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2016年05月19日 更新 | 3,251 views

緊張してしまうのは、あなたのせいじゃない。あがり症は克服できる [体験談]

小学生の頃、自作の絵本の発表会をきっかけにあがり症になってしまった私。楽しみにしていたはずなのに、どうして?理由は過干渉な母親に絵本のストーリーを改ざんされ、何とか期待に応えようとしたことにありました。授業を出られなくなり、給食も食べられなくなり、社会人になっても就職活動で苦しみました。

玄関に座っている小麦肌に焼けた女性出典:We heart it

物心ついた頃から、気づけばひどいあがり症で悩まされ続けてきた私。

そのせいで、たくさんの楽しみや友達を失いました。

しかし、あがり症にはちゃんと原因があることに気づきました。

あがり症は、もともと真面目で人の気持ちに敏感な人が多いと思います。

自分の気持ちを人に話すことが難しく、本人だけで悩んでしまうことがとても多いと思います。

悩んでいる人はとても多いあがり症ですが、克服できると思っています。

私があがり症だと気づいた瞬間

目をとじて何かを考えている女性出典:We heart it

私が初めて自分があがり症と気づいた瞬間、それは小学校時代でした。

自作の絵本の発表をする授業でのこと。

小さい頃の私は、絵やストーリーを描くことが大好きな想像力豊かな子供でした。

本来であれば、自作の絵本の発表会と言えば、すごく楽しみな授業のはずでした。

それが……。

皆の前に立った私は、頭が真っ白になり、恐怖心と不安でいっぱいになりました。

皆の顔を見ることができず、下を向いてボソボソと、何を言ったのか覚えていません。

早くこの場から消えたい一心で、ガクガク震える手足で赤面し、文章を読むのがやっとでした。

終わった時の周りの反応は、一応拍手はあったものの、自分が期待していたような反応は全くありませんでした。

もっと笑い声や楽しいリアクションを期待していたのに……。

それもそのはず、私が何を言っていたのか聞き取れなかった人がほとんどだったと思います。

それからの私は、人前で何か発表するのがすごく怖くなってしまいました。

緊張している自分を見られるのも嫌だし、人前に出るときに手足が凍るくらいに冷たくなってガクガク震えていくあの感覚……。

思い出しただけで恐ろしいのです。

私のあがり症は、日常生活でも様々な支障をきたしました。

最初は、人前で何かを発表する場面をなるべく避けることから始まりました。

作文発表会、意見を述べる場面、感想を言う授業、様々な発表の場面を私は避けてきました。

あ、明日この授業で発表があるな、そう思うと、その授業だけこっそり抜け出します。

もちろん、先生には怒られますが、私にとっては怒られること以上に、あの屈辱を味わう方がずっと怖かったのです。

多くの人前で、自分ではコントロールできない状態に陥るあの恐怖と屈辱、人前でガクガク震えたり、赤面したり。

あの気持ちは、あがり症になった人にしか分からないと思います。

そして、この症状のせいで、あがり症の人は人生における多くの楽しみや自信を失います。

例えば、私はあがり症がきっかけで、体育の授業なども大嫌いになりましたし、給食すら食べられなくなりました。

また何か失敗したらどうしようと人目を気にするあまり、人前で運動をしたり、食べることすら怖くなってしまったのです。

もちろん、周囲の友達や先生には、私の本当の気持ちは分かりませんから、ただ単にワガママで給食を残しているとか、授業をさぼっているようにしか見えません。

「変な子。」

そう周りは言い始めました。

そして、気づくと私はいつもひとりぼっちでした。

あがり症は、人前での発表だけでなく、人生の多くのことに対し、私を消極的にし、自信を失わせたのです。

社会人になっても苦しむ日々

勉強をして考えて疲れて寝ている女性出典:We heart it

学校では、なんとかあがる場面を避けながら過ごして来た私。

理解者もなく、友達も少ないながらも成績だけは優秀だったので、希望の高校や大学にも進学することができました。

親も喜んでくれ、明るい将来が待っているような気がしました。

大学では、引っ込み思案ながらも友達や恋人にも恵まれ、はじめて人との交流の楽しさを知りました。

大学と言う場は、義務教育の場と違い、単位も自分の好きなものをある程度選べますし、授業にきちんと出席し、論文などを提出していれば、そんなに周りから浮くと言うこともありません。

私にとって、小中学校や高校と比べ、大学時代はとても楽に感じました。

あがり症の人が一番嫌がる「人前での発表」というものが、ある程度避けられたからです。

しかし、そんな私をまた苦しめる出来事が襲ってきました。

それは、就職活動でした。

就職活動ほど、人前で自分をさらけ出さねばならない場所はありません。

自己PRや入社への意気込みなど、多少オーバーにやっている周りを見て、私はすっかり萎縮してしまいました。

ただでさえ、人前での発表など大の苦手な私なのに……。

就活は、私にとって人生最大の苦痛の場面となりました。

今まではどうにか逃げてきた発表の場面、しかし、ここではもう逃げることができません。

何社か受けましたが、書類はなんとか通るものの、面接は通ることができませんでした。

面接の時になると、あの時の嫌な感覚がよみがえるのです。

それは、あの小学生の時に体験した恐怖そのものでした…。

あがり症になる理由は?

地球とキリンを描いた様子出典:We heart it

あがり症と言うと、当てはまらない人には分からない症状だと思います。

しかし、私が最近思うのは、最初からあがり症の人はいないということです。

前述したように、私が最初にあがり症の症状を体験したのは、小学校の時の絵本発表会が始まりです。

なんであの時あんなにあがってしまったのだろう?

大人になってから私は、一人考えました。

すると、思い当たることがあったのです。

それは、私がみんなの前で読んだ本の内容にヒントがありました。

大好きなお魚さんを主人公にしたストーリーで、私独自の世界観があるものでした。

しかし、それを母に話すと、

「それはいいわね!」

と言うや否や、私にいろいろと提案をしてきたのです。

「こうした方が面白いわよ。こういうオチにしましょう。」

とか言われるうちに、気づくと私のオリジナルではなく、ほぼ母の作品のようになって行ったのです。

本当は、私独自のものを発表したかった、そういう思いが幼いながらも私の心の中にありました。

今思えば、母の言うことを単にアドバイスとして聞き流し、自分独自のストーリーを貫けばよかったのです。

が、その時の私には母は絶対的な存在で、母に「ノー」と言う自信はありませんでした。

「そうか、やっぱり母の言うことの方が正しいかも」

そう思ってしまう気弱なところが私にはありました。

私の母は、よく言えばとても教育熱心なのですが、悪く言うと過干渉で、先回りして子供にいろいろと手を貸してしまうタイプでした。

本当は嫌だったのですが、私が何か失敗するたびに責められたりするので、だんだんと自分の意見を通すのが怖くなってしまったのです。

「母の言うことさえ聞いておけば、ガミガミ言われなくて済む」

そんな気持ちもどこかにあったかも知れません。

しかし、いざ人前で発表するとなると、

「こんな素敵なストーリーを考えて、周りのお友だちを驚かせたい、皆に笑ってほしい」

という純粋な気持ちとは違った感情が芽生えてくるのを感じたように思います。 それは、

「人前で良く思われなくては、先生や周りの人に好評価を得られるような発表をしなくては」

という義務感のような閉塞的な気持ちでした。

最初の動機である「人を楽しませたい」というワクワク感とはかけ離れた、息の詰まるような義務感だけがありました。

「なんとかこの発表を成功させねば」

子供心にそう感じました。

そして、私の気持ちは気づくと、

「うまくできなかったらどうしよう?」

という圧力の恐怖に覆われていたのです。

これは、今思えば私本来の欲求ではないのです。

つまり、私は本来、自分で考えたオリジナルの作品を皆の前で発表したかったのです。

そして、周りがその作品を見た時の反応を想像してワクワクしていた、それが絵本を描きたい動機だったと思うのです。

それが気づけば、

「母の期待を裏切らないように、きちんと発表しなくては、先生に誉められなければ」

という義務感になっていた。

今思えば私本来の欲求ではなく、母の欲求を私が代わりに満たそうとしていたと言えないでしょうか?

子供は思っている以上に親思いなところがありますから、自分ではなく母のために頑張らなくては、となってしまっていても本人は気づかなかったりするのです。

本来は親が気づくべきなのですが……。

実際は、こういった子供の負担に対し、気づかない親が世の中に多いかと思います。

もしあのとき、私の気持ちを母が察して、

「明日の発表楽しんできてね。」

と、大らかな気持ちで送り出してくれていたら、緊張しやすい私を気負わないように気遣ってくれたら、とも思います。

現代の子供は、その子らしさより周りに何を期待されているか、周りからどう見られているかということばかり重視されている気がするのです。

その結果、本当に自分がやりたいことがわからなくなってしまっているし、自分に自信もなくしてしまう……

こんな例が本当に多い気がします。

ピアノをひいている女性出典:We heart it

もちろん、私があがり症になったのは、母や学校の先生の教育だけが原因という訳ではありません。

しかし、自分が本当に何をしたいのか、人に何を伝えたいのかということの方が、人にどう思われるかということより、よっぽどモチベーションアップにつながるし、そうして何か好きなことに集中していれば、人はあがることすら忘れてしまったりするものです。

人前で発表をすることが苦手だった私ですが、ひとつだけ人前でもあがらないことがありました。

それは、5歳の頃からずっと習っているピアノでした。

「作文などの発表はあがってしまうのに、なぜピアノはあがらないのだろう?」

と考えました。

確かに、ピアノの発表会の前は、いつもすごく緊張しますし、手が震えるほどです。

しかし、いざ演奏を始めると、全く緊張せず、失敗したこともほとんどありません。

なぜでしょうか?

それは、おそらく、ピアノの演奏に集中しているからです。

ピアノもそうですが、歌を人前で歌うときにもあがりません。

それも、やはり集中しているからでしょう。

集中して自分の世界に入っている時、人は、あまり緊張しないものなのかもしれません。

例え緊張したとしても、それがかえってよい意味での刺激になり、成功へと繋げてくれます。

そして、それは、何か夢中になれることだと気づきました。

人は、人から無理矢理強要されてやっていることに対し、夢中になることは難しいです。

夢中になるより前に、うまくやり遂げなければという義務感の方が大きくなってしまい、それが、

「うまくいかなかったらどうしよう」

というプレッシャーにつながります。

こういう緊張は、いい意味での緊張ではありませんから、たいてい物事を失敗へと導きます。

そして、失敗したことにより、より恐怖感が増し、新たな「あがり」の症状を生み出す……という悪循環へと繋がるのです。

つまり、人は生まれつきあがり症の人というのはいないのです。

皆何かきっかけがあって、あがり症になっていることがほとんどです。

あがり症を克服したきっかけ

ジャケットを着ている金髪の女性出典:We heart it

ピアノや歌では緊張しないのに、なぜか意見や作文、自己紹介などの発表の場面では緊張してしまう私。

大人になってもあがり症に苦しめられていた私は意を決して、あるスクールに通うことにしました。

それは、話し方教室というものです。

話し方教室には、私だけではなく、あがり症に長年悩み、苦しんできた人たちが多く集まっていました。

皆私以上に話すことが苦手で、コンプレックスを持っていることがわかるにつれ、共感と安心感が生まれました。

「私だけじゃないんだ」そういう安心感が私の心をほぐし、気づくと話しやすい気持ちになっていました。

スクールの講師の方々は、私たちにこう言いました。

「なんでもいいから話したいように話してください。私たちはちゃんと聞いてますよ。」

その言葉が安心につながったのだと思います。

ふっと心が軽くなる思いでした。

「そっかあ、話したいことを話してもいいんだあ。」

そう思った瞬間、私は今までにないくらい、たくさんのことを人前で話をしていました。

今までは自己紹介するのも嫌で、なるべく短く済むようにしていました。

それが気づくと自分の趣味とか好きなこととか、楽しそうに話している自分に気づいたのです。

「ああ、話せた…!」

自分の心が軽くなり、溶けて行くのを感じました。

今までの心の詰まりが取れた瞬間……。

そして、私は気づきました。

今までの私は、人前で自分を作ることばかり考えていたんだ。本当に自分が話したいことを封印していたんだ。

人に合わせたり、人前で良く見せようという義務感に囚われていたから、うまく話せなかったのだと気づいたのです。

苦しんでいるのは自分ひとりじゃない

日が落ちるのを海辺で見ている女性出典:We heart it

人は、生まれつきあがり症な人というのは存在しません。

皆、何かきっかけがあって、気づけばあがり症になっていたということがほとんどです。

そして、そのきっかけは、自分や世間に対する過剰な義務感ではないでしょうか。

とは言え、あがり症の人にとって、この恐怖感を解消するのはとても難しいことだと思います。

一度失敗してしまうと、次もそうなるのではないか……という悪い想像が更なる失敗を呼ぶからです。

案外、そのようなジレンマに陥っている人は、少なくありません。

あがり症の人は、ぜひ一度、話し方教室のような集まりやサークルに気軽に参加してみることをおすすめします。

自分以外にも話すのが苦手な人がこんなにいたんだと気づくことで、安心感にも繋がりますし、講師や周りの人がちゃんと聞いていてくれる環境の中で、上手にしゃべれなくてもいいんだ、ちゃんと伝わってるんだ、と思う余裕も生まれたりします。

私もまだまだ発展途上ではありますが、昔よりもあがり症を克服しつつあります。

面接などは相変わらず苦手な私ですが、人前で自己紹介などはあがらなくなりました。

あがり症で悩んでいる人は、あがり症になったのは、あなた一人の原因ではなく、何かきっかけがあり、そういう人は他にもたくさんいるということを分かっていて欲しいです。

私も、これからも悩んでいるのは私一人ではないと自分を励ましつつ、あがり症克服に向けて頑張っていきたいと思います。

written by かぼへぎ

Top image via Weheartit

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