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2016年07月29日 更新 | 3,050 views

性格の問題と諦めないで! 視線恐怖症の種類4つと克服方法

視線が原因となってあらゆる行動が制限され、自分を苦しめる視線恐怖症の種類は4つあります。これらは性格の問題ではなく、社会不安障害のひとつで治療をすることができるんです。自力で克服できる方法もありますが、それが困難な場合は精神科や心療内科を受診することで治すことができるかもしれません。

自分もしくは他人の視線が異常に気になる視線恐怖症。実はひとえに視線恐怖症といっても、種類があります。

視線恐怖症の種類

寝そべる女性の写真出典:We Heart It

視線恐怖症といっても、実は4種類あります。それは、自己視線恐怖症、他者視線恐怖症、正視恐怖症、脇見恐怖症の4つです。

これらはすべて、自分もしくは他者の視線が原因で極度の緊張と不安に襲われる症状です。

視線恐怖症の症状

それでは、視線恐怖症についてそれぞれくわしく見てみましょう。

自己視線恐怖症

自己視線恐怖症とは、自分の視線が他人からどう見られているか異常に気になってしまう症状。また、視線だけでなく、目つきに関しても悪く思われているのではないかと意識してしまうのです。

たとえば、不特定多数の人に対してだけでなく、相手と1対1で話していても目を見ることができず、視線のやり場に困ってしまう。自分が視線を送ることで、相手に不快感を与えてしまうのではないかと思うのです。

他者視線恐怖症

他者視線恐怖症とは、他人の視線が異常に気になって怖いと感じるようになる症状。自分が他人にどう見られているか、どう評価されているかは、誰でも多少は気になるところ。

しかし、他者視線恐怖症の人はそこが異常なまでに気になり、常に誰かに見られているのではないかと、その視線が気になってやりたいこともできなくなってしまいます。

道を歩いているとき、自転車に乗っているとき、電車に乗っているときなど、他人がひとりでもいる環境でその恐怖が生まれてしまうのです。

落ちこむ女性の写真

正視恐怖症

正視恐怖症とは、人の視線ではなく、自分自身の視線によって人から変に思われるのではないかと異常に気になる症状。相手と話しているのに、目を見て話すことができない、相手の顔すら見れないことも。

自分の視線のせいで人から変に思われたり、嫌われていると感じてしまうのです。緊張や恥ずかしさといったものから、人の目を見ることができなくなるのが、正視恐怖症の特徴です。

脇見恐怖症

脇見恐怖症とは、自分の視界に入った人や物に対して、見たくもないのに見てしまう症状。道を歩いているとき、すれ違う人を自分の意思とは関係なく見てしまう、というとわかりやすいでしょう。

この症状の人は、自分が視線を送ることで相手に迷惑をかけているという自覚があり、だからこそ罪悪感や自己嫌悪に陥り、悩んでしまうのです。

視線恐怖症は社会不安障害のひとつ

医師と患者の写真

視線恐怖症は性格の問題だと決めつけて諦めていませんか? 実は、視線恐怖症は社会不安障害のひとつ

社会不安障害とは、社会的な状況に対して異常なほどに恐怖を感じ、回避したいがために会社や学校などの社会生活が困難になることです。人によっては震えや発汗などの身体的症状が出ることもあります。

しかし視線恐怖症は性格の問題というわけではなく、自力や専門家の手を借りて治すことができるかもしれないものなのです。

気にしすぎではない!

「他人からの視線が気になる」「他人にどう思われているのか心配」と周りに相談すると、気にしすぎだよ!!と軽く介されてしまうこともあるかと思います。

このように周囲から言われてしまうと、視線恐怖症の本人でさえ「緊張しすぎなのかな・・・」と感じて病気であるという意識が薄れてしまうのです。

しかし視線恐怖症は重度になると医師の治療が必要になってくることもある、れっきとした病気に分類されています。心の中の不安をそのままにしておくと、体にも悪影響が出てくるので放置しておいたり我慢し続けるのは危険です。

本人の性格の問題だけでなはなく、病気だと認識することで改善方法や治し方がわかってくると思います。「気にしすぎなだけでしょ」と言われても、決して自分のせいにして責めなくてもいいのですよ!

さて他人の視線を意識した時にこんな症状がとくに顕著だという方は、病院へ行って治療を受けることを検討してみてもいいかもしれません。

  • 顔が赤くなってしまう
  • 汗を大量にかく
  • 頭の中が真っ白になってしまう

自分でできる治療方法

まずは、他人はそんなに自分のことを気にしていないと認識すること。人はそこまで他人に興味はないですし、自分の視線のせいで不快な思いをさせるということはまずありません。

そして、視線恐怖症を克服するメリットと克服しないデメリットを書き出すと、頭の中で論理的に考えることができ、克服したほうがいいと自分を納得させることができます。克服しやすい精神状態を作り、前向きに考えられるようになります。

さらに、視線恐怖症は自分に自信がない人に怒りやすいため、自分のことを少しずつ認め受け入れるよう努めることも大切です。

薬の補助を借りて成功体験を

視線恐怖症になってしまった人の中には、おそらく過去に苦い経験をしたことがあってそれがトラウマ的に働いているという人もいるでしょう。

例えば「衆人環視の中で仕事で大きな失敗をして責められた」「学生時代に大勢の前で先生に叱咤されてそれが原因でからかわれた」などです。

こういったことがきっかけで、周囲の視線に敏感になりすぎてしまうという人は多いのです。

こうした過去を払拭することで、視線恐怖症を克服することができます。払拭するには成功体験を増やしていけばいいのです!

「人前に出ても大丈夫だった」「周囲の視線の中でやるべきことに成功した」という成功体験は、あなたの中でプラスに働き視線恐怖症も改善へと向かいます。

そのための補助として、薬に頼ってみるのもありです。薬の力を借りれば、普通の状態で起こる緊張・強迫観念というものがある程度取り払われます。

視線恐怖症にはSSRIという薬が一般的に使われています。この薬は過剰に反応してしまう脳の扁桃体に働きかけて、過剰になるのを抑えるといった効果を発揮するのです。

いきなり人前での成功体験を重ねるのは難しいと思います。なのではじめは薬の力に頼って、緊張を取り払って良いパフォーマンスを残しましょう。

自力での治療が難しい場合は精神科や心療内科へ

そうはいっても、自力での治療はなかなか難しく、他人は自分のことをさほど気にしてないとは思いにくいものです。また、克服しようとすることがストレスになり、ますます自分を追いつめていまうおそれも。そんなときは病院の精神科や心療内科を受診しましょう。

病院では認知行動療法などのカウンセリングを受けることができ、医師と話し合いながら治療することができます。

信頼できる医師を見つけて、焦らずに改善を目指しましょう。

これはやってはダメ!

視線恐怖症出典:sisenkyofu.com

視線恐怖症がいくらつらくても、以下のことは行わないようにしてください。これらを行うとより視線恐怖症が悪化してしまう可能性があるでしょう。

外出をしないで人目を避ける

人に会わないようにすれば、視線を感じることもないので苦痛を感じづらいです。しかし人に会わずに自分の殻に閉じこもっていると、うつ病を発症する恐れがあります。

今まで怖くなかったものも、接する機会がなくなることで恐怖の対象に変わることもあるのです・・・。こうなると視線恐怖症は悪化の一途をたどります。

できれば休みの日も外出して、周囲とある程度のコミュニケーションをとってください。

逆にたくさんの人に会うようにする

視線恐怖症を治すために、ちょっと無理をしてたくさんの人に会おう!という荒療治も危険です。やり方にもよりますが、こういった素人判断の荒療治は失敗することが多いのです。

もちろん視線恐怖症を悪化させないためにはほどよい人間関係やコミュニケーションに触れていた方がいいのですが、無理してその範囲・機会を広げる必要はありません。

無理して人に会う機会を作ると、脳が麻痺して感情のコントロールが効かなくなることもあるそうです。こうなっては危険信号・・・。決して視線恐怖症を克服しようと、無理はしないでくださいね!

視線恐怖症は克服できるかもしれない!

開放的な気分を味わう女性の写真

視線恐怖症を克服することができれば、毎日を楽しく過ごせるようになるかもしれません。もしひとりで悩んで苦しんでいるのなら、この記事をきっかけに一歩を踏み出してみませんか?

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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