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2016年06月01日 更新 | 7,416 views

社会不安障害を抱えながら、就職活動するために

社会不安障害を抱えながら就職するのは、たやすいことではありません。でも職場の選び方に気をつけたり、適切なサポートをうければ、自分に合う職場は必ず見つかるはず。就職活動という「人と関わる場」は、社会不安障害を抱える人にとって治療の第一歩になるのではないでしょうか。

うつむき加減で鏡を見つめる女性

人と接することに不安を感じてしまう、社会不安障害。

社会不安障害を抱えながら仕事をすることは、心身ともに大変な苦労をともないます。

症状が悪化した場合、休職や退職に追い込まれることも。

社会不安障害と向き合うためにも、無理をしなくて済む仕事選びが肝心ではないでしょうか。

自分に合った企業に就職するために

カメラ目線の美しい女性

社会不安障害は、人前で強い不安や緊張、恐怖を感じる心の病気。

そのため多くの人と関わる社会で働くことは、困難かもしれません。

少しでも安心して長く働くためには、どういった方法で職場選びをすれば良いのでしょうか。

人との関わりの少ない仕事を選ぶ

社会不安障害と向き合っている過程では、無理をせずに、人との関わりが少ない職場を選んでみては。

事務職、工場のライン作業、警備員、交通量調査、プログラマー、郵便配達、ポスティング、長距離トラック運転手、清掃員など、人とあまり関わらなくても良い仕事はたくさんあります。

長距離トラックの運転手は、中型免許や大型免許が必要。

すでに免許を取得している人は、就職しやすいかもしれません。

ただし、社会不安障害の治療薬を服用している場合、運転できないことがあるので、医師への相談が必要です。

事務職は、仕事内容によっては、電話応対をすることや、プレゼンへの参加を求められたりすることがあります。

電話恐怖症やスピーチ恐怖症を抱えている人は、事前に仕事内容を確認しておくことがおすすめです。

10代半ばと30代に発症しやすい

社会不安障害は、10代の中頃と30代に比較的発症しやすい病気だそうです。もちろん個人差というものはありますが、この年代を避けて就職活動を進めるというのもひとつの手ですね。

中学生は思春期や反抗期がはじまりますが、このときにはじめの社会不安障害も起こりやすくなります。ときに「対人恐怖症」というのが多く見られる傾向のようです。ここから症状が悪化すると引きこもりに発展していきます。

そして意外かもしれませんが、社会不安障害は30代でも急に起こりうる病気。それまで社会人として普通にやってきたはずなのに、管理職や責任ある立場になった途端に人前で何かをすることに嫌悪感や拒否反応が出るようになる人もいます。

新しい環境というのは社会不安障害を招きやすいとされています。なりやすい年代はあくまで参考ですが、就職活動中の方は心が安定しているときを見計らって活動していくのが望ましいでしょう。

精神障害者保健福祉手帳を申請する

精神障害者保健福祉手帳があれば、企業の障害者雇用を利用することができます。

精神障害者保健福祉手帳は、一定程度の精神障害の状態にあることを認定するものです。精神障害者の自立と社会参加の促進を図るため、手帳を持っている方々には、様々な支援策が講じられています。

出典:みんなのメンタルヘルス総合サイト

社会不安障害のことをオープンにして就職活動することができるので、就職後も企業側から配慮してもらえる可能性が。

また、就職活動支援だけでなく、税金の控除や生活福祉資金の貸付などのサービスが受けられます。

精神障害者保健福祉手帳は、6ヶ月以上の通院歴と医師の診断書があれば、申請が可能です。

精神障害者保健福祉手帳は、交付日から2年後の月末日まで有効。

2年ごとに診断書とともに、更新の手続きが必要です。

でも、症状が軽減すれば、手帳を返還することができるので、まずは専門医へ相談してみると良いかも。

意識してしまう「プライド」

障害者手帳を受け取るというのは簡単なことではありません。それは事務手続き的にもそうですが、精神的なことにも言えること。「自分は健常者だ」と思うプライドが、障害者手帳の発行を阻むケースも多いです。

もちろんこのプライドは至極まっとう気持ち、自分を障害者だと受け入れるのに抵抗がある人は多いのです。そういう人は社会不安障害でありながらもなんとか社会に適応していくために、いろんな職を転々としがちです。

社会不安障害を持ちながら就職活動している人の体験談を読むと、この葛藤から抜け出せて今は幸せに心穏やかに暮らしているという人もいることがわかります。

こちらは社会不安障害を抱えながら就職活動を続けたDさん(40代)のインタビューです。

就職試験300社落ちてもあきらめなかったのはなぜ?〜社交不安障害と支えになったもの〜

Dさんもはじめは健常者としてのプライドがあり、なかなか障害者手帳を取得することができなかったといいます。しかし35歳のときにこの考えを見つめ直し、障害者手帳を発行。現在は理解のある会社で楽しく働いているようです。

障害者手帳を取得することで得られるメリットは・・・

  • 周りからの理解が得られやすい
  • 障害者枠での求人に応募できる
  • 社会不安障害に合った職種を選ぶことが出来る

このような恩恵を受けることができます。障害者手帳がなければ、これらの恩恵は受けることができません。障害者手帳を取得するまでにいろんな苦悩や葛藤があると思いますが、悩みすぎてパンクしてしまっては本末転倒です。

就職したい、楽しく働きたい、と考えるあなたが少しでも前進するために・・・。障害者手帳の発行もぜひ検討してみてくださいね。

就労移行支援を受ける

就労移行支援とは、働くことに障害のある、18歳以上65歳未満の人が受けられるサービス。

パソコンスキルや職場体験など、さまざまな職業訓練を受けることができます。

履歴書の書き方や面接の仕方も指導があり、本人の適正に合った職場への就職をサポートしてくれます。

この支援は、精神障害者保健福祉手帳がなくても受けることができます

まず、近くの市町村区でサービス利用を申請。

次に、心身の状況に関する106項目の調査を受けます。

その後、医師の診断書の提出などいくつかの審査に通ればOK。

面接時に気をつけたいこと

爪を噛むうつむき加減の女性

企業との面接まで進むことができたら、社内を見学させてもらうことがおすすめです。

職場の雰囲気を感じとることは、社会不安障害の人にとってとても重要なこと。

常にピリピリと緊張感漂う職場なのか、和気あいあいとした雰囲気の職場なのか……

雰囲気1つで、社会不安障害の症状が悪化したり、改善したりすることがあるからです。

たとえばパーテーションで仕事スペースが細かく区切られていれば、人目が気にならなくなる分、社会不安障害の症状が出にくくなるかも。

働きたい職場をイメージして社内見学すると、スムーズに判断できます。

人と関わりながら就職を目指す

裸足で森を歩く女性の足元

人との関係の中で、症状が出る社会不安障害。

でも、人との関わりの中でしか症状が改善しないことも事実です。

家族や医師、サポート団体の助けを借りながら、自分に合った職場を探してみては。

少しずつ人と関わってゆくうちに、いつしか人前で堂々とできる自分になっているかもしれません。

無理は禁物!

社会不安障害の人、とくに自分を障害者だと認められない人は無理をしてしまってどんどん自分を追い込んでしまうというケースに陥りがちです。

怖くて電話に出られない・・・と思っているのに、やはり周りの目がきになるからとってしまう。こういった行動はどんどん自分に負荷をかけていきます。社会不安障害の人は、できるだけ自分を切迫させる要素から距離を置きましょう。

  • 周りの目が怖くて電車に乗れない→徒歩や車で通勤できるようにする
  • 電話をとるのに恐怖感がある→同僚や周りの人に打ち明けて極力とってもらう
  • 仕事外での会合や飲み会が怖い→どうしてもの場合以外は不参加にする

周りには「甘え」と思われないように、少しずつカミングアウトするというのもひとつの手です。

周囲に一人でも理解して気を遣ってくれる人がいるだけでだいぶ気持ちが楽になりますから、誰かに相談してみるのもいいでしょう。

どうしても職場の理解を得られそうになければ、転職も視野にいれてみて欲しいです。無理をすればするほど、ポキッと心が折れてしまったあとに社会復帰が難しくなります。

くれぐれも無理はしないようにしてくださいね!

written by qianxiang

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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