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2016年08月24日 更新 | 1,389 views

アンチエイジング治療の注目株! 成長因子注射の効果や魅力とは?

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太が監修しています。

アンチエイジング医療界でいま注目を浴びている、成長因子の注射療法。自らの持つ細胞の再生能力を生かした画期的な治療であり、効果の持続時間も長く、メリットが目立ちます。シミ、しわ、くすみのへの作用や、ヒアルロン酸と比較しながらのその効果、さらに注入のリスクについても見ていきましょう。

肌を若返らせる美容治療のなかでも、最近注目度が高まっている「成長因子注射」。美容家のIKKOさんがこの施術を受けていることをテレビや著作で紹介したことからも、人気が高まってきています。

しかし、すぐに効果が現れるものではないことや、細胞の再生能力を利用した治療であることなどから、ヒアルロン酸注射などの施術に比べ、その仕組みがわかりにくいのも事実。

この記事では、成長因子の注射治療がなぜ画期的なのかについて、そのメリットとデメリットもあわせて解説します。

成長因子は体内にもともと存在するタンパク質

注射と剤の写真

成長因子とは体内でつくられるタンパク質の一種で、全ての細胞の増殖や分裂をコントロールする重要な役割を持っています。

人の体内にはさまざまな成長因子が存在します。そして肌にも多種多様な成長因子が関与しており、細胞の修復やコラーゲンの産生などをつかさどっています。つまり、肌を若々しく保つカギがこの成長因子なのです。

問題は、この成長因子が年齢とともに減少していくこと。20代なかばから急激な減少がはじまり、20歳から40歳の間になんと約40%も減少するとされています。これが、加齢とともにしわやシミ、たるみなどの肌の老化現象が起こってくる理由なのです。

それならば、この成長因子を外から注入して補ってあげよう、というのが成長因子注射という美容法です。

成長因子注射で得られる効果

美しい肌の女性の写真

肌への成長因子注射の美容施術では、二種類の成長因子がよく使われています。

それは、EGF(Epidermal Growth Factor=上皮細胞成長因子)とFGF(Fibroblast growth factor=線維芽細胞成長因子)です。

EGF(上皮成長因子)とは

EGFは「上皮成長因子」という名前のとおり、肌の上皮組織、つまり肌表面の細胞の活性化に関わる成長因子です。要するに、肌のターンオーバーをコントロールしているということですね。

EGFを注入することにより上皮組織の細胞が活性化しますので、しわやシミ、くすみなどの改善に効果があります。

FGF(線維芽細胞成長因子)とは

FGFは、表皮の内側にある「真皮」という層の「線維芽細胞」の活性化に関わる成長因子です。

真皮層の線維芽細胞は「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」などの成分の分泌をコントロールしています。また、皮膚が傷を負った場合に細胞を増殖したり、血管を新生したりして傷を治すはたらきもあります。

ここで、少し専門的になりますが、施術をより理解するためにも、肌の仕組みを簡単に見ていきましょう。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

他にHGF(幹細胞増殖因子)、IGF-1(インスリン様成長因子)、G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)などを含む製剤もあります。

〈コラーゲン〉

真皮の約70%はコラーゲンという線維状のタンパク質でできているので、肌のツヤや弾力には線維芽細胞のコラーゲンの分泌能力が大きく関係します。

〈エラスチン〉

網目状に存在するコラーゲンの線維を結合して支えているのが、エラスチンという線維状のタンパク質です。

エラスチンが不足するとコラーゲンを支えることができなくなるため、しわやたるみが出てきたり、肌の弾力がなくなってきたりします。

〈ヒアルロン酸〉

コラーゲンとエラスチンでできた網目の間を満たし、クッションのような役割を持つのがヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸は強力な保水力を持ち、自ら重量の約6,000倍、つまり1グラムのヒアルロン酸なら6リットルもの水を蓄える能力があります。

水分を蓄えることにより肌を保湿し、しわやたるみを防いだり、弾力を保ったりするはたらきがあります。

このように、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の3つの成分が、バランスよく分泌されていることが肌の健康のカギを握るのです。

FGFを注入すると、線維芽細胞にはたらきかけてこれら3つの成分の分泌をうながすだけでなく、細胞が増殖するため、注入した部分の組織のボリュームが増えます。

そのため、深いしわやほうれい線、目元のくぼみなどの改善にも効果があるのです。

ヒアルロン酸注射と成長因子注射の違いは?

女性と吹き出しの写真

ヒアルロン酸注射と成長因子注射の違いは、外側から手っ取り早く「充填する」のか、内側から時間をかけて「再生する」のかの違いです。

成長因子注射は効果の持続期間が長い

ヒアルロン酸注射は、動物から抽出された天然ヒアルロン酸、または微生物などからバイオ製法によって製造された人工ヒアルロン酸を注入する施術です。

外部からヒアルロン酸を注入するため、しわやくぼみが即座に目立たなくなるという即効性があります。その反面、注入したヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるため、早い人では3か月後、一般的には半年もすると元の状態に戻ってしまいます。

そのため、比較的早いサイクルで再度の注入が必要になります。

成長因子注射は、細胞を活性化してターンオーバーをうながしたり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の分泌量を増やすようはたらきかけるため、効果が現れてくるまで2週間〜1か月ほどかかります。

そのかわり、皮膚組織が再生されたり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の分泌が活発になるため、効果が長期にわたって持続します。注入剤の種類や注入する部位にもよりますが、1〜3年、場合によってはそれ以上の期間にわたって効果が持続することもあります。

そのため、ヒアルロン酸注入に比べ、全体の施術回数は劇的に少なくて済みます。

知っておきたい!成長因子注射に伴うリスク

たくさんの紙に書かれたエクスクラメーションマークの写真

肌の根本的な改善が期待でき、数年にわたって効果が持続するという成長因子注射。夢のような施術に思えますが、施術である以上は多少のリスクもあることを知っておきましょう。

成長因子注射は自分の細胞の増殖をうながす「再生治療」ですので、その効果は体質により個人差があります。

ボリュームが出すぎる

成長因子注射で細胞の再生をうながし、注入部分の細胞が増殖することで、しわやたるみ、くまなど皮膚にできていた溝やくぼみが皮膚の下から持ち上がるようにして埋まります。

ここで難しい点は、成長因子が必ずしも希望する状態の細胞増殖をキープしてくれるわけではないこと。

ときには、希望の状態を超えて増殖してしまう可能性も考えられます。また、注入剤が液体であるため、想定よりも広い範囲にわたって作用し、希望していた以上の箇所にボリュームが出てしまうこともあります。

体質や注入剤の選択、施術者の技術などにより、目の下が膨らみすぎてしまったなどという例も少なくありません。  

効果が感じられない

反対に、特に顔への施術の場合は、膨らみすぎてしまうことを避けるために控えめな施術をする医師もいます。そのため、希望したほどの効果が得られない場合もあるようです。

では、希望よりボリュームが出てしまったときの場合の対処法は?

施術部分が膨らみ過ぎた場合は、ステロイド注射やステロイド外用剤などにより、細胞の増殖を止める方法があります。

しかし、ステロイド剤自体にも副作用があることや、膨らみを確実に元に戻す効果があるか否かは未知数ということもあわせて知っておきましょう。

成長因子注射の施術の回数、期間と料金は?

顔に成長因子注射をする女性の写真

基本的に、成長因子注射の効果は数年間持続します。しかし、しわやくぼみの深さによっては、数回の施術が必要な場合もあります。

また、細胞の増殖の具合により凸凹ができてしまった場合も、成長因子を再注入して調整することが必要なこともあります。

一回の施術から2〜3か月経過すれば、同じ部位への再注入が可能になります。

施術の料金は、施術の部位や範囲などにより異なりますが、1か所につき10〜20万円台を目安とすると良いでしょう。

成長因子の注射は、術前の診断や説明で納得できてから

成長因子注射は、自分の持つ細胞の再生能力によるところが大きい治療であるため、体質などの個人差が大きく出ます。そのため、最初に医師の診察をしっかりと受けることが大事です。

疑問や不安な点は「お医者さんに質問しづらいから」と聞かずに済まさず、起こりうるリスクと対処方法についても納得できるまで説明を受けましょう。

事前にしっかりと医師とコミュニケーションをとることが、治療の際に生まれうる期待と現実のギャップをなくすことにつながります。

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