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2016年02月18日 更新 | 4,138 views

出っ歯になる原因、遺伝はたった3割! 後天的に出っ歯になるわけは?

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

この記事は、中村デンタルクリニック 院長 中村朋美が監修しています。

出っ歯になる原因は遺伝による先天的なものと、環境による後天的なものがあります。後天的な出っ歯は指しゃぶりや爪噛みや舌癖、口呼吸などが原因になって形成されるもので、幼い頃から親や周囲が気をつけていれば防ぐことができるものです。いずれの原因で生じた出っ歯も、ブラケットやマウスピースなどによる歯列矯正でなおすことが可能です。

「出っ歯は生まれつきだから仕方ない」

なんて小さいころから自分に言い聞かせてきた人、その出っ歯は本当に先天的なものなのでしょうか?

実は出っ歯の人の中には、生まれつきの出っ歯の持ち主よりも、もともとは出っ歯ではなかったのが後天的に出っ歯になってしまった人の方が多いのです。

それでは、いったいなにが後天的な出っ歯の原因になってしまうのでしょうか?

出っ歯の原因は「遺伝」と「環境」

出っ歯を生じる原因は、遺伝による先天的なものと、生まれ育った環境による後天的なもののふたつが考えられます。

遺伝による出っ歯は、出っ歯になるケース全体の3、4割といわれているようです。つまり、それ以外の過半数の出っ歯は後天的な原因で生じるということ。

後天的な出っ歯をもたらす原因は、出っ歯をひき起すような癖や生活習慣、親や周囲の歯並びに対する意識の低さなど。

遺伝による先天的な出っ歯は防ぎようがありませんが、後天的なものに関しては、幼いころから親や周囲が気をつけていれば回避することが可能です。

出っ歯と遺伝の関係とは?

そもそも出っ歯とは、上顎の前歯が出っ張っている状態、あるいは上顎骨が下顎骨に比べて大きく、バランスを欠いている状態のこと。

歯列や顔面の骨格の形状などは親から子へ遺伝するので、両親ともに生まれつき出っ歯の場合には子も出っ歯になる可能性が高いといえます。

とはいえ隔世遺伝もあるので、両親とも出っ歯でなくても子が出っ歯になる可能性はあります。

出っ歯の原因となる習慣や環境とは?

正面を見つめている目力のある女性出典:Pinterest

幼いころから指しゃぶりや爪噛み、舌癖などで無意識のうちにくり返し歯を押し出してしまっていたりすると、もともと出っ歯ではなくても少しずつ出っ歯になっていきます。

また、口で呼吸をすることも、出っ歯を生じる、あるいは悪化させる大きな原因となりえます。前傾姿勢、寝姿勢も原因します。

鼻呼吸は上顎と繋がっている鼻の空洞を広げて上顎の成長を促すため、鼻呼吸をしている人は歯並びがきれいに整いやすくなるのですが、反対に、口呼吸をしている場合には、鼻の空洞が狭い分、上あごが前に突き出るような形でいびつな成長を遂げ、出っ歯になりやすくなるのです。(鼻が詰まりやすいと必然的に口呼吸になってしまう可能性が高まります)

後天的な出っ歯の形成を防ぐには、幼い頃からこうした習慣が身につかないように親や周囲の人が気をつけ、後天的な出っ歯を生み出す原因を排除することが大切です。

出っ歯を悪化させないために、悪習慣や環境を改善しよう

出っ歯はただ見た目がよくないばかりか、滑舌を悪くしたり顎関節症をひき起したりするなど、さまざまな悪影響をもたらす可能性があります。

前述のような習慣は子どもの顎の形成に大きな影響をもたらすばかりでなく、大人の出っ歯をさらに悪化させる原因にもつながるので、年齢を問わず、気づいたらなるべく早めに意識して改善することをおすすめします。

さらに、後天的に出っ歯になる人の多くがそうであるように、口で呼吸をしている場合、口の中が乾きやすくなり虫歯や歯周病などのリスクが高くなるともいわれています。

口呼吸には、ほかにも冷たい空気をダイレクトに体内に送り込み、喉や肺などにダメージを与えやすいといった欠点もあるので、出っ歯の人もそうでない人も口呼吸の癖がある人はできるだけ早めに鼻呼吸に変えるようにした方がよさそうです。

中村デンタルクリニック 院長 中村朋美

口呼吸はアレルギーや自己免疫疾患にもなりやすいといわれています。ほかにも、「睡眠時無呼吸症候群」などのさまざまな症状を招く原因ともなるので、出っ歯の矯正と一緒に呼吸の仕方も鼻呼吸に直した方がいいかもしれません。

出っ歯を治したいなら歯列矯正

先天的な原因で出っ歯になっている人や、すでに出っ歯が形成されている人は、歯列矯正治療でなおすことが可能です。

現在、出っ歯の矯正に使用されている矯正装置のタイプは、大きく分けておもに3タイプあります。

  • 歯の表側に装着するブラケット
  • 歯の裏側に装着するブラケット
  • マウスピース

いずれのタイプの装置を使用した矯正でも、歯列全体を矯正する「全顎矯正」と、前歯の一部のみを矯正する「部分矯正」があります。

使用する装置や症例にもよりますが、一般的に歯の矯正治療にかかる期間の目安は全顎矯正で2、3年、部分矯正で3か月~1年ほどといわれています。

歯の表側に装着するブラケット

ブラケットと呼ばれる留め具を歯の表側に接着剤で固定してワイヤーを通し、歯をひっぱって移動させる、一番オーソドックスな矯正治療法。

ほかの方法と比べると装置が目立ってしまいやすいのが難点ですが、メタルではなくセラミックが使用されたものなど、従来のものよりも目立ちにくく改良されているブラケットもあります。

費用相場

治療費の目安は、片顎のみの全顎矯正で50万~80万円、片顎の前歯のみの部分矯正で20万~30万円ほど(さらに装置の調節料として、治療期間中は毎月5000円ほどかかることが多いようです)。

歯の表側に装着するブラケットのメリット

  • ほかの方法と比べると、治療費が比較的安くて済む
  • 幅広い症例に対応可能

歯の表側に装着するブラケットのデメリット

  • 装置が目立ちやすい
  • 装置の除去時にエナメル層に傷をつけることもある
  • きちんと磨かないと装置と歯のあいだに虫歯ができやすい
  • 金属アレルギーの人は使用不可(セラミックであれば、金属アレルギーの方も大丈夫です。)

歯の裏側に装着するブラケット

ブラケットを歯の裏側に装着する、「裏側矯正」(「舌側矯正」、「リンガル矯正」ともいう)による歯列矯正治療。

歯の裏側に装着するので外からは装置が見えず、矯正をしていることを人に気づかれにくい点が最大の特長で、唇側矯正の場合よりも奥歯がひっぱられにくいため、より効率的な出っ歯の矯正が可能な矯正治療法だといわれています。

費用相場

治療費の目安は、片顎のみの全顎矯正で80万~150万円、片顎の前歯のみの部分矯正で30万~60万円ほど(さらに装置の調節料として、治療期間中は毎月5000円ほどかかることが多いようです)。

歯の裏側に装着するブラケットのメリット

  • 唇側矯正よりも効率的に出っ歯を治療できる
  • 装置が外から見えない
  • 舌側はエナメル層が厚いため、唇側矯正に比べると装置の除去時に歯を傷をつけにくい
  • 舌側は唾液による自浄作用が強いので、唇側矯正に比べると装置と歯のあいだに虫歯ができにくい
  • 舌癖の矯正にも一役買ってくれる

歯の裏側に装着するブラケットのデメリット

  • 装着後、しばらくは滑舌に影響が出やすい
  • 一般的に唇側矯正、マウスピースに比べると治療費が高価
  • 取り扱っているクリニックがまだ少ない
  • 金属アレルギーの人は使用不可

マウスピース

無色透明のプラスチックなどでできたマウスピースを歯に装着し、定期的にすこしずつ形を変えた装置に取り換えていくことで、歯列を理想の形に近づけていく歯列矯正治療法。

取り外し可能で、食事や歯磨きの際などには外すことで、歯とマウスピースの両方を衛生的に保つことができます。

費用相場

症例によってかなり差がありますが、治療費の目安は片顎のみの全顎矯正で70万~150万円、片顎の前歯のみの部分矯正で10万~30万円ほど(さらに装置の調節料として、治療期間中は毎月5000円ほどかかることが多いようです)。

マウスピースのメリット

  • 装置が目立たない
  • 取り外し可能で歯と装置を清潔に保ちやすいため、矯正装置装着による虫歯や歯周病リスクの増大を防げる
  • ワイヤータイプよりも装着時の痛みが少ない
  • 金属アレルギーの人でも使用可能

マウスピースのデメリット

  • 装着時間(1日20時間以上)を守らないと治療の効果が出にくい
  • ブラケットによる唇側矯正に比べると治療費が高価
  • 抜歯が必要な症例や重度の不揃いなどには対応できない
  • 奥歯の矯正には不向き

美しい歯は自然と人為が作りあげるもの

ターコイズアクセを身に着けている笑顔で正面を見つめている女性出典:Pinterest

「習慣は第二の天性なり」なんて格言もありますが、美しい歯並びは天性のものはもちろん、幼少期からの癖や習慣など、人の手も加わって形成されていくものです。

幼い子どものいる人や将来子どもが欲しいと思っている人には、ぜひ「子どもの歯の美しさは親である自分にかかっている」ということを意識していただけたらと思います。

一昔前に比べれば飛躍的に高まってきたとはいえ、まだまだほかの先進国にくらべると歯並びや小児矯正に対する意識が低いといわれる日本。

わが子に国際人として活躍してほしいと望むなら、海外留学や英会話もいいですが、美しい歯を与えてあげることも素晴らしいプレゼントになるのではないでしょうか。

Top image via Pinterest

written by エクリトアコ

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