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2016年05月19日 更新 | 2,666 views

手から汗のしずくがぽたぽたと…… 多汗症で夢まであきらめた末に [体験談]

ただの体質だと思っていた、私の手汗。異常なまでに湧き出てしまう手汗のせいで、小学校の頃から悩んでいました。特にフォークダンスの練習は最悪でした。男の子に「汚い」と言われてしまう事も…...。自分の事を卑下しない、知ってもらおうと決意しましたが、小さい頃から夢だった看護師の夢も手汗が原因で諦めてしまいます。

ドレスを着て喜んでる赤ちゃん出典:We heart it

多汗症って知っていますか?

気温や運動に全く関係なく、自分の意思に反して尋常でない量の汗をかいてしまう、まだはっきりとした原因もわかっていない病気です。

多汗症ではない方たちは口をそろえて言います。

「汗はみんなかくもの。大丈夫、気にするな」と。

でも多汗症で悩んでる人たちにとっては、そう簡単に解決できるものではないんです。

私は、幼いころから手と足を主とした多汗症でした。

自分が他の人より、手や足が湿っていることは幼いころから気付いていました。

母親から手汗や足汗を指摘されたことをよく覚えています。

『あなたは赤ちゃんの頃から、手や足がいつも湿っているので、靴下を履かせるのが大変だったのよ』

と言われ、子供ながらに

『こんなに手や足が濡れてるのは私だけなのかな?』

と疑問に思っていました。

それでも、まだ幼稚園~小学校低学年頃まではそれほど手汗や足汗を気にすることなく過ごしていました。

手汗は汚い?

恋人同士が手を握り合っている様子を描いた絵出典:We heart it

小学校中学年くらいになると、少しずつ自分の手汗が気になる機会が増えてきました。

そして気にすれば気にするほど、どんどん溢れ出してくるのです。

フォークダンスの練習の時のこと。

男女でぺアを組まされ長時間手をつながなければいけないことがありました。

手を離せば、先生に注意される状況で、途中で手を拭くことすらできなかった私の手の汗は最終的に洪水状態になり、そのペアを組んでいた男子に

『汗、きたねー!もうかんべん!』

と手を拭かれた時は、さすがに言い返すこともできず、泣きそうになりましたが、なんとかぐっと堪えました。

このあたりから、手汗・足汗は更にひどくなっていきました。

なぜか学校は、人と手を繋がせる機会をとにかく多く作りたがります。

授業でも、突然『隣の人と手をつなげ!』だとか、『全員で輪になって手を繋いで』とかよくありました。

全く心の準備なんて出来てないし、かといって逃げ出すこともできない、私にとっては、まるでいきなり空爆にあったかのような衝撃度です。

そんな時の授業は全く頭に入らず、いかにこの場を乗り切るかだけを考え、手汗と戦いました。

その手汗の量とは……?

グラス越しに空をみている様子出典:We heart it

多汗症の汗の量は、手が湿る程度のものではありません。

若干の差はあるでしょうが、私の量は手のひらから出た汗のしずくが次々と落ちていく感じです。

わかっていただけたでしょうか?

手の全ての汗腺から最初は小さな汗が滲みでて、それが自分の心臓の鼓動に合わせてどんどん大きくなっていく…そんな感覚です。

大人になってからですが、一度だけ量をはかってみたくて

どのくらい貯めれるか試してみたことがあります。

結局おちょこに一杯分貯めてギブアップ。

想像するとやはり気持ち悪いですね。

自分の汗でも気持ち悪いんですから、他人がこの手をさわれば、気持ち悪く感じるのは当然です。

そうして私はどんどん自信をなくしていきました。

欠点を隠すのではなく逆にアピールするということ

部屋でプラネタリウムを行っている女性出典:We heart it

フォークダンスの授業は一番大嫌いな授業。

本当はさぼってしまいたかったけどそうもいかず、頑張って参加していた私。

高校生のころには自己防衛の為に、一人一人、手を繋ぐ前に

『ごめんなさい、私、すごく手に汗かいちゃって…』

と謝りました。

ほとんどの男の子は戸惑いを隠さずに『ああ』とかいう冷たい反応でしたが、ただ一人、言葉をかけてくれた男の子がいました。

『おれ全然気にしないよ、大丈夫だから』と。

普段ほとんど話したことがない男の子でしたが、その優しさのおかげで、その日だけはフォークダンスが唯一嫌じゃなくなったのでした。

手汗は、自分の行動や気持ちによって治せるものではないので欠点と言うべきではないとは思いますが、あえてここでは手汗・足汗を欠点とします。

最終的に自分が辿りついたのは、『手汗・足汗が出る自分を卑下しない』ということです。

そして多汗症を隠すのではなく、知ってもらうことにしました。

長年の友人・クラスメートにもきちんと『多汗症のつらさ』を伝えることで、色々わかってもらえましたし、こちらも汗をかいた手を隠そうと焦ることもなくなりましたので本当に心が軽くなりました。

心が軽くなることで、汗が出ることの焦りによる汗は少なくなった気がします。

それでもまだまだ苦労することは沢山ありました。

成長するにつれテストの重要度が増すと、緊張の為、手汗があふれ出しました。

ハンカチをたまたま忘れてしまった時は自分の手汗で回答用紙が破れてしまったり、どうしようもない状態になることも。

やはりそんな時は、恥ずかしくて悲しくて、明るく助けを訴えることなんてできなかった。

まだまだ、手汗が酷くても明るく生きたい自分と、過去の嫌な思い出によって生まれたネガティブな自分が混在している難しい時期でした。

夢を諦める

橋から下を覗き込んでいる女性出典:We heart it

高校卒業後の進路を考えた時、先生は

『迷ってる人は夢を明確にしなさい』

と言いました。

私の小さなころからの密かな夢、それは看護師になることでした。

人の役に立ちたかった私の憧れ、看護師。

しかし現実的に考えてみると、私の手汗が問題になります。

今の時代は注射や処置の時は、ほとんど医療用の手袋を使用するとは思いますが、看護師は人と手を触れ合うことに恐怖を覚える人には務まらないと思い、泣く泣く看護師になる夢は諦めました。

それでも医療に携わる仕事は諦められず、人と手をつなぐ心配のない医療事務になることを決心したのです。

そして1年間、医療事務の専門学校に通い、勉強。

無事に、ある病院の事務として就職することになったのです。

就職

腕にタトゥーが入っているピンク色の髪の毛をしている女性出典:We heart it

晴れて就職した先は、ある大病院でした。

患者数も多く、実際のところ医療事務の専門学校にかよっていたといっても、即戦力になんて到底なれるわけもなく、上司にこってりと絞られる毎日。

事務は患者対応、そしてパソコン入力と忙しく、とにかくここでは仕事の丁寧さとスピードが求められました。

上司にミスを指摘されるたびに、噴き出す手汗。

ですが手汗を拭う暇さえ与えてもらえません。

手も頭の中もぐちゃぐちゃな毎日。

とうとう上司に私の体質の『手汗』について訴えると、

『そんなの気にしなくていい』

の一言。

私ももう、腹をくくって気にするのをやめてしばらくたったある日のこと。

『パソコン故障事件』がおこりました。

他の人があるパソコンで入力していると、急にバグったような画面になり動かなくなったそう。

すぐに上司がカスタマーセンターに連絡し、原因がわからなかったので、その日は持って帰って調べることになりました。

でも私にはその原因がわかっていました。

その故障したパソコンは普段私が練習に使っていたパソコン。

故障時はたまたま他の人が使っていた時でしたが、きっとそのパソコンは、私の大量の手汗に侵されてしまったのでしょう。

数日後、そのパソコンは治りましたが、上司が原因を聞くとその人は

『なにかに濡れたような形跡がありました。たぶん長年使っていろんな人の汗やちょっとした水分がはいりこんで蓄積されたので、最終的にこのような故障につながったのではないかと思われます…』

とのこと。

それを聞いたみんなは納得したように

『直接水をこぼさなくても、こんなこともあるんだね。うちのパソコンも気をつけようっと』

とそれぞれ話していましたが、私は心の奥で謝りました。

『ごめんなさい。私の手汗のせいなので、みんなのうちのパソコンが壊れることはないよ…』

と。

そんなこともありましたが、そのうち私も仕事に慣れ、ミスもなくなり手汗にさほど困ることもなくなりましたので、それ以来パソコンが故障することはありませんでした。

ある人との出会い

愛する彼と手を握り合っている様子出典:We heart it

私は、21歳まで彼氏がいたことはありませんでした。

人と必要以上に触れ合うことが怖かったからです。

もちろん好きな人はいました。

普通の女の子であれば、好きな人と手をつなぐなんて憧れだったりしますよね。

しかし、私にとってそのような行為は恐怖でしかありませんでした。

けれど21歳の時に、会社の先輩の紹介で、ある人に出会った瞬間、今までのネガティブな感情を拭い去ってしまうほどにその彼を好きになってしまいました。

決してかっこいい顔だとは言えないかもしれないけど、その人からにじみ出ている優しい人柄に惹かれてしまったのです。

そして晴れて、その彼と付き合えることになったときに私は思い切って言いました。

『手汗がすごくて、手を繋げないんです。ごめんなさい』と。

すると彼は笑って

『僕も友達から、手がいつも湿っているからカッパだといわれているんだよ。だから気にしなくていいから。』

そう言って、私の手汗だらけの手を握ってくれたのです。

その彼の一言で心がぐっと軽くなりました。

涙が出るほど嬉しかったです。

その後は順調にお付き合いを続け、今は、その彼と結婚してもう8年になります。

いろいろありましたが、子供2人にも恵まれ幸せに暮らしています。

今まで諦めてきたこと

出典:We heart it

現在は専業主婦なので、もう昔のように常に手汗に悩むことは少なくなりましたが、まだまだ悩みはつきることはありません。

好きな裁縫をするときもやはり困りますし、子供の行事などで他の人と手を繋ぐ機会も増えてきました。

そして今まで手汗によって、あきらめてきた沢山のことを考えるようになりました。

小さい頃はピアノ、手遊び…幼心に自分は手汗がでるから汚いと思われる、と常に思っていました。

夢だった看護師も諦め、1度は行ってみたいネイルサロンも諦め……

そしてインターネットであることを知ります。

実は、私が『手足の多汗症』であることを知ったのは最近なのです。

両親に相談しても、笑って

『体質だから病気ではないので心配ない』

の一点張りでしたので、それを信じていました。

ですが、インターネットが普及するにつれ、自分の症状を調べることによって正しい情報をしることができたのです。

そしてこの『多汗症』には最終的に『手術』という方法があることを知りました。

手術はもちろん汗をとめる手術になりますので副反応もそれなりに覚悟しなければいけません。

しかも『代替発汗』といって、気になる部分の汗を止めるとその部分の汗は止まるが、その分他の部位に汗がでたりするらしいのです。

ということは、手の汗を止めることはできても、その分の汗が他の今は気にならない部分から出てしまうこともあるということですね。

もちろん中には全く副反応も出ずに生活できている人も沢山いるそうなので、判断が難しいのですが、とにかく後悔のないように本人が決断しなければいけません。

一度手術してしまえば気に入らないからと言って、元に戻すことは難しいそうです。

そういえば、ある病院のホームページでは80歳を超えた方がこの手術をうけたこともあると書かれていました。

たぶん、この方は長い間苦しんできたのでしょう。

私にはよくわかります。

顔も知らない方ですが同じ悩みを抱えたものとして、応援したいです。

これからは、したくても出来なかったことに沢山挑戦してほしいと思います。

そして私自身もインターネットを通じて、自分以外にも多汗症で苦しんでる人は沢山いるということを知り、その人たちの前向きな行動や発言を見て、なんだか勇気が湧いてきたのです。

これからの私

大好きなお菓子と本出典:We heart it

ついに私は病院に行く決断をしました。

多汗症の専門の先生に一度診て頂き、先生から直接手術のメリット・デメリットを聞いた上で手術をするか否かを決定したいと思います。

インターネット上の情報だけでの判断はできないと感じました。

私は今まで手汗のせいにして、沢山のことを諦めてきましたが、もしかしたら、自分で都合よく手汗のせいにしてきたことも多かったかもしれません。

今2人の母親になって心底思います。

彼らに恥じない生き方がしたいと。

今はもう、前向きに。諦めたくない、ただそれだけの思いです。

手汗に悩んでる方、一緒にがんばっていきましょうね。

written by あにゃむにゃむ

Top image via Weheartit

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