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2016年01月13日 更新 | 3,618 views

有害物質から体を守ってくれるキレーション治療とは

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香が監修しています。

キレーション治療は、金属原子をはさみとる働きのあるキレート剤という薬剤を投与することで、気づかないうちに人間の体内に蓄積されている有害金属を排出する治療です。老化や病気などさまざまな健康被害の原因となりうる有害金属を除去することで、身体のデトックス作用やアンチエイジング効果が期待できます。自分の体内にそれだけ有害禁則が溜まっているか、検査のみを行うこともできます。

そばかすのある女性

健康な身体作りに欠かすことのできない五大栄養素のうちのひとつが、別名「無機質」とも言われる「ミネラル」。

栄養素としてのミネラルの筆頭とされるカルシウムやマグネシウム、亜鉛、鉄分などは金属の仲間ですが、同じ金属であっても人体に有害なものがあります。

実は、有害金属は日常生活のさまざまなところに潜んでおり、知らず知らずのうちに身体の中に溜まり、老化や病気の源になっているかもしれないんです。

いつの間にか取り入れてしまっていた有害金属を排出するために、「キレーション治療」を使いましょう。

キレーション治療とは?

黒いクラッチバックを持つ女性

いま、環境汚染の影響で、「水銀」や「鉛」、「カドミウム」、「アルミニウム」、「ニッケル」などといった有害金属が食品や水や排気ガス、日用品などに含まれており、いつの間にか取り入れてしまっていることがほとんど。

体内に蓄積された有害金属はやがて老化やさまざまな病気などの原因となり、健康を害していきます。

そんな有害金属を身体の中から排除するために有効なのが、キレーション治療。

キレーション治療とは、金属原子をカニばさみのようにつかみ取る性質がある「キレート剤」を投与することで、体内の有害金属を除去するというもので、キレート療法ともいわれています。

キレート剤にはいくつか種類があり、「鉛」や「カドミウム」、「アルミニウム」の排出には「EDTA」、「水銀」や「ヒ素」の排出には「DMPS」や「DMSA」といったものが効果的だそう。

なかでも「DMSA」は経口摂取で、「DMPS」と「EDTA」はおもに点滴によって投与されます。

点滴でのキレーション「キレーション点滴」は、内服でのキレーションと比べると短期間のうちに多くの有害金属を排出することができるそうです。

有害金属がもたらす健康被害

三つ編みをつかむ女性

体内に蓄積された有害金属は、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。

健康被害を引き起こす前にキレーション治療を行いましょう。

水銀

水銀は、おもにうつ症状や情緒不安定、手足の震え、脱毛、視力障害、聴力障害、頭痛、自閉症などの健康被害を引き起こすことがあります。

また、おもな汚染源は魚介類や農薬、銀歯などに使われている「アマルガム」などです。

鉛を取り入れると、うつ症状や疲労感、貧血、動脈硬化、白内障、胎児や幼児の頭脳発達遅延を引き起こす可能性があります。

また、鉛のおもな汚染源は排気ガスや染髪剤、缶詰などです。

カドミウム

カドミウムは、背骨がもろくなり、骨折しやすくなる「骨粗しょう症」や高血圧、腎障害、脱毛、疲労感、食欲不振、神経過敏などの健康被害を引き起こすことも。

また、おもな汚染源は、タバコや水道水などです。

アルミニウム

アルミニウムを摂取すると、記憶障害や筋肉の硬直、胃腸障害、食欲不振、息切れなどの不調を引き起こしてしまうかもしれません。

また、アルミニウムのおもな汚染源はアルミホイルや歯磨き粉、脱臭剤などです。

ヒ素

ヒ素は、嘔吐や下痢、便秘、皮膚障害、手足のしびれ、色素沈着、皮膚がんリスクの増大などの健康被害を引き起こす可能性が高いです。

また、おもな汚染源は農薬や殺虫剤などとされています。

ニッケル

ニッケルは、無気力や下痢、不眠、ぜんそく、アレルギー、皮膚炎などの健康被害を引き起こしてしまうかも。

また、おもな汚染源は各種化粧品などです。

ベリリウム

ベリリウムが引き起こしてしまう健康被害は、呼吸器症状や皮膚障害など

また、ベリリウムのおもな汚染源は肉類の加工食品や半導体、プラスチック金属などです。

キレーション治療の効果

ベンチに寝そべる女性

キレーション点滴やキレート剤の経口投与で体内の有害金属排出することによって、有害物質を取り入れたことによる健康被害の予防や改善がしやすくなります。

また、キレーション治療には、解毒を助ける「デトックス作用」以外にも、身体の酸化を抑えて老化の速度を緩やかにするアンチエイジング効果もあるよう

さらに、キレート剤である「EDTA」には、「カルシウムEDTA(Ca-EDTA)」と「マグネシウムEDTA(Mg-EDTA)」の2種類がありますが、「マグネシウムEDTA」には動脈硬化の改善効果があるんです。

定期的に「マグネシウムEDTA」の点滴を受ければ、脳疾患や心臓病を予防できるかもしれません。

キレーション治療をすすめたい人

キレーション治療が特におすすめなのは、

  • 疲れやすい、または慢性的な疲労感がある
  • 高血圧
  • コレステロール値や体脂肪率が高い
  • 肌荒れ、ニキビ、皮膚炎などで悩んでいる
  • むくみ、便秘、頭痛など体調不良で悩んでいる
  • うつ病、情緒不安定などメンタル面で不調

といった人です。

有害金属がたまっているかどうかの検査をしよう

黒いくつをはいた少女の足もと

いくら有害金属を日常的に取り入れてしまっているといわれても、目に見えないものなのでいまひとつ実感がわかないという人も多いでしょう。

でも、有害金属かたまっているかどうかの検査を受ければ、自分の体内に有害金属がどれくらい蓄積されているかを数字として知ることができます。

有害物質の検査1:毛髪検査

毛髪検査では、体内の有効金属の過不足や有害金属の残留を調べることができます

ただ、毛髪検査で調べることができるのは毛髪中に排泄されている金属量なので、体内に蓄積している量そのものを知ることはできません

水銀などは蓄積していても毛髪中に排泄されないことがあるので、毛髪検査だけでは有害金属の蓄積量を判断できない可能性があります。

また、毛髪検査の検査方法は、髪の毛の根元から3センチほど、だいたい50本の毛髪を切って提出するだけですが、検査の結果が出るまでには2週間ほどかかることが多いです。

検査費用の相場は1、2万円ほどと少し高めの値段設定になっています。

有害物質の検査2:尿負荷検査

尿負荷検査は、実際にキレート剤を投与し、尿内に排泄される有害金属の量を測定するもので、「尿誘発試験」や「プロポケーション検査」とも言われています。

体内に蓄積している有害金属の量を調べることができ、キレーション治療の効果を測定する際にも利用するんです。

尿負荷検査の検査方法は、キレート剤を投与してから約6時間後の尿を採取、提出し、検査にかけるだけ。

検査の結果が出るまでには2、3週間ほどかかり、検査費用の相場は2~4万円ほどです。

有害物質の検査3:オリゴスキャン検査

オリゴスキャン検査は、体内にある有害金属と、生命維持に必要な「必須ミネラル」、必須ミネラルになる可能性のある成分「参考ミネラル」を測定し、解析するシステム「オリゴスキャン」で手のひらを4か所スキャンするというもの。

検査後2、3分ほどで結果が出て、組織や血管壁に沈着している金属が分かります。

ただ、毛髪検査と同様に、体内に蓄積している有毒金属量そのものを知ることはできません。

また、オリゴスキャン検査にかかる費用の相場は1、2万円ほどです。

「DMPS」か「EDTA」を投与するキレーション点滴の施術について

黒いニット帽をかぶった女性

まずは血液検査や体内に蓄積されている有害金属量を調べる毛髪検査や尿負荷検査などを受け、検査の結果がわかり次第点滴を行います。

1回のキレーション点滴にかかる時間の目安は1~3時間ほどです。

痛みは点滴針を刺す痛みのみの場合がほとんどですが、施術後に点滴を受けた部分や患部周囲に血管痛を生じることがあります。

有害金属の排出が目的の人は週に1~2回のペースで、アンチエイジング目的の人はまず月に2、3回、しばらくしたら月に1回程度のペースで行うのがおすすめ。

ただ、クリニックによって頻度は異なる場合があるので、担当医師に従いましょう。

また、キレーション点滴を10~20回するごとに検査をし、体内に有害金属が残っていないかチェックします

検査後まだ有害金属が残っていた場合、再度キレーション点滴を行い、金属量が正常な範囲に回復するまで繰り返し治療を行いましょう。

キレーション点滴の費用

キレート剤を投与する量にもよりますが、1回の施術にかかる費用の相場は1~3万円ほど

検査料などは別途で、基本的にキレーション治療は保険適用外です。

キレーション治療による副作用や注意点

道路を横切る女性

適切に施術が行われれば安全性の高い治療法だとされているキレーション治療ですが、まれに副作用を生じることもあるよう。

副作用の症状は治療に用いるキレート剤によって異なるので、キレート剤ごとに起こりうる副作用を理解しておきましょう。

DMSAの副作用

キレート剤がDMSAの場合、服用後に腹痛や下痢、発疹などの症状やアレルギー反応があらわれることがあります。

DMSAで起きた副作用は、内服を中止することで改善することが多いようです。

DMPSの副作用

DMPSを点滴すると、発疹などの皮膚症状やアレルギー反応があらわれることがあり、副作用が生じた場合は点滴を中止することで改善することが多いよう。

また、点滴速度が速すぎると一過性の血圧低下やめまい、動悸などをひきおこすことがあるので、DMPSの点滴を行う場合は30分ほどかけて投与する必要があります。

さらに、DMPSはビタミンや必須ミネラルとの親和性が高いため、点滴を行うことで有害金属だけでなく必須ミネラルも一緒に排出されてしまいやすくなってしまうそう。

だから、キレーション治療期間中は「ビタミンB」や「銅」、「亜鉛」などの必須ミネラルの補充が必要になります。

EDTAの副作用

EDTAを点滴すると、まれに吐き気や腹痛、アレルギー反応があらわれることがあり、点滴を中止することで改善することがほとんどです。

また、DMPSと同様に、点滴速度が速すぎると一過性の血圧低下やめまい、動悸などをひきおこすことがあるので、EDTAの点滴を行う際は30分ほどかけて投与する必要があります。

さらに、EDTAもビタミンや必須ミネラルとの親和性が高いため、点滴を行うことで、必須ミネラルも一緒に排出されやすくなってしまうので、キレーション治療期間中は、「ビタミンB」や「銅」、「亜鉛」などの必須ミネラルの補充が必要。

そして、EDTAには、腎臓に有害という意味の「腎毒性」があるので、腎臓の機能が低下している人は治療を受けられない場合があります

実際にキレーション治療を受けた人の声

スマホをいじる女性

化粧品などに含まれているニッケルは有害金属のひとつで、皮膚の炎症や肌荒れの原因となる物質です。

キレート剤であるEDTAにはそのニッケルを排出する働きがあるため、

EDTAを点滴するようになってから、肌荒れが少しましになったかも。

と感じている人もいるよう。

また、原因不明の慢性的な疲労感や不眠症などは、体内に蓄積された有害金属による症状である可能性があるので、

何かが大きく変わったという感じはしないけど、前より寝起きがよくなった気がするし、ちょっと疲れにくくなったかな。

キレーション点滴を始めて、今までずっと続いていた不眠症が解消された。

とキレーション治療での効果を実感している人もいます。

ただ、キレーション点滴を受けている人の体内ではビタミンや必須ミネラルなどが欠乏しやすくなるため、

キレーション点滴を受けたら腹痛と体のだるさが続いた。かえって具合が悪くなってしまったかも。

と不調を感じることも。

キレーション点滴を受ける際には、食物やサプリメントなどでビタミンや必須ミネラルを補っておきましょう。

参考になるサイト

支柱に座る女性

キレーション治療については、協会やクリニックの公式サイトを参考にするともっと深く知れるかも。

治療を受ける前に、キレーション治療について詳しく知っておきましょう。

日本キレーション治療普及協会

キレーション治療についてかなり詳しく書いてあるサイト。

キレーション治療試験に合格している認定医が都道府県別に載っているので、医師選びの参考にできそうです。

専門用語が多く出てきますが、分かりやすく書かれているので専門用語が苦手な人でも読みやすいでしょう。

日本キレーション治療普及協会

赤坂AAクリニック

老化予防や病気予防に力をいれており、キレーション治療を行っている赤坂AAクリニックのサイトです。

有害金属がもたらす健康被害について詳しく書かれています。

また、キレーションだけでなく、クリニックで行っているほかのアンチエイジングケアについても紹介しているので、アンチエイジングに興味がある人にもおすすめです。

赤坂AAクリニック

シロノクリニック

キレーション治療を行っているクリニックのサイトで、有害金属の汚染源やもたらす健康被害について詳しく書かれており、文章量が多めです。

また、サイトから医師に無料相談ができます。

シロノクリニック

三番町ごきげんクリニック

キレーション治療に関する気になる疑問に答えるQ&Aコーナーが充実しています。

また、キレーション治療自体についてもかなり詳しく書かれているので、とても読みやすいです。

三番町ごきげんクリニック

キレーション治療で体を健康に保とう

壁に寄りかかる女性

目には見えないけれど生活のなかで少しずつ蓄積してしまっている有害金属ですが、キレーション治療を使えば、体の内側から健康を保つことができます

有害物質をためてしまうと、思わぬ健康被害が出てしまうこともあるので、早め早めに治療を受けるのがおすすめです。

また、気になる人はとりあえず1度検査だけ受けてみるのもいいでしょう。

images via Shutterstock

written by エクリトアコ

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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