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2016年11月12日 更新 | 8,138 views

肥満を克服した無理なダイエット。それが摂食障害の引き金に……[体験談]

小さい頃から肥満児だった私は高校の制服をかわいく着こなすためにダイエットを決意。エクササイズと食事制限で急激な減量に成功しました。努力の末にやっと標準体重になれても満足できずに、もっと痩せるために更なるダイエットをすることに。しかし、無理な減量で私の体は異変を生じ始めました。

カップケーキ出典:We heart it

小学生のころから、叔母によく食べ物を与えられていた私は、いわゆるポッチャリ体系でした。

特にお菓子が大好きで、ご飯の前にモグモグと食べては満腹感からスヤスヤとお昼寝をするのが習慣でした。

よく母親には「お相撲さんになるよ」と言われていたのを覚えています。

太っている私

出典:We heart it

中学生になっで、運動部に入って毎日のように運動をするようになると、自然と体重が落ちていき、やっと「標準体重」になれた時期がありました。

しかし、中学三年生にあがった受験の時期です。

もちろん部活で運動する機会はなくなったのですが、食べる量は部活をやっていたころと変わらず食べていました。

食欲というのは恐ろしいもので、もともと食べることが好きだった私にとっては、部活がなくなったからといって食べる量を減らす、という考えはありませんでした。

若くて新陳代謝がいいといっても食べた分だけ脂肪はつきます。

中学卒業のころには恥ずかしながら、自分で靴下を履くのさえ困難になるほど肥満が進んでいたのです。

太っていて困ることといったら、かわいい服が着れないこと。

オシャレや美容に敏感になる年頃。周りの女の子は太っている自分と違って、可愛くオシャレをしているのに引け目を感じていたのです。

「こんなわたしが隣を歩けるわけない」

「デブがいると引き立て役になって惨めだ」

と卑屈に考えていました。

実際にお店に行ってみても、私が着ることのできる服はやっぱり周りの女の子のように可愛くなくて悲しい思いをしていました。

母親にまで

「あんたとは一緒に出掛けたくない。不格好なのが隣にいると不愉快なんだもの」

と言われてしまいました。

きっと母親は「痩せないと大変だよ」ということを私に分からせるために厳しく突き放したんでしょうが、当時の私にとっては心をえぐられるひとことでした。

ダイエットを決意した理由

ショート丈のトップスを着ている女性出典:We heart it

高校に上がって半年ほど経ったころ、部活に入っていなかった私は勉強以外特にやることもなく、ダラダラと毎日を過ごしていました。

ちょうどその頃、ドラマ「花より男子」がブームだったのですが、実はわたしの通っていた高校の制服がそのドラマに登場する高校の制服とよく似ていて、調べてみると同じデザイナーさんが作ったものだったことがわかりました。

大好きなドラマの制服が自分の着ているものと似ていて、しかもデザイナーが同じ!

小さなことですがちょっぴり感動していました。

ですが、ふと鏡をみてみると……腕も脚もお腹や腰回りも、どこを見てもパンパン

「なんでこんなに太っているんだろう」

とそのときになって自分の体型に疑問を持ちました。

そこから私は初めてダイエットを開始したのです。

「絶対に痩せて、この制服を可愛く着こなしたい!」

そんな単純な理由でした。

初めてのダイエット

ナイキのスニーカーをはいている女性出典:We heart it

まずは運動から始めました。これまた当時流行っていたコア・リズムです。

リズムに合わせてダンスを踊るエクササイズで、はじめのころは慣れずに随分不恰好だったと思います。

それでも時間が経つとだんだん様になっていくものです。

だんだんと楽しくなっていきました。

そうしてダイエットを始めて、4か月経ったころから食事制限もするようになりました。

最初は朝バナナダイエット朝食を白湯とバナナ1本に置き換えていました。

朝に菓子パンを2、3個ほおばっていた私にとっては大きな進歩です。

さらにそこから1か月が経ったころ、体重が7Kg減るという成果も出ていました。

しかし、それでも標準体重にはほど遠い……。

「まだまだ頑張らねば!」

と意気込んでいました。

そして次に始めたのが、レコーディングダイエットです。

でも、これが私の*摂食障害へのはじめの一歩になってしまいました。

レコーディングダイエットの始まり

フルーツたっぷりのヨーグルト出典:We heart it

レコーディングダイエットとは、自分の食べたものと、そのカロリーを手帳に書いて自分がどれだけのカロリーを摂取しているのかを把握、カロリーコントロールをするというものでした。

もちろん摂取するカロリーがあれば、消費するカロリーもあるわけで

「自分の消費カロリーってどのくらいなんだろう」

と疑問に思うのは自然なことでした。

自分の年齢、身長、体重、運動習慣などから簡単に消費カロリーを計算してくれるサイトもあったので、すぐに自分の消費カロリーを把握できました。

単純に食べた物よりカロリーを消費出来れば、痩せていくと思った私はダイエット開始半年から1日の摂取カロリーを1,200kcal以下に抑え始めたのです。

1,200kcalという具体的な数字、これは人の基礎代謝だそうです。

基礎代謝は人が1日に必要なカロリーで、この基礎代謝分はたとえ一日中寝ていたとしても消費されるカロリーとのことでした。

だから私は最低限のカロリーを摂取して、あとは運動をして身体についた脂肪を燃やそうと思ったんです。

「もっと痩せたい……」食べることへの嫌悪感

ハンバーガー出典:We heart it

運動と食事制限でダイエット9か月が経った頃、私の体重は15㎏落ちて、標準体重になりました。

「とりあえず、標準体重までは絶対頑張ろう!」

と心に決めていた私は、ダイエットを始めて9か月でやっと目標に到達しました。

でも、そのとき私が思ったのは

「標準体重って全然痩せて見えない」

ということでした。

標準体重は、その名の通り自分の身長に対して標準的な体重で一番身体にとって健康で長生きしやすい数値だそうです。

そして長生きするためにはある程度の脂肪は必要なので、標準体重=痩せた体型にはなれない、ということ。

目標を達成して鏡を前にした私は、

「これじゃあ、まだ可愛く制服を着ることが出来ない」

とまったく満足できなかったんです。

それからダイエットに拍車がかかりました。

まずは運動量をこれまで以上に、具体的には約30分のエクササイズを2回とランニングを1時間、学校から帰ってから毎日欠かさずやるようになりました。

食事は朝のバナナは変わらないものの、昼ごはんは自分で作るようにして野菜だけをお弁当に詰めていました。

そして、夕飯はカロリーを抑えるために私の分だけ水炊き鍋を毎日用意してもらうようになりました。

自分の食べた物をレコーディングすることも忘れずに、むしろグラムまで量って精密にカロリー換算をするまでの徹底ぶりでした。

運動量を増やして、カロリーを厳しく量って管理するようになってから、私の体重は40㎏まで落ちていました。

そのときには摂取カロリーを一日600kcal前後に抑えるようになって……というより、食べることが腹立たしく思えていました。

食べることが好きだったのに、太ることが怖くて、今の自分が十分痩せているとは思えなくて、どうしたら満足できるのか分からなくなっていました。

「まだ安心できない、ここで食べちゃったらすぐ太って元通りになっちゃう」

「太りたくない、食べたくない……食べられない」

とグルグル悩んでいたんです。

頭を抱えながら悲しみであふれている女性出典:We heart it

そのころの友人は

「もう十分ダイエットできたんだから、心配することないよ」

「食べなきゃ身体によくないよ、顔色も悪いし」

とよく声をかけてくれていたんですが、その時の私は素直になることができませんでした。

そのころ両親はというと、これまでにないくらい痩せた私を見て、

「ダイエット本当に頑張ったね」

「格好よく服が着れるようになってよかったね」

とよろこんでくれていました。

だから余計に、また太ることへの恐怖心が強かったのだと思います。

私が痩せるために食事を準備してくれたりと、少なからず協力してくれていましたから。

でも、体重は40㎏をきろうとしていたころでした。

学校から帰るときに気分が悪くなってしまって、どうしても歩くことができず座り込んでしまったこともありました。

自分ではどうしてこんなに胃がムカムカするのか、吐気が治まらないのか、軽く混乱してしまって……しばらく休んで、それからゆっくりと再び家に帰りはじめました。

その後も2回ほど同じように気分が悪くなり、その度休んでは歩いて、やっと家にたどり着きました。

玄関についてからも、気分は悪くてそのまま少し座って休んでいたんですが、いつまでたってもリビングに顔を出さない私を不思議に思って母親が玄関に顔をだしました。

玄関に座っている私をみて「なにしてるの?」と聞かれましたが、私は

「ちょっと走ってたから疲れただけ」

と変にごまかしました。

そのことがあってから、私は自分の身体に変化が起きていることを感じました。

「いままで普通に歩いていた道を、休み休みじゃないと帰れないなんて、少しおかしいんじゃないか」と。

それでも、「今日だけでそう決めつけるのもなぁ」とわたしは自分の身体のサインを気のせいだと思うようにしました。

ですがやはりそれは勘違いなんかではなく、身体の危険を知らせるサインだったんです。

通学はもちろんですが、体育でも気分の悪さを感じることが多くなっていました。

食事の仕方が分からなくなる

オーガニックランチ出典:We heart it

こうなると私も、せめてご飯は最低限食べなくてはと思うようになりました。

このまま状況を悪くして倒れたいわけではなかったので。

そして、せめて基礎代謝分の食事はとろうしていたのですが、どうしたことか、タガが外れたように大量の食べ物を胃に詰め込むように暴食していたんです。

一度、普通の食事をしてから家に置いてあるお菓子を手に取って胃に入れて、冷蔵庫の冷凍食品を食べて、冷蔵庫にある残りのおかずを食べて……

それでも止まらず近所のコンビニへ菓子パンを4つとお菓子を買い込んで帰りました。

30分もかからずそれも平らげてから、ふっとその空になった袋を見て酷い罪悪感を抱えました。

やってしまった、食べてしまった、どうしよう、太りたくない、どうしよう、動かなきゃ、食べた分を消費しなくちゃ。

と、焦る気持ちで一杯でした。

吐くことも考えたんですが、私は吐き出すときの気分の悪さを思うと怖くて実行できませんでした。

とにかく胃に入れた物を早く無くしてしまいたくて、私はその日下剤を飲んで横になりました。

はじめて下剤を使ったので、効き目が良すぎたのか夜中に目が覚めた私はとんでもない腹痛を覚えてトイレへ駆け込みました。

あまりの痛さに胃もムカついてきて、少しもどしてしまいましたが……。

ダイエットを始めてしっかりと食事をしていなかった分、急に大量の食べ物を詰め込んだのが悪かったのでしょう。

このことがあってから、私は食事の仕方がよく分からなくなってしまっていました。

食べなければ気分が悪くなる、でも食べたら止まらなくなっておかしくなるんです。

私は誰にこのことを話したらいいのか悩みました。

両親には何故か言い出しづらくて……気分が悪くても平気なふりをしていたので、急に私の身体がおかしいのだと言っても、それこそ変なことを言っているとか仮病だとか思われるのが嫌だったのです。

叔母への打ち明け

お気に入りの手編みのニット帽をかぶっている女性出典:We heart it

そのとき、時期は年末年始で、母方の祖父母たちと大晦日を過ごすために祖父母の家に訪れました。

大晦日に祖父母の家へ行くのは毎年恒例のことでしたが、痩せた姿で会うのはこれが初めてだったので、祖父母とそして小学生の頃によく遊んでくれていた叔母はびっくりしていました。

10か月ほどで20㎏以上痩せていたので、体型の変化は著しかったと思います。

それから夕飯を一緒に食べたのですが……なるべく頑張って食べていましたが、それでも食べる度に嫌な思いがしました。

食事を終えたあと、私は久しぶりに叔母と過ごしたい気持ちがあって、そのまま祖父母の家に一泊することにしました。

小学生の頃みたいに叔母の部屋に敷布団をしいてテレビを見たり、ゲームをしたりして過ごしていました。

それから夜寝ようとしたときに、ふと叔母が

「すっかり痩せちゃったのね、無理してない?」

と聞いてくれました。

私は平気だと言えなくて、「うーん……」と言葉に詰まりました。

「あんまり急に細っこくなってるから少し心配だけど大丈夫?」

とまた叔母は気にかけてくれました。

そうして私はようやく、「本当は大丈夫じゃないかもしれない」と自分の悩んでいることを打ち明けました。

両親にも心配してくれている友だちにも素直になれなかったんですが……。

小さい頃に一緒に遊んでくれた叔母には言いやすかったのでしょうか。

恰幅が良くて、お菓子や美味しいご飯を作ってくれて、食事が楽しいことだと教えてくれた叔母には聞いてほしかったんでしょうか。

今でもよく分からないんですが、スッと全てを話すことができました。

すべてを話しきった後、叔母は

「痩せて綺麗になるのは嬉しいことだけど、ご飯は美味しそうに食べてくれる方が気持ちがいいんだよ」

と私に言いました。

痩せ細った私が嫌だと思いながら夕飯を食べていた姿を叔母は気付いていたんでしょうか。

素直に周りに協力を頼む

大好きな友達と再会して抱き合う女性たち出典:We heart it

それから私は友だちにも悩んでいることを話しました。

普通に食事ができるように、暴食しそうになっていたら教えてほしいと協力もお願いしました。

家では、夕飯に毎回用意してもらっていた水炊き鍋をやめて、私も同じ食事をとるように変えていきました。

それでも暴食をすることが多々ありましたが、体重が増えていくにつれて体調は良くなっていきました。

正常な栄養があれば、頭もまともにまわるのか。

暴食の回数も自然に減って、今はまた標準体重で治まっています。

太っていることが自分を醜くしていることだとすごくコンプレックスに感じていました。

しかし、それで始めたダイエットで身体も心もボロボロ寸前だったかもしれません。

好きだった食事を腹立たしく感じるなんて、摂食障害とまではいかなくとも危険なサインだったのかもしれないと思います。

Top image via Weheartit

written by さくま

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