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2016年10月01日 更新 | 5,181 views

できる場所でまったく違う 子宮筋腫の種類と症状

子宮筋腫の症状はできる場所によってまったく異なります。しかも、自覚症状がほとんどないものから不妊や重い貧血につながるものまでさまざまなんです。

コーヒーを飲んで温まっている女性

女性特有の病気のなかで、多くの女性が発症するもののひとつ「子宮筋腫」。

実は、子宮筋腫は良性の腫瘍で、ほとんどの場合にはなんの自覚症状もありません。

しかし、なかには子宮筋腫が原因で不正出血や貧血を起こしたり、不妊になってしまったりする人も。

それは、子宮筋腫のできる場所が原因。子宮筋腫は、その発生部位によって名称も症状も異なります。

今回は、子宮筋腫にはどんな種類のものがあるのか、それぞれの症状と治療法も併せて紹介します。

この記事に書いてあること

  • 子宮筋腫とは
  • 子宮筋腫はできる部位によって4種類に分類可能
  • 子宮筋腫の治療法は3種類

そもそも「子宮筋腫」とは

「子宮筋腫」とは、子宮にできる良性腫瘍のこと。

成人女性の約20~30%が発症すると言われており、珍しい病気ではありません。

子宮筋腫ができる原因ははっきりとわかっていませんが、女性ホルモンであるエストロゲンの影響によって筋腫が発育すると考えられています。

30~40歳代の女性の発症率が高く、女性ホルモン分泌量が減る閉経後に発症することはまれです。

筋腫の個数や大きさは人それぞれ異なりますが、放置しておくことで成長する場合もあり、極端な例ではなんと10キロを超える大きさに達することも。

子宮筋腫自体は良性の腫瘍なので、がんのように転移したりほかの組織を破壊したりすることはありませんが、筋腫の大きさや生じる部位によっては子宮や周辺の臓器、妊娠中の場合には胎児を圧迫することで、月経困難や不妊、難産や流産などの原因となるおそれがあります。

子宮筋腫の種類と症状1:筋層内筋腫

子宮筋腫のなかでほとんどの割合を占めるのが「筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)」です。

筋層内筋腫は子宮の筋肉の中にできる腫瘍で、ちいさなものなら自覚症状はほとんどありません。

しかし、あまりに大きくなりすぎると、月経の血量が増えたり、不妊や早産、流産の原因になってしまったりすることも。

子宮筋腫の種類と症状2:粘膜下筋腫

子宮の内側の粘膜下にでき、子宮の内側に向かって大きくなるものを「粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)」と呼びます。

発症率は子宮筋腫全体の10%ほどと低いのですが、その症状はかなり重いものです。

子宮の内側にできる腫瘍なので、たとえ小さくても月経のときの血の量が大きく増えたり、月経の期間が10日以上長引いたり、生理ではないのに出血してしまう不正出血を引き起こしたり......、そのせいでひどい貧血が頻繁に起こってしまう人も。不妊にもつながりやすいと言われています。

子宮筋腫の種類と症状3:漿膜下筋腫

子宮壁の外側の漿膜下にでき、子宮の外側に向かって大きくなっていくのが「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」。

小さなものだと、自覚症状はほとんどありません。

現れる可能性があるのは、下腹部の痛みやしこり、腰痛、頻尿など。ある程度大きくなっても、あまり深刻な症状は出ないようです。

ただあまりに大きくなりすぎると、ほかの臓器を傷つけてしまうおそれがあります。

子宮筋腫の種類と症状4:頸部筋腫

1~3までの筋腫は子宮体部にできるものでしたが、子宮筋腫の中には子宮の入り口にあたる子宮頚部にできる「頸部筋腫」もあります。

頸部筋腫は子宮筋腫全体の5%ほどの発症率で、自覚症状としては膣からの出血や性交時の痛み、排尿が妨げられるなどの症状があらわれることも。

子宮頸部は出産時に胎児の通り道になる部位なので、産婦が頸部筋腫を発症している場合、出産に帝王切開が必要になるケースもあります。

外科手術で頸部筋腫を切除する場合、尿管を傷つけないように細心の注意を払いながら手術をおこなう必要があり、難しい手術になる場合が多いようです。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫の治療法には、大きく分けて次のような3つの治療法があります。

  • 経過観察
  • 薬物療法
  • 外科手術

経過観察

子宮筋腫それ自体は言ってみれば単なるこぶに過ぎないため、べつに邪魔になることがなければ放置しておいても問題のないものです。

なので、子宮筋腫を生じたとしてもごく小さな筋腫で、とくに自覚症状などがない場合には、まずは経過を観察することになる場合がほとんどのようです。

年に1度程度の検査で筋腫の変化を調べ、とくに筋腫の成長も見られず、月経への影響や自覚症状などがないままであればそのまま放っておきます。

筋腫にあきらかな成長が見られる場合や、月経困難や月経過多など筋腫の影響によるものとみられる症状があらわれた場合には、薬物療法か外科手術によって治療をおこないます。

薬物療法

子宮筋腫の薬物療法には2通りのものがあり、ひとつは子宮筋腫の影響で生じる痛みなどの諸症状を薬で緩和する「対症療法」。もうひとつは女性ホルモンの分泌を止める薬で子宮筋腫そのものを小さくする「ホルモン療法」です。

ホルモン療法は外科手術を受けずに筋腫を縮小する効果が期待できるので、「ひとまず症状を和らげたい」という人や「手術は受けたくない」という人、まもなく閉経を迎える年齢の人の子宮筋腫治療などに用いられることが多いものです。

身体に必要な物質である女性ホルモンの分泌を人為的に止めるのは身体に負担のかかる行為なので、ホルモン療法を長期的に続けることはできません。

ホルモン療法をしばらく続けて期待していた効果が得られなかった場合には、外科手術による切除を検討する必要があるでしょう。

外科手術

子宮筋腫治療のための外科手術には、子宮ごと筋腫を摘出する「子宮全摘術」と、子宮は温存して筋腫だけを取り除く「筋腫核出術」の2通りの手術法があります。

近年、子宮筋腫の手術で圧倒的に増えているのが、「内視鏡手術」です。

筋腫の大きさが10センチ以内、あるいは薬物投与でその程度まで筋腫を小さくすることができれば内視鏡手術での切除が可能です。

腹部に直径1~2センチほどの穴を開けておこなう内視鏡手術は、開腹手術のように大規模な切開を必要としないため、手術後の痛みが少なく、身体の回復が早いため入院期間が短くてすみ、さらに手術痕がほとんど目立たないなどメリットの多い手術法です。

子宮筋腫はできる場所によって症状が違う

子宮筋腫は、できる場所によって症状がまったく異なります。

もともとは良性のものだし、多くの女性に発症の可能性があるので、あまりナーバスになりすぎることはありませんが、できる場所によって、頻繁な貧血や、不妊といった重い症状を引き起こすことも。

もし、経血が増えた、下腹部にしこりを感じるなどの不調があるなら、放っておかずに婦人科で診察を受けることが、症状を悪化させないための対策です。

まとめ:4種の子宮筋腫の症状と治療法

子宮筋腫とは

  • 30~40歳代の女性がおもに発症する子宮にできる良性腫瘍のこと
  • 筋腫そのものは無害、できる部位や大きさによって子宮や周辺の臓器、胎児に影響を与えることも

子宮筋腫はできる部位によって4種類に分類可能

  • 子宮筋腫は子宮の筋肉の中にできる「筋層内筋腫」、子宮の内側にできる「粘膜下筋腫」、子宮の外側にできる「漿膜下筋腫」、子宮頚部にできる「頸部筋腫」の4種類
  • 自覚症状のないものから月経困難などの身体的苦痛を伴うもの、不妊のもとになるものまで、症状はさまざま

子宮筋腫の治療法は3種類

  • 自覚症状がない場合には経過を観察し、変化がなければ治療せず放置しても大丈夫
  • 健康に影響を与える場合には、薬物療法か外科手術によって筋腫を縮小あるいは切除する必要あり

written by SK

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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