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2016年02月13日 更新 | 4,934 views

実は健康にもよくない。出っ歯の原因と歯列矯正法について

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

この記事は、中村デンタルクリニック 院長 中村朋美が監修しています。

「出っ歯」は遺伝による先天的要因だけでなく、舌で歯を押し出す、口呼吸するといった生活習慣による後天的な要因によっても形成されます。審美的な問題だけでなく、顎関節症や虫歯、歯周病などのリスクを高め、健康上のトラブルの元にもなりえる出っ歯は、ブラケットやマウスピースなどの矯正装置の装着による歯列矯正で治療可能です。

コンプレックスに感じている人も少なくない、「上顎前突症」ともいわれる「出っ歯」。

突き出した前歯は歯の見た目の美しさを損なうだけでなく、顔の造形に影響を与えることも。

実はこの出っ歯、審美的な理由ばかりでなく、健康上の理由からも矯正した方がいいものなんです

出っ歯になる原因

鏡で顔を見る女性出典:we heart it

出っ歯になる原因としては、遺伝による先天的なものだけでなく、生活習慣による後天的なものも考えられます。

幼いころから指しゃぶりや爪噛み、舌癖などで無意識のうちにくり返し歯を押し出してしまっていたりすると、もともと出っ歯ではなくても出っ歯になってしまうことも

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

前傾姿勢や寝姿勢も出っ歯の原因となることがあります。

また、口呼吸も出っ歯を招く大きな原因となるんです

鼻呼吸は上顎と繋がっている鼻の空洞を広げて上顎の成長を促すため、鼻呼吸をしている人は歯並びがきれいに整いやすくなります。

でも、反対に口呼吸をしている人は、鼻の空洞が狭い分、上顎が前に突き出るような形でいびつな成長を遂げ、出っ歯になってしまいやすくなるんです

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

鼻が詰まりやすい方ほど必然的に口呼吸になってしまう傾向があります。

出っ歯を矯正したほうが良い理由

ほとんど前歯でものを噛むことができない出っ歯の人は、奥歯ばかりを使いがちになって顎に負担がかかるため、顎が鳴ったり、開きづらくなったりする「顎関節症」になりやすくなります

さらに、後天的な原因で出っ歯になる人の多くがしている口呼吸が習慣化している場合、口の中が乾きやすくなり、虫歯や歯周病などのリスクが高くなるともいわれているよう

また、鼻から吸い込んだ空気は適度な温もりと湿気を保ちますが、口呼吸の場合は冷たく乾いた外気が直接体内に入っていくので、喉や気管、肺などにも負担がかかってしまうんです。

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

口呼吸はアレルギーや自己免疫疾患にもなりやすいといわれています。

ほかにも、口呼吸は「睡眠時無呼吸症候群」などのさまざまな症状を招く原因ともなるので、出っ歯の矯正と一緒に呼吸の仕方も鼻呼吸に直した方がいいかもしれません

出っ歯を解消するための歯列矯正法

現在出っ歯の矯正に使用されている矯正装置のタイプは、

  • ブラケット
  • マウスピース

の主に2つ。

また、ブラケットを装着する方法は2つあり、歯の表側にブラケットを装着する矯正法は「表側矯正」、裏側に装着する矯正法は「裏側矯正」などと呼ばれています。

出っ歯矯正の施術について

口元を腕で隠す女性出典:we heart it

出っ歯矯正の一般的な施術は、

  1. 医師の診察と矯正治療について説明を受け、開始時期などを決定する
  2. 矯正治療に必要な精密検査を受ける
  3. 検査結果に基づき、治療方針を決定する
  4. 矯正装置を装着し、1か月ごとに通院してワイヤーの交換や噛み合わせの調整をし、少しずつ歯を移動させていく
  5. 矯正装置を外し、歯がもとの位置に戻るのを防ぐための保定装置「リテーナー」を一定期間装着して過ごす

という流れです。

出っ歯矯正法1:表側矯正

表側矯正とは、「ブラケット」と呼ばれる留め具を歯の表側に接着剤で固定してワイヤーを通し、歯をひっぱって移動させるというもっともオーソドックスな矯正治療法。

「唇側矯正(しんそくきょうせい)」とも呼ばれているようです。

また、表側矯正のなかには歯列全体を矯正する「全顎矯正」と、前歯の一部のみを矯正する「部分矯正」があります。

ほかの矯正法と比べると矯正装置が目立ちやすいのが難点ですが、メタル製ではなく、目立ちにくいセラミック製のものを使えば、あまり矯正を気にせずに生活できるかもしれません

表側矯正の費用相場

表側矯正の費用相場は、片顎のみの全顎矯正で50万~80万円、片顎の前歯のみの部分矯正で20万~30万円ほど。上下の全顎矯正で70万~120万くらいです。

ただ、さらに装置の調節料として、治療期間中は毎月5,000円ほどかかることが多いようです。

表側矯正で必要な通院回数

ブラケット装着による歯列矯正治療をおこなうためには、はじめに2~3回ほど診察や検査のために通院したあと、器具を装着してからも1か月おき程度の定期的な通院が必要です。

歯の症状にもよりますが、一般的に治療にかかる期間の目安は全顎矯正で2年~3年、部分矯正で3か月~1年ほどといわれています

表側矯正のメリットとデメリット

表側矯正のメリットとしては、

  • ほかの方法と比べると、治療費が比較的安くて済む
  • 幅広い症例に対応可能

などの点があげられます。

ただ、

  • 装置が目立ちやすい
  • 装置の除去時にエナメル層に傷をつけることもある
  • 装置と歯のあいだに虫歯ができやすい

というデメリットも。

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

金属アレルギーの人は矯正をつけられないのでは?という疑問を持たれる方もいると思うのですが、セラミックであれば、金属アレルギーの方も大丈夫です。

矯正装置が目立つかどうかよりも価格を重視したいという人におすすめです

出っ歯矯正法2:裏側矯正

ブラケットを歯の裏側に装着して歯を矯正するのが、「裏側矯正」というもの。

歯の表側の矯正が「唇側矯正」とも呼ばれるのに対して、裏側矯正は「舌側矯正(ぜっそくきょうせい)」、「リンガル矯正」などとも呼ばれています。

また、表側矯正と同様に、歯列全体を矯正する「全顎矯正」と、前歯の一部のみを矯正する「部分矯正」があります。

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するので、矯正をしていることを人に気づかれにくいんです

さらに、裏側矯正は表側矯正よりも奥歯がひっぱられにくいため、より効率的な出っ歯の矯正が可能な矯正治療法だといわれています

裏側矯正の費用相場

裏側矯正の費用相場は、片顎のみの全顎矯正で80万~120万円、片顎の前歯のみの部分矯正で30万~60万円ほど

裏側矯正は保険適用外の治療のため、少し高めな値段になります。

さらに装置の調節料として、治療期間中は毎月5,000円程度かかることが多いようです。

裏側矯正の通院回数

ブラケット装着による歯列矯正治療を行うためには、はじめに2~3回ほど診察や検査のために通院が必要で、矯正装置を装着してからも1か月おき程度の定期的な通院が必要です。

歯の症状にもよりますが、一般的に治療にかかる期間の目安は全顎矯正で2年~3年、部分矯正で3か月~1年ほどといわれています

裏側矯正のメリットとデメリット

裏側矯正のメリットは、

  • 表側矯正よりも効率的に出っ歯を治療できる
  • 装置が外から見えない
  • 舌側はエナメル層が厚いため、表側矯正に比べると装置の除去時に歯を傷をつけにくい
  • 舌側は唾液による自浄作用が強いので、表側矯正に比べると矯正装置と歯のあいだに虫歯ができにくい
  • 舌癖の矯正にも一役買ってくれる

など。

また、デメリットとしては、

  • 装着後、しばらくは滑舌に影響が出やすい
  • 一般的に表側矯正、マウスピースに比べると治療費が高価
  • 取り扱っているクリニックがまだ少ない
  • 金属アレルギーの人は使用不可

などがあげられます。

お金をかけてでもとにかく人にバレずに矯正したいという人におすすめです

出っ歯矯正法3:マウスピース

マウスピースによる出っ歯矯正法は、マウスピースを歯に装着し、定期的にすこしずつ形を変えた装置に取り換えていくことで、歯列を理想の形に近づけていくというもの。

ブラケットを使用する矯正とは異なり、マウスピースは取り外し可能であることが最大の特長です。

食事や歯磨きの際などにはマウスピースを外すことで、歯とマウスピースの両方を衛生的に保つことができます。

また、マウスピースタイプの矯正装置は無色透明のプラスチックなどでできているものがほとんどなので目立ちにくく、ブラケットのものに比べると装着時の痛みが少ないことが多いんです

マウスピースも表側矯正と裏側矯正と同様、歯列全体を矯正する「全顎矯正」と、前歯の一部のみを矯正する「部分矯正」があります。

マウスピースの費用相場

使用するマウスピースの種類によってかなり差がありますが、治療費の目安は片顎のみの全顎矯正で30万~80万円、片顎の前歯のみの部分矯正で10万~30万円ほど。上下全顎矯正で症例にもよりますが70万~120万位。

さらに装置の調節料として、治療期間中は毎月5,000円ほどかかることが多いようです。

マウスピースの通院回数

マウスピース装着による歯列矯正治療を行うためには、はじめに2~3回ほど診察や検査のために通院したあと、矯正装置を装着してからも1か月~2か月おき程度に定期的な通院をするのが必要です。

歯の症状にもよりますが、一般的に治療にかかる期間の目安は全顎矯正で1年~2年、部分矯正で3か月~1年ほどといわれています

マウスピースのメリットとデメリット

マウスピースのメリットは、

  • 矯正装置が目立たない
  • 取り外し可能で歯と装置を清潔に保ちやすいため、矯正装置装着による虫歯や歯周病リスクの増大を防げる
  • ワイヤータイプよりも装着時の痛みが少ない
  • 金属アレルギーの人でも使用可能

などありますが、一方、

  • 1日20時間以上の装着時間を守らないと治療の効果が出にくい
  • ブラケットによる表側矯正に比べると治療費が高価
  • 抜歯が必要な症例や重度の不揃いなどには対応できない

というデメリットも。

装着時間を守るのが面倒でなく、できるだけ安く目立たない矯正をしたい人や、金属アレルギーの人におすすめです

出っ歯の歯列矯正を受けるうえで気をつけたいこと

髪で顔を隠す女性出典:we heart it

出っ歯の矯正に大きな効果を発揮する矯正治療ですが、きちんと治療の効果を得るために治療を受ける側が気をつけたいことがいくつかあります。

後悔しないためにも、どの矯正装置にするかを決める前に知っておきましょう。

自分の歯に合った矯正法を選択する

表側矯正や裏側矯正、マウスピースは出っ歯の治療に有効ですが、必ずしも希望する治療法がその人の歯の矯正に適しているとは限りません。

歯列矯正による効果を実感するためには、医師と納得いくまでカウンセリングをおこなったうえで、自分の歯の状態や求める仕上がりに適した矯正方法を選ぶことが重要です。

治療が完了するまできちんと通院し続ける

何年にもわたる長丁場になることも多い矯正治療。

だんだんクリニックに通うのが面倒になったり、「だいぶ歯が揃ってきたし、もういいんじゃないか」と考えたりして治療の途中で通院をやめてしまうと、せっかく移動した歯がまた元の位置に戻ってしまうことも

歯列矯正による効果を得るには、治療が完了するまできちんと通院し続けること、そしてその後のメンテナンスが重要です。

治療中の歯や装置の扱いなどは、きちんと医師の指導に従う

ブラケットを装着する場合、矯正装置のついた部分の歯磨きが不十分になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなりがち

だから、医師の指導に従い治療前よりも入念に磨く必要があります。

また、ブラケットが外れてしまったり、ブラケットに通したワイヤーが切れてしまったりすると、思わぬ大きな怪我のもととなることもあるので、なるべく負担をかけないように矯正装置は丁寧に取り扱いましょう

さらに、マウスピースの場合は装着を怠ってしまうと治療期間がどんどん長引いてしまうので、決められた装着時間は必ず守るようにしてください。

出っ歯の歯列矯正の症例写真や体験談が見られるサイト、ブログまとめ

出っ歯矯正の症例写真や、実際に治療を受けた人の体験談が見られるサイトを見て、できるだけ不安や疑問を解消しておきましょう。

無料相談を受け付けているクリニックのホームページがあれば、1度気軽に相談してみるのもおすすめです。

矯正歯科ネット

矯正歯科ネット

矯正治療の理解と普及を目的としたポータルサイト、矯正歯科ネット。

出っ歯の症例写真の豊富さはもちろんのこと、症例写真に添えられた治療内容の解説がとても丁寧で分かりやすいです

また、成人だけでなく小児の出っ歯の症例写真も見られます

青山審美会歯科矯正クリニック公式サイト

青山審美会歯科矯正クリニック公式サイト

東京の港区にある青山審美会歯科矯正クリニックの公式サイト。

出っ歯、上顎前突、歯ぐきの治療例のページで、出っ歯の症例写真がたくさん見られます。

また、歯の写真だけでなく、治療を受けた人の治療前後の口もとの横顔の写真も掲載されていて、出っ歯の解消が顔の造形にどれほど影響を及ぼすか見て取ることができるでしょう。

歯医者が教える歯のブログ

歯医者が教える歯のブログ

あなたの出っ歯はこうして治る/写真でわかる矯正治療

神奈川県横浜市にある歯科医院、おかざき歯科医院の公式ブログ。

重度の出っ歯を治療するために表側矯正した症例写真があり、1年半にわたる治療経過のダイジェストが写真つきで見られます

出っぱっていた前歯が少しずつ確実にひっこみ、歯列全体が整っていく過程がよくわかるでしょう。

銀座青山You矯正歯科公式サイト

銀座青山You矯正歯科公式サイト

都内に4つのクリニックを持つ部分矯正専門クリニック、You矯正歯科の公式サイト。

「出っ歯」のカテゴリで、治療を受けた人の年齢層別にまとめられた症例写真を見ることができます。

それぞれの症例写真に治療を受けた人の感想文つきで、治療中の苦労話やコンプレックスが解消された喜びの声などがたくさん寄せられているのでかなり参考になるでしょう

anco27歳歯列出っ歯矯正の始まり

anco27歳歯列出っ歯矯正の始まり

出っ歯矯正による上の前歯の矯正治療を体験したancoさんのブログ。

ねじれた前歯がコンプレックスだったというancoさんは、セラミック製の目立ちにくいブラケットを使用した6か月間の出っ歯矯正で、かなり美しく前歯を整えることができたようです。

また、治療していくなかで少しずつ歯が動いていく様子や、痛みについてのリアルな本音なども書いてあります

出っ歯はいつでも治せる

横顔がキレイな女性出典:we heart it

出っ歯に有効な矯正法としては、表側矯正や裏側矯正、マウスピースなどがあります

「生まれつき出っ歯だからどうしようもない」、「大人になってしまったらもう歯は動かせない」なんて思っている人は少なくないですが、適切な処置をおこなえば歯はいつでも動かすことが可能なんです

矯正することは見た目を整えるだけでなく、健康にもいいので、治療を受けようか迷っている人は1度カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

top image via we heart it

written by エクリトアコ

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