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2016年11月12日 更新 | 7,204 views

幸せな家庭という毒。豚扱いされた地獄の学生生活[体験談]

地獄のような学生生活でしたが、とうとう大学受験を迎えることに。受験間近のある日、塾の先生に呼び出され、自分の今抱えている悩みを全て話す事になりました。肥満の事、家族の事、全ての悩みを先生に聞いてもらう事でダイエット成功の秘訣や自分を変える方法に気づくのです。

葉っぱと同じ色の服を着ている女性出典:Weheartit

私の家は家族全員が肥満体型です。

両親共働きで、夕飯が遅くなったり、休日は遅く起きて昼を抜いてしまったりなど食生活が不安定でした。

そのうえ外食が多かったり、購入した総菜が多かったりと栄養バランスもガタガタ。

まさに肥満一直線、といったような家庭。

そんななかで育った私の学生生活は悲惨なものでした

幸せだった頃

お花畑に座っている女の子出典:Weheartit

保育園の頃、私は明るく、友だちと良く遊ぶ子どもでした。

その頃はまだ体型は平均と変わらないくらい。

毎日のように虫取り、ドッチボール、サッカーなど、外で元気に遊びまわり、男の子とも楽しく会話を交わしていました。

今考えると、この時代は私にとって唯一何事もなく、幸せな時間であったことは間違いありません。

そいて小学校に上がるときは、期待に胸を躍らせていました。

だから、これから地獄のような日々を送ることになるなんて、考えてもいなかったのです。

地獄の始まり

つまらなそうに窓から外を眺めている女性出典:Weheartit

小学校に上がる頃、私は立派な肥満体型に。

小学一年の頃はそこまでひどいことはされませんでした。

せいぜい廊下ですれ違う上級生に指を差され、笑われたくらいです。

ところが、小学二年に上がると、本格的にいじめのターゲットになりました。

何がきっかけというのはありません。誰がきっかけというのもありません。

そこに太った子がいる。それだけで十分おもちゃになるのです。

さらに私は運動神経が悪かったため、それもいじめを加速させる原因になりました。

「こいつの手触ると菌がうつるぜー!」

「お前のあだ名デブスな!」

「なんで一緒のグループなの? 出てってくれない?」

「狭くなるから廊下歩かないでよ」

こんな言葉は日常茶飯事です。

保育園の時に仲良くしていた子も何人か同じ小学校へ上がったのですが、その子達も手のひらを返したように「デブ」「ブス」と毎日のように言い、周りの子と共に私を笑っていました。

筆箱を捨てられたり、掲示物を汚されたり、靴にゴミを詰められたりしたこともありました。

執拗に追いかけられ、そのままトイレの個室に閉じこめられるなど、今考えると小学生のおふざけ程度のものもありますが、当時の私にとっては恐怖以外の何物でもありませんでした。

突然の出来事、そして……

好きな音楽を聴きながら自分の時間を過ごしている女性出典:Weheartit

ある日の休み時間の時です。

私は、クラスで唯一仲が良かった友人といました。

ずっと友人と一緒にいて、楽しく遊んでいました。

ほぼ毎日のように周りから笑われていた私にとっては、久しぶりに楽しい時間でした。

友人が私から離れた時です。

私の周りを、五年生の男子が取り囲みました。

そして、

「うわっ、マジでいるよ」

「お前◯◯(ブサイクを売りにしている女芸人の名前)ジュニアって呼ばれてるの知ってる?」

「豚だから言葉理解出来ないんじゃね?」

「つばかけとこうぜ」

と言い、わたしにつばをかけ、その男子達は立ち去りました。

何が起こったのか、とっさには理解出来ませんでした。

戻ってきた友人に対して何もなかったかのように振る舞い、そのまま教室に戻ることしか出来ませんでした。

その日から、私は外へ出て遊ぶことを止めました。

「幸せな家庭」という鎖

寂しそうにしている女性の背中に景色が映っている様子出典:Weheartit

本当は学校へも行きたくありませんでしたが、少しでも学校を休むと担任へ電話を掛け、何か悪いところはないか何か悩みはないかと質問攻めにするような過保護な両親であったため、当時の私は何事もないかのような顔をして登校を続けることしか出来ませんでした。

もちろん、体型を気にしていることを理由に、夕飯を残すことも許されません。

残した途端、学校を休んだ時のように質問攻めに合います。

私は毎日両親が望む量を平らげました。いや、平らげるしかなかったのです。

それが「幸せな家族」を作るために必要だったから

そのような生活を続けていたので、体重はどんどん増え続けました。

さらに私はストレスが溜まると過食をしてしまうタイプだったので、それも体重を増やす原因になりました。

家族の目を盗みダイエットをしたり運動をしたりしたこともあります。

しかしそれもすぐに家族に見つかり、心配されいつもより多い量のご飯を押しつけられ、やめざるをえませんでした。

何度も死のうとした

海の波で遊んでいる女性出典:Weheartit

中学校は地元の公立へと進学したため、同じ小学校であった子も大量に私と同じ学校へ進みました。

すると今度は、小学生の頃私を笑っていた子達が、まるで自分が遊んでいるおもちゃを紹介するかのように私のことを指さし笑いながら自分の新しい友人に伝え、それを聞いていない子も私のことを見つけると指さし笑い、結果的に小学生の頃よりも多い子が私のことを笑うようになりました。

私は小学校の経験から、「自分と話した人は絶対に自分を馬鹿にする」「自分は歩くだけで回りから笑われる」ということが当然だと思っていたため、中学生の頃は人と会話することすら怖く、クラスではすっかり陰キャラ扱いになりました。

他人の目線に触れるだけで吐き気がするようになったので、痩せたいと思い外へ走りに行こうとしても、恐怖で足が動きませんでした。

それでも学校へは行かなければなりません。

通学は、学校生活は、私にとって地獄の苦しみでした。

道行く人全員が私のことを笑っているように見えました。

学校へ着きクラスへ入ると、実際に私のことを指さし笑う人がいました。

デブと呼ぶ人がいました。

豚と呼ぶ人がいました。

体育では邪魔だからと足を踏まれることがしょっちゅうありました。

プールで足を引っ張られ、溺れて呼吸が出来なくなったこともありました。

給食で私が何かを口にすると回りから笑い声が起きました。

廊下に立っていると「これ邪魔なんだけど」と言われ蹴られました。

他にもたくさんあります。

中学の頃の私は人ではなく、おもちゃでした。

人間ではなく、豚として、ものとして生きていました。

でも、学校へ行くことを止めることは出来ません。

家に帰ると過保護な両親がいます。

今日学校で何があったか話すことも出来ず、ただ笑顔で「楽しかったよ」と言いました。

夜遅い時間に高カロリーな夕飯が出ましたが、忙しいなかで用意してくれた母に申し訳なく、また残して何か言われることが怖くて、私は全て平らげました。

この頃、初めてリストカットをしました。

自殺未遂も数え切れないほど行いました。

しかし、家族のことを思うと手が震え、死ぬことが出来ませんでした。

屋上で座りながら正面を見つめている女性出典:Weheartit

高校三年生の受験が間近に迫ったある日、私は当時通っていた塾の先生に呼び出されました。

「何か悩みがあるように見えるね。もしよければ、先生に話してもらってもいいかな」

そう言われ、私はとりあえず面接が上手く行かない、という受験に対する不安を話しました。先生は静かに頷くと、次の言葉を続けました。

「確かにその不安もあるだろう、でも、私にはもっと違う、もっと深い悩みがあるように思える。何でも今悩んでいることを言ってみなさい。話したくないならそれでもいい

私は驚きました。

驚きながらも、勉強の悩み、部活の悩みを話し始めました。

先生は静かに、時々相づちを打ちながら聞いてくれました。

私はいつの間にか、今までいじめられてきたことを、先生に話していました。

受け止めてもらえることの大切さ

ビルの上を眺めている女性出典:Weheartit

私は話しながらぼろぼろと泣いていました。

人と話すどころか、人の近くにいることすら怖かった私にとって、それは驚くべきことでした。

小学校時代のことも、中学校時代のことも、家庭のことも、抱き続けていた恐怖も、不安も、全て打ち明けました。

受験とは全く関係のない、今まで抱えていたぶつけようのない悩みを吐き出すだけ吐き出しました。

話している間、私はずっと泣いていました。

先生はただ黙って聞いて相づちを打ってくれ、どんなことを話してもしっかり聞いて、受け止めてくれました

時々あまりに泣きすぎて言葉に詰まると「大丈夫だよ」と声を掛けてくれ、話の途中途中で優しい言葉を言ってくれて、きっとたどたどしくて整合性が無く、聞き取り辛かったであろう私の話を最後まで聞いてくれました

二時間ほど話したところで落ち着いて、一旦呼吸を整えると、今度は先生が私に、自分の昔話をし始めました。

それは今まで先生が経験したいじめの話でした。私と重なるようなエピソードもいくつかあり、思わず聞き入っていました。

話し終わると、私の顔を見て、笑いながら言いました。

「人生辛いことはたくさんある。それは一つや二つじゃないかもしれないし、短いかもしれないし長いかもしれない。でもそれを乗り越えると必ず楽しいことが待ってるんだよ。君は良く頑張ってきたね。それだけ強い子なんだから受験なんてどうってことないよ。何度でも付き合ってあげるから、面接、しっかり練習していこう」

私は泣きながら頷きました。

少し前を向けるようになった

空に向かって手を伸ばしている女性出典:Weheartit

それからずっと先生と面接の練習を続け、始めたばかりの頃よりもちゃんと人の目を見て話せるようになりました。

受験当日、私は心の中で練習を何度も思い出し、先生が言ってくれた言葉を繰り返して自分で自分を励まし、本番に望みました。

緊張から早口になることはありましたが、練習の時のようにどもったり話せなくなったりすることはなく、問題なく面接を終わらせることが出来ました。

大学は、無事合格しました。

しばらくして、夕飯を母に変わって作るようになりました。

今まで部活動や習い事もあって作れないと言い訳をしていましたが、時間を見直してみるとそんなことはなく、今まで自分が自分を甘やかしていただけなのだと気づきました。

自分で作ることによってカロリーを抑えめにしたり、栄養のバランスを取ったりなど細かい調節が出来るようになった上、母が帰ってくるのを待つことがないので早い時間に夕食を取ることが出来るようになり、少しですが前よりちゃんとした食生活を送っています。

親孝行も出来るので一石二鳥です。

また、作るためには買い物へ行かなければならないので、嫌でも外へ出る機会が増え、それが人の目に慣れる丁度良い訓練となり、今では昔より怯えることも少ないです。

人の目を完全に克服するために、軽いウォーキングをするようになりました。

人が見ているところで運動をすることにはまだ抵抗があるのですが、普通に歩く程度なら問題なく出来るようになりました。

まだまだ標準体型には程遠いですが、それでも昔よりかは幾分ましになり、少しずつ自分に自信が持てるようになりました。

あの時声を掛けてくれた先生に感謝しています。

今考えると私に合わせて嘘を吐いた部分もあったのかもしれないですが、それでも先生が私を救ったのは事実です。

これから後ろを向いていた時間分、いや、それ以上の時間、人生を楽しんでいこうと考えるようになりました

私も力になりたい

天気のいい日に公園に来ている女性出典:Weheartit

悩みを一人で抱え込んでいてもなんの解決にもなりません。

しかし、悩みを持っている子全員が、自分から悩みを相談しに行けるほど強くはありません。

誰か気づいてあげる存在が絶対に必要です。

正直私は今の家に生まれてきて、いじめられ続けた人生を恨んでいましたが、先生のおかげで考えを変えられるようになりました。

肥満というのは、恐らく大半が精神の問題からきていると思います。

痩せようとしてただがむしゃらに走るだけであったり、食事を抜くだけのダイエットが成功しないのは、精神の問題が解決しないまま行動をしているからだと考えられます

痩せるためにはまず、自分が抱える問題を受け止めてくれる人に出会うことが大切です

逆に言うと、手を差し伸べる側が増えることこそが、肥満に悩んでいる人を助けることに繋がるのです。

コンプレックスを受け止めてくれる人というのは、かけげえのないものです。

私は現在心理カウンセラーになるため日々勉強を続けています。

今度は、私が受け止める側になろうと思います。

Top image via Weheartit

written by momonomi

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