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2016年04月15日 更新 | 8,316 views

回避性パーソナリティ障害~克服への第一歩を踏み出す方法~

回避性パーソナリティ障害に苦しむ人は常に人と接することに苦しみ、通院したくてもできない人が多いのだとか。 回避性パーソナリティ障害の基礎知識、特徴、カウンセリングの重要性や手軽にできる生活習慣の改善などについて紹介します。

「私は、何もできないから」「どうせ、私なんて……」、毎日そんな気持ちに襲われ、何をしても無気力にとらわれる。

または、鬱のような症状が続く……それは、もしかしたら回避性パーソナリティ障害かもしれません。

不登校、長期的なひきこもりなど多くの社会問題としても取り上げられている回避性パーソナリティ障害。

人に会うことが苦手なため、カウンセラーや専門機関に心を開くのも難しい障害でもあります。そんな障害を、無理のないことから克服する方法を紹介します。

回避性パーソナリティ障害とは?

孤独にあえぐ女性の写真

失敗や、人前で恥をかくことを極端に恐がり、人や社会とのつながりを絶ってしまう人格障害のことをパーソナリティー障害といいます。

特徴として「過剰な自己否定」、「過剰な自己評価の低さ」が挙げられます。

他人から批判されたり嘲笑されることを怖がるあまり、訪れるチャンスを逃してしまい最終的には、孤独を 選んでしまいます

回避性パーソナリティ障害の特徴

悲しそうな顔で窓辺に佇む女性の写真

ひと口に回避性パーソナリティ障害といっても状況はさまざまで、その特徴には5つのことがあります。

人が苦手

回避性パーソナリティーのもっとも特徴的な症状として、人との関わりを避けたがるという特徴があります。

基本的に、自分に自信がなく劣等感があるため、人の注目や関心を集める出来事を嫌い、できるだけそういった状況に身を置かないようにします。

人と会うと不安や緊張感に襲われるため、常にストレスを溜めこみ、抑うつ状態に似た症状が生じることがあります。

低い自己評価

回避性パーソナリティーに悩む人は、自己評価が低いという特徴があります。

人よりも長所が少ないと思い込み、劣等感を強く抱えているので、「どうせ無駄」「私には無理」、「やっぱりダメだった」といったネガティブな内面を表現する発言が見受けられます。

根底には人から嘲笑されることや批判されることへの恐れがあるため、自己評価の低さで自分自身を守っているといえるでしょう。

好かれている確信が持てないと不安

極端に人との関わりを絶ってしまったり、人から意見や批判を恐れるという特徴のある回避性パーソナリティ障害ですが、根底では常に「私を、まるごと受け入れてくれる人」を求めています。

この期待が大きいあまり、人と関わりたい、でも関わったら笑われたり馬鹿にされたりするかもしれないという葛藤があり、なかなか新しい人間関係を築くことができません。

傷つくことや迷惑をかけることを恐れる

悲しむ女性の写真

人と関わることで傷つくことを恐れるため、回避性パーソナリティ障害を抱える人はとても打たれ弱く傷つきやすいです。

自分の意見を言うことで全体の和が乱れてしまったり、迷惑をかけてしまうことを嫌い避けようとするので、精神的にいき詰まったり、苦しさを表に出したりすることが苦手。

そのため大変なストレスを抱え込んでしまい、ときには大きなトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。

責任を負うのが嫌い

回避性パーソナリティ障害は、自己評価の低さ、否定的な発言、批判や非難への恐れなど、極端な自己否定に陥っているので、責任を抱えるだけの器がないと思い込んでいます。

このため、人生においての進学、就職、結婚など大きな選択を迫られる出来事を回避しようとしがち。

せっかくのチャンスも、回避性パーソナリティ障害の人にとっては苦痛でしかないので、遠慮気味になってしまいます。

また、他人からの期待、非難、批判、拒絶に対して敏感なため、人と接する仕事や職業は避ける傾向があるのもこの障害の性質です。

まとめると、回避性パーソナリティ障害は、他人からの評価や批判、期待に対しての極端な恐れが特徴といえます。

しかし、根底には「親密なつながりを持てる友人」や「丸ごと受け入れてくれる人」を求めるアンビバレントな 感情が。

この感情を理解することが、回避性パーソナリティ障害で悩む人と接する上で大切なことといえるでしょう。

※アンビバレント:ひとつの物事に対して、相反する感情があり葛藤する心理状態のこと。例えば、思春期の子どもが親に反抗したり、憎んだりしながらも、一方で親に甘えたい気持ちや愛されたい気持ちがある状態をさす。

カウンセリングの必要性

カウンセリングの様子の写真

回避性パーソナリティ障害は、とにかく人と関わることを恐れ、自分を極端に自己否定しています。

精神科や心療内科などへよるカウンセリングへ行く目的は、こういった「認知のゆがみ」を見つめ直し、自分を客観的に見ることで「そこまで、私は悪くなかった」と認めることがとても大切なのです。

また、いろいろな人とのグループセッションやゲーム、演劇などを通して自分の意見や発表を行うソーシャルスキルトレーニングによって、自分の意見を言っても否定されないし、馬鹿にされることはないという経験を積み重ねていくことで社会参加につなげていくことができます。

こういったトレーニングやカウンセリングを徐々に行うことで、回避性パーソナリティ障害を克服していくことができるといわれています。時間はかかりますが、根気よく行っていきましょう。

一般的に、年齢を重ねていくことで回避性パーソナリティ障害は緩和されていくといわれていますが、長引いてしまうと若いときだからこそできる人生のチャンスや大事な節目を逃してしまいます

人生には、後から後悔しても取り戻せないことがたくさんあるのです。勇気を出して、家族に協力してもらいながらまずは第一歩を踏み出してみることが大切です。

回避性パーソナリティ障害の克服は、できることから始めよう

友人と話す女性の写真

回避性パーソナリティーは、人と向かい合って話し合うことがとても苦手です。そのため、心療内科や精神科に行きたいと思っていても、ハードルが高く感じてしまうもの。

まずは、自分でできることから始めましょう最初はとても簡単なことから、それから興味や意欲のあることを自分の意思で選択していくことが大切です。

この小さな成功体験の積み重ねを続け、「できた」という達成感が自信につながり、やがて回避性パーソナリティ障害の克服へとつながっていくのです。

自分でできる克服法~生活習慣を見直してみる~

ジョギングをする女性の写真

回避性パーソナリティーに悩む人は、人と会って話すことを極力避けようとするため、ひきこもりになることが多いといいます。このため、昼夜逆転などの不規則な生活になりがちです。

もし回避性パーソナリティ障害を克服したいと考えるのなら、まずは基本的な生活習慣を見直してみましょう。

早寝早起きをしよう

まずは、生活習慣の見直しの第一歩として、早寝早起きを心がけてみましょう。

回避性パーソナリティ障害にみられる抑うつ感情は、あまり日を浴びない生活を続けることで起こりやすくなるといいます。

そこで、朝早く起き、日光の刺激を脳や身体に与えることで体内時計の調整をすることができ、体調を整えることができます。

早く寝ることができなければ就寝する時間を決め、夜間は明るすぎる光を避け、照明を抑えて就寝をするなどの工夫をしてみましょう。特に、パソコン作業やネットを見る時間は極力寝る前は避けたほうが吉。

早寝早起きは体調も整えられ、さらに成功体験を増やしやすい方法なので、回避性パーソナリティ障害克服の第一歩を踏み出しやすくなります。

インターネット依存を断ち切ろう

引きこもりになりがちな回避性パーソナリティ障害、しかしその反面、否定されない誰でも受け入れてくれるような人間関係を求めています。そのため、インターネットでのバーチャルな人間関係に依存しがちになります。

それにより夜更かしもしやすくなるので、昼夜逆転の生活習慣になることも。

リアルな人間関係よりも、傷が付かない人間関係に依存するとますます外に出るのが億劫になってしまい、社会復帰も難しくなります。

もし、なかなか依存から抜けられないなら、ネットの時間を決めるようにします。例えば「夜は、寝る時間や趣味の時間にして、やりたいときは午前中にしておく」など、心がけていきましょう。

体を動かそう

「自分は嫌われている」「どうせ、私なんか」そんな無価値感に常にとらわれ、抑うつ感情に押しつぶされがちな回避性パーソナリティ障害。当然、ふつうの人よりもたくさんのストレスを抱えることになります。

こういったストレスを解消して回避性パーソナリティ障害を克服するためにも、まずは「考えるよりも、何も考えず体を動かしてみる」ことをおすすめします。

といっても、なかなか生活習慣の中に取り入れるのは難しいかもしれないので、簡単なストレッチや、リラックスできるヨガの時間を取り入れてみることから始めましょう。

外に出て、短時間からのウォーキングを取り入れてみるのもいいですね。

体を動かすと、気分もリフレッシュでき気持ちも切り替えやすくなります。ぜひ手軽な運動を生活習慣に取り入れてみてください。

「小さな成功体験」から克服は始まる

自由を満喫する女性の写真

回避性パーソナリティ障害の克服は、高すぎる目標ではなくできることから改善し、小さな成功体験を重ねていくことから始まります。

まずは、身近なことから自分を変えて気力を取り戻してみましょう。

カウンセリングを受けたり治療をしてもらったりすることは、面倒なことかもしれません。

しかし、「散歩がてらちょっと話を聞いてもおうかな~」くらいでいいのです。外に出れたらしめたもの。まずは、気持ちを楽にして病院に行ってみましょう。

top image via We Heart It

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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