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2016年08月09日 更新 | 10,360 views

鼻プチ整形の注入剤レディエッセとヒアルロン酸の違い

水の森美容外科名古屋院 副院長 西川陽平

この記事は、水の森美容外科名古屋院 副院長 西川陽平が監修しています。

カルシウムの一種を主成分とする注入剤、「レディエッセ」。弾力が強く硬さがあるため、とくに鼻を高くする際に使用されることの多い注入剤です。その持続性の高さがうたわれていますが、効果が見た目に実感できる期間とは必ずしも一致しません。一度注入すると自然吸収されるまで除去することは難しいので、注入は慎重に検討する必要があります。

「注射を打つだけで鼻が高くなる!」と、鼻のプチ整形として人気が高い充填物(フィラー)の注入治療。

カルシウムベースの粒子を使用した注入剤、「レディエッセ」を用いる治療もそのひとつです

鼻の高さを出すのに有効として人気を集めている注入剤ですが、満足のいく施術を受けるためには、その効果リスクなどの実情についても知っておく必要があります。

また、鼻を高くするプチ整形といえば「ヒアルロン酸」が思い浮かびますが、レディエッセとヒアルロン酸の違いについても、紹介します。

レディエッセとは?

注射器

レディエッセとは、歯や骨を形成するカルシウムの一種である「ハイドロキシアパタイト」という成分を主成分とした、ジェル状の肌の注入剤です。

レディエッセは、深いシワを目立たないようにしたり、鼻を高くしたり、顎の形を出して整えたりといった用途で用いられるものです。

弾力が強く硬さがあるため、とくに硬さが求められる鼻の形成(隆鼻術)に用いられることの多い注入剤です。

同じような用途で広く使用されている注入剤としては、ヒアルロン酸(ヒアルロン酸のなかでも密度が高く、硬いもの)があります。

鼻へのレディエッセ注入の効果

横顔が綺麗な目を閉じている肌が綺麗な女性

レディエッセには即効性のある充填物としての物理的なボリュームアップ効果が代表的なものです。

さらに、体内でコラーゲンなどの美肌成分を生成する細胞である線維芽細胞を、ハイドロキシアパタイトに定着させ、コラーゲンの産生を促す働きもあるため、術後のボリュームを長期的に持続させる効果も期待できます。

水の森美容外科名古屋院 副院長 西川陽平

レディエッセの製造元の情報だとコラーゲンを増生させるとのことですが、これは美肌効果をもたらすものではないと考えます。

レディエッセ=美肌効果、ではないことに気をつけましょう。

鼻のプチ整形:レディエッセとヒアルロン酸の違い

注入剤の硬さ

これまでは、レディエッセの方がヒアルロン酸よりも、硬さや高さを求められる施術により適しているといわれていました。

それは、レディエッセは一般的なヒアルロン酸より剤が硬く、肌の内側で流れてしまいにくい、というのが大きな理由です。

しかし現在では、従来のヒアルロン酸の約2倍もの硬さのある高密度ヒアルロン酸「クレヴィエル・コントア」などが出回っており、その硬さはレディエッセと比べても遜色ないようです。

水の森美容外科名古屋院 副院長 西川陽平

クレヴィエル・コントアは発売されて1年程しか経っていない新しいタイプのヒアルロン酸です。

従来のヒアルロン酸は硬さや持続力を、架橋剤(ヒアルロン酸の粒子間を繋ぎとめる物質)の量を増減したり、粒子の大きさを変えることによって、硬いものから柔らかいものまで様々な用途に合わせて作られていました。そして一般的なヒアルロン酸の濃度は20~25mg/ml程度と各社、各製品でそれほど大きな差はありません。

しかし、クレヴィエル・コントアは濃度を上げることによって持続性をもたせているという商品なので、従来のものとは概念が違います。ただ、従来品の概念を考慮すると、必ずしも濃度=硬さ・持続力とは言えないのではないかと、クレヴィエル・コントアの考え方に疑問が出てきます。実際のところ、本当に従来製品と比べて持続力が優れているのか?というと、まだ現場に出てきて間もなく各院で症例数が少ない為、これから徐々に明らかになっていくのだと思います。当院ではクレヴィエル・コントアを取り扱っていないため、肯定も否定もできません。

ただし、当院でも扱っているような一般的な長期持続型のヒアルロン酸でも十分レディエッセと遜色ない持続効果があります。

「ヒアルロン酸は濃度=硬さ・持続力で、従来のヒアルロン酸はクレヴィエル・コントアやレディエッセより劣っている」というわけではありませんのでご注意ください。

隆鼻の持続期間

一般的に数か月~1年ほどで体内に自然吸収されるものが多いヒアルロン酸に比べ、レディエッセの方が吸収されるまでに時間がかかるため、レディエッセの方が持続性が高い(1年以上)とされています。

プチ整形の費用

ひとくちにヒアルロン酸といってもいろいろな種類のものがありますが、レディエッセによる施術はヒアルロン酸の場合に比べると比較的高価になることが多いようです。

施術後の腫れ

レディエッセはヒアルロン酸よりも粒子が荒く、より太い針を使って注入する必要があるため、注入時の痛みや施術後の腫れがヒアルロン酸による治療の場合と比べてひどくなりやすい傾向があるようです。

施術後、注入剤を除去したくなった時には……

皮膚の内側に注入されたヒアルロン酸は、ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を分解する酵素を注入する「ヒアルロン酸分解注射」を打つことですぐに溶かし、除去してしまうことが可能です。

一方、レディエッセの場合には自然吸収されるのを待つか、切開して取り除くことになります

鼻へのレディエッセ注入の失敗例

肌の調子が悪くてショックを受けている女性

思ったより効果が長続きしない

レディエッセは「18か月持続」「2年持続」などとうたわれることも多く、その持続性の高さが大きなアピールポイントとなっています。

しかし、実際に施術を受けた人の中には、数か月~半年ほどで見た目のボリュームはほとんど失われてしまったように感じる人も多いようです。

これはレディエッセ自体はまだ体内に残留しているものの、注入したばかりの頃のような高さがなくなった状態だと考えられます。

レディエッセもヒアルロン酸と同じジェル状の注入材なので、時間の経過とともに馴染んできて平らになっていきます。

複数回施術を受けると鼻筋が太くなる

レディエッセ自体はやがて自然吸収されていきますが、レディエッセの働きで皮膚の中に生成されたコラーゲンは残り続けます。

ですので、ふたたびレディエッセを注入する時には、そのコラーゲンの層のうえに積み重ねていく形となります。

その結果、鼻筋レディエッセの注入を繰り返すことで、鼻筋周辺にコラーゲンが蓄積され続け、少しずつ鼻筋が太くなっていくおそれがあります。

プロテーゼ挿入など、あらたに鼻の美容術を受ける際にレディエッセが障害になる

レディエッセは分解注射で溶かせるヒアルロン酸と異なり、注入したあとで「やっぱり取り除きたい」と思っても、自然吸収されるのを待つか切開して除去するしか方法がありません。

レディエッセが入っている状態でプロテーゼ挿入などの鼻の手術を受けると、もともとの鼻の形や高さがわからず、誤差が生じる可能性があります。

「まずは手術のいらないレディエッセ注入をやってみて、満足できなかったらプロテーゼを入れたい!」と考える人は少なくないようですが、今後少しでもプロテーゼ挿入を受ける可能性がある場合には、レディエッセではなくヒアルロン酸の注入を選択することをおすすめします。

感染症

これはほかのあらゆるフィラーの注入にも伴うものですが、鼻へのレディエッセの注入によって感染症が引き起こされるリスクがあります。

場合によっては皮膚の壊死など重篤な症状を引き起こしかねませんので、かならず衛生管理を徹底しているクリニックで施術を受けましょう。

血管塞栓

これはヒアルロン酸注入の場合にも起こりうるものですが、注入時にレディエッセを誤って鼻の血管内に注入してしまうことで血流をせき止め、血管塞栓を生じるリスクがあります。

血管塞栓は皮膚の壊死や失明などの重篤な事態を招くこともありますので、可能性は低いものの、レディエッセ注入で起こりうる最悪の失敗例として覚えておくといいでしょう。

レディエッセ注入を決める前に気をつけたいこと

ビックリマークのプラカード

ネット上で喧伝されている「レディエッセは長持ち!」との文言を鵜呑みにしない

前述のように、「レディエッセによる鼻のボリュームアップ効果が続く期間」と「レディエッセが体内に残留している期間」は異なります。多くの場合、1年~2年持続するとうたわれているのは後者の期間であることに留意していただけたらと思います。

実際のところ、レディエッセによる肌のボリュームアップ効果を見た目に実感できる期間の長さは、持続性の高いヒアルロン酸などの期間と大差ないようです。

レディエッセ以外の注入剤とも比較検討する

鼻へのレディエッセの注入を考えている際には、同様の効果をもたらしてくれるヒアルロン酸注入剤なども視野に入れ、それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで慎重に検討しましょう。

今後プロテーゼ挿入やヒアルロン酸注入などの隆鼻術を受ける予定がある場合には、ほかの治療法を検討する

前述のとおり、レディエッセは鼻のプロテーゼ挿入などによる隆鼻術の難易度を上げ、仕上がりに影響を及ぼします。

外科手術のみならず、ヒアルロン酸などのほかのフィラーの注入もレディエッセが吸収されてしまうまでは推奨しないクリニックが多いようですので、レディエッセの施術後に再注入以外の隆鼻術を受けたいと思っている人には、レディエッセの注入はおすすめできません

「こんなはずではなかった!」を回避するために

部屋のソファーでくつろいでいる笑顔で正面をみつめる女性

情報収集の手段といえば、まずはインターネットの現代。

美容整形を受けようと考える人の多くが、美容外科クリニックの公式サイトを見て、施術を受けるクリニックや受ける施術の内容を検討していると思います。

しかしながら、インターネット上で公開されている情報の中には、その効き目が誇張されていたり、施術が伴うリスクなど、クリニック側に都合のよくない事柄については伏せられていたりするものも少なくありません……今回取り上げたレディエッセの場合もまた然りです。

「この施術を受けようかな」とそちらに興味が向いていると、ついつい自分の背中を押してくれる情報にばかり目が行ってしまいがちですが、そこはぐっとこらえて。

一歩間違えば自分の見た目を損なったり、重篤な症状を生じたりする可能性もある美容整形。

あとで後悔しないためにも、まずは冷静に情報収集に当たり、自分にとって本当に有益な情報とそうでないものの取捨選択をおこなうことが大切です。

ネットでの情報収集には限界がありますから、なにか分からないことや気になることがあったらクリニックまで直接話を聞きに行き、納得いくまで説明を受けることをおすすめします。

美容医療サービスでのトラブルを避けるために以下のことに気をつけましょう。
1.不適切なホームページや広告などの情報に気をつける
2.医療機関に行く前に施術やクリニックの情報をよく確認する
3.施術を決める前に、リスクや施術の効果について医師に説明を求める
4.その施術は本当に必要か考える

(政府広報オンライン)

出典:美容医療サービスの消費者トラブル サービスを受ける前に確認したい4つのポイント:政府広報オンライン

written by エクトリアコ

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