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2016年05月19日 更新 | 6,723 views

不妊症と言われ、本当の家族になった私たち [体験談]

婦人科でタイミング療法を開始しても結果が出ず、とうとう旦那の方の検査もする事になりました。検査の結果、精子に問題があり、このままでは自然妊娠は難しいと医師に告げられます。不妊の原因が自分ではなく、旦那が原因だとわかり少し肩の荷が下りましたが、その後治療をどうするか夫婦で決めなければなりませんでした。

水着を着て川に遊びに来ている金髪の女性出典:Weheartit

不妊で悩んだのは、20代前半の頃でした。

20代はじめに、わたしは10代の頃から付き合っていた男性と結婚しました。

当時わたしの年齢で出来ちゃった結婚でなく結婚したカップルはいなかったので、多分早い年齢での結婚だったと思います。

結婚と同時に私は仕事を辞めました。

専業主婦になりたかったわけでも、なってくれと言われたわけでもなくなんとなく退職し、バイト程度の仕事をしてあとは、旦那の稼ぎで1年程度暮らしていました。

最初は新婚だったこともあり、とっても毎日充実していました。

友達からも羨ましがれるほどでした。

妊娠への焦り

混みあっている道で恋人同士が手を繋ごうとしている様子出典:Weheartit

結婚して1年半ほどが経ち、周りの友達もだんだんと結婚してゆきました。

その頃から義理家族に、子供はまだかな?と言われるようになりました。

当時の私はまだ旦那と2人の生活が楽しかったし、2人で旅行や外食することが幸せだったので子供など全く考えてもいなかったのですが、、、。

旦那の実家に行くたびに、子供は?子供は?と聞かれるようになりました。

周りの友達も、結婚したと同時くらいに妊娠したとの連絡があり、自分もそろそろかな?と意識しはじめるようになりました。

しかしいざ子作りをはじめて半年たっても、まったくできる様子がなく、いつしか焦りを感じるようになっていました。

結婚当初は子なしで結婚したことが珍しいくらいの私たちだったのに、いつのまにか子なしで結婚しているのが珍しいくらいの年齢になっていたのです。

それでも旦那は優しくて、2人での生活は楽しかったです。

しかしついに

「長男を産まないなら敷居をまたがせないからね」「子供産まないなら仕事ちゃんとして稼いできなさい」

と旦那の実家で言われてしまったのです。

すごくショックでした。子供ができないのに、さらに長男を産めとのこと。

男の子でなくちゃだめなんだと、今まで我慢してきたけどそれが義理親の本音だろうなとも思いました。

それから、産婦人科に行ってこいだとか、これを飲めだとか、全部私が悪いかのように言われ、行動させてきました。

ぐちぐちぐちぐち、会いに行けば孫のはなし。

勝手に遊びにきたと思ったら妊娠するようにとのグッズの数々。

産婦人科受診

裸足で道路を歩いている女性出典:Weheartit

ついに嫌気がさして、というか悔しくて産婦人科に通うことを決心をしました。

私の家の近くの産婦人科は、不妊治療専門のところではなかったので、病院に行ってみるとお腹の大きな妊婦さんがたくさんいました。

最初のうちは、私もこんな素敵な妊婦さんなれるんだと、ワクワクしていましたし、ここに通えばなれるものだとも思っていました。

最初は、私1人で行ったのですが、20代の夫婦が健全に生活をして1年以上子供ができない場合、不妊症と言われるそうです。

しかしまだ出産することにたいして高齢ではないとのことで医師からはタイミング法を勧められました。

年齢がもう少し上だったら、すぐにでも他の治療をしたほうがいいとのことだったのですが、まだ自然妊娠が可能だとの判断でした。

自分の中では全然若くなかったし、周りの友達はもう2人目3人目なのに、と思ったのが内心です。

しかし、医師が言うのだからと、まずはタイミング法を試しました。

タイミング法とは、名の通り排卵日にあわせてタイミングで子作りをするとのことです。

排卵日を調べるには毎日の基礎体温が大事とのことで、その日から毎日朝起き上がる前に基礎体温計を口に入れ、体温をはかるようになりました。

基礎体温の測り方も知らなかった自分は、最初ウキウキしてましたが、やっぱり毎日の作業なのでだんだんと面倒くさくなりました。

毎月ちゃんと病院に通って1日もかかさず基礎体温をとって、ちゃんと指示どおりおこなっているのに、毎月ちゃんと生理がきました。

ちゃんとくることにいらだちと不甲斐なさを感じました。

どうして、こんなに頑張っているのに、どうしてこんなに時間をさいているのにって何度も思いましたし、毎月生理がくるたびトイレで1人こっそり泣きました。

旦那が疲れて帰ってきたときも、その日がタイミングの日だった場合はお願いしたりもしました。

断られたときは、協力的でない旦那にイライラもしました。

私がこんなに努力してるのにって思いましたし。

病院に通ってから半年くらいたってからでしょうか、全く子供ができる兆候もなかったので、次に卵管にちゃんと精子が通っているかの検査をしました。

これは、卵管造影という検査でした。

卵管に造影剤をいれてレントゲンを撮るんですが、うまくいけば卵管にいれた造影剤のおかげて卵管がつまってた場所は通りがよくなって妊娠する確率があがるとのことでした。

レントゲンだからと軽い気持ちで受けたのですが、造影剤を卵管に通すときに激痛が走りました。

今までに感じたこともないような、痛みとお腹の中に何か重いものがズドンと入ってきたような感覚でした。

その感覚が気持ち悪かったし、体調も気持ち悪くなりました。

卵管に管をつないだ状態でレントゲン室まで歩いていきました。歩くのも1人では無理だったので看護婦さんに肩をかしてもらいました。

レントゲンを撮ってからは、レントゲン台からあがるのも大変でそばで意識を失いました。

それから数十分後やっと起き上がれて、その日は家に帰りました。

次の週に検査の結果を聞きに行きました。結果では、特に問題もないとのことでした。

それからやっと、医師の口から旦那さんにも来てもらいましょうという事になりました。

恋人と仲良く手を繋いで買い出しにいっている様子出典:Weheartit

次の診察で旦那にも一緒についてきてもらって、医師に話を聞きました。

医師は、奥さんにこれといった問題がないので、旦那さんの精子の状態を調べますと言いました。

指示どおりに2、3日後に病院に精子を持って行くことになりました。

旦那は私が毎日辛く大変な思いをしているのを知っていたので、嫌がらずに提出してくれました。

しかし、きっと内心は恥ずかしかったり面倒くさかったりしたんだと思います。

1度では状態がわからないということで、2、3度提出しました。

結果は、旦那の精子の状態が悪いとのことでした。

このままでは自然妊娠の確率が低いので、次の段階も考えておいてくださいとのことでした。

次のステップ……それは体外受精などの今までとは比べ物にならないくらい高い金額の治療でした。

私は自分が不妊症とわかって、こんなにもお金がかかることを知りました。

こんなにも毎月通わないと行けないということを知りました。

不妊に対しての情報があまり日常にはなかったのでわからなかったのです。

これからの事について医師からいろいろ説明を受けました。

旦那は真剣に聞いてくれていましたが、私はあまり耳に入らなかったのです。

ショックで耳に入らなかったのではなくて、不妊の原因が自分ではなかった。

旦那には悪いと思ったけれどその事が嬉しかった。私が悪くて子供ができないわけではなかった。

もうこれで、義理実家にグチグチ言われなくてすむんだと思ったら心からホッとしました。

義理家族の言葉がこんなにも私には重荷になっていたんだと思ったら帰りの車で涙がでました。

旦那はビックリしてどうしたのかと聞いてくれたので、やっと今までの気持ちを打ち明けました。

旦那は何も知らなかったので、謝ってくれましたし義理実家に帰ったときに、親にうちあけてくれました。

病院に通っていること。私は検査で問題がなかったということ。

自然妊娠では孫は無理かもしれないということと、原因は私ではなく自分なんだよと。

何度もそのことを話してくれました。義理親もいつも私にあびせていた言葉とは違って、そうかそうかと言うだけでした。

それからは、義理家族の家に行っても孫の話や長男の話はしなくなりました。

唯一、義理母が、子供を授かるようにと安産のお守りをくれたときは嫌がらせかな?と思ったくらいでした。

でも、原因は自分ではない。そう思うと気にすることもなかった。

治療をやめる、という決断

水着姿でボートに横になっている女性出典:Weheartit

それから、旦那とこれからの事について話し合いました。きっと今まで話し合ったなかで、1番話し合った時間が長かったなと思う時間でした。

多額のお金を払っても、本当に私たちは子供が欲しいのか

多額のお金を払ったとしても確実に子供を授かれるかわからない、ましてや男の問題なのにお金が必要となると私もまた正社員として働かないといけない。

働けば夫婦の時間も減ってしまう……私たち夫婦は今の生活に不満があるわけでもない。

仲も悪いわけではない、幸せだと思える。

これから先も2人仲良く暮らせれば問題ないんじゃないのか。

話し合いは何度も何度も繰り返しました。

ここで治療をやめたら本当にもう子供は産めないかもしれない、もしここで踏ん張れば可能性はまだあるかもしれない。

私たち夫婦のだした答えは、2人の生活をとろうとの事でした。

旦那の、お前に生理がくるたびに悲しく泣いている姿をみたくない。原因は自分なのだからと言った一言が決めてでした。

確かに、私は生理がくるたびに1人トイレで泣いていました。毎月毎月むなしくてたまらなかった。

でもそれを旦那は気付いてくれていたんだと思うと、私にはこんなに素敵な旦那がいるから大丈夫、と本当に諦めがつきました。

それからは、私は基礎体温を測るのもやめました。

病院にも当分通うのをやめることにしました。

夫婦のあいだで将来の子供の話がでることもなくなりました。

あんなに幸せそうに見えた妊婦さんもいつしか、私は見るのを避けるような癖もつきました。

私たちには関係ないそう思いました。たまに傷ついたのは、友達からの妊娠したよ連絡でした。

適当な友達からは、おめでとうと心にも思わないことを言えました。

しかし、親友からの報告は違いました。

大切な親友だから心からおめでとうを言いたい。

けどなぜか言えない……自然と涙がでる。そんな自分が嫌でした。

心から言えないということは、まだ妊娠を諦めていない自分がいたということだと思います。

旦那にその事を話した日は抱きしめてくれました。

「それも含めて親友には話したらいいよ、それに諦めたわけではなく妊娠を頑張らなくなっただけだよ。」

優しく言ってくれました。

それから肩の力がぬけた私は、前よりももっと旦那を好きになりました。

将来は夫婦2人自由気ままにハワイに住んで、楽しい生活を2人でしようだとか、キャンピングカーで日本一周しようだとか、2人でできる生涯の暮らしを考えて笑いあう毎日でした。

不妊症と言われたときは、本当にショックでしたし、義理親に孫は?と言われるたびに苦しかったです。

けれど辛いことばかりではなく、わかったことがたくさんあります。

まずはじめに、旦那がどんなに心の支えになっているか気づけたこと。

私が選んだ相手は間違ってなかったと思えたこと。

それから自然妊娠では考えもしなかった、子供について。

命というのがどれだけ大切で神秘的なものなのかということ。

もちろん知っていたし、子供の頃から命は尊いと教えられてきたけれど、本当に奇跡なんだと思いました。

奇跡

うれしそうな女性の後ろ姿

不妊治療をやめてから、本当に普通の生活を送っていました。

治療に使っていたお金で旅行に行ったりし、義理親にも何も言われなくなって頭の中に妊娠というキーワードはなくなっていました。

このまま、この人と一緒にいたい。そう思った矢先です。

なんだか身体が熱い、それから気持ちが悪いと思っていたら生理がきていないことを思い出しました。

まさかとは思いましたが、検査薬が残っていたので前とは違い軽い気持ちで試しました。

すると、陽性線が入っていました

今でもあの時の衝撃は忘れられません。

病院に行かなかったのに、体温も食事も何も気をつけなかったのに妊娠していたのです。

産婦人科の先生も、あの精子で子供ができたことをすごく驚いてくれました。

妊娠は奇跡だから、医師でも当てられないことがあると言ってくれました。

旦那に報告すると、私よりももっと驚いていました。

不妊治療の期間があったので、私たち夫婦は今産まれてくれた我が子が本当に大切です。

夫婦2人で話し合う時間をこの子がくれたのだと今は思っています。

不妊治療が、私たち夫婦を本当の家族にしてくれたんです。

Top image via Weheartit

Written by ぴぴち

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