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2016年06月01日 更新 | 14,067 views

過食嘔吐と脂肪吸引を繰り返した私を、救ってくれたのは [体験談]

小さい頃から太っていて「デブ、ブタ」などどからかわれていました。ダイエットは厳格な母に阻まれ出来ずにいたある日、ウイルス性の胃腸炎になった時に嘔吐が続いて痩せた時期がありました。その時に「食べても吐けば良い」と気付き、過食嘔吐の道へ。私はどんどん内向的な性格になっていきました。

花かんむりをしているアイメイクばっちりの女の子出典:We heart it

私は物心ついた時から体格の良い子供でした。

小学生の頃には心ない男子から「デブ」「ブタ」などとあだ名をつけられていました。

なので小学校高学年くらいから、常に痩せたいと思っていました。

子供だった私はダイエットの方法など知るわけもなく、体調が悪いフリをして給食を残したり、家での食事も半分残しては母に叱られていました。

厳格な両親の元に育った母もまた厳格で

「子供のくせに、見た目の事ばかりを気にするなんてマセている」

ときつく言われたものでした。

しかし小学校高学年にもなると、女の子たちは大人びてきて、ファッションの話や好きな男の子の話で盛り上がっていましたが、私はその輪の中に入れませんでした。

太っている自分はお洒落の話なんてする資格がないし、こんな私に好かれたって男の子は迷惑なだけだと思っていたのです。

そんな私でしたが好きな男の子はいました。

学年で一番人気のある男の子でした。

そして彼は学年で一番人気がある女の子と「両想い」になったのです。

彼女はとても小柄で髪の長いキレイな女の子でした。

この時に私は幼心にも「オンナは見た目だ」と思ったのだと思います。

「痩せれば可愛いのにね」

顔に手をあてて正面を見つめている女性出典:We heart it

私は中学生になりました。

周りは軽くお化粧をしたり、制服のスカートの丈をつめたりそれぞれに「オンナ」である事を楽しんでいました。

しかし厳格な母の元では、もちろんそんな事は許されませんでしたし、ダイエットをする事ももちろん不可能でした。

食事はきちんと最後まで食べないときつく叱られましたし、軽くエクササイズなどをしていても

「色気づくな」と責められました。

この頃からです、友人たちに

「よく見たら顔は可愛いんだよね」「痩せたら絶対に可愛いのに」

などと言われ始めたのは。

「もったいない、どうして太ってるの?」

と言われた事もありました。

実は自分でも顔だちは悪くないのではと思い始めていた頃でした。

しかし周りでは「モテる子=痩せている子」です。

正直、顔はたいして可愛くないのに、スマートなゆえにお洒落して彼氏がいる子は沢山いました。

そういう子たちを見ては、心の中で

「何よ、たいして可愛くないくせに」

と思っていました。

今思えば、私は身体に醜い脂肪をまとっていただけではなく、心にも醜い脂肪がつき、性格が歪み初めてきていたのだと思います。

そんなある日、私はたまたま体調を崩し学校で嘔吐してしまいました。

帰宅してからも気持ち悪さはおさまらず夕食もほぼ嘔吐してしまいました。

この時ばかりは厳格な母も、食べる事を無理強いしませんでした。

どうやら風邪をひいたようで3日ほど体調が悪く寝込みました。

少し食べては嘔吐してしてしまうウィルス性の胃腸炎になってしまったのです。

やっと体調が戻り、ある朝いつもの通リ制服のスカートを履くと……ウエスト周りがゆったりしていたのです。

この時の衝撃は今でも忘れられません。

そして私は

「食べてもいいんだ、吐いてしまえばいいんだ! 」

と言う事に気がついてしまったのです。

ここから私の長い過食嘔吐の日々が始まりました。

食べては嘔吐する毎日

下着姿でベットでごろごろしている女性出典:We heart it

その日から私は給食の後、こっそりトイレに行って嘔吐する事を始めました。

続けていくうちにコツもつかめてきて1ヶ月もすれば、3分程度で給食を吐ききる事が出来るようになったのです。

当たり前ですが体重はみるみる減って行きました。

自宅でも夕食は平らげてみせ、「勉強するから」と早めに退席してそのままトイレに行って嘔吐をしていました。

しかし食べたモノを吐いているので、お腹がすきます。

さらにハンパな食事量ではうまく吐けなくなってきました。

私は学校の帰りに、お小遣いでお菓子や菓子パンを買いこみ、それを一気に食べては大量の水を飲み吐くと言う事を繰り返していました。

月末になってお金がなくなれば、家にある食パンにマーガリンを塗って食べて吐き、パンがない日はパスタやそうめんを茹でて食べて吐いていました。

自分の異常さにはまったく気がついていませんでした。

3ヶ月ほどでなんと私の体重は10kg減りました。

顔の肉がかなり落ちて、目は倍くらいの大きさに見えるようになり、まず男子たちの対応が変わってきました。

それまではバカにしたような目で私を見て、時には「どけよブタ」なんてひどい事を言っていた男子までもが、です。

そして女友達には

「可愛くなった」「やっぱり痩せたら可愛いと思っていた」

と言われるようになりました。

初めて男の子から告白されたのもこの時期です。

私は「やはりオンナは見た目なんだ」と確信したのです。

高校受験、そしてリバウンド

金髪でロングヘアーの女性出典:We heart it

私は高校受験の時期を迎えました。

私の成績ではギリギリと言われていた進学校を希望していたので、受験勉強は壮絶でした。

そんな中では学校の帰りに寄り道して食品を買う時間もおしかったですし、何より受験に失敗するのが怖くて、過食嘔吐は控えめにする事にしました。

この頃は、過食嘔吐は自分の意志でコントロール出来たのです。

そして夜中まで受験勉強で起きているのでお腹がすきます。

母も必死に夜食を作ってくるので、それを食べる毎日。

結果高校受験には成功したけれど、せっかく痩せた10kgは元に戻るどころかさらに太ってしまったのです。

そんな中、高校に入学して私はまたしても「痩せたら可愛い」「もったいない」と言われるようになりました。

私の通っていた高校は偏差値が高いのに校風は自由だったので、頭が良くてお洒落で可愛い子が沢山いるのでも有名でした。

それゆえ、本来はもっと偏差値の高い高校に行けたのにあえてこの学校に来た、と言う女子も沢山いました。

彼女たちはもともと頭が良いので、遊んでお洒落して、たいして勉強もしていないのに優秀です。

私は勉強してやっとついてゆけるレベルだったので本当に必死でした。

そんなストレスの中で、また私の過食嘔吐の日々が始まりました。

そんな時です。

ある事件が起こりました。

私には憧れていた先輩がいたのですが、友人が先輩に私の気持ちを冷やかし半分で伝えてしまったのです。

おせっかいをしてくれたのか、意地悪だったのか今となってはわかりません。

そしてその時の先輩の一言は私を打ちのめしました。

「ああ、あの太ってる子だよね。痩せれば可愛いんだろうけど、ちょっとね」

頭をハンマーで殴られたような衝撃でした。

これもまた友人経由で聞いたのでどこまで本当だったのはわかりませんが……。

その日から私の過食嘔吐に拍車がかかりました。

それに加え、家ではお風呂に1時間入りお風呂の中でスクワットなどをしていました。

母には怪しまれましたが、疲れているのでリラックスしたい、などと言い訳していました。

結果体重はどんどん落ち、高校入学した時の体重からマイナス13kgにまでなりました。

またしても別人になったのです。

しかし、遅くまで宿題をして予習復習、食事のほとんどは嘔吐…… 当然身体は悲鳴を上げていました。

生理は気がつけば半年は来ていませんでした。

そしてある日お風呂場でいつものようにストレッチをしていた時、急に目の前が暗くなったかと思い、次の瞬間には泣き叫ぶ母の声が聞こえました。

泣きながら私の名前を呼ぶ母の顔が今でも忘れられません。

栄養失調と極度の貧血で倒れたのでした。

そしてその時に顔を打ち付け、唇を切り出血したようです。

血まみれになって全裸で倒れ、情けない気持ちと母に対する申し訳なさで身の置き場がありませんでした。

母は私が時々嘔吐している事をとうに知っていました。

厳格なだけで私の気持ちなんて何もわかってくれない、と思っていた母は私を遠くから見守ってくれていたのです。

この日から、私は少しずつ食事を摂るようになりました。

しかしこの頃には、過食嘔吐の衝動は自分でコントロールできるものではなくなっていたのです。

それでもなんとか高校を卒業し、私は東京の大学に進学する事にしました。

高校を卒業する頃には、肥満ではなくポッチャリ体型でしたが、顔色は悪くすっかり内向的な性格になっていました。

ベットでごろごろしている女性出典:We heart it

東京で一人暮らしを始めた私が最初にした事は「ダイエット」でした。

これまでずっと出来なかった食事制限系のダイエットを片っぱしから試しました。

しかし短期間で結果が出せるようなモノばかりしていたので、すぐに痩せますが速攻でリバウンドを繰り返し

「しょっちゅう体型と顔が変わるオンナ」

と言われるようになりました。

そして相変わらずの過食嘔吐です。

初めて恋人が出来たのですが、デートで食事をしていても「これでは太ってしまう」と恐怖で、自宅に帰るとそのままトイレに直行して嘔吐していました。

そのせいかどの恋も長続きしませんでした。

お泊りデートなんて食事しても嘔吐出来ないのが不安で断っていましたから、フラれて当然だったのかも知れません。

そしてこの頃、私は疲れていました。

自分のちょくちょく変わる体型にも疲れていましたし、嘔吐する事に疲れきっていました。

何を食べてもカロリーの事しか考えれない、少し食べ過ぎると嘔吐しなくてはいられない……。

そして私は究極のダイエットを思いついたのです。

それは「脂肪吸引」です。

私が行きついた究極のダイエット

露出度の高い服を着こなしている肌の綺麗な女性出典:We heart it

きっかけは女性雑誌の後の方にある美容外科の広告でした。

そこには

「脂肪吸引で吸引した箇所には脂肪細胞は再生しない」

とありました。

これだ!と思いました。

中学生の頃、食べた後の嘔吐を思いついたあの日のようでした。

私はすぐに予約を取り美容整形外科に行きました。

そこでカウセリングを受けその場で手術の日を決めました。

そしてまずはお腹の脂肪吸引をしました。

痛みを伴いましたし、お金もかかりました。

お金はコツコツアルバイトして貯めたお金を使いました。

キャンペーン中で学生の私でもなんとか払える金額だったのです。

結果には大満足でした。

憧れのペッタンコのお腹です。

それに加え過食嘔吐の方も相変わらずだったので、見た目はかなりスレンダーになりました。

そこで私は引き続き、二の腕、頬の脂肪吸引もしようと思ったのです。

踏み入れた夜の世界、誰か私を止めて

愛する恋人と手を合わせている様子出典:We heart it

しかし資金がありません。

そこで私が思いついたのは水商売です。

短絡的なのですが、その時はそれしかないと思いました。

週に3回のアルバイトをして、1ヶ月で二の腕の施術分を貯める事が出来き、施術を受けました。

水商売の世界は新鮮でした、そしてあまりに周りに綺麗な人が多く、それも私の過食嘔吐に拍車をかけました。

「痩せたい。もっとキレイになりたい」

そう切実に思い始めました。

そして私は頬の脂肪吸引もしました。

この頃には私は別人のようになっていました。

そんな私に転機が訪れました。

大学をなんとか卒業して、就職したのですがその就職先である男性と知り合い、恋人関係になりました。

この頃の私はすっかり痩せたのに過食嘔吐だけはやめれないでいました。

脂肪を取った箇所にはもう脂肪はつかない、と頭ではわかっているのに食べると恐怖にかられるのです。

私は恋人にその事を打ち明けました。

どうして打ち明ける気になったかはわかりません。

それまでの恋愛は短命だったので、どうせすぐに別れる事になるんだと最初から諦めていたのかもしれません。

彼は泣いてくれました。

そして

「かわいそうに」

と抱きしめてくれました。

そしてなんと

「一緒に頑張ろう」

と言ってくれたのです。

私はその言葉を聞いた瞬間、なんと言うか……身体から力が抜けていくのがわかりました。

私はずっと誰かに止めて欲しかったんだと思います。

誰かに大丈夫だよ、と言って欲しかったのです。

過食嘔吐との戦い

正面を見つめているクールな表情の女性出典:We heart it

その日から、彼と一緒に暮らす事にしました。

少しでも食べ過ぎたりするとパニックになって過食嘔吐に走りそうになる私に、彼はヘルシーな手料理を作ってくれました。

「これならお腹いっぱい食べても大丈夫だよ」と。

でも、それでも吐いてしまう日がありました。

彼がお風呂に入っている隙などに吐いてしまうのです。

便器の中に吐き落とした彼が作った料理を見ると、その瞬間我に返り泣き崩れる、そんな繰り返しでした。

でも彼は忍耐強く、私と一緒にカウンセリングを受けてくれたりもしました。

そんな生活が3年ほど続き、私はやっと過食嘔吐と決別する事が出来ました。

その後も1年ほど彼とはお付き合いをしたのですが、結婚には至りませんでした。

彼は実家の家業を継ぐために地方都市に帰らないといけなくなり、私はついては行けませんでした。

彼もそれを望んではいないようでした。

それでもこの彼と別れた直後は何度か過食嘔吐の衝動にかられ、そのうち何度かは実際にやってしまいました。

最初に過食嘔吐をしたのは13歳ですから、20年以上たっても過食嘔吐からは完全に逃れられなかったのです。

しかし現在私は別の人と結婚して二児の母です。

この5年は一度も過食嘔吐はしていません。

育児と家事に追われてそれどころじゃないからかも知れませんが、何より満たされているのだと思います。

私は小さい頃から肥満だった事がコンプレックスになって、そんな私は誰からも愛されないと思い込んでいたのだと思います。

私は飢えていたのかも知れません。

でも、自分を愛してくれる人がいる、ということが私に自信を取り戻させてくれました。

摂食障害で苦しむすべての人に、そんな転機が訪れることを、心から願っています。

written by dilella

Top image via Weheartit

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