2016年12月21日 更新 | 5,356 views

真面目な人ほどダメージを受けやすい? 就活うつの症状と対処法

企業の新卒採用人数が激減する中、就活に疲れてしまっている人は多いと思います。最近、就活がうまくいかないストレスから「就活うつ」になる人が増加しているのだとか。そこで今回は、就活うつの症状やなりやすい人の特徴、対処法についてを紹介します。

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

この記事は、新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子先生が監修しています。

自由に過ごしてきた学生生活と異なり、就活では社会人らしい服装や髪形、マナーが求められます。友人達も就活モードになって、急激な環境の変化に戸惑うこともあるでしょう。

さらに、なかなか内定を得られないと、自分だけ取り残されたような気持ちになって、不安や焦りからストレスを強く感じてしまいます。

就活うつとは?

落ち込む女性の写真

就活うつとは、就職活動中の様々なストレスによって起こる抑うつ状態です。

就職先が決まらないという焦り、内定が出ても他に希望した会社に行こうか迷ったり、就活の行き詰まりや失敗などの心理的ストレスで、倦怠感、集中力低下、無気力、落ち込み、不眠、食欲不振など、一時的に軽いうつ症状が出ている状態です。

この状態が長く続くと症状が進行して、うつ病を発症してしまう可能性もあります。

ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンはモノアミン神経伝達物質と呼ばれ、緊張、恐怖、不安、怒りなどの感情や意欲に大きな影響を与えています。

ストレスにさらされている期間が長くなると、前頭葉の脳機能が低下しはじめ、前頭葉の血流低下やセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が低下することによってうつ状態になると考えられています。

就活うつは心の持ち方に左右されたり、精神的に弱い人がなったりするイメージがありますが、誰にでも起こる可能性があるのです。

就活うつの症状は?

孤独に思い悩む女性の写真

就活うつの症状が現れると、気分がひどく落ち込む、イライラする、急に泣き出すなど、感情のコントロールが難しくなるばかりでなく、不眠症や食欲不振など、日常生活に支障がでることもあります。

  • 就活のことをずっと考えてしまって夜眠れない
  • 友人たちとランチに行っても食べる気がしない
  • お祈りメールが続けざまにくると消えてしまいたくなる
  • 体がだるくて思うように動かず面接試験に遅刻してしまう
  • 面接中に泣いてしまった

このような症状がある場合は、就活うつになっている可能性があります。

就活うつになりやすい人の特徴は?

就活うつになってしまう人は、真面目な優等生タイプが多いと言われています。

真面目で几帳面な性格

早くからインターンシップに参加したり、何時間もかけてエントリーシートを作成したり、真面目で就活に熱心に取り組んでいる学生ほど、自分の努力に見合った成果がないと自信を失ってしまいます。

成績が優秀

成績が優秀で向上心の高い人は、「有名企業に入れなければ負け組」といったこだわりやプライドがあるので、採用見送りの結果に今までにない劣等感を感じて、心が折れてしまいます。

コミュニケーションが苦手

緊張しやすく自分の意見をはっきり言えない人は、面接時にストレスを感じることが多く、「面接の時、なぜ言えなかったのだろう」と思いつめて、自己嫌悪に陥ってしまう傾向にあります。

責任感が強い人

責任感が強く、親や周囲の人の期待に応えたいと考える人は、「早く就職先を決めなければ」「少しでも条件の良い会社に入らないと」などのプレッシャーから、自分を責めるようになってしまいます。

自分の感情を外に出さない人

あまり感情表現をしない人は、自分の気持ちや悩みを相談できないことが多く、我慢してしまいます。就活ではさらに孤独感や疎外感を強めてしまい、内にこもってしまうことも。

就活うつの検査は?

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

就活によるストレスから、うつ状態になってしまったのか?まだ、病気ではなく自分は大丈夫なのか?病院に行く前に自分自身で調べることができます。SDS(セルフ デプレッション スケール)という「うつびょう自己評価尺度」を使って、点数が高ければ、迷わず精神科や心療内科などの専門科を受診しましょう。

最近は、光トポグラフィーという検査でより客観的に判定できる検査もあります。この検査を受けると、より科学的に自分の精神状態を知ることができます。

就活うつを防ぐ3つの対処法

就活によるストレスや疲労は、思っている以上に強いものです。就活うつを防ぐために、次の3つの方法を試してみてはいかがでしょうか?

自分のキャリアを長いスパンで考える

就活をしていると「有名企業に入社しないと負け組」「新卒入社できなければ終わり」など、極端な考え方になってきます。しかし、仕事のキャリアは新卒入社で決まるわけではなく、自分なりにスキルアップをして積み上げていくものです。自分のキャリアを長いスパンで考えると、必ずしも大手にこだわる必要はないかもしれません。

そもそも今の時代、大手企業に入社しても、必ずしも充実した人生が送れるとはかぎりません。「なぜその企業を選ぶのか」もう一度自分に問い直し、志望動機を明確にすることが大切です。有名企業かどうかより、自分が成長できる企業かどうかを選択基準にしましょう。

就活を一旦ストップする

就活をしていると、焦る気持ちに反して思うように進まない停滞期が訪れることがあります。そんなときは、面接で思わぬ失敗をしたり、表情も冴えなかったりと、充実した就活ができない状態で、結果が出ないことが多いもの。

就活に行き詰まった時は、思い切って就活を休んで、頭をからっぽにしてみるのもひとつの方法です。旅行に出かける、趣味を楽しむ、などもいいでしょう。一度立ち止まって視点を変えることで、自分の就活の問題点が見えてくることもあります。

就職エージェントを活用する

就活は孤独で辛い戦いです。失敗が続くと「なぜ自分だけ」という気持ちに陥りやすいので、誰かに相談することをおすすめします。キャリアセンターや就職支援センターなどの就職相談窓口を利用してみましょう。

また、最近では新卒者向けの就職エージェントもあり、求人情報の紹介からエントリーシートの書き方、面接のアドバイスなど、内定獲得までプロがサポートしてくれます。

就活の不安や悩みを一人で耐えずに、人に聞いてもらうことで就活うつを防ぐことができるかもしれません。

就職は通過点のひとつ。自分らしいキャリアを目指して!

スーパーヒーロー

就職が人生のすべてではありません。大きなターニングポイントではありますが、就活でこれからの人生が決まるわけではないのです。チャンスは一度きりではなく、何度も訪れるもの。あくまでも人生の通過点のひとつと考えて、自分らしいキャリアを築いていきましょう。

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

ストレスにさらされている期間が長くなると、前頭葉の脳機能が低下しはじめ、前頭葉の血流が低下しセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が低下することによってうつ状態になると考えられています。

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

新宿ストレスクリニック 精神科専門医 渡辺佐知子

就活によるストレスから、うつ状態になってしまったのか?まだ、病気ではなく自分は大丈夫なのか?病院に行く前に自分自身で調べることができます。SDS(セルフ デプレッション スケール)という「うつびょう自己評価尺度」を使って、点数が高ければ、迷わず精神科や心療内科などの専門科を受診しましょう。

最近は、光トポグラフィーという検査でより客観的に判定できる検査もあります。この検査を受けると、より科学的に自分の精神状態を知ることができます。

written by pygmy555

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