NICOLY:)[ニコリー] コンプレックスの悩み解決・応援サイト

医師が教えるコンプレックス解決サイト
監修済記事:1027記事

メルマガ登録

2016年05月25日 更新 | 9,567 views

芸能人を含め毎年1万人の女性がかかる子宮頸がんとは?

子宮頸がんは毎年1万人以上の女性が羅患する女性特有の病気です。子宮の入り口部分で発生するがんで、性交渉がもとで感染するHPVが原因であるといわれています。子宮頸がんは初期症状がないため、日常から免疫力をつける、セーファーセックスを心がける、定期検診にいくなどの予防が必要となります。

女性特有のがんのうち、ここ数年で注目されてきているのが「子宮頸がん」。しかし、日本人の子宮がん健診受診率は、先進各国に比べてまだまだ低く、依然として正しい知識と理解がされていないのが現状です。

さらに「検診が恥ずかしい…」「がんなんて自分の身に起きるわけがない」という気持ちが先行してしまっているために受診率が伸びていないのも事実です。

でも、子宮頸がんももちろん「がん」。放置・進行すれば命が奪われる重い病です。子宮頸がんは、性交渉の経験がある女性なら誰しもかかる可能性があるのです。

もっと身近に感じていく必要があるのではないでしょうか。

この記事に書いてあること

  • そもそも子宮頸がんとは何なのか
  • 子宮頸がんの原因と間違った知識
  • 有名人と子宮頸がん
  • 子宮頸がんの初期症状
  • 子宮頸がんの治療・手術と予後
  • 子宮頸がんは予防できるがん
  • 予防できるなら予防しましょう、子宮頸がん!

そもそも子宮頸がんって?

子宮がんのうち、子宮の入り口部分に発生するがんを「子宮頸がん」といいます。なお、子宮本体に発生するがんを「子宮体がん」と呼んでいます。

子宮頸がんと子宮体がんを総称して「子宮がん」と呼んでいるわけですね。

近年では20代~30代での罹患率が急激に上がってきています。わたしがはじめて「子宮頸がんになりかけている」と診断されたのも28歳のときでした。

身近すぎる「子宮頸がんの原因」と間違った知識

恋人とカフェデートをしている様子

子宮頸がんは性交渉で感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因でおこると言われています。HPV自体はさほど珍しいウイルスではなく、体内に入ってきても多くは感染せずに体外へ排出されます。

しかし、このときに排出されずに体内に残ってしまった場合に子宮頸がんとなります。つまり、前述の通り「性交渉の経験があれば誰しもかかる可能性がある」ということです。

そして、悲しいことに「性交渉の経験があれば誰しもかかる可能性がある」という事実”だけ”が一人歩きして、「子宮頸がん=性衝動が激しい=遊び人と思われる=恥ずかしいこと」という知識で広まってしまっています。

そのため正しい情報や予防・治療方法が認知されにくくなっているという状況も否めないのです。

わたし自身、医師から子宮頸がんの可能性を指摘されたとき、家族に心配させたくない、でも自分ひとりで抱え込むのも本当につらくて、意を決して実母に打ち明けました。

その時の実母は、わたしの体を心配するどころか「あんた何やってるの、そんな病気になって…」と言ってきたのです。

悲しいけれど、”そういう考え方”をしている人は少なくない、身近にさえいることを実感させられた出来事でした。

有名人と子宮頸がん

著名な方々も子宮頸がんにかかっています。ZARDの故・坂井泉水さんも子宮頸がんに侵されていたということで知られていますね。

演歌歌手の森昌子さん、タレントの原千晶さんは子宮頸がんが原因で子宮全摘出手術をされています。

また、大竹しのぶさんも子宮頸がんで子宮の一部切除手術を行ったそうです。

子宮頸がんの初期症状は「ない」…?

久しぶりに集まった友人たちと女子会を楽しんでいる様子

子宮頸がんの初期症状は、ないものだと考えたほうがよいでしょう。性交痛や不正出血などから子宮頸がんに気付くこともありますが、残念ながらそれは「初期ではない可能性が高い」のです。

つまり、そういった症状が出てからではある程度進行してしまっているかもしれない、ということ。

わたしは幸いにも初期症状が出る前に発見できました。それは、以前から悩んでいた生理不順を治したくて産婦人科に行った時、その場で医師に「せっかくなので、ついでに市が助成している子宮頸がん健診もやりましょう」と勧めていただけたからです。

医師にそう言われなければ、わたしは子宮頸がんが自分の身の上に起こるかもしれないなどとは一切考えなかったと思います。「あの時健診をしていなかったら…」と、今思い返してもゾッとすると同時に、健診を勧めてくださった医師には本当に感謝しています。

症状が出る前に発見することがいかに重要かがおわかりいただけるのではないでしょうか。

子宮頸がんの治療・手術と予後

子宮頸がんにかかってしまった場合は当然治療をしなければならないわけですが、その方法も進行度によってさまざまです。

がん病変のある部位だけを切り取る方法や子宮そのものを全摘出する方法、また「がん」ですから、投薬や放射線治療が伴うこともあります。

進行してしまってからでは、治療も入院を伴い、脱毛や吐き気などのつらい副作用に悩まされることも珍しくありません。そして、がんは当然転移する可能性もあります。

ただ、子宮頸がんは、定期的に検診を受けていればかなり早期に発見することが可能です。

発見が早ければそれだけ早く治療にあたることができますから、むやみに悲観する必要もありません。大切なのは早期発見・早期治療です。わたしも発見が早かったので、日帰り手術で済みました。

ただ、進行が始まってしまうと予後があまり芳しくなく、将来的に出産を諦めなければならなくなったり、最悪の場合命の危険さえあるのです。

年間で約10,000人が子宮頸がんにかかっており、また年間で約2,500~3,000人の方が子宮頸がんが原因で亡くなっています。

子宮頸がんは、がんの中でも唯一「予防できるがん」!?

性交渉でのHPV感染が主な原因とわかっている子宮頸がん。原因がわかっているだけに、予防することができるのも子宮頸がんの特徴です。今からでもできる予防策をご紹介します。

日常生活から病気になりにくい身体をつくる

子宮頸がんの予防には、日々の生活で以下に気をつけることが大切です。

  • 規則正しい生活(睡眠、運動)
  • 食生活・嗜好品に気配りを(バランスのいい食事を心がけ、飲みすぎ・喫煙を控える)
  • 旬の食べ物をはじめ、免疫力UPに貢献してくれる食材を選ぶ
  • 少しでもストレスフリーな生活を目指す

セーファーセックスを心がける

恋人と一緒にベットに入っている様子

また、性交渉の際に以下のことに気をつけることも子宮頸がんの予防につながります。

  • コンドームなどの避妊具を正しく使用する
  • 清潔を保つ
  • 不特定多数の相手との性交渉を避ける

子宮頸がん健診を定期的に受ける

今思えば…、わたしが子宮頸がんの可能性を指摘されたとき、わたしは家庭の事情で心身共に参っていました。

なによりも家族を優先せねばならず、自分のことは全て後回しでした。遅寝遅起き、食事はテキトー、考え事も悩みも家族のことばかり。自分の心や身体をいたわる余裕は一切ありませんでした。

そんな、物理的・精神的なストレスが原因だったのかもしれません。

原因が何にしろ、できるだけ初期の状態で子宮頸がんを発見するために最低でも1年に1回は 子宮頸がんの定期健診に行くようにしましょう。

予防ワクチンを受ける

子宮頸がんはワクチンを接種することによって、防ぐことのできる病気です。10歳以上であれば誰でも受けることが出来るので、ぜひ予防法として取り入れてもらいたいです。

検診で子宮頸がんを防ぐこともできますが、ワクチンという選択肢も頭の中に入れておくといいでしょう。予防ワクチンを接種することによって、HPV感染を防ぐことができます。

予防ワクチンは半年の間に3回

予防ワクチンは短いスパンの中で受けると非常に効果が上がってきます。できれば6ヶ月の間に3回は予防ワクチン接種を受けるといいでしょう。

副作用には注意が必要

子宮頸がんを防ぐためのワクチン接種には、残念ながら副作用が起こることもあります。こういった可能性も十分考慮に入れて、ワクチンを接種してくださいね。

副作用でいちばん多いのは、意識が朦朧としたり歩行が困難になったりすることです。こういった症状を感じたらワクチンの副作用である場合が多いので、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。

予防ワクチンは公費の助成あり

子宮頸がんの予防ワクチンが認可されたはじめの方は、「任意接種」という扱いで費用のおそよ6万円はすべて接種を受ける患者の自己負担でした。

しかし2013年の4月1日から、定期接種になり対象者は公費から補助を受けられるようになったのです。これも子宮頸がんという病気が、世の中の認知を上げてきているからだと考えられます。

自治体によって受けられる補助額が変わってくるようなので、ぜひご自身がお住まいの地域のHPなどで確認してみてくださいね!

手術や放射線値用

いざ子宮頸がんになったらどんな治療を受けるのか、そういった心配をされている方も多いでしょう。子宮頸がんは手術または放射線治療で治すことができます。

初期のがんは円錐切除術

子宮の頸部をレーザーメスによって切除していく手術です。レーザーメスは普通のメスと違って出血が少なくて済むというメリットがあります。

異常な部分だけを円錐形に切り取っていくので、子宮自体を傷つけなくてすみます。術後の妊娠出産には影響がないので、この点は安心していいでしょう。

手術の時間は30分ほどととても短く、入院も3泊ほどで退院できる人が多いです。初期のがんはこういった比較的簡単な手術で治すことができるのです。

進行の進んだがんは子宮摘出

上記のレーザーメスによる手術は、がんの進行がまだそこまで進んでいない場合の対処方法です。浸潤がんにおいてはこういった手術ではカバーしきれないので、子宮を全摘出する必要があります。

他の体の部位に転移しないためにも、こういった処置がなされるのはしょうがないことですがやはり女性としては子宮を摘出するのはつらいこと…。やはり子宮頸がんは早期発見が重要なのです。

放射線治療

子宮頸がんには放射線治療も効果的です。放射線はまったく体に傷をつけることなく行える画期的な手術。X線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて治療していきます。

放射線治療は子宮におけるがんの中でも、子宮頸がんにのみ効果を発揮するという特徴があります。もちろんがんそのものの完治を目指した治療も行えますが、がんにおける出血の痛みなどの症状を和らげるのにも非常に役に立ちます。

手術のあとに子宮頸がん再発予防の意味もこめて、放射線治療を受ける患者さんもいるとのこと。再発・転移した病巣にも効果抜群なのです。

その他の治療

手術や放射線治療の他にも、抗がん剤で地道にがんをなくしていくという治療方法もあります。がんの治療といえば、この方法を思い浮かべる方も多いでしょう。

ただ抗がん剤での治療は副作用が非常に大きく、あまり選択する人はいないというのが現状のようです。薬の種類によっても発症する副作用が違ってくるので、患者にとってはリスキーな治療方法とも言えるかもしれません。

予防できるなら予防しましょう、子宮頸がん!

モデル仲間と記念撮影している様子

多くの地方自治体で、子宮頸がん健診を受けやすくするための施策として、1~2年に1回、無料または格安で子宮頸がん検診が受けられるシステムを導入しています。

健診は婦人科系の病院にて行えます。痛みもなく、検査自体は1分もかからずに終了します。

1~2年に1回、かかる時間は長くても数分間、かかっても数千円程度の検査を受けるだけで安心できるとすれば安いものだと思いませんか?

3児の母となった今、自分の健康を守ることも家族の幸せのひとつと考え、わたしも1年に1回健診を続けています。そうなんです。早期発見のおかげで子宮を残すことができたわたしは3児の母になりました。

「子宮頸がんになりたくないから」という理由で性交渉を持たない、というのもひとつの方法かもしれません。しかし、パートナーとの愛情を確かめ合うひとつの手段として、セックスはとても重要。

「セックス=いやらしいこと」という頭があるから、子宮頸がんも間違った知識ばかりが先行してしまうのです。

正しい知識があれば、パートナーとの愛を身体で分かち合いながら子宮頸がんを予防することは、難しいことではありません。もっともっと自分の身体と子宮頸がんに向き合っていきましょう。

身体は資本。楽しい毎日、明るい生活、夢や将来、そして「自分の子供を持つこと」も健康あってこそ、です。子宮頸がんは、「ふしだら」「尻が軽い」「遊び人」がかかる病気ではありません!

まとめ:毎年1万人の女性がかかる子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは

  • 子宮の入り口部分に発生するがん
  • 近年では20代~30代での罹患率が急激に上がってきている

子宮頸がんの原因と間違った知識

  • 性交渉で感染するHPVというウイルスが原因
  • 性交渉の経験があれば誰しもかかる可能性がある
  • 性衝動が激しいから起こるわけではない

子宮頸がんの初期症状

  • 子宮頸がんの初期症状は、ないものだと考えた方がよい
  • 性交痛や不正出血で子宮頸がんに気づく場合、初期ではない可能性が高い

子宮頸がんの治療・手術と予後

  • がん病変のある部位を切り取る治療
  • 子宮そのものを全摘出する治療
  • 投薬や放射線治療
  • 子宮頸がんは定期的に検診を受けていればかなり早期に発見することが可能
  • 年間で約10,000人が子宮頸がんにかかっており、また年間で約2,500~3,000人の方が亡くなっている

子宮頸がんは、がんの中でも唯一予防できるがん

  • 日常生活から病気になりにくい身体をつくる
  • セーファーセックスを心がける
  • 子宮頸がん健診を定期的に受ける

written by てるい響

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

関連するキーワード

注目の記事

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

【大人気】ブログより詳しい!整形の痛みやダウンタイム・術後経過すべて見せます!美容整形体験レポートシリーズ

NICOLY編集部では、カウンセリングから術後経過までの画像がたっぷりの、美容整形体験レポートを公開しています。切らないプチ整形から、脂肪吸引まで読み応え十分。NICOLY編集部いちおしの記事です。随時更新中!

44591 views | 整形二重脂肪吸引脂肪溶解注射

カテゴリ一覧

この記事のライター

本日のアクセスランキング

いまNICOLYで人気の記事

話題のキーワード

いまNICOLYで話題になっているキーワード

専門家ライター募集

NICOLYで記事を執筆していただける医師を募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと毎日記事を更新しています。信頼性の高い記事を出し続けるために、記事の執筆をしていただける医師を募集しています

専門家ライター募集フォーム

編集者募集

NICOLYで記事を編集してくれる編集者募集

NICOLYでは「コンプレックスで悩んでいる人を笑顔に」というビジョンのもと、一緒に働いてくれる編集者を募集しています。

編集者募集フォーム

関連する記事

この記事に関連する記事をピックアップ