NICOLY:)[ニコリー] コンプレックスの悩み解決・応援サイト

医師が教えるコンプレックス解決サイト
監修済記事:1032記事

メルマガ登録

2016年04月29日 更新 | 7,990 views

まだら肌のせいで病原菌扱い。いじめられひとりぼっちだった私を救ったもの[体験談]

頭にある白斑のせいで、病原菌扱いされひとりぼっちだった小学校時代。そんな私を救ってくれたのは、3年生のときの担任の先生でした。彼女がすすめてくれたミニバスケットボールクラブへの参加がわたしの人生を変えたんです。

背中が全体的にシミのようなムラになっている女性出典:weheartit

私は、5歳のときに尋常性白班が発症しました。

私の場合、額の左上に直径5センチ程度の丸い形の白班がひとつできています。

それほど大きいものではないので、髪の毛で隠していますが、白班のある場所からはえる髪の毛は、すべて白髪になるので、左側の前髪は、まるでメッシュを入れているかのようになっています。

痛みもかゆみも無いため、幼かった私は、自分では白斑に気が付きませんでした。

母親が気付き、慌てて病院に連れて行かれたときには、どこか他人事のような感覚を持ったことを覚えています。

楽しみにしていた行事で起こった悲劇

頭にマスクをつけたピンクのワンピースを着た女性出典:Pinterest

小学校に入学してちょうど一年が経つころ。

内気だった私にも、ようやく友だちができ、少しずつ学校が楽しくなっていました。

それは、3月3日ひな祭りの日のこと。

私の通っていた小学校では、ひな祭りに集会を行うことが毎年恒例になっていました。

人数の少ない田舎の小学校だったので、各学年1クラスずつしかありませんでしたが、その分、学年の違う子供たちとの交流が盛んな学校でした。

ひな祭り集会では、1年生から6年生までの全校生徒が作成したお内裏様とお雛様の人形を体育館に展示します。

また2年生から5年生までは、クラスごとに演劇を披露。1年生は、男子生徒と女子生徒がひとりずつペアになり、お内裏様、お雛様の衣装を身に着け、カツラを被り、メイクをし、写真撮影を行うのが恒例でした。そして6年生は、1年生のお世話係をします。

1年生だった私は、お雛様の衣装が着られることをとても楽しみにして学校に向かいました。

学校に着くとすぐに、1年生は写真撮影に向けて6年生の教室に集合。それぞれ担当してくれる6年生とペアになり、用意を開始します。

着物に袖を通して、帯を巻いてもらうと、これまでに感じたことの無い、はずむような気持ちになりました。

次はメイクです。メイクといっても、口紅を塗るだけなのですが、母親の化粧品をばれないようにこっそり使うことが楽しみだった私は、とてもうれしく、すこし大人になったような気持ちでした。

そして、最後にカツラを被せてもらいます。

花束を見つめて座っているワンピースを着た女の子出典:Pinterest

カツラを被せようと、担当してくれていた6年生の女子が私の髪に触れたとき、突然手を止めて、隣で用意をしていた6年生とコソコソと話をはじめ、どこかに行ってしまったのです。

そのとき、私は、「どうしたのかな?」と思いましたが、何を話していたのかまったく心当たりがありませんでした。

それから少しして、私を担当していた6年生の女子が、ひとりの先生と一緒に戻ってきました。

先生は、私の担当の6年生に向かって、こっそりと「大丈夫よ」と声を掛けました。そして、その6年生に替わって、私の前髪をあげ、カツラを被せました。

何が大丈夫なのか、どうして突然、6年生が先生を連れてきて、私の用意を交代してもらったのか……。いろいろなことが謎のまま、写真撮影が終わりました。

カツラを外すときも担当の6年生ではなく、先生がやってくれました。

そのとき、先生から「◯◯ちゃん、頭のところの白いのどうしたの?」と質問されたのです。

そこで初めて気が付きました。私の担当だった6年生は、私の額の白班を見つけて、私の用意を先生に替わってもらったんだと。

楽しみにしていたひな祭り集会は、なんだか悲しい思い出になってしまいました。

白斑のせいではじまったいじめ

失恋で涙が止まらない女性出典:Weheartit

家に帰り、私の様子がおかしいと感じた両親は、私をとても心配していましたが、私はその日のできごとを誰にも話せませんでした。

次の日、学校に行くと、同じクラスで仲良くなった女子たちが、私を避けているように感じました。

いつもなら、私の席の周りにみんなが集まって、折り紙をしていたのに、別の女子の席に集まっているのです。

何時間目かの休み時間の後、勇気を出して、みんなの集まっている席に向かいました。

すると、そのなかのひとりが、私にむかって、「うつるから来ないで!」と言ったのです。

昨日の6年生が、私の白班のことを誰かに話し、それがクラスの女子の耳にも入っていたのだと思います。

それからしばらくの間、私はクラスの中でずっとひとりぼっちでした。

1年生から6年生までの6年間、クラス替えはありません。ずっと同じメンバーで過ごさなければならない環境は、私にとって地獄の毎日でした。

席替えのとき、プリント用紙を配るとき、プールに入るとき、ボールに触るとき、手をつないでダンスをするとき、給食の配膳のとき……、ことあるごとに、私は病原菌扱いされ続けました。毎日、毎日、学校へ行くのが苦痛でたまりませんでした。

悲しくて泣いている女性出典:Weheartit

2年生のひな祭り集会では、私のクラスは『古屋のもり』という劇を披露することに決まりましたが、白髪があるからという理由で、多数決でお婆さん役が私に決まりました。

お爺さん役を決めるときには、男子がみんな嫌がって決まらなかったので、あみだくじでひとりを決めていました。

でも、私は先生にも、両親にも誰にも悩みを打ち明けられずにいました。

先生は、私がいじめられていることに気付いていたはずですが、声を掛けてくれるようなことはありませんでした。

母は、私に友人がいないことをとても心配していましたが、このころの私は、どうしても話せなかったのです。

涙を流して正面を見つめている女性出典:Pinterest

3年生になり、担任の先生が替わりました。新しく赴任した若い女性の先生です。

新しい先生は、ユーモアたっぷりの人で、すぐにクラスのみんなから慕われ、人気の先生になりました。

先生は、地域のミニバスケットボールクラブのコーチでもありました。

そんな先生との出会いが、私を変えてくれたのです。

私は、小さい頃から運動が得意で、走るのもクラスのなかで一番速いくらいでした。

そこに目を付けてくれた先生が、私をミニバスケットボールクラブに勧誘してくれたんです。

以前から、ミニバスケットボールクラブには興味がありましたが、体育の授業ですら「私が触ったボールには触れたくない」と、クラスのみんなから拒否されていて、私はいつも蚊帳の外……。

そんな状況でクラブに入るなんて……という思いがあったので、先生には「私はできません」とお断りしていました。

それでも先生は、何度も何度も、私に声を掛けてくれました。

そして、「練習だけでも見に行こう」と誘われたとき、初めて、先生に今までのいじめのことを話しました。

自分の気持ちを洗いざらい先生に話したとき、私は号泣してしまいましたが、先生も一緒に泣いてくれました。

「今まで誰にも言わずに、本当につらかったね」と言ってくれたときの先生の表情は、今でも忘れられません。

それから、先生は、クラスの一人ひとりを呼んで、「尋常性白班」について正しい情報を話してくれたそうです。

もちろん先生の話の直後から、私へのいじめが消えたわけではなかったですが、徐々に一部の女子が話しかけてくれるようになりました。

そうして、私はミニバスケットボールクラブに入ることになったんです。

両親は、私の変化に大変よろこび、全面的に協力すると応援してくれました。

楽しかったミニバスといじめからの解放

夕方にバスケの練習をしている男の子出典:Weheartit

ミニバスケットボールクラブをはじめた当初は「チームメイトが私のパスを受けてくれるのか」「私にボールは回ってくるのか」という心配ばかりで、練習に行こうとするとお腹が痛くなることが何度もありました。

そんなときは必ず、先生が私に声を掛けてくれて、細かい配慮をしてくれたおかげで、気が付いたときには、学校にこんなに楽しいことがあったんだと、毎日の練習が楽しみで仕方なくなっていました。

これまで、友だちや周囲との関わりを避けていた私は、何でも吸収できるまっさらなスポンジ状態だったのだと思います。

何より指導してくれる先生が素晴らしかったので、私はすぐにチームの中心選手にまで成長しました。

最初は、チームのなかでも浮いた存在だった私ですが、上達してくるにつれて、チームメイトとも打ち解けはじめ、上級生からも声を掛けてもらえるようになりました。

4年生になって、初めて出場した試合で、私はチームの誰よりもポイントを稼ぎ、勝利に貢献しました。

もちろん、試合に勝てたことはとてもうれしかったのですが、私が一番の感動したのは、みんなが何のためらいもなく、自然にハイタッチしてくれたことでした。

これが、初めて自分に自信が持てた瞬間でした。

そして、ミニバスケットボールクラブでの活動のおかげで自信がついた私は、普段の学校生活でも、少しずつ積極的になりはじめました。

私に対して、クラス全員が好意的になったわけではありませんでしたが、ミニバスケットを通じて友人も増え、卒業するまでずっと、先生が側で支えてくれたので、とても心強かったです。

私は、小学校卒業のタイミングで、父の仕事の都合で引っ越すことになり、小学時代のクラスメイトとは別の中学校に進学しました。

またいじめられるのではないかという不安より、新しい環境でたくさん友人を作って、バスケットボール部に入部することが楽しみでした。

ぱっちり二重の金髪で色白の女性出典:Weheartit

進学した中学校は人数も多く、いじめに遭うことはありませんでした。念願のバスケットボール部に入部し、友人もでき、楽しい学校生活を送りました。

バスケットボールの部活中や、体育の間は、前髪をしっかりとピンで留め、汗をかいてもみんなから白班が見えないように努力していました。修学旅行や、林間学校では、生理中と嘘をつき、お風呂をみんなの後で入れてもらうようにしました。

白髪の塊も、母に白髪染めを買ってもらい、自分で染めていました。自分に少しずつ自信が持てるようになったとはいえ、白班について、友人に知られたくないと思う気持ちは大きく、友人にカミングアウトする勇気は持てませんでした。

人知れぬ努力のかいあって、学校生活は順調でしたが、また別のところで悩みが発生しました。

それは髪を切ることです。小学生のころは、ずっと近所の床屋に通っていたのですが、引っ越しをしたことと、周りの友人が美容院に行っているという話を聞いたことで、私も美容院に行くことにしたんです。

「初めての美容院、初めての美容師さん。私の白班を見てどんな反応をするのだろう……?」と不安で、予約の日の前日はあまり眠れませんでした。

そして美容院デビューの日。ひとりでは行けそうになかったので、母に付き添ってもらいました。

担当してくれた美容師さんは、私の白班を見ても何も言いませんでした。

ただ、私はずっと「この人は私の髪や頭に触りたくないのではないだろうか」「感染すると思われているのではないだろうか」と不安でいっぱいのまま過ごしました。

それから、約3か月に1回のペースで、同じ美容院に通いましたが、何度行っても私の不安は消えないまま。ずっと美容師さんと目を合わせられなかったように思います。

ありのままの自分を受け入れるように

草原ではしゃいでいる女性たち出典:Weheartit

高校に進学する頃には、白班の大きさも、それほど目立たなくなってきました。

中学で親友と呼べる友人に出会い、同じ高校に進学しました。

そして1年生の夏休み、その親友から「家に泊まりに行きたい」と言われました。

お風呂に入ることや、眠るときのことを考えてしまい、一瞬、躊躇しましたが、親友なら「私が白班だと知っても、きっと受け入れてくれる」と初めて自分から、白班のことを話してみようと思いました。

友人が泊まりに来た日、食事を済ませて、お風呂に入り、夜遅くまで部屋でたくさんの話をしました。

学校のこと、バスケットボールのこと、将来のこと、好きな人のこと……毎日一緒に過ごしているはずなのに話は尽きません。

今日はもう、このまま話さずに眠ろうかとも思いましたが、今を逃したらずっと話せないような気がして、勇気を出して切り出しました。

友人は、「うん。うん」と私の話を静かに聞いてくれました。

話をしながら、おでこを上げて白班を見せると、友人は、「触っても大丈夫?」と私の白班に触れました。

特別な言葉を掛けてくれたわけではありませんが、ありのままの私を受け入れてくれてもらえた瞬間でした。

それ以来、彼女とは20年の付き合いになります。

私は、素晴らしい先生に出会い、かけがえのない親友に出会い、ありのままの自分を受け入れることができるようになりました。

今では美容院に行っても、自分から白斑の話を笑いながらできます。

たしかに小学校で体験したいじめは、本当につらいものでした。

でもつらい経験をしたからこそ、同じような苦しみを抱いている人や、困っている人に対し、親身になって話をきくことができるのだと痛感しています。

私は、今、とても幸せです。

written by Delphinium

Top image via weheartit

お悩み別人気クリニック

全国

品川スキンクリニック

シミ・くすみ

詳しく見る

全国

品川美容外科

シミ・肝斑

詳しく見る

全国

シロノクリニック

シミ・そばかす

詳しく見る

他の体験談も見てみる!NICOLYコンプレックス体験談

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

関連するキーワード

注目の記事

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

NICOLY編集部では、カウンセリングから術後経過までの画像がたっぷりの、美容整形体験レポートを公開しています。切らないプチ整形から、脂肪吸引まで読み応え十分。NICOLY編集部いちおしの記事です。随時更新中!

44809 views | 整形二重脂肪吸引脂肪溶解注射

カテゴリ一覧

この記事のライター

本日のアクセスランキング

いまNICOLYで人気の記事

話題のキーワード

いまNICOLYで話題になっているキーワード

専門家ライター募集

NICOLYで記事を執筆していただける医師を募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと毎日記事を更新しています。信頼性の高い記事を出し続けるために、記事の執筆をしていただける医師を募集しています

専門家ライター募集フォーム

編集者募集

NICOLYで記事を編集してくれる編集者募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと、一緒に働いてくれる編集者を募集しています。

編集者募集フォーム

関連する記事

この記事に関連する記事をピックアップ