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2016年08月23日 更新 | 21,650 views

アンテベート軟膏を顔に使うのはOK? 使用上の注意点と副作用とは

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太が監修しています。

アトピー性皮膚炎や湿疹、虫刺されの症状がひどい時に処方されるアンテベート軟膏。効果は強力ですが、顔への使用は用法・用量を誤ると症状の悪化やステロイド特有の副作用を引き起こす恐れがあります。アンテベートの使い方は「短期間集中」がベスト。ただ、すでに長期間使用している場合は急に使用をやめてしまうことも危険です。

アンテベートはステロイドのなかでも二番目に作用が強く、アトピーや皮膚炎の治療においては強い味方。

確かに効果は早く、炎症は収まるけれど、その分副作用が心配です。

長期間の使用や顔への使用は避けた方がいいのでしょうか。

アンテベートとは?

アンテベート軟膏は、皮膚のかゆみや赤みを緩和させる効能があるステロイド剤です。

皮膚科でアトピー性皮膚炎、湿疹、皮膚炎、虫さされなどに対して処方されます。

ステロイド剤の効果は5段階の強さに分かれていますが、アンテベート軟膏が属すのはこのうち2番目に強いⅡ群。

非常に強力な効き目があります。

アンテベート軟膏にはどんな効果があるの?

アンテベート軟膏は「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」(通称「ベタメタゾン」)というステロイドを配合しており、抗炎症作用収れん作用(組織や血管を縮める作用)のふたつの作用を持ちます。

特にベタメタゾンの抗炎症作用はステロイド剤のなかでも強力で、炎症性の皮膚疾患に幅広く使用されます。

アンテベートが処方される主な症状

  • 湿疹
  • アトピー性皮膚炎
  • 乾癬(かんせん)
  • 虫さされ
  • 水疱症
  • ケロイド

特に湿疹やかぶれができやすい人、アトピー性皮膚炎の人などに処方されます。

アンテベート軟膏の副作用

非常に強力な効果を持つステロイドというと心配になるのが副作用。

アンテベートは全身性の副作用が出にくい「アンテドラッグ」でもありますが、使い方によっては全身性の副作用を引き起こす可能性が全くないとはいえません。

医師の指導の元に、適正な使用法で使ってください。

アンテベート軟膏による主な副作用

  • 皮膚の萎縮
  • 毛細血管拡張
  • 紫斑
  • 出血斑
  • 色素脱失(色が抜けて白くなる)
  • 毛包炎
  • ヘルペス
  • 白癬
  • カンジダ
  • にきび
  • 多毛

全身性の副作用(ごくまれ)

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 骨粗しょう症
  • 緑内障
  • 白内障
  • 感染症
  • 成長障害

全身性の副作用は皮膚に塗布するだけの外用薬ではめったに起こりませんが、非常に強いステロイド薬を数ヶ月~年単位で大量に使用した場合引き起こす可能性もあります。

アンテベート軟膏は皮膚の炎症を和らげるのにとても効果的な塗り薬。ただ、使用量や使用する期間は医師の処方通りに行い、自己判断で長期間使用するのは止めた方が良いでしょう。

アンテベート軟膏は顔に塗っても大丈夫?

アンテベートは例外的に顔に使用する場合もありますが、長期的な使用は避け、必ず医師の判断の元で行ってください。症状や医師によっては「顔には使用しないでください」ということもあると思います。

なぜなら、顔などの皮膚が薄い部分に塗ると、副作用がでやすくなるからです。顔に使用する場合は、ごく薄く、つけすぎないこと。

そして短期間の使用が望ましいでしょう。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

原則としてアンテベートクラスのステロイド軟膏を皮膚の薄い部位(顔、前額部、陰部)には使いません。例外的に使う場合は短期間のみで、漫然と使ったりはしません。アンテベートクラスは、手のひらや足の裏など、皮膚が厚い場所に用いることがあります。

副作用が出た時の対処法

アンテベート軟膏を顔に塗って赤くなった、かゆみが収まらない、そんな時は直ちに使用を中止し、病院を受診してください。

皮膚の薄い人は刺激が強すぎてむしろ症状が悪化してしまう場合があります。

また、ヘルペスや水疱瘡、帯状疱疹などの感染症による湿疹への使用は禁忌とされています。

ステロイドにはその効能の裏返しとして免疫力を低下させる作用があります。

そのため感染症に用いると症状を悪化させてしまう恐れがあるんです。

いずれにしても自己判断での使用はせず、使用して違和感を感じたり、症状が悪化したと感じた場合は使用を中止して病院を受診することが大切です。

すでに長期間使用してしまっている場合

長期間の使用はすべきではないとはいえ、特にアトピー性皮膚炎の場合は治療自体が長期戦であるため、なかには「すでに長期間アンテベートを使ってしまっている」という人もいるかもしれません。

そういった場合も、自己判断で急に使用をやめることはせず医師に相談してください。

いきなり使用をやめてしまうと、それまで強力なステロイドによって抑えられていた症状がぶり返す「リバウンド」を引き起こす恐れがあります。

「使用頻度を減らす」「一段階強さのレベルを下げる」といった医師の指示があったらそれに従いましょう。

アンテベート軟膏を使うのは避けたほうがいい場合

アンテベートは虫さされにも処方されることから万能薬だと思ってしまう人が多いのですが、かゆいからといって安易に使わない方がいい場合もあります。

アンテベートの使用を控えるべきである人や症状

  • 皮膚感染(水ぼうそう、とびひ、ヘルペス、皮膚結核など)
  • 切り傷
  • 乳児、幼児(処方された場合は医師の指示にきちんと従うこと)
  • 高齢者(皮膚代謝が遅いため)

妊娠している場合は、通常の使用量であればまず問題はありません。

短期集中使用がカギ

薬を選びながら正面を見ている女医さん

アンテベートは辛い皮膚炎やアトピー性皮膚炎を持つ人にとっては強い味方。

ただ、効果があるということはそれだけ強い薬だということ。効き目があるからと、決められた用量以上に塗布したり、長期間使用すると、副作用を引き起こす原因になります。

使用する場合は「短期集中使用」を心がけ、必ず医師の処方を守って使ってくださいね。

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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