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2016年06月01日 更新 | 2,965 views

緊張は、相手のことを想っている証。あがり症の自分を責める必要はない [体験談]

厳格な両親のもと、失敗は許されないとイメージを持ってきました。そんなある日小学校の水泳大会の時に、1位にならなくては!という緊張から、私は気付くと固まったまま動けなくなっていました。私は「あがり症」になりました。社会人になっても変わらず、同期と差がつき始めました。ここでようやく行動に移すことに。

紅茶を飲んで温まりながらゆっくりしている女性出典:We heart it

「あがり症」というのは、人前で話す時に極度に緊張して自分が思った通りに話が出来なくなってしまうとか、人の視線に恐怖を感じて、そもそもの言葉すら出なくなってしまう症状です。

また、顔が赤くなったり、体が震えたりすることも頻繁に起こる症状でしょう。

「あがり症」のどの症状も、周囲の人(知り合いも、赤の他人も含めたすべての人)から、自分が変だ、異質な存在だと思われているのではないか?自分の不安を見て誰かにあざ笑われているのではないか?という大きな不安から来ているのでは無いでしょうか。

私は、この時の人に対しての不安と恐怖が、「あがり症」の根本的な原因なのではないか考えています。

日本人によく見られる「人見知り」「人に気を使う」という心の動き。

これはすべての人間が誰しも持っている正常な心の働きだと思うのですが、感受性が特に豊かな人は相手を思いやることや相手の立場にたって物事を考えることが過度になり、これが「相手のためにはこう動かなければならない」といった固定観念になってしまう。

ここから「あがり症」が発生してしまうと言っても良いのではないでしょうか。

特に日本の社会では集団行動が重視されます。

個々の能力は会社の存在があるからこそ発揮される、という社会の中では、周囲との友好的な関係が崩れることは、自分が不利になってしまうことを意味します。

そこへの恐怖がよりいっそう、「あがり症」を引き起こすことになるのでしょう。

ここでは、私の実体験をもとに話をしたいと思います。

このような症状がある、ということだけでも参考にしていただければと思います。

言葉が出ない

読書途中に寝てしまった女性出典:We heart it

声が出ない。体か動かない。頭が真っ白。

そんな場面に、私は今まで何度も直面しました。

就職面接や会社でのプレゼンテーション、

「絶対に失敗は出来ない!」

と、分かっているのに人前に出ると心臓がばくばく……。

まるで内側からカナヅチで体が叩かれているかのように、自分の心音が聞こえてくるのです。

「相手に伝わっているのだろうか?」「周りから変に思われていないだろうか?」

などと思うと、途端に周囲の視線が気になり、きょろきょろ、おどおどと挙動不審。

考え出すと悪いイメージばかりが先行して冷や汗が止まらなくなってしまいます。

「自分は今、椅子に座って話をしている」

と分かっているはずなのにめまいで倒れそうだと感じてしまったり、声や手だけではなく全身が、まるで自分の場所だけ地震が起きているかのように、かたかた震えてしまうのです。

こうなって意識したら最後、頭は真っ白になり、うまく言葉が出てこなくなってしまいます。

あがり症になったきっかけ

大きな窓から外を眺めようとしている女性出典:We heart it

つい最近まで人前に出ることが辛くて辛くて仕方がなかった私なのですが、幼い頃からずっと「あがり症」だったわけではないのです。

おそらくきっかけになったのは、長年の積み重ねと、たったひとつの出来事でした。

私の親は父も母も、ともに厳格で、それこそ幼稚園の頃から習字や水泳、ピアノ、英会話など、たくさんの習い事を私はしていました。

そのおかげで多くのスキルを身につけることが出来ましたが、長年のスパルタな指導を通して私は

「失敗してはいけない」「一位でなくてはならない」

という、イメージを持つようになりました。

小学校に上がってからは、学校の成績までも管理され、かといって両親に弱音を吐くこともできず。

今考えると少し異常なくらいに、「成功した結果」だけを求められていたのだと思います。

そんな私が「あがり症」だと意識し始めたのは、小学校最後の水泳の大会の時でした。

飛び込み台に上がってスタートの合図を待つ間、私の頭の中は

「失敗してはいけない」「ベストの記録を出さなければいけない」「一位にならなければいけない」

という緊張でいっぱいでした。

観客席から名前を呼ばれ、ハッとした私が我に返ると、他の選手は既にはるか前方を泳いでいました。

目を閉じていたわけでも、眠っていたわけでも無いのに、合図が聞こえているのに、私の体は動きませんでした。

社会人になって

道路に表示された注意喚起で止まっている女性出典:We heart it

それからの私は、人前での発表をうまくかわすために、不真面目な態度を取るようになりました。

中学や高校に通うようになってもそれは同じでした。

周りの生徒から頼られることがなければ、代表発表などもしなくて済むからです。

両親は何も言わなくなり、当時の私は兄弟の中でも孤立していたように感じます。

ただ、人前に出ることが避けては通れないことも、歳を重ねるごとに増えてきました。

社会人になり、営業で取引先の方と話す時。

また、電話応対で話をする時。

新入社員のころは初々しいで済まされていたことも、歳を重ねるにつれて周りの反応はかわるもので、それがより一層、私のなかに焦りを生んでいました。

私の中で仕事は「当たり前のように完璧に出来なければならないもの」であり、「他の同期に劣る」ようなことがあってはならない、と頭のなかで決めつけていたのです。

対処するきっかけ

正面を見つめているロングヘアーの青い瞳の女性出典:We heart it

入社して数ヶ月後。

周りの同期たちは仕事にも職場環境にも慣れ、先輩たちとうまくやっているようでした。

ただ私はそうもいかず、ただただ焦っているばかり。

そんな時にとある先輩から業務後、声をかけられました。

「〇〇さん、先方から頼りないって言われたんだよね」

「担当があんなんじゃ不安だって言われるの初めてだからさ、もっとちゃんとしてもらえる?」

「会社の社風にも慣れた頃でしょ、緊張するだろうけど気合いれてどうにかしてくれない?」

どうにかできるものなら、とっくにどうにかなっているのですが……。

空回って失敗ばかりだった私はただ悔しくて、焦りは募る一方で。

でもいつかは、この人を見返してやりたい、と思いました。

そこでようやく、行動を起こすことにしたのです。

手を広げて差し込んだ光を見ている様子出典:We heart it

とにかくネットで調べた克服方法を試すしかありませんでした。

自律神経の乱れから起きるものだということを知り、規則正しい生活を心がけ、ツボ、ストレッチ、腹式呼吸…… さまざまなものを試しては効果があったのかと首をひねることの繰り返しでした。

また、だんだんと心療内科精神科などの病院に通院するようになりました。

病院では軽いカウンセリングと薬物療法を主に行っていました。

実際に処方された薬は名前が難しくて分からないものばかりでしたが、説明を聞く限りそのほとんどが、抗うつ薬・抗不安薬と呼ばれるもののようでした。

「あがり症」の症状であっても、病名としてはおそらく鬱病と診断されてしまうのでしょう。

そこから私は、

「自分が鬱病だ」

という精神的に大きなショックとも向き合わなければなりませんでした。

私が通院した心療内科では、

「病院に通って薬を服用し続ける人はたくさんいるんだから、何も気にすることはないですよ」

と説明を受けたものの、このままずっと薬を服用し続けなければならないのだろうか?根本的な解決には至っていないのでは無いだろうか?という疑問も心の奥底ずっしりと根を下ろしていました。

「あがり症」を受け入れる

大きな鏡を持って自分を見つめている女性出典:We heart it

あがり症の克服にあまり効果を実感できず、仕事ももちろんうまく行かず、もう仕事も辞めてしまおうか……などと考える時期がありました。

そんなときに、ひとつの大きな出会いがありました。

高校時代の先輩のAさんと、街でばったり出くわしたのです。

バリバリの商社マンなAさんは、私の話をすべて聞いた後、一言だけ言いました。

「そんなの、緊張して当たり前ですよ」

今まで

「そんなの慎重になっているだけだ」「もっと自信をもちなさい」

とばかり言われていた私は、Aさんの言葉に驚き、そしてとてもうれしく感じました。

どう変わったか

机に寝そべりながら正面を見つめている青い瞳の女性光出典:We heart it

時折Aさんと顔を合わせては愚痴を話し、私は少しずつですが、自分から人前に出ることを始めました。

最初こそ失敗ばかりでしたが、その度に勇気をもらい、小学生の夏から10年越し、ようやくではありますが「あがり症」を克服しつつあります。

「失敗してもいいんだよ」「繰り返さなければ成長できるんだよ」「緊張の分だけ、相手のことを考えている証だ」

Aさんにはたくさんの言葉と、勇気をもらいました。

私のように「あがり症」を抱えている方は、たくさんいると思います。

そんな方々が

「自分はあがり症だから、人前に立つことはもうできない」

となってしまっては、きっと豊かな人生を送ることができないのではないでしょうか。

幸せな人生は、たくさんの人との関わりから生まれるものだと、私は思っています。

そしてこの「あがり症」は1日、2日で簡単に改善できるようなものではありません。

毎日の小さな積み重ねと、意識を変えていく努力によって、徐々に良くなっていくはずです。

きっと一人では辛くなることもあるでしょう。

「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう……」

と落ち込む時もあると思います。

そんな時は周囲の人を、誰でもいいので巻き込んでみましょう。

自分が今、どのような状況に陥っているのか分かってもらう、ただそれだけでもかなり気持ちが楽になります。

これは事実です。

そして声に出して伝えることで、

「ああ、私はこれがこうだから辛かったんだ」

と再確認することができると思います。

このことは、自分が今後どうなりたいか、目標をつけて進むためにもとても重要な事だと思われます。

ぜひ「なんとかしよう」などという、精神論で抑えこむのではなく、周囲と互いに支え合うように関わりあって、少しずつ克服していってほしいです。

緊張しない方法

空にうつる光を見つめている女性出典:We heart it

私は前持った物の準備と心の準備、もしもの時の対策を考えて自分の中でマニュアル化を行うことで、苦手分野のスピーチ、朝礼、プレゼンテーションを人並みにこなすことができるようになりました。

ここでは少しだけ、私が試してみたことをお話したいと思います。

イメージトレーニングをする

スポーツ選手のイメージトレーニングはストイックなイメージで、「絶対に成功させる!」という意気込みが垣間見えますよね。

私も同じように「絶対に成功する」スピーチのイメージをして、想像の中で何度も何度も練習をしました。

うまくできるまで、繰り返し考えることで、最初は「考えるだけで辛い」と感じていたものに、ある程度まで慣れることが出来ると思います。

そして出来ることなら他人に自分のスピーチを聞いてもらい、話し方から感じる印象や聞き取りやすさを伝えてもらうことも効果的だと思います。

最初から「こう思われている」と把握できていれば、それを未然に防ぐことも出来ますからね。

ただこの克服法をする場合には、さまざまなパターンを考えなければならないと思います。

イメージ通りにいけばいいのですが、予想外の質問などがあると一気にパニックに陥ってしまうこともありえますので、そこだけは注意が必要です。

本番の環境に少しでも近い形で、かつ、さまざまな状況を考えながら練習することで、少しずつ場に慣れ、そして自分に自信がついてくることでしょう。

人の顔は絶対に見ない

何度も述べましたが、人前で話をする上で緊張する原因は「相手からどう思われているか」という不安だと思います。

自分への視線が一斉に集中することは、考えるだけでひやりとして、人によっては頭の中が真っ白になってしまうことでしょう。

緊張せずに話をすすめるには、相手の視線を避けることが必要です。

しかし下を向いて原稿を見ることに集中してしまうことは、他人に対して失礼な行為にあたります。

なるべく視線を気にせずに人をみているように「見せる」必要が出てくるわけです。

そんな時に私は、次の場所を見るように試してみました。

  1. 座って聞いている人のネクタイを見る
  2. 距離が近いのであれば、鼻か眉毛を見る
  3. 人の並んでいる後ろの壁を見る

原稿を読んだりパワーポイントを読み上げたりするその節目に一度顔を上げ、ちらりと一瞬だけ目線を向けます。

そしてまた原稿に戻す。

これを延々と繰り返すことで、なんだか聴衆の方を見ながら堂々とスピーチしているようにも見えるのです。

最後に

海の波を見ながら伸びをしてリラックスしている女性出典:We heart it

いかがでしょうか。

「あがり症」の方々にとって少しでも参考になると幸いです。

人と人との関わりは切っても切れないものだと思います。

皆さんの人生が、人との絆で満ちたものであることを祈っています。

written by aruchih

Top image via Weheartit

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