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2016年03月14日 更新 | 45,403 views

女の子だけど、女の子が好き。性同一性障害で悩み続けたわたしの半生[体験談]

誰にも言えない悩み。私は女の子だけど女の子が好き。もうひとりで抱え込むには大きすぎる苦しみ……。そんな私が出会ったのがインターネット。そこには名前も顔も知らないけれど、誰よりも温かい人たちがいた。

わたしは、女として産まれました。

でも、わたしの初恋の相手は、女の子でした。

保育園のころの話です。

まだ小さかったので、友達の延長で好きと感じる程度のものでした。だからそれほど気になることはなく、自分自身も、変だとは思うことはありませんでした。

女の子たちが「〇〇君のことが好き!」などと、はしゃいでいるのを見て「男の子の何がそんなにいいのだろうか?」「わたしは女の子の方が可愛くて好きだなぁ」と、思うことも。

今思うと、あんな小さな頃から、恋愛対象は、女の子だったのだなぁと、納得する自分が居ます。

お人形のような女の子に恋をしていた小学校時代

小学生になり、わたしは「自分は男の子より、女の子が好きだ」とはっきり思うようになりました。

遊ぶときも、女の子とは何をして遊べば良いのか分からず、男の子とばかり遊ぶようになっていました。

サッカーをしたり、野球をしたり……。

わたしは、背が高い方だったので、体力的にも、男子と遊んでいて引けを取ることはありませんでした。

服装も、スカートなど履いたことがなく、フリフリや、ピンクの洋服には興味なし。

そのころは「女の子なのに」と言われるのが、とにかくいやでした。

少しづち、自分はなぜ女の子で産まれてきてしまったのかと、考えるようになっていました。

小学校も高学年になると、男女の境界がはっきり分かれます。

そして、恋の話にも花が咲きます。

女子はもちろん男の子の話をするのですが、わたしは女の子にしか興味がなく、話を合わせることもできないので、女子とは、ほとんど話をしなくなりました。

なかには、わたしが実は男の子が大好きで、一緒に遊びたいがために、男の子っぽい格好をしているんだと、噂をする子もいました。

男子にはまったく興味がなく、ただ男子と遊ぶのが好きで、とくに野球が大好きだったわたしは、「よくわからない考え方だなぁ」と感じていました。

そのころも、好きな子はいました。もちろん女子でした。

とても明るく、いつもオシャレで、髪の毛の長い、お人形のように可愛い子でした。

男子にも人気で、彼女を好きな子はたくさん居ました。

わたしも、そのなかのひとりだったのですが、性別は一応女の子として産まれて来ていたため、誰にも打ち明けられずにいました。

中学時代の辛い思い出

中学に上がるにあたって、とても嫌なことがありました。それは制服です。

小学生までは、私服登校でしたが、中学に上がると、セーラー服になるのです。

セーラー服と言えば、もちろんスカートです。

本当にスカートが嫌で嫌で、親にも泣きながら相談しましたが「少しは女の子らしくしなさい!」と、言われ、とりあってもくれませんでした。

わたしは、入学式も行きたくないと言っていたのですが、無理やり親に連れて行かれたのを覚えています。

セーラー服を着ることは、わたしにとって、たえられないほどいやだったんです。

そして、一番辛かったのが、部活です。

わたしは、今までずっと、男子と一緒に遊んでいて、スポーツも男子としていたのですが、中学の部活は、男子と女子は、完璧に別々なのです。

いまさら女子と一緒にスポーツをしても仕方が無いと思ったのですが……、かといって、文化部に入る気にもならないので、女子バスケ部に入ることに。

男子と一緒にスポーツができなくなり、自分は、女子なんだと、改めて思い知らされました。

とても辛かったのですが、部活動自体はとても楽しかったです。

そのときも、同じバスケ部でひとつ年上の、女の先輩に恋をしていました。

その人に、彼氏がいたのを知ったときは、ショックで泣きそうでした。

周りからは「男の子みたい」だとか「もし男の子だったら絶対好きになってた」などと言われていましたが、自分が本当は女の子が好きだということは言えずにいました。

女子同士のスキンシップとして、抱きついたり、手を繋いだりなどはよくしていたのですが、自分が女子を好きなことがばれたら、気持ち悪がられ、距離を置かれるのではないかと思っていたのです。

自分の気持ちはとにかく誰にも秘密でした。

自分が性同一性障害と気づいたきっかけ

自分が、性同一性障害だとは思ってもいませんでした。

思っていなかったというより、性同一性障害という障害があることを知りませんでした。

身体が成長するにしたがい、性への関心が出てきます。

中学に上がってから、男子とつるむこともなくなり、女子と行動するようになっていたのですが、みんな性に対して、敏感で、興味津々なのです。

マセている子だと、もう経験済みの子も居ました。

誰が好きだとか、誰と付き合っているだとか、どごまでしたなど、女子同士の話はすごく過激です。

そんなときも、わたしは女子が性の対象でした。

ただ、自分の身体はひとりの女性として成長していきます。生理が来て、胸が出てきて……でも一番欲しいものは付いていなくて。

性に目覚めれば目覚めるほど、悩みました。

生理がある自分も嫌いだし、胸が出てきて、それを隠すのに必死な自分も嫌い。

好きな子は女子で、その子を抱きたいと思っても抱けない自分の身体が嫌いで嫌いでしかたがありませんでした。

そして、好きな人を必死で隠さなければいけないこと、好きな人が女性だと言うと気持ち悪がられて、今までの仲の良い関係が崩れてしまうのではないかという恐怖があり、とても悩みました。

そんな気持ちでいるときに、*名前も顔も知らない人になら、本当の気持ちを相談することができるのではないかと思い、インターネットの悩み相談サイトに行ったのです。

インターネットのサイトには、わたしのように、同性を好きになって、悩んでいる人がたくさんいました。

女性なのに女性を好きな人。

男性なのに男性を好きな人。

いろいろな人が、いろいろな悩みを持っていました。

インターネット上のやり取りなので、実際に会うことはありません。

そう思うと、今までたったひとるで抱え込んでいた悩みを、相談することができました。

みんな「わかるよ」と、相談に乗ってくれて、自分ひとりがおかしいわけではなかったのだと安心したのを覚えています。また悩みを人に聞いてもらい、また相談されるということが叶い、気持ちがスッキリしました。

そして、インターネット上で、性同一性障害というものを知り、自分が、性同一性障害だと気付いたのでした。

それまでは、自分ひとりが、とてもおかしな人間だと思っていたのですが、性同一性障害というしっかり名前の付いた障害だと知り、また、自分以外の人も、同じような障害で、悩んでいることを知り、安心しました。

普通は、自分が何かの障害だとわかると、ショックなのでしょうが、わたしは、本当に安心したのでした。

初めての彼女

性同一性障害だと知ったわたしは、学校の友達よりも、なんでも隠さずに話せるインターネット上の仲間と話をすることが多くなっていきました。

インターネット上の仲間だと、自分の好きな人のことや、好きなタイプ、性のことなど、なんでも話すことができるので、そのときの私には気楽だったのです。

そして、そのインターネット上の仲間のなかに、3つ年上の女性がいました。

その女性は、女の子も男の子も好きになれるというバイセクシュアルの人。

地元が近いこともあり、わたしたちは意気投合。サイト上だけではなく、実際にお互いの連絡先を交換して、やり取りをするようになっていました。

彼女は、当時の私にはとても大きな存在でした。

自分の本当の姿を知っている、インターネット上だけの付き合いではない、唯一の女性だったからです。

毎日、電話で、彼女と話すのが日課になり、話せば話すほど、実際に会いたいという思いが強くなりました。

それは彼女も同じだったようで、気が付くと実際に会おうということになっていました。

電話でやりとりもしていたのですが、実際に声を聞くことで私のなか彼女の存在はとても大きくなっていて、会うと決まったときはうれしくてしかたなかったことろ覚えています。

また彼女は、私が女の子にしか、興味がないことを知っていて、会おうと言ってくれたので、それに対してもすごくドキドキしました。

私のなかで、彼女の存在はもう完全に恋愛対象だったのです。

そして、約束の日。

彼女の最寄り駅まで私が出向き、駅前のマクドナルドでで5時間ひたすらお互いのことを話し合っていました。

彼女は、すごく女性らしいかわいい人でした。

私はもう一目惚れです。

彼女も、私のことをかっこいいとか、タイプだと言ってくれて、これは両想いだと確信し、その日、家に帰って、また電話で話しているときに、告白。

彼女も、以前から付き合いたいなと思っていたけど、今日あって、絶対付き合いたいという気持ちに変わったと言ってくれました。

今までは、好きな人が同性だったので、告白することなんて1度もなかったし、もちろん誰かと付き合ったことなんてありません。

初めて告白をして、初めてできた彼女でした。

彼女とは、自宅が4駅ほどしか離れていなかったので、よく会っていました。

私はまだ中学生で、彼女は高校生でした。2人ともお金がないので、マクドナルドでダラダラ話したり、お互いの家を行き来してゆっくりしたり、公園で話したり……。そんなデートが続いていました。

その頃、性についてとても興味深々だった私は、彼女をもっと触れたい、もっと独占したいと思うようになってきました。

彼女は、男性とも、女性とも、経験済みだったので、初めての自分が、子どものように思えてなりませんでした。

彼女にその気持ちを正直に話したところ、彼女もわたしともっと近付きたいと思っていたと話してくれ、私たちはひとつになりました。

この経験があってから、私は、自分の性同一性障害を心から認めることができました。

彼女を愛すことが出来るのは、自分が性同一性障害だったからだ、彼女を愛すことができてうれしいと思うようになりました。

そして、今まで周りに隠していた自分が恥ずかしくなり、隠すのはやめようと思うようになりました。

親へのカミングアウト

わたしはまず、両親に性同一性障害のことをカミングアウトをすることにしました。

父と母に、自分は昔から女の子が好きで、女として産まれて来た自分を悔やんでいたこと、成長期になり、自分の身体の変化に戸惑い、悩んだこと、今、大好きな彼女がいることを包み隠さず、両親に話しました。

父は黙り、母は泣きながら「前から気づいていたが、認めたくなくて、認めずにいれば、いつか男の子にも目を向けて、普通の女の子になるんじゃないかと思っていた。ひとりで悩ませて、辛い思いをさせてごめんね」と謝りました。わたしも、普通の女の子でいれなくてごめんねと泣いてしまいました。

でも両親は、わたしが明るく、毎日楽しく生きてくれることが願いだから、性同一性障害であっても、応援すると言ってくれたんです。

学校の友人にも、みんなが恋バナをしている時に、サラッと、彼女ができたことを言うと、誰も驚かず「前から気づいていたよー!」と、笑ってくれ「彼女できておめでとう!」と言ってくれました。

今まで、ずっとひとりで、誰にもバレないようにと、ひた隠しにしていたのがバカらしく感じましたが、そんなことより、みんなはわたしが女の子が好きだということに気づいていても、ずっと仲良くしてくれて、わたしが言う気になるまで待ってくれて……カミングアウトをしても笑って受け入れてくれたということがうれしくてしかたがありませんでした。

自分を認められるようになって

みんなに、カミングアウトをすることによって、心から自分を認めることができるようになりました。

女として生まれてきたはずなのに、気持ちは男……。そんな自分認めることができていなかったのは、わたし自身だったと思います。

物心がつく頃から、自分の体と、気持ちの性別が逆なので、それを隠すことに必死。人を好きになることも、悪いことのように思え、自分で自分を否定してきたんです。

周りにカミングアウトをして、認めてもらうことができて、自分でも自身を認めることができるようになりました。そしてもっと自分自身を大切にしようと思いました。

大人になったわたし

思春期の頃は、性同一障害のことで本当にたくさん悩みました。

でもいま、周りの人は、私が性同一性障害だとわかったうえで付き合ってくれています。

職場にも恵まれ、わたしのことをひとりの男として扱ってくれています。

いまは、性同一性障害のことで悩むことはありません。それは、私が自分自身を本当に認めることができたからだと信じています。

written by ちょうめ

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