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2016年04月09日 更新 | 18,121 views

「なんでこんなに汚い肌なの?」彼の言葉で自覚したアトピーのひどさ[体験談]

小さい頃からアトピー性皮膚炎に悩まされていた私は、飲み薬と軟膏を塗る日々でした。母の努力の甲斐あって中高生の頃にはアトピーは治まり、克服したものと思っていましたが、社会人になり急に再発してしまいました。同棲していた彼との価値観も合わず、それも悪化の要因のひとつに。再び皮膚科のお世話になることになって……。

手に赤い糸を巻いている女性出典:We heart it

子供の頃から私はアレルギー性皮膚炎、いわゆるアトピー持ちでした。

物心ついた頃には定期的な皮膚科通いに加えて、毎朝晩甘ったるい粉薬を飲まされ、寝る前はべたべたの軟膏を塗る日々。

寝汗をかこうものなら軟膏と汗が肌を刺激するのかいっそうかゆくなってたまりませんでした。

かゆみのためによく眠れない日もしばしば。

そういったときは決まって朝は肌がひりひりして目が覚め、寝ているうちに掻きむしって赤くなった自分の肌を見てため息が出ました。

親は「掻いちゃだめ!」と言うのですが、子供にとってかゆみを我慢するというのはとても難しいこと。私のひじ裏、ひざ裏はいつも赤黒く、ときにはかさぶたができ、痛々しい見た目だったと思います。

母の努力

愛する娘を抱きしめようとする様子出典:We heart it

母もそんな私を見かねてか、いろいろな治療法を試みようとしました。

いま考えると皮膚科に私を連れて行って一緒に何時間も待っていただけでも兼業主婦の母には相当な負担だったでしょうに、ビタミン剤を試してみたり、食事療法を試みたり、ときには「埃のせいかもしれない」と掃除に精を出し始めたり……。

その一環で、大好きだったぬいぐるみを捨てることにもなりました。

母はインターネットがない時代ながらも努力していろいろな情報を集めてきたのでしょう。

「ぬいぐるみは埃やダニがたまりやすい」と私が唯一持っているうさぎのぬいぐるみを捨てることをすすめてきました。

幸いそのときの私は10歳。だだをこねるほど子供でもなく、また子供ながらにも自分のアトピーをどうにかしなければとわかっていたので、悲しさはありましたが手放すことにしました。

というのも、アトピーで一番厄介なのは何が原因かわからないところ。

乾燥肌なのか、食べ物が原因なのか、ハウスダストなのか。もしくはその全部、という可能性もあります。

それ故に皮膚科に通っていても原因がわかることはなく、先生も

「ちょっとの間、卵やめてみる?」とか「乾布摩擦してみる?」とか手探りの対処法でした。

「たけのこやめてみる?」

と聞かれたときにたけのこ好きの渋い子供だった私はさすがに

「やだ!」

と言いましたけれど(笑)。

そんな手探りの状態だから母も躍起になっていろんな治療法を試してくれたんだと思います。

なかでも印象に残っているのは「つま楊枝療法」です。

どこで調べてきたのか、爪楊枝を何十本か束ねて輪ゴムで止め剣山のようにし、その尖っている先端でつんつんと患部を刺激して肌を強くするというものでした。

それはさすがに痛いしかゆいしくすぐったいしで、数日でやめてもらいましたが、

「健康に産んであげられなくてごめんね」

といいながら必死になって爪楊枝の束を動かす母の顔は今でもはっきりと覚えています。

アトピー以外はなんの病気もない健康優良児でしたし、アトピーが母のせいだなんて考えたこともなかったので、たぶん即「そんなことないよ!」と返したと思いますが、母にそんな風に謝られるということは滅多にないので少なからずショックでした。

ショックとともに、私は普通じゃないんだ、と思い知らされたようでした。

アトピーが治まった時期

カーテンの陰にあたっている女性出典:We heart it

そんなアトピーも中高生になる頃にはころっと治まっていました。

運動部で定期的に体を動かしていたのがよかったのかもしれませんし、多くの皮膚科の先生が言うように「アトピーは大人になれば自然に治る」ものなのかと、そのときは思いました。

ごくまれに、疲れがたまってか寒冷蕁麻疹が脚中に出たことはあったものの、それは一時的なもので数時間すれば収まりましたし、かゆみを我慢することにもさすがに10代後半となると慣れていたので、がむしゃらに掻きむしって痕が残ることもありませんでした。

その頃は「私アトピー持ちなの」と友達に言うと決まって「えー! 見えない!」とか「そんなに肌きれいなのに!」と驚かれつつほめられることがほとんどで、私は却ってアトピーであることを得意げに話すようになりました。

というのも私の肌は色白で、顔にはアトピーも蕁麻疹も出なかったので、話さなければ誰も気づかなかったのです。

皮膚科に通う必要もなくなって、私自身、アトピーはすっかり克服したものだと思っていました。

大人になってまさかの再発! 子供の頃よりひどくなった症状

ベットで音楽を聴きながら書きものをしている様子出典:We heart it

ところが社会人になり2、3年経った頃。

秋冬になると首回りが乾燥して痒くなり始めました。

最初は単なる乾燥かと思って市販のボディクリームを塗っていたのですが、それでもいっこうに良くなりません。加湿器を使ってみたところで、一日のほとんどを暖房の効いた会社で過ごすのであまり効果がありませんでした。

その頃の私はIT系のベンチャー企業に勤めていました。ベンチャーというと聞こえはいいですが零細企業のブラック企業。

男性ばかりの小さい会社で一日12時間以上働くのも当たり前、他の社員は会社に寝泊まりしたり土日も出勤したりということが普通の環境でした。

女性社員は私とほんの数人、私は一番若手で新米。小さい部屋でみんなで机を並べてプログラミングしているような場所だったので、湿度がどうとか空気がどうとか言おうものなら女独特のめんどくさい美容発言と取られそうで言い出せませんでした。

また、同時期に年上の彼氏と同棲を始めたため、片道1時間かけて通勤していました。

長時間労働に加えて長時間通勤、帰ってみれば他人との共同生活。

いま考えてみると体の負担になってもおかしくない状況でした。

それに輪をかけて、その同棲している彼氏があまり衛生観念のない人でもありました。

土曜日も仕事をしていた人だったので、片付けるのは私ひとり。

それだけならまだ許せるんですが、彼は喫煙者で吸い殻の入った灰皿は放置する、私は飲まないビールの缶を自分でゴミに出さない、言っても片付けない。特に自分が関与していないゴミに関しては私も黙っておらず、もちろん何度も口論になりました。

「なんで私が片付けるの! 一緒に暮らしても私の負担が増えるだけじゃない!」と。

そのたびに出た結論は「衛生観念が違うのは他人同士だから当たり前」ということ。

当然育ってきた環境が違うのだから、週に何度掃除機をかけたいとか、バスタオルを洗うとか、シーツは何回替えるとか、そういう違いをお互い埋めて、妥協点を見つけていく必要はありました。

そして彼の言い分によると「俺は別にしたいと思わないけど毎週末掃除機かけたければかければいいんじゃない」

つまり部屋をきれいに保ちたいのは私の勝手な願望だということ。

根本から価値観が違っていたのです。

といっても私自身はきれい好きというわけでもなく、どちらかというとずぼらで適当、決して潔癖性ではありません。当時はアトピーの原因がハウスダストだとは考えていなかったので、必死になって掃除することもしませんでした。

とはいえ、そういった他人との生活や仕事のハードさが、知らず知らずの内にストレスになっていたのかもしれません。

首のかゆみは一向に治まることもなく、それが肩や背中へと広がっていきました。主にブラやキャミソールの肩ひもが通るラインです。ひじ裏にも同じかゆみはやってきました。

しかし子供の頃は典型的なひじ裏、ひざ裏だけだったのに、肩周りに出たのはまれで、よく聞くアトピーの症状とは違うなあと不思議に思いました。

そして特に首回りは寝ている間に掻くことも多くて黒ずんできたので、春先になるころ、私は再び皮膚科のお世話になることになりました。

腕にラメをつけている女性出典:We heart it

何年ぶりかに訪れた皮膚科。

引っ越していたので子供の頃とは違う病院でしたが、清潔で落ち着いた雰囲気なのは一緒でした。

担当の先生は男性でしたが、もちろんアトピーなんて慣れているので、

「ああ、子供の頃のアトピーがまた出てきちゃった感じかな」

と軽い応対で、久しぶりの変な症状に驚いていた私の心の中も少し軽くなりました。

その先生がおっしゃるには

「アトピーは必ず治る病気だから、心配しなくていいですよ」

とのこと。塗り薬を処方してくださいました。

そしてさらに

「これだけ掻いちゃってたら眠れていないんじゃないの?」

と睡眠薬もすすめてくださいました。

確かに毎晩痒くて、自分がぼりぼり肌を掻く音で目が覚めることも多々ありました。

ただし睡眠薬という響きは健康体の自分にとってはなんだか大事で、丁重にお断りするとともに「自分の肌はそんなにひどいのかな」と少し心配になりました。

確かにお風呂に入る前に鏡で見ると、私の背中は掻き痕だらけ、赤黒くて決してきれいなものではありません。

幸い夏前ではありましたが、夏になっても背中の開いたドレスや水着は着られないなぁとあきらめていましたし、少し気温の高い日でも汗をかいた後のひじ裏を放置するとかえってかゆくなる気がして、長袖か七分袖で患部を隠すようになっていました。

そんな状態になっていても私はまだアトピーである自覚があまりなかったのだと思います。

顔にアトピーが出ていないのであまり気にならなかったというのもあります。生活習慣は変えることなく相変わらず忙しいまま、患部に薬だけを塗り続けて様子を見ていました。

そんなおり、私の背中を見た彼氏に不意にこう言われました。

「なんでこんなに汚いの?」

それは本当に衝撃的な一言でした。

彼氏はもともと、シミひとつない、女性からすればうらやむようなすべすべの肌をしていました。

それに比べて私は掻きむしった痕で首も背中も、肩周りもひじ裏も全部赤黒い。20代の女性としてはとてももったいない、醜い肌をしていたのかもしれません。

それにしても、ほかでもない彼氏に「汚い」と言われたこと、加えて、自分の彼女に平然と「汚い」という言葉を選んで言い放てる彼の性格にショックと憤り、それから大きな幻滅を覚えました。

私のショックが顔に出ていたのか、彼氏は慌てて

「かわいそうって意味だよ」

とフォローしようとしましたが、そのかわいそうという言葉も追い打ちでしかありませんでした。

その日を境にアトピーに関するコンプレックスは強くなっていき、同時に彼氏への不信感もつのっていきました。

飲み薬を受け入れてから、同僚による嘲りまで

カラフルなマシュマロがたくさん入ったココア出典:We heart it

「汚い」と言われたことで私は治療に専念するようになりました。

まず、皮膚科で一度は断った睡眠薬を、説明をよく聞いた上で処方していただくことにしました。睡眠薬といっても比較的軽いもの、翌日の仕事に差し支えのないものをお願いして、まずは二週間分試すことになりました。

最初は強すぎたらどうしよう、などと心配していたのですが、よく眠れれば寝ながら掻くことも少なくなって、塗り薬だけの後追い治療だった部分がだいぶ緩和されてきました。

睡眠薬の処方分が終わって次に皮膚科に行くと、そのまま睡眠薬を続けるのではなく今度は抗ヒスタミン剤が処方されました。

これはアレルギーの原因がわからなくても花粉やハウスダストなど全般に効く薬で、副作用もほぼないとのことでした。

もともと飲み薬は大げさな気がしていましたし、生理中の痛み止めとの飲み合わせなど考えると面倒で敬遠していた私でしたが、これは受け入れて正解でした。

というのも、前述の通り原因のわからないアトピー。

それを原因関係なく抑えられるこの薬は、花粉の時期もだいぶ楽になりましたし夏場の汗によるかゆみや冬の乾燥、なんでも和らげてくれました。

特に、もともと忙しかった仕事がさらに忙しくなった時期はちょうど年度末、花粉の最盛期と重なって、顔にまでアトピーが出始めていたのです。

どうやらあまり自覚がなかったのですが、私は体が弱ると花粉症まで発症していたようです。

一度、目の周りがとても痒くて赤く腫れた頃、職場のみんなが聞いているところで同僚に「目腫れてるよ?」と半分笑いながら心配されたことがあります。

心配してくれた相手は女性、その声は社内に響き渡り全員の注目の的となりました。

彼女は私の関わっているプロジェクトを何かと邪魔してくる相手で、ちょうど前日に仕事のことでぶつかったばかりでしたので、まるで私がそのせいで泣きはらしたみたいに言われ、とても屈辱的でした。

そんな確執を除いたとしても公衆の面前で「目が腫れてる」なんて大声でいうデリカシーのなさにもうんざりしました。

自分自身でも赤くなった顔は醜く、最後の防波堤だった「きれいな顔」が崩れてショックでしたし、忙しくて皮膚科にも駆け込めない状態だったのでなおさらでした。

アトピーの症状が出るとそうやって、他人の心もとない言葉に敏感に反応してしまう気がします。

何も言われなかったとしても、「醜いからひじ裏はなるべく隠しておこう」とか「ああこの人、私の首見てるな」などと先回りして心配することもしょっちゅうありました。

私はそんな状況、もっと言うとそんな小さいことも気にしてしまう自分がとてもいやだったので、薬をきちんと飲み、規則正しい生活を心がけ、オフィスに加湿器も持ち込み、図太くも治療に専念しようとしました。

治療と生活環境の変化

たくさんの本に囲まれて寝ている様子出典:We heart it

そうしていくうちに、体のかゆみや黒ずみは徐々に消えていくようになりました。

劇的にきれいな肌を手に入れるということはありませんでしたが、夏が過ぎ、また空気が乾燥し始める秋口頃には「保湿さえきちんとしていれば、よく見なければわからない程度」に肌は改善していました。

顔のかゆみや腫れだけは、顔専用の薬を処方してもらってもどうしてだか治らず、化粧水を敏感肌用に変えたりファンデーションを負担の少ないものにしたりと工夫したのですが、なかなかよくなりませんでした。

そんなおり、くだんの彼氏に見切りをつけて別れることにしました。

けんか別れでもなく、いろいろ小さなことの積み重ねで限界がきていたのだと思います。

同棲していたぐらいでしたから一時期は結婚も真剣に考えていましたが、「汚い」と言われた頃からこの人は自分の伴侶として、自分の子供の親としてふさわしいのだろうかとばかり考えるようになり、別れるまでに決意が固まりました。

そしてその別れをきっかけに顔のアトピーも回復しました。

もしかしたら彼が吸っていたタバコや汚い部屋が原因だったのかもしれませんし、別れてストレスがなくなったのかもしれません。

それよりも友人に指摘されて初めて気がついた、「枕が原因だったんじゃないの?」という意外な落とし穴が正解だったような気がします。

というのも私が使っていたのはダウンの枕

症状が顔や首まわりばかり残ったことと、同棲を解消した時点で寝具をすべて変えたことを考えると、その線、つまりダウンアレルギーが一番あり得るのではないかと思います。

そんな身近なものが私を苦しめていたなんて、気づかなかった自分も間抜けですが、皮膚科の先生も枕については何も言わなかったので、同じ悩みを持つ人にはぜひ自発的に見直してみてほしい点です。

アトピーを克服してみて

朝起きてコーヒーを飲みながらくつろいでいる女性出典:We heart it

私のアトピーは完全になくなったわけではありません。

今でも抗ヒスタミン剤は家において、症状が出たら飲むようにしていますし、毎日の丁寧な保湿もかかせません。

それでも専門の薬、特に強いステロイドなどを使用することは滅多になくなりました。

さらに肌を必要以上に隠すことも少なくなりましたし、新しくできた彼はたまに出るアトピーを優しい言葉で心配するものの決して「汚い」や「かわいそう」などとは言いません。

また掃除も私より積極的でおおいに助かっています。

しかしアトピーはたぶん、そのうち何かのきっかけで再発するのではないかとなんとなく感じています。

なんの根拠もありませんが、世界中にその原因が潜んでいるので簡単に完治したとは自分では思えないのです。

それでも次にアトピーが出ても、私は前向きに治療に専念し、

「アトピーは再発する。でもまた克服できる」

と胸を張れる気がしています。

Top image via Weheartit

written by 羽賀けい

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