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2016年03月14日 更新 | 5,096 views

汗がダラダラ、止まらない! 小学生のころから続く多汗症との闘い[体験談]

多汗症である私は冬でも何もしていなくても汗は吹き出て、それはまるで怪奇現象のようでした。周りもいつも顔が濡れている私を不思議がりました。バレたくなくて、なんとかその場のウソで凌ぎましたが、年齢が高くなるにつれ、その誤摩化しはだんだん通用しなくなりました。

海辺で読書を楽しんでいる様子出典:We heart it

私は幼い時、自分が他人と比べて汗っかきであるとは気づいていませんでした。

子供はみんな汗っかきでよく汗をかくものだと思ってもいました。

小学生の頃、砂場で遊んでいると自分だけやけに砂がつきます。

手足にはもちろんのこと、背中やお尻にもついていました。

トイレでよく砂を払っていました。

スカートを履いている時は下着にまでこびりついてなかなか落ちない砂が入り込んでいました。

前髪は何故かいつも湿っていました。

首筋にも髪の毛がまとわりつき邪魔で仕方なかったのを覚えています。

とても活発でおてんばだったので汗を大量にかくことに何も疑問を持たなかったのです。

子供の頃は周りにも指摘されませんでした。

何故か自分だけうまくいかない

肌が白くて青い瞳で白銀の女性出典:We heart it

小学校の高学年になると勉強のしづらさを感じるようになりました。

まず、ノートが書きにくいのです。

手の汗が染みこんだ紙は湿り鉛筆が滑りません。

用紙が波打ち、文字が真っ直ぐ書けませんでした。

テスト用紙も湿っている上に細い鉛筆で書こうとすると破れてしまいました。

鉛筆さえも汗で滑り持ちにくかったです。

何度も指の汗を拭きながら文字を書いていきます。

体育の授業でも汗で滑り、なかなか逆上がりが出来ませんでした。

運動神経は悪くはなかったのですが上手く鉄棒を握ることが出来ませんでした。

私は地面の砂を手につけ、汗を乾燥させて練習に励んでいました。

暑くもない時期でしたので、そんなことをしているのは自分しかいなかったのですが、特に気に留めていませんでした。

やっと自分が周りと違うと気がついた瞬間

雨のあとに道で虹が出来ているのを見ている様子出典:We heart it

「頭を濡らしでもしたの?」

クラスメートからそう言われ、私はやっと自覚することになりました。

冬場の縄跳びの授業の時でした。

私の髪は洗髪後かと周りから勘違いされるほど濡れていました。

元々顔周り、特に額には大量の汗をかくことは分かっていましたがクラスメートのあまりの驚きっぷりに自分が異常であることを知りました。

クラスメートは水道の蛇口で髪を洗ったのかと本気で思っているようでした。

私は自分の異常を知られたくなくて汗だとは言えませんでした。

それまで、自分はただの汗っかきであると思っていました。

人間の中にはときおり汗っかきな人がいて、自分はその中の一人であると単純に考えていたのです。

それが「ただの汗っかき」というレベルではないことを知りました。

自分が「異常な汗っかき」であると気がついた瞬間、「自分は周りとは違う」「隠さなければ」とっさにそう思いました。

気にすればするほど滲み出る汗

鎖骨が綺麗な女性出典:We heart it

クラスメートに大量の汗を指摘されてから、周りの目が急に気になるようになりました。

誰かに見られているだけで額から汗が吹き出し、気づかれないように手の甲で汗を拭うことが多くなりました。

タオルで拭くことはしませんでした。

夏でもないのにずっとタオルで汗を拭いているわけにはいかなかったのです。

汗をかいていることも、それをしょっちゅう拭いているところも見られたくありませんでした。

それでも、汗をかく時期でもないのに額にかいた汗を他人が不思議そうに見つめていることを知り、余計に焦りました。

「暑いの?」

と聞かれ、

「さっき走ってきたから」

と言い訳をすることもありました。

「なんでこんなに答案が湿ってるの?」

先生が不思議そうに聞いてきたこともありました。

私の答案だけ湿り波打っていたからです。

私は何も答えられませんでした。

みんなの前で手の汗だとはとても言えませんでした。

まだ子供だったとは言え、私は女の子だったのです。

窓ガラスに手をつけると何故かガラスが手の形に濡れる。

私が触れた机は何故か手の形に湿り跡がつく。

私の周りで起こる怪奇現象にだんだんと周りが気づくようになりました。

私はそれが汗のせいだと知っていましたが、周りはそんなことを考えもつかなかったのでしょう。

私も言うことが出来ませんでした。

誰かに怪奇現象を指摘される度に額や手から汗が滲み出し、それを隠そうとする程噴き出してきました。

それが日に日に増していく気がしました。

学校ではよく机に手をついて話したりしていましたがそれをしなくなりました。

机が湿り手の跡がつくからです。

友達の下敷きを握ると汗がついてしまうのでそれも気をつけていました。

人の用紙に触れる際も、なるべく指先で持つようにして湿らさないように注意するようになりました。

冬に友達が私の手の平を触ってこう言いました。

「なんで手濡れてるの? 手洗った?」

冬の冷たい水道で手を洗ったまま、拭いていないのだと勘違いしたようです。

「○○ちゃんの手って、すごく冷たいのになんか汗かいてるね」

友達と手をつなぐとそう言われました。

それからは手を他人に触られるのがすごく恐怖に感じるようになりました。

周りからびっくりされるほど冷たい手。

しかも何故か濡れている。

とても「汗ばんでいる」とは言えないレベルだったのです。

私の手はいつも濡れたように汗をかいていました。

周りと違うと気付き、怪奇現象を指摘され、汗だとバレないように気を遣い、ウソを付く度に噴き出る汗。

気づかれないようにと物に触れる際には細心の注意を払い過ごしていくうちにそれがだんだんとコンプレックスやトラウマになっていきました。

水晶玉越しに景色をみている様子出典:We heart it

「○○ちゃんの使った後のテニスラケットって汗で濡れているから気持ち悪―い!!」

私が使った後のテニスラケットを握ったクラスメートがそう言いました。

私が触れたものは何故か湿るというという怪奇現象ではなく、 ストレートに汗で濡れていると言われ、私は凍りつきました。

それも気持ち悪いと言われたのです。

高校の体育の授業で使用するテニスラケットは人数分はないため、交代で使うことになっていました。

テニスラケットの持ち手が私の汗で濡れるのは、私にはどうすることもできなくてショックを受けました。

これもまた夏の暑い時期の話ではなく、冬場のことです。

体操着に着替え、他に私物の持ち込めない体育の授業の時間です。

汗拭きタオルも持ってきてはいませんでした。

持っていても、冬場にテニスラケットの持ち手に付いた汗を拭うなんてことはありえない光景でしょう。

周りにその異様な光景を不思議がられるのも嫌でした。

誰かと何かを共有すること事態、自分にはできないことだったのです。

しかし、それを先生に言っても当然分かってくれるはずはありません。

私はずっと、自分のコンプレックスを隠してきました。

人に知られないように。

大量に汗をかくことがトラウマでした。

私が触れたものは濡れる。

それは他人にとっては何故なのか原因の分からない怪奇現象であって、不思議な光景です。

「汗っかき」というレベルの人はいても私ほどの人は他にいません。

他人に「異常な汗っかき」を知られることも恐怖に感じているのに、それを他人に相談しようとも思ってはいませんでしたし、分かってもらえるとも思っていませんでした。

「ただの汗っかき」「汗が気になるくらいでそれがどうした」と思われ何もしてくれないのは分かっていました。

私専用に湿ってもかける用紙を配ってくれるわけでもなく、専用のテニスラケットを貸してくれるわけでもないのですから。

高校生にもなると、周りが私の汗に苦情を言うようになります。

クラスメートの机の近くで話をしていると机に水滴が落ちます。

クラスメートはそれが私の汗だと気づき、拭くように言います。

当たり前です。

自分の机に他人の汗が落ちたのですから。

不快になるに決まっています。

もう怪奇現象の原因に気づく年齢です。

私はクラスメートの机に近づくこともできなくなりました。

クラスメートと話すときは冬場でも下敷きで顔を仰いでいました。

それでも気をつけなければいけません。

うっかりしていると私の汗が風で飛んで行くからです。

冬場でもこんな状態です。

夏場の体育館での運動の時は私の立っている床が汗で濡れていました。

私は自分の汗で滑って転びました。

汗の水たまりができないようにしょっちゅう居場所を変えなくてはいけませんでした。

陶芸の授業でも、私のこねる粘土は汗入りです。

私の顔から落ちる汗が大量に練りこまれました。

もういい加減、何をするにもうんざりするようになりました。

プールの授業の時、私の裸足を見てクラスメートが言いました。

「○○ちゃんの足の皮めくれてない?」

足の裏の皮が薄く広範囲にめくれていました。

私は手足に大量に汗をかくせいか、よく手のひらや足の裏の薄皮がめくれていました。

水泡とは違い、空気が入ったように薄く皮がめくれてくるのです。

それがプールの水でふやけ足の皮を引きずるように歩いていたようです。

穴があったら入りたい気分でした。

手足にポツポツとできる白い水の入っていない水泡。

浮いた白い薄皮は爪でつまむとすぐにめくれます。

目立つ浮いた薄皮を、私はマメに取り目立たないようにするのが日課でした。

皮がめくれた部分はすこし赤みがありますが、白く浮いている時よりは目立たなかったのです。

時には手のひらに白く皺が入ったようになっている時もありました。

その皺はつまむとかなり広範囲にめくれました。

めくるとまた周りの皮がめくれ手のひらの半分ほどが一気にめくれる時もあります。

酷い時は手のひら全体の皮がめくれました。

指を横からみると手のひら側の半分だけ綺麗に皮が全てめくれているのです。

手のひらは他人には見せませんでした。

でも鉛筆を持って文字を書いている姿に驚いた顔をされたことがありました。

指を横から見ても皮がめくれているのが見えるからです。

運動場でクラスメートの腕を引っ張った時には「砂がついた手で触らないで」と言われたことがあります。

手には砂なんてついていませんでした。

皮がめくれたボロボロの手のひらの感触に、砂がついていると勘違いしたようでした。

もう人の腕に触ることができなくなりました。

いくら払おうとしても砂がついているわけではないのでどうしようもありませんでした。

手足の皮がめくれるほど、私の汗っかきは酷くなっていたのです。

社会人スタート、それでも続く

自宅で仕事の続きをしている様子出典:We heart it

高校を卒業し、私はデリケートゾーンの蒸れに悩まされるようになりました。

汗でトイレットペーパーが肌に張り付き、上手く拭けません。

汗をかくことで雑菌も繁殖しやすいのでしょう、痒みや擦れで肌が赤く痛みました。

傷んだ肌に汗が触れると痛みがさらに増しました。

ブラジャーのカップにも汗が溜まり肌が濡れていました。

趣味でフラワーアレンジメントの教室にも通いましたがすぐに辞めてしまいました。

針金にテープを巻きつけていくのですが汗で滑る私の手では上手くテープを貼ることが出来なかったのです。

ノリが私の汗で取れベタベタとしていました。

今なお医者に相談したことはない

朝起きてぼーっとしている女性出典:We heart it

私は病院で自分の症状を見てもらったことは一度もありません。

指摘されたこともなかったです。

これだけ苦労をし、他人と明らかに違う異常なことだと分かってはいてもあまりに特殊なため解決策もないと思っていたのです。

親にも誰にも打ち明けたことはありません。

しかし、大人になりインターネットで色々と調べるようになると自分の症状と同じものを見つけることができました。

「多汗症」というものです。

私は特に神経性の多汗症でもありました。

皮がめくれるのはどうやら汗疱(カンポウ)というようです。

「白い小さな水疱がぶつぶつとできるもので、やがて乾いてかわむけになって終わる」

「汗っかきの手や足の平裏や手足のゆび等小さい水ぶくれ様に見えるぶつぶつが出来たものを異汗性湿疹という。また、水ぶくれが出来ず最初から最後まで薄いかわむけの場合もある」

ヴエンデ角質剥離症(ヴエンデかくしつはくりしょう)とも言われるそうです。

治療法はない

ピンクの花束出典:We heart it

永続的な治療法はありません。

ただ、自分の経験から汗をかいても頻繁に洗うことで症状が緩和されることに気が付きました。

そして、今考えると多汗症のピークは未成年の間です。

もうじき三十歳になりますが、ここ数年は劇的に多汗症に悩まされることが減りました。

未だに治療法はありません。

しかし、他に悩んでいる人のいる症状です。

同じ悩みを持った仲間がいます。

私はそれを知ることにより症状が和らぎました。

精神的な負担で症状は酷くなります。

あまり思いつめないでください。

勇気を出して病院へ行かれるのもいいです。

根本的な治療法がなくても精神的負担を無くし、良く手足を洗い、なるべくキンキンに冷えた環境で過ごすことで症状は緩和されます。

大人になれば自然と症状は落ち着いていきます。

「自分だけが異常」ということもありません。

どこかに同じ症状を持った「仲間」がいます。

人それぞれ色々な悩みやコンプレックスを持ち、誰かと共有することができます。

私はもっと早くネット環境が整っていれば病名を突き止め勇気を持って病院に行くことが出来たかもしれません。

今となっては今更ですし治療法もなく症状も落ち着いているので行く意味がないのですが。

自宅で誰に相談することもなく症状が調べられる今の時代に感謝しています。

Top image via Weheartit

written by shirayuki

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