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2016年02月01日 更新 | 5,461 views

整形依存症が陥りやすい13の心理と心理別の対処法

ヴァニラさん、アレンさん、七瀬ナナさんなど整形を公言している芸能人が増えてきました。心身ともにキレイになるチャンスがある美容整形。しかし、整形依存症には気をつけなければいけません。ほかの依存症と同じように、整形依存症にもなりやすい心理があります。代表的な13の心理を紹介し、整形依存症に陥らないための対処法を紹介します。

アルコール、ニコチン、ギャンブル……。

依存症にはいろいろな種類がありますが、最近増えてきていると言われているのが、整形依存症です。

ほかの依存症と同じように、整形依存症になりやすい心理があります。今回は、整形依存症の人がなりやすい心理とその対処法を紹介します。

1. 自分で自分を呪縛するフレーミング効果

おでこに手をあてて熱を測っている女性

フレーミング効果とは、物事を「相手がどう思うか」ではなく「自分がどう思うか」で判断してしまう心理です。

たとえ同じ物事でも、それを見る人の主観で判断されるので「良いこと」にも「悪いこと」にもなります。

たとえば「いま話題のスイーツがおいしい店」はどういう印象でしょう?

「流行ってるんだ! 今度行ってみよ!」という人もいれば、「自分は前から知ってたのに……みんな知っちゃってなんかやだな」という人もいます。

同じ物事も聞き手の主観や状況によって印象がだいぶ違うんです。

フレーミング効果は整形依存症につながる心理

髪の毛で顔を隠しながら正面を見つめている女性

では、フレーミング効果はどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのか見ていきましょう。

ときどき、「整形依存症で、くりかえし整形してるのに結局キレイじゃない」という人がいます。唇が分厚すぎたり、目が大きすぎたり、鼻が高すぎておでこから生えていたり、顎が細すぎたり……。

じつは、整形依存症の多くの人にフレーミング効果が働いている可能性があるんです。

整形依存症の人は、今でも大きすぎるのに目を大きくする目頭切開をするし、今でも幅が広すぎるのに二重切開をします。

整形依存症になると「この目ほかの人から見たら大きすぎるかな?」ではなく、「また目頭切開すれば、今の自分の目をもっと大きくできるかな?」と考える傾向があるんです。これがフレーミング効果。

まさに「自分しか見えていない」状態。

だから、ふと我にかえってみると、不自然なほど目頭に切り込みが入っていたり、涙袋が膨れ上がっていたりするんです。

フレーミング効果を防いで整形依存症から逃れよう

長い前髪で顔が隠れている女性

はじめて整形したときは、緊張でいっぱいで「整形バレたりしないかな」と思っていたかもしれません。

それが、だんだん整形に慣れてくると、「この術式ならもっと大きい目にできる」、「ダウンタイム終わったら次はこれしよ~」などと、「相手がどう思うか?」「整形バレしないか?」と考えなくなり、整形依存症になりやすくなってしまうんです。

フレーミング効果によって整形依存症になるのを防ぐのに有効なのは「整形について話せる友達をつくること」。

整形について話せる友達がいれば「これ以上、目頭切開したら不自然だよ?」とか「涙袋厚すぎて、目が眠そうだよ?」などと客観的な意見がもらえ整形依存症のストッパーになってくれそうです。

フレーミング効果は整形依存症の多くの人が持っている心理。

フレーミング効果で周りの意見を聞かず整形がエスカレートしていくと、自分では気づかないうちに整形依存症になっていることも。

自分のことを客観的に、正直に見てくれる友達をつくってフレーミング効果で整形依存症にならないように気をつけましょう。

2. 終わりたくても終われない。コンコルド効果

手で顔を隠して隙間から覗いている女性

コンコルド効果とは、「ここでやめたらもったいない」と感じてしまう心理です。

たとえば話題のカフェの行列に並んだとき、並んですぐなら「だいぶ待つし、違うお店に行こう」判断できます。しかし、長い間並んでいると「ここまで待ったんだから、最後まで並ぼう」と違うお店に行きにくくなるもの。

コンコルド効果は日常生活だけでなく、恋愛、ビジネス、そして整形にまで働く効果です。整形依存症にならないために、コンコルド効果をしっかり学ぶ必要があります。

コンコルド効果は整形依存症につながる心理

片目を隠して正面を見つめている鼻ピアスの女性

ではコンコルド効果がどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのか見ていきましょう。

整形するときに理想の顔を思い浮かべることが多いと思います。その理想の顔になるためには、たとえば目や鼻、顎などを整形する必要が。

最初に目を整形し、そこで終われば整形依存症にはなりません。でもコンコルド効果によって、「せっかく理想の顔に近づいたんだし、ここでやめるのは中途半端でもったいない」と感じたら、整形依存症の一歩手前。

実際に鼻を整形したら、整形依存症に片足をつっこんでいる状態です。

コンコルド効果によって「目、鼻を整形したんだし、あとは顎を整形すれば理想の顔になれる。ここでやめるのはもったいない」となり、実際に顎を整形するでしょう。

その後は「理想の顔には、唇の厚さがちょっとたりない」「輪郭がちょっと……」「涙袋が……」とどんどん整形依存症になってしまいます。

コンコルド効果を防いで整形依存症から逃れよう

スッピン顔を隠して隙間から覗いている女性

一度コンコルド効果がはたらくと、整形をやめられなくなり、整形依存症になってしまいます。

コンコルド効果を防いで整形依存症から逃れるためには、「◯◯ちゃんみたいな理想の顔になりたい」という考えをやめることが大切です。

◯◯ちゃんのような理想の顔に近づけば近づくほど、こまかな違いが目につきます。最初は眼と鼻と顎しか目につかなかったのに、いざ整形してみると、唇や涙袋、フェイスラインとあらゆる違いが目につくようになるんです。

人間の顔はひとりひとり違うもの。コンコルド効果ですべてのパーツを整形しようとしたら、それはもう立派な整形依存症です。

コンコルド効果という心理は整形依存症になるきかっけになります。 コンコルド効果の「もったいない」という心理はいつしか「やめるわけにはいかない」という強迫観念に変わり、整形依存症になるんです。

整形依存症になると、自分には不必要な整形を行ってしまい、常に自分の顔にコンプレックスを抱くようになります。

せっかく整形してキレイになれたんだから、気持ちは明るく前向きでいたいもの。 コンコルド効果を自覚して、整形依存症にならないようにしましょう。

3. 「ゆでガエル現象」がおこると整形依存症になりやすい

落ち葉で口元を隠している女性

ゆでガエル現象とは「ゆっくりと状況が悪化すると、本当に危機的な状況になるまで気づかない」という心理です。

ゆでガエル現象は実際の実験が由来。2匹のカエルを一方は熱湯にいれ、もう一方はだんだん温度が上がる冷水にいれます。

すると熱湯にいれたカエルはすぐに逃げますが、だんだん温度が上がる方のカエルは、熱湯の温度を超えても苦しむだけで逃げようとせず、ついには死んでしまったそうです。

後になって、どちらのカエルも逃げることがわかったのですが、衝撃的な実験だったためか今でもたとえ話としてよく使われます。

そして、ゆでガエル現象はとくに整形依存症とつながりが深い心理なんです。

ゆでガエル現象は整形依存症につながる心理

手で目を隠している女性

整形依存症の人は「目が大きすぎて四白眼」になってたり、「宇宙人のように細い顎」だったり、「天まで届きそうな高すぎる鼻」であったり、極端に整形している場合が多いよう。

ゆでガエル現象によって、自分では気づかないうちに極端に整形してしまうんです。

整形依存症の人は「整形してキレイになれるレベル」を超えて整形し顔面崩壊や後遺症のリスクを大きくしてしまう傾向があります。

たしかに整形するとキレイで美しくなれます。しかし、「整形してキレイになれるレベル」を超えてしまう整形依存症のような人は、「不気味」「宇宙人みたい」と思われる方が多いんです。

また、ゆでガエル現象がやっかいなのは、ほかの整形依存症にありがちな心理と悪い意味で相性がいいこと。

コンコルド効果とゆでガエル現象が組み合わさると、顔面崩壊の危険があっても「整形をやめたい」とさえ思わない整形依存症になる可能性がありますし、

フレーミング効果とゆでガエル現象が組み合わさると、自分の基準さえあいまいで無意味な整形をくりかえす整形依存症になりかねません。

ゆでガエル現象を防いで整形依存症から逃れよう

好きな人に話しかけられて恥ずかしくて本で隠している女性

そんなゆでガエル現象を防ぐには、「医師の言葉を素直に聞く」こと、つまり素直になることが大切。

医師のほとんどは、整形失敗のリスクが大きい人や、整形すると明らかに不自然な顔になる人に対しては、「その整形はやめた方がいい」と忠告するはずです。

ゆでガエル現象になっていると、その医師の忠告さえ軽視して言うことを聞きません。

医師は患者の要望を重視するので、たとえ整形依存症の人であっても、「不自然な」仕上がりになるとしても、失敗のリスクを説明した上で手術する可能性がないとは言い切れません。

ゆでガエル現象の整形依存症は自ら不自然な、危険な方向へ進んでしまう可能性があるんです。

医師は私たちよりはるかに、美容整形の知識も経験も豊富。そんな医師が忠告するのだから素直に受け取りましょう。

医師に限らずフレーミング効果の対策と同様に、正直に整形について話せる友達を作るのも有効です。

美容整形をやりすぎる整形依存症には、顔面崩壊や大きな傷あと、整形失敗による精神病などたくさんのリスクがあります。ゆでガエル現象で、実際に顔面崩壊になって我に返っては時すでに遅し。

自分にアドバイスなどしてくれる医師や友達の話はしっかり聞きましょう。気づかないうちに自分で自分自身がわからなくなっているかもしれません。

4. どんな整形もしたくなる……スリーパー効果

目をおさえているボブの女性

スリーパー効果とは、「聞いた情報を最初は信用していなくても、時間が経つにつれて信用してしまう心理」です。

その情報を言っている人を信用しているときはもちろんのこと、信ぴょう性がない人からの情報でも、だんだんと信用してしまいます。

たとえば、太っている友達から「あの噂のダイエットやったら痩せられたよ!」と聞いても信用はしないはず。

でも時間が経つと「噂のダイエット」の効果は覚えていても、だんだんと誰が「噂のダイエット」について言ったかを忘れてしまいます。

一方、モデル体型でキレイな友達が「噂のダイエット」について言った場合、「ミニグラム効果」という心理がはたらき、必要以上にその情報を信用してしまうことに。

つまり、時間が経てばどんな情報も信用度が上がっていってしまうんです。

スリーパー効果はマーケティング業界で使われることが多く、もちろん美容整形業界にもマーケティングとして使われています。

スリーパー効果は整形依存症につながる心理

布で口元を隠して正面を見つめている女性

は、スリーパー効果はどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのかを見ていきましょう。

整形に興味をもつと、いろいろな術式を知るようになります。埋没法、二重切開、目頭切開という有名なものから、目尻切開、グラマラスライン、涙袋プロテーゼ……目の美容整形だけでもこんなにあります。

整形依存症になると有名な術式はすでにやっており、でも「もっと目を大きくしたい」「もっと鼻を高くしたい」というときには、あまり人がやらない整形をやることも。

そんなとき、スリーパー効果がはたらくと、その整形の効果を過信して期待はずれに終わったり、整形のリスクを軽視して後遺症が残る可能性があります。

また、整形依存症までいかなくても整形に興味があると、やろうと思っていなかった部位の整形や凄腕の医師など、「どっかで聞いたけど誰から聞いたかわからない」整形に関する知識がたまっていきます。

スリーパー効果によって、その知識の信用が増していくと、「ちょっとやってみたい」「話だけでもきいてみたい」と思うようになってしまうんです。

「整形について詳しくなればなるほど、いろんな整形を試したくなる」これは整形依存症と同じです。

スリーパー効果を防いで整形依存症から逃れよう

芝生で寝転んで正面を見つめている女性

仕入れた知識がいつの間にか信用度の高い知識になるスリーパー効果。そんなスリーパー効果を防いで整形依存症から逃れるためには「知識を仕入れたその瞬間にメモをとること」が大切。

どっかから整形の知識を仕入れたら、「どこから知識を仕入れたか」「自分にとって必要な整形なのか」をその場でメモしておきましょう。スリーパー効果は、自分が記録したメモを見れば、すぐに消え去ります。

整形依存症になると、すべての整形が「信用のおける人の情報」「自分にとって必要な整形」だと感じてしまいがち。いまは整形依存症ではなくても、一度整形に興味をもったら、いろいろな整形の知識が手に入るようになります。

その整形の知識がスリーパー効果で「信用のおけるやりたい整形」になってしまっては整形依存症まっしぐら。スリーパー効果をとめるものは手術費用ぐらいしかなくなってしまいます。

整形の知識を仕入れるたびにメモをとっておけば、将来スリーパー効果ははたらいて整形依存症になるのを防ぐことができるんです。

スリーパー効果は、仕入れた整形の知識を過剰評価させる大きな原因。「お金さえあれば、この整形したいのに」となる前に「お金があっても自分には必要ない整形だ」と断言できる状態になりましょう。

そうすれば整形依存症の人のように何度も何度も整形をくり返すのを防げるはずです。

5. 止まらない整形への渇望。 ディドロ効果

スカーフで口元を隠しているぱっちり二重の女性

ディドロ効果とは、「理想的なものを手に入れたとき、他のものもその理想のレベル合うようにしたくなる」心理。

たとえば、自分にとってとびきり高価なイスを買ったとき、テーブルやソファーなどイス以外の家具も「とびきり高価なイス」に合わせて、高価なものにしたいと感じてしまいます。

イスだけ高価であることに耐えられず、部屋のインテリアすべてを高価なものにしたいと感じてしまうんです。

ディドロ効果は整形依存症につながる心理

女優帽で顔を隠している水着の女性

では、ディドロ効果が整形にどう影響し、どう整形依存症につながっていくか見ていきましょう。

人にはそれぞれ、外見のコンプレックスがあるもの。「もう少し目が大きかったら」「鼻がもっと高ければ」「フェイスラインがもっと細ければ」といった具合です。

そして、外見のコンプレックスのなかでも、一番自分がコンプレックスに感じているパーツの整形をします。

でも、それが整形依存症のはじまりであることも。最初の整形でディドロ効果がはたらいてしまうと、一気に整形依存症になってしまう可能性があるんです。

たとえば目の大きさにコンプレックスを持つ人が目頭切開で目を大きくしたとします。そこでディドロ効果がはたらくと「せっかく理想の大きい目を手に入れたんだから、鼻も理想的な高さにしたい」と感じて鼻の整形をしてしまいます。

すると、「フェイスラインが」「唇が」「涙袋が」と目や鼻以外のパーツも理想的なものを求めるようになるんです。

しかも、「理想」はだんだん高くなるもの。

一度理想の目を手に入れたにもかかわらず、「もっと切れ長の目がほしい」「もっとぱっちりとした二重がほしい」と一度整形した部位の理想がどんどん高くなり、そのたびに整形をくりかえすようになります。

ここまでくると立派な整形依存症です。

ディドロ効果を防いで整形依存症から逃れよう

黒レースのうちわで片目を隠しているアイラインが濃い女性

美容整形というのはすぐ効果がわかる分、ディドロ効果がはたらきやすいもの。そんなディドロ効果を防いで整形依存症から逃れるためには、はじめから計画的に整形するパーツを決めることが大切。

感情的に「今すぐ目を大きくしたい! 整形しよう」ではなく「どのぐらい大きい目が理想なのか」「目のほかに理想を追求したいパーツはないか」と考えておきましょう。

理想の状態と理想を追求したいパーツがわかったら、次に「整形のダウンタイム(回復までの期間)はどれぐらいか」「どういった順番で整形していくか」をしっかり把握します。

整形依存症の多くの人は、衝動的で無計画に整形をくりかえす傾向があるんです。今すぐ整形したい気持ちを抑えて、冷静に整形の計画をたてることが大切。

計画的な整形をこころがければ、ディドロ効果がはたらく余地も、整形依存症になる確率もグッと減ります。

理想を追い求め続けるディドロ効果は、一度あらわれるとなかなか自分ではとめられないもの。

理想はどんどん高くなるので、ディドロ効果で整形依存症になると不必要な整形をくりかえしてしまうことに。

整形に計画的に向き合うことで、ディドロ効果も整形依存症も防げます。

整形はうまく使えば、自分の理想の姿を手に入れられ、自信をもつことができます。整形とうまく付き合って、整形依存症にならずに理想の自分になりましょう。

6. 幸せはすぐ終わる。ヘドニックトレッドミル現象

ヘドニック・トレッドミル現象とは、「人間は幸福にすぐ慣れてしまい、時間とともに急速に幸福感がうすれていく」という心理です。

たとえば、あなたの人生でいちばんの幸福だったことは何でしょう? ……すぐ思い出せたあなたはすばらしい! でも、当時の幸福感を今もありありと感じられる人は少ないでしょう。

どうやら人間は、過去の幸福では飽き足らず、新たな幸福を探し求める生き物のようです。

整形依存症につながるヘドミック・トレッドミル現象

お花を目にあてているおちゃめな女性

では、ヘドミック・トレッドミル現象が整形にどう影響し整形依存症にどうつながるのかみていきましょう。

ずっと悩んでいた外見のコンプレックスが解消されたらうれしいもの。整形して、ダウンタイムを経て、生まれ変わったような自分の姿を見たときはとても幸福な気分でしょう。

でも、そこにドニック・トレッドミル現象が。生まれ変わったときの最高な気分は時とともにうすれ、新たな幸福、はじめて整形したときのような幸福感を求めてしまいます。

とくに、外見を変えることができる整形は幸福感を感じやすいもの。はじめての整形後、整形以外のものに幸福感を求めるならいいですが、整形に幸福感を求めると整形依存症に近くなってしまうんです。

整形依存症になると、自分が美しくなる喜びに酔いしれて、どんどん整形をくりかえすことに。

しかし、整形をくりかえすたびに、整形から得ることができる幸福感や満足感は次第に少なくなってしまいます。これは「限界効用逓減の法則」という経済学で有名な理論です。

ヘドミック・トレッドミル現象を防いで整形依存症から逃れよう

片目を隠して正面を見つめている紅色のリップ女性

では、どうすればヘドミック・トレッドミル現象を防いで整形依存症から逃れられるのか。

正直なところ、ヘドミック・トレッドミル現象を防ぐ解決策はないのが現状。ほかの整形依存症になりやすい心理と異なり、ヘドッミック・トレッドミル現象は、ほとんどすべての人に共通する心理だといわれているからです。

ただ、整形依存症から逃れるには、整形以外の幸福感をも追求することが大切です。幸福感は「モノよりもコト」の方が大きいと言われています。

整形して大きくなった目や高くなった鼻という「モノ」に幸福感を求めるのではなく、整形して自信がついたという「コト」や大切なパートナーを見つけやすくなったという「コト」に幸福感を求めるといいでしょう。

「モノ」は形あるもの、「コト」は形ないものと覚えておくと良いかもしれません。

人間が生きていく上で大切な「幸福感」に厳しい現状を投げかけるヘドミック・トレッドミル現象。人生について考えさせられる心理です。

整形依存症の人と、整形とうまく付き合っている人の違いはやはり「幸福感」にあると感じます。

整形依存症の人は「もっと目を大きくしたい」「もっと鼻を高くしたい」「もっと顎を」「もっと胸を」と目、鼻、顎、胸といった「モノ」に執着する傾向。

整形依存症にならず整形とうまく付き合うなら「整形した結果変わった気持ち、経験」といった形のない「コト」に幸福感を求めましょう。

7. 高価だから良いとは限らない! ヴェブレン効果

ドレスを姿で仮面をつけている女性

ヴェブレン効果とは、「販売価格が高いほど、その商品をほしい人が増える」という心理です。

たしかに一般的には価格が安いほど、その商品をほしい人は増えます。 しかし、その商品に希少価値がある場合、価格が安くなるとほしい人が減り、高くなるとほしい人が増えるんです。

代表的なのはブランド品。ブランド品は高ければ高いほど、ほしい人が増えることで有名。

それは、エルメスの財布に財布としての機能を求めているのではなく、少し嫌な言い方をすると「エルメスブランドを身にまとっている私」「エルメスブランドを手に入れられる地位」に重きを置いているからです。

整形依存症につながるヴェブレン効果

マフラーで口元を隠して正面を見つめている青い瞳の女性

では、ヴェブレン現象がどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのか見ていきましょう。

はじめて整形するときは「キレイな自分になりたい」という理由が大多数。でも、整形に慣れてくると「整形は身近で気軽にできるもの」という感覚になってきます。

実際、ヒアルロン酸や美肌注射は、少し高い化粧品ほどの価格。ただ、その化粧品感覚は整形依存症になるサインです。

「キレイになりたい」という目的よりも「美容にお金をかけている」ことに満足感を感じ始めると、整形依存症になる可能性がグッとあがります。

ヴェブレン効果を防いで整形依存症から逃れよう

レースで口元を隠している女性

プチ整形にはたらきやすいヴェブレン効果。いくら「プチ」とはいえプチ整形から整形依存症になることもあるので注意が必要です。

そんなヴェブレン効果を防いで整形依存症から逃れるためには、「その費用に見合うだけの価値があるのか」しっかり理解することが大切です。

整形に慣れてくるとコスパに無頓着になる傾向があります。とくに「プチ整形だし安いからいいや」となりがち。ただ、安いとはいえ、プチ整形にもリスクがあるんです。

そのうち整形依存症のように、プチ整形だけではなく埋没法のようなメスをいれない整形や、場合によってはメスをいれる目頭切開などの整形に対しても「自分磨きにお金をかけている」ことに快感を感じてしまいます。

整形するまえに、「この価格はなぜこの高さなのか」「ほかの病院と比べて価格はどうか」「お金を払っている自分に酔っていないか」チェックすることが大切です。

お金を払うのは快感に感じるもの。とくに給料日にはお金を使いたくなってしまいます。

ただ、整形にお金をかけると、整形依存症や整形による後遺症のリスクが増えることに。 「自分にとって必要な整形か」「その整形の価格は効果に見合っているか」しっかりチェックしましょう。

8. 目標を取り消せない心理的拘泥現象

手で顔を隠して目元だけ正面を見つめている女性

心理的拘泥現象とは、一度たてた目標を取り消すことができないという心理。

「拘泥」とはひとつのことにこだわるという意味。心理的拘泥現象がはたらくと、一度たてた目標が重要でなくなっても、目標のたて方が間違っていても、その目標に縛られて他のことができなくなってしまいます。

たとえば、「東大に合格する」という目標は受験勉強の励みになる目標でしょう。でも、心理的拘泥現象がはたらくと、何回浪人してでも東大に入ろうとして、「大学でいろいろな経験をしたい」「立派な会社に入りたい」というほかの目標を無視することになってしまうんです。

整形依存症につながる心理的拘泥現象

民族衣装を着て正面を見つめている女性

では、心理的拘泥現象がどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのかみていきましょう。

整形する目標として代表的なものが「外見のコンプレックスを解消したい」「キレイになりたい」だと思います。そして、整形依存症になる可能性が高い目標は「もっと外見のコンプレックスを解消したい」「もっとキレイになりたい」なんです。

目標に「もっと」という言葉がつくと、とたんに整形依存症になりやすくなります。心理的拘泥現象がはたらくと、一度たてた「もっと」という目標に縛られ、際限なく整形をくりかえす可能性があります。

その「もっと」という目標がどうやったら達成されるのか自分でもわからないのに、心理的拘泥現象によって「もっと」の目標に縛られて整形依存症になってしまうんです。

心理的拘泥現象を防いで整形依存症から逃れよう

マフラーとニット帽をかぶって正面を見つめている金髪の女性

心理的拘泥現象で一度たてた目標の取り消しがきかなくなると、何回も整形をくり返し、整形依存症になる可能性が高くなります。

そんな心理的拘泥現象を防いで整形依存症から逃れるには「どうなったら目標が達成したといえるのか」と「目標の期限」を決めることが大切。

たとえば「彼氏ができたら目標達成!」「キレイになったねと10人から言われたら目標達成!」「来年の8月1日まではキレイになるようにがんばる!」といった具体的な目標を決めましょう。

心理的拘泥現象がはたらいてからでは具体的な目標をたてることも難しくなるので、最初に目標をたてるときに具体的にするのがポイント。

そうすれば整形依存症から逃れつつ、整形とうまく付き合えるようになります。

目標をたてることで、人間はとてつもないパワーを発揮することができます。でも、その目標に縛られすぎるのはダメ。目標を上手にたてることで、心理的拘泥現象も整形依存症も防ぐことができます。

9.「キレイになったね」の言葉が整形依存症に?ラベリング効果

赤いネイルをした手で目元を隠している女性

ラベリング効果とは「自分の性質は、自分が決めるのではなく他人のイメージで決まる」という心理。

極端な例を言えば、自分がマジメだから他人が「マジメだね」と言うのではなく、他人が「マジメだね」と言うから自分がマジメになる、ということです。

実際、教育の現場ではラベリング効果を応用した「ピグマリオン効果」が知られています。ピグマリン効果は「教師が優秀だと言った生徒とそうでない生徒では、優秀だと言われた生徒の方が成績が伸びた」というものなんです。

ラベリング効果は整形依存症につながる心理

黒のレースで目元を隠してりんごを持っている女性

では、ラベリング効果がどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのかみていきましょう。

ラベリング効果は、他人が良いイメージを持たせれば、自分も良い方向に変わるという、とても教育に役立つ心理です。

一方、他人のイメージが悪かったり、変な方向に向かせるイメージだったりすると自分があらぬ方向に行ってしまう諸刃の剣。

整形してやっとダウンタイムが終わり、症状が落ち着いたときに、友達から「キレイになったね」と言われれば嬉しいはずです。

しかし、ラベリング効果がはたらくと、自分が「キレイでいなければいけない」という性質になる可能性が。すると、キレイになりたいあまり整形をくりかしてしまうかもしれません。

ラベリング効果を防いで整形依存症から逃れよう

赤い仮面をつけているグリーンの瞳の女性

整形してほめられたのを嬉しく思い、また整形をしまたほめられまた整形を……これでは整形依存症になってしまいます。

ラベリング効果はその存在を自覚していないと防ぐのが難しい心理です。ほかの整形依存症になりやすい心理と違って、ラベリング効果は「他人から認められた」という事実がある分、整形依存症になりやすい心理といえます。

そんなラベリング効果を防いで整形依存症から逃れるには「整形を続けて整形依存症になったら、誰もほめてはくれないし元に戻るのも大変」と言う事実を深く胸に刻んでおくことです。

整形にはある一定の「キレイになれるレベル」があります。そこのレベルを超えると「整形だとバレバレ」「目が大きすぎる」「鼻が高すぎ」と「キレイ」とはまた違う印象になってしまいます。

整形依存症になると、「キレイになれるレベル」を超えて、だいたいみんな似通った顔になってしまうんです。

「キレイになったね」と言われるのはうれしいもの。そしてラベリング効果によってもっと磨きをかけるのはいいことです。整形依存症にさえならなければ。

キレイになる手段は整形のほかにもあります。ラベリング効果の最初のきっかけが整形だったとしても、その後の女磨きはメイクやダイエット、内面磨きの方がいいと思います。

整形はメンテナンスが大変。長い目でみれば、整形依存症になるより女を磨くいい方法が世の中にはたくさんあります。

10. 理想の顔はすぐ忘れる。ツァイガルニク効果

顔が隠れてしまうほど髪の毛が長い女性

ツァイガルニク効果とは「達成したことや叶えた夢より、失敗したことや挫折したことの方がよく覚えている」という心理。

たとえば、今まで付き合った彼氏のことを思い出してみると、「付き合った瞬間より別れた瞬間の方がよく覚えている」ことがわかると思います。

それがツァイガルニク効果なんです。

ツァイガルニク効果は整形依存症につながる心理

屋上で帽子で顔を隠しながら泣いている女性

では、ツァイガルニク効果は整形にどう影響し、どう整形依存症につながるのか見ていきましょう。

外見のコンプレックスを解消するのに「整形する」という方法に抵抗なくなってきたここ最近。やはり自分が一番コンプレックスに感じる部分から整形するのが普通でしょう。

でも、ツァイガルニク効果に注意が必要です。一番のコンプレックスから整形するということは、2番目以降のコンプレックスを解消するのを一時的とはいえ「あきらめた」ということ。

もしツァイガルニク効果がはたらいてしまうと、解消した一番のコンプレックスより、「あきらめた」2番目以降のコンプレックスに目が向いてしまいます。

すると、外見のコンプレックスをすべて解消したくなる整形依存症に。しかも整形すればするほど、今まで気にならなかった細かいコンプレックスが気になり、整形依存症が加速してしまいます。

ツァイガルニク効果を防いで整形依存症から逃れよう

レースのカーテンから覗いている紅色のリップの女性

次々と解消していないコンプレックスに目が向いてしまうツァイガルニク効果が一度はたらくと、手術費用が尽きるまで整形依存症になってしまいます。

そんなツァイガルニク効果を防いで整形依存症から逃れるには「コンプレックスをリストアップして整形するかしないかを前もって決めておくこと」が大切。

整形依存症になると、外見のコンプレックス解消法が「整形」しか思いつかなくなります。でも、コンプレックスのなかには、整形するほどのものではないコンプレックスやメイクでどうにかなるコンプレックスもあるはず。

ツァイガルニク効果で整形依存症になる前に、「どこのパーツを整形したいのか」「どこのパーツは整形する必要がないのか」を把握しておけば、整形依存症のように際限なく整形をくりかえすことがなくなります。

ツァイガルニク効果のことを知ると「人間ってなんて切ない生き物なんだろう」と胸が苦しくなります。

かといって整形依存症になるわけにもいきません。

整形依存症に限らず、世の中には常に失敗が潜んでいます。そして実際にしてしまった失敗はツァイガルニク効果で脳に刻まれる。

発想を変えれば「失敗を思い出して次の成功につなげてね」という天からのメッセージなのかもしれません。

11. 無意識に決定しちゃうハロー効果

仮面をつけて正面を見つめている女性

ハロー効果にはふたつの物事があって、「光源」と「本命」という言葉で例えられます。

ハロー効果の「ハロー」は「後光」という意味なのですが、後光を出す光源の力によって、本命の印象がガラリと変わってしまうというのがハロー効果です。

つまりハロー効果とは「光源が本命と関係ないとしても、光源のイメージと本命のイメージが似通ったものになる」という心理。

ハロー効果で代表的なのは、TVのCMです。

TVのCMでは芸能人がよく使われますが、その芸能人のイメージに、CMの商品の評価が引っ張られることが多くあると思います。

たとえば2014年CM最多出演はローラさんでした。 ニホンモニター株式会社調べ

ローラさんは「明るい」「タメ語で親しげ」「キレイ」「外国人」というイメージがあると思います。でも、2014年にローラさんを起用した会社はまったくローラさんのイメージと関係ない会社ばかり。

たとえばローラさんに「FXをする」「お金を儲けている」というイメージがないにもかかわらず、DMM.com証券が起用しています。

これはハロー効果を利用して「ローラさんの明るく親しげなイメージを利用して、会社も明るく親しげなイメージにしよう」という狙いがあると考えられます。

他にも、モーターショーでまったく車に関係ないのに必ずコンパニオンがいたりとハロー効果をねらった事例はたくさんあるんです。

ハロー効果は整形依存症につながる心理

片目を隠して正面を見つめているニット帽の女性

ではハロー効果がどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのか見ていきましょう。

1美容整形業界でハロー効果がはたらいているのは、美容整形外科のHPです。

整形について調べるのに、ほとんど全ての人がインターネットを利用していると思います。すると、いろいろな美容整形外科のHPを目にするでしょう。そして、そのHPをみてどの整形をするか、どの病院で受けるか決めることが多いと思います。

本来、美容整形で大事なのは、その整形の効果やダウンタイム、値段、医師や病院の質であるはずです。

でもなかには、HPのデザインがいい、このキャッチコピーがいい、カバー画像の外国人女性がキレイといった美容整形にまったく関係ない情報が無意識レベルで入り込んでいる場合があります。これがハロー効果です。

ハロー効果がおそろしいのは、光源は簡単に変えることができるので、ハロー効果によって本命の印象も変えることができることです。

どの整形にするか選ぶ段階でハロー効果がはたらき「HPのデザインがいい」といった、整形にまったく関係ない情報が決め手になってしまうと、整形に無関係な情報が次々に判断基準になってしまいます。

整形の術式(本命)は長い時間をかけてゆっくり進歩・変化していくものですが、HP(光源)は業者に頼めば簡単に変えられます。

ハロー効果がはたらいていると、すぐ変わる光源のイメージでどんな本命も良いように感じてしまい整形依存症になるリスクが増えるでしょう。

ハロー効果を防いで整形依存症から逃れよう

片目を隠して正面を見つめている青い瞳の女性

一度ハロー効果がはたらくと、どんな整形も良く感じてしまい、整形依存症になってしまいます。ハロー効果を防いで整形依存症から逃れるためには、自分が重視することを点数にして紙に書くことです。

ハロー効果は無意識にはたらく効果。紙に書いて見えるようにしておかないと、次々に「この整形も良さそう、こっちも良さそう」と自分が考えていた自分が重視するポイントを忘れがち。

整形依存症は、「依存症」というぐらい理性がはたらいていません。あえて「点数=数値化」という理性的な判断を意識していれば、整形依存症になる可能性はグッと減るはずです。

ハロー効果は気づかないと、いつのまにか整形依存症になる悪用禁止な心理。

ハロー効果の光源は、ふだん気づくことさえできないことが多いんです。 たとえば色も。

美容整形外科のHPで使われている色で圧倒的に多いのがピンクと水色。ピンクには女性的、優しい気持ち、緊張をやわらげるという効果があります。水色には広大、水、身体、さわやかな印象を与える効果が。

もちろんHPが見やすいのは、整形の知識を正しく理解したり、自分の求める術式を探したりと、たくさんの良いことがあります。

大切なのは、HPが良いことと、その整形の術式や病院がいいことはイコールにならないと意識的に理解することです。

12. まじめな人がなりやすい一貫性の原理

女優帽を被った色白で鎖骨が綺麗な女性

一貫性の原理とは「人間は自分の言動、行動、思考といったあらゆるものに一貫性を持ちたい」という心理。

一貫性の原理が問題なのは、一貫性を持ちたいあまり、むちやり行動を変えたり、本音を言うのをためらったりしてしまうことです。

基本的に一貫性を持つのはいいことですが、「一貫性の原理」というときには、一貫性を重視するあまり臨機応変に行動できないといった、マイナスの結果に結びつくことの方が多いんです。

一貫性の原理には「プライド」「ポリシー」と結びついている傾向があります。

たとえば、人からアドバイスを受けるのが嫌いな人。この人は「自分の行動を他人によって変えさせられる」ことにイラついている場合が多いようです。

つまり、「自分の行動の一貫性が他人によって壊される」ことにいらだちを感じているということ。これが一貫性の原理です。

また、他人が存在しなくても一貫性の原理がはたらくことがあります。

たとえば、一度やると決めたら何がなんでもやり抜く人。もちろん、「どんな困難があっても目標を達成できる」という良い面がある一方で、「臨機応変に動けない」という悪い面を言うこともできます。

一貫性の原理が良いか悪いかは状況によりますが、いずれにせよ多くの人に存在する心理のようです。

一貫性の原理は整形依存症につながる心理

目元だけ見えている青い瞳の女性

では一貫性の原理がどう整形に影響し、どう整形依存症につながるのか見ていきましょう。

整形に関して一貫性の原理がはたらくのは、整形をしても思ったより結果が出なかったときと、整形の成果が大きかったときです。

前者に関しては「整形までしたのに、そんなに変わらなかった。このままじゃ終われない」という人が多いようです。「整形をしててでもキレイになる」という自分のポリシーにとらわれ、今後も整形を続け、整形依存症になる可能性があります。

この場合はいわゆる「コンコルド効果」や「心理的拘泥現象」とも呼ばれています。

整形の成果が大きかった後者の場合は、「整形してきれいになった自分をキープし続けたい」という人が多いようです。この場合、化粧品やスキンケアとともに、整形のメンテナンスや肌のプチ整形などにお金をかける傾向があります。

「キープし続ける」というポリシーが強すぎると、化粧品感覚でプチ整形をしたり、他の部位の整形まで行ったりと整形依存症になりやすくなるでしょう。特にアンチエイジングを気にする年代が多いようです。

この場合はいわゆる「ラベリング効果」「ディドロ効果」と結びつきやすいでしょう。

このように一貫性の原理は、コンコルド効果、心理的拘泥現象、ラベリング効果、ディドロ効果と、さまざまな整形依存症になりやすい心理と関係が深いんです。

一貫性の原理を防いで整形依存症から逃れよう

ネオン光る場所でブラックコーデの女性

ほかの整形依存症につながりやすい一貫性の原理は、なまじ「一貫性」が全面的に良いものとされている分、なかなか直しにくいもの。

そんな一貫性の原理を防いで、整形依存症から逃れるためには、目標を明確にし一定の期間内で最高をめざすことが大切。

目標があいまいだと、ちょっとずつ目標がズレたとしても、それに気づかず一貫してズレた行動を取ってしまいます。また期間を定めないと、いつまでたっても一貫して目標に向かって突き進み、次の目標に移れないということになりがちです。

これが整形になると、後遺症を無視して突き進んだり、はたから見て不自然な顔になるまで整形したりと、まさに整形依存症の症状になってしまいます。

そして整形以外の一般的な目標と整形が違うのは、一度やったら簡単には戻せないということ。

たとえば「キレイになる」という目標があって、一貫性とプライドをもってやり抜く場合。整形をしないで、食事や運動、スキンケアに投資するならば問題は少ないと思います。

しかし、「キレイになる」という目標に「整形」がはいってしまうと問題です。自分が整形依存症だと自覚し後悔したとしても、整形した顔はなかなか戻せません。

基本的に、通常の整形より修正手術の方が難易度が高く、費用もかかり成功率が低いんです。だから、整形依存症になる前に、一貫性の原理の対策をするのが大切。

一貫性の原理には、「一貫性」が通常良いものとされているため直しにくい、「コンコルド効果」や「心理的拘泥現象」「ラベリング効果」「ディドロ効果」といったほかの整形依存症になりやすい心理につながる、という2つの特徴があります。

整形に関しては一貫性が悪い方向にはたらくことが多い傾向にあること、ほかの整形依存症になりやすい心理につながると当然、整形依存症になりやすいこと、この2つをしっかり肝に銘じましょう。

13. 恋愛テクニックではすまない。ザイオンス効果

寝転んで雑誌を見ている女性たち

ザイオンス効果とは「ある人や物に会えば会うほど、その人や物に対して好意的になる」という心理。

会ううちにその人の魅力がわかってくるということではなく、「会うということ自体が、好意を増加させる」ということです。

ザイオンス効果はよく恋愛テクニック、恋愛心理学としてよく紹介されています。

簡単にいえば、しっかりとしたデートを月に1回するより、デートいえないほど少ししか会わなくても、月に4回会う方が相手の好意が上がるというものです。

また、実際に会わなくてもいいことから、こまめにLINEすることが相手の「好き度」をあげるというもの。

ただ、現実はそう甘くはなく、LINEで「今なにしてる?」「そういえばこんなことがあったんだけど……」と連発する男子が続出しているのも事実。 男子からこんなLINEを送られて「ウザ……」という経験がある人もいるんじゃないでしょうか。

ザイオンス効果は整形依存症につながる心理

そもそもザイオンス効果は、会えば会うほど親近感が増すという心理。実は人間には「見たことのないもの」や「いつもと違うもの」に対して恐怖を抱くように、本能として刻み込まれているんです。

人類の長い歴史を見れば変化を恐れるのは当たり前。人類の祖先が500万年〜600万年前に誕生したといわれており、その大半は自然に翻弄されるまま、なす術がなかった時代。

地球上には人類がみたことのないものであふれ、ほとんどが人類が生き延びるのに脅威となるものでした。

そのため、脅威となる見たことのないもの=恐怖、何度も会うもの=安心と学習し、現在でも本能として残っていると言われています。

ザイオンス効果のやっかいなことは、たとえ人類にとって、他の人にとって脅威であったとしても、自分が何度も会う人や物であれば脅威はなく、むしろ安心なものとして誤解してしまうことです。

それは整形も同じ。

最初、整形するときは緊張したと思います。しかし、整形するにつれ緊張より整形後の変身した自分しか考えなくなり、いずれ整形しないといけないという整形依存症になる人も少なくありません。

最初は、整形というはじめての経験ドキドキしていたのが、整形について調べ、手術することでザイオンス効果によって「整形」が身近な存在になっていきます。すると整形依存症への道のりができてくるんです。

整形が身近になると、今度は整形することが安心につながっていく軽い整形依存症になる可能性があります。整形することが安心につながると、整形しないと安心できない重い整形依存症になる可能性が高くなるんです。

ザイオンス効果を防いで整形依存症から逃れよう

カラフルなネイルをした手で顔を隠している女性

ザイオンス効果を防いで、整形依存症から逃れるための方法はかんたん。その整形に何回会ったか数えればいいんです。

整形を検索で調べる場合は、検索履歴からだいたい何ページ見たのか紙に書いて、見える位置に貼っておきましょう。そのうち、何十回も整形に関して調べていると気づきます。

何回も整形について調べていると、「まあザイオンス効果が起きるのも当たり前かな」と、いってみれば「上から目線」になれます。

ザイオンス効果もも整形依存症も、自分を冷静に見れないからこそ起こるもの。

上から目線で整形をみれば、自分を客観視でき、整形依存症になるのを防ぐことができます。

ザイオンス効果は、人間の本能に根付いたもの。克服するのが難しいのは当然です。ただ、それはザイオンス効果の存在を知らなければの話。

ザイオンス効果が整形依存症につながること、ザイオンス効果の対処法を知った今となっては、前よりずっと整形依存症になるリスクは減ったと言えるでしょう。

整形について接して詳しくなるのは悪くありませんが、ザイオンス効果に飲み込まれにように、整形依存症にならないように、適度な距離をもって整形と付き合うのがおすすめです。

整形と正しく向き合って心も身体も美しく

顔を隠して隙間から覗いている女性

美容整形で外面だけでなく、内面もキレイになった人はたくさんいます。

一方、整形依存症になってしまい、外面はキレイでも、内面はとても美しいとは言えない人がいるのも事実。

整形自体が悪いのではなく、整形を受ける人が今まで説明した何らかの心理を持っていると、整形依存症になってしまう可能性がグッと高まります。

もし「自分自身を見失ってるかも」と感じたら、またこの記事の心理を確認しましょう。どんな心理も自分を客観視することで、整形依存症になる可能性が途端に低くなります。

written by nopaso

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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