行くべき!という明確な基準がありませんから、カップルや夫婦で相談して必要だと思ったら不妊治療をはじめるのがいいと思います。

平均的には35歳以上で妊娠しにくいときに、検査を行うようです。もっと早い段階で行ってもちろんOK。不妊治療は早ければ早いほど、効果が見込める治療です。

男性と女性で不妊の原因はどちらに多いのか

世間的には「不妊治療=女性のもの」という認識が強いかもしれませんが、それは大きな間違いです。不妊治療は男性だってすることがあるのです。

男性が不妊治療を受ける原因としては、精子の数が少ない・精子の動きが悪いなどが挙げられます。こういった場合は、人工的に男性の精子を活発化させて女性の卵子に届かせるようにします。

WHOの調査では、女性原因の不妊は40%で男性原因の不妊は25%ほどと報告されています。残りは男女どちらにも原因がある場合です。最近は結婚する年齢の平均も上がってきているので、必然的に男女こちらにも不妊の原因があるというケースが増えてきています。

さらに日本においてはこの世界水準を上回る、男性原因の不妊割合があります。不妊のおよそ半分が、男性原因によるものだそうです。

前述したように、現在日本は結婚する平均年齢が上がってきています。プラスして、男性は仕事におけるストレスや過労で精子に大きな影響を与えていることが多いのです。こういった背景のために、男性原因の不妊というのは急増しているとのこと。

性感染症「クラミジア感染症」

愛する恋人とベットで抱き合っている様子

クラミジア感染症とは現在、患者数が激増している性感染症です。なんと、女性の性感染症の約半分は、このクラミジア感染症だとか。セックスやオーラルセックスを通して感染します。

クラミジア感染症自体は薬を飲むことで簡単に治りますが、怖いのがその後遺症。不妊症や子宮外妊娠、慢性骨盤痛などを引き起こすと言われています。

そしてこの病気のやっかいなところは、自覚症状がほとんど無いということ。本人が自覚しないまま感染し、気付かないうちに不妊の原因になってしまうんです。

クラミジア感染症が不妊の原因に

愛おしい我が子を抱いている女性

クラミジア感染症は、あまり重度な症状は出ません。女性の場合はおりものが増えたり、臭いがきつくなったり、下腹部痛くなったり......。でも、たとえ感染しても80%は症状が出ないと言われています。また男性の場合は分泌液が出る、違和感があるなどの症状がありますが、こちらも50%は自覚症状は出ないとか。

症状があまり重くないせいで、放置されてしまうのため、女性の場合、クラミジア菌が子宮頚管から子宮内膜、そして卵管やお腹の中まで広がって不妊になってしまうんです。

恥ずかしながら、私も不妊治療のために病院に行ったとき、最初の検査でクラミジア検査に陽性反応が出ました。それまでまったく自覚症状は無し。結婚して7年経っていたので、もしかして7年前から?と恐ろしく思いましたが、結局時期や原因はわからず......。

とにかく不妊治療を始めるために薬を処方してもらい、菌がいなくなるまで服用を続けました。幸いなことに症状はそこまでひどくなくなかったのですが、もし身体中に広がっていたらと思うと......ぞっとしてしまいます。

クラミジア感染症の恐怖

頭痛を感じて座り込んで頭をかかえている女性

クラミジア感染症に感染すると、女性の場合は子宮頚管から卵管のほうにまで菌が侵入し、炎症を起こし癒着が起こってしまうことがあるとか。癒着というのは炎症により組織同士がくっついてしまうことです。

そして症状の無いまま癒着はさらに卵管周囲にまで進行し、卵管が変形してしまったり、排卵後の卵子を卵管にはこぶ卵管采が働かなくなったりして、不妊の原因になります。

さらに、クラミジア感染症が原因で、子宮外妊娠になったり、HIVの感染確率が3〜5倍になったり、将来子宮頸がんになる可能性もが5倍にあがったりと、さまざまな悪影響が......。

過去の感染に要注意

ベンチに座って川を眺めている女性

クラミジア感染症の検査にはふたつの種類があります。膣分泌物を調べることで「いまクラミジア感染症にかかっているか」を調べる検査と、血液検査により「過去にクラミジア感染症にかかったことがあるか」を調べる検査です。

そのとき、クラミジア菌が膣分泌物に見つからなくても「過去にクラミジア感染症にかかったことがある」と検査結果が出た人は、もしかしたら卵管などに菌が残っているかもしれません。とくになかなか妊娠へとつながらない場合、その可能性がたかいので腹腔鏡検査といった詳しい検査を受ける必要があります。

新しい命のために性感染症と向き合う

愛する娘と楽しそうに撮影している様子

クラミジア感染症だけでなく性感染症は自覚症状の無いものが多く、もしも感染がわかったらパートナーとともに検査を受けることになります。感染の原因はなにか、悩んでしまうかもしれませんか、これから授かる新しい命のために前向きに治療に専念するべきです。

また不妊治療に関わらず、子宮頸がんや乳がん検査などと一緒に定期的に感染症検査も受けるのがいいと思います。

クラミジア以外の不妊になりうるケース

感染症も恐ろしいですが、女性には不妊を引き起こす病気が他にもあります。代表的なものをご紹介しますので、頭の片隅にでも入れておくといいかもしれません。

排卵障害

脳下垂体ホルモン分泌異常・多嚢胞性卵巣症候群・早発卵巣不全などはこのカテゴリーになります。排卵がなかなか起こらないことが直接不妊の原因に結びついているケースです。

子宮内膜症

卵管と卵管周囲の癒着が生じて、不妊につながるケースです。定期的な不妊検査によって判明することが多いです。

子宮頸管の異常

子宮頸管とは子宮と膣をつなぐ管のことを言います。この管の中には粘液が存在して、精子を蓄えてくれる役割をします。しかし何らかの事情でこの粘液の酸性度が高くなったり量が少なくなったりすることで、妊娠しにくくなることがあるのです。

まとめ:不妊の原因にもなるクラミジア感染症

性感染症「クラミジア感染症」の概要

  • 女性性感染症の半分がクラミジア感染症
  • クラミジア感染症自体は薬を飲むことで簡単に治る
  • クラミジア感染症の後遺症として不妊症や子宮外妊娠、慢性骨盤痛
  • クラミジア感染症にかかっても、自覚症状がほとんどない

クラミジア感染症は気づかないうちに不妊症につながる恐れがある

  • クラミジア感染症に感染した女性の80%は症状が出ず、男性の感染者の50%は自覚症状がない
  • 女性のクラミジア感染症の症状は、おりものが増えたり、臭いがきつくなったり、下腹部痛くなったりなど
  • 男性のクラミジア感染症の症状は、分泌液が出る、違和感があるなど
  • 女性の場合、クラミジア感染症の症状に気づかず悪化してしまうと、気づいたときに不妊になってしまうおそれがある

クラミジア感染症が悪化したときの症状

  • 不妊症
  • 子宮頚管から卵管の癒着
  • 卵管の変形
  • 卵管采の機能停止
  • 子宮外妊娠
  • HIV感染確率が3〜5倍に上昇
  • 子宮頸がんになる可能性が5倍に上昇

過去のクラミジア菌が卵管に残っている可能性がある

  • クラミジア菌が膣分泌物に見つからなくても、菌が残っている可能性がある
  • なかなか妊娠へとつながらない場合、腹腔鏡検査する必要がある

性感染症にかかったときの考え方

  • 新しい命のために前向きに治療に専念する
  • 定期的に感染症検査も受ける

written by YAYO1620

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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