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2016年06月08日 更新 | 1,605 views

そのシミ「肝斑」かも? 原因や治療法を知って、早めのケアを!

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太が監修しています。

肝斑は30〜40代の女性に多く見られるシミで、おもな見た目のタイプは5種類。そして肝斑には、通常のシミと違って女性ホルモンが深く関与しています。病院でできる治療は、トラネキサム酸の内服、ハイドロキノンの外用、レーザー治療。くわえて、セルフケアでできる対策についても解説します。

日焼け止めを塗るなどのシミ対策をしているのに、効果が現れないと悲しいですよね。

そこで疑いたいのが、「そのシミは、あなたが思っているシミとは別物かも? 」「もしかしたら、そのシミは肝斑かも?」ということ。

実は、30代以上の日本人女性の3割が、肝斑に悩んでいるとのこと。

自分のシミが肝斑かどうか、まずは肝斑の基礎知識を知るところから探ってみましょう!

そもそも「肝斑」とはどういったもの?

きれいな肌とシミのある肌の比較の写真

まずは、下記のチェック項目にいくつ当てはまるか、確認してみましょう。

  • 30~40代になってシミが気になるようになった
  • シミ対策をしているが効果を感じられない
  • シミが目尻の下や頬骨のあたりに左右対称にある
  • シミがポツポツとあるのではなく、もやっと広がっている
  • 妊娠経験がある、もしくは経口避妊薬を服用している
  • 強いストレスを感じている

あなたはいくつ当てはまりましたか? 当てはまる項目が多ければ多いほど、肝斑である可能性が高いといえます。

肝斑は30~40代の女性に多く見られ、通常のシミ対策では改善が見られないことが特徴です。

また、シミの出方にも特徴があります。通常のシミのように、丸い形のものがポツポツと出るのではなく、もやっとした影が左右対称に現れます。

次では肝斑の見た目の特徴を挙げますので、自分のシミがどのタイプに当てはまるのか照らしあわせてみましょう。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

通常のシミは割と境目がはっきりとしていて、もやっとしていません。これを老人性色素斑といいます。老人性とはいっても20代でもできることがあります。老人性色素斑は表皮の浅いところの病変であるのに対して、肝斑は表皮の深いところの病変です。

肝斑は、大きく分けて5タイプ

鏡を見る女性の写真

肝斑は肝斑の見た目には大きく分けて5つのタイプがあります。

  1. 頬骨の下にもやっと広がるタイプ
  2. 頬骨に沿って筆で描いたように出るタイプ
  3. 目尻の下に狭い範囲で出るタイプ
  4. 左右対称で、大きさや出る位置が違うタイプ
  5. おでこや口周辺に出るタイプ

タイプ1:頬骨の下にもやっと広がるタイプ

頬骨から下の方に向けて、両側にもやっと広範囲に広がっているのが特徴です。通常のシミが色濃く出ている下に、うっすらと広がっていることもあります。

タイプ2:頬骨に沿って筆で描いたように出るタイプ

頬骨に沿って、左右対称に筆で描いたようなくすみがあるのが特徴です。ほかの種類のシミと併発することもあります。

タイプ3:目尻の下に狭い範囲で出るタイプ

頬骨から目尻の下あたりに左右対称に小さく広がっています。もしくは、こめかみのあたりに現れることもあります。

別名「チビ肝斑」とも呼ばれています。

タイプ4:左右対称で、大きさや出る位置が違うタイプ

頬骨に沿って左右対称ではあるけれども、大きさや位置が異なっていることが特徴です。片方は大きかったり、目尻の下の方まで広がってしまったりしている場合もあります。

タイプ5:おでこや口周辺に出るタイプ

頬骨に沿って広がるだけではなく、額や口のまわりにも肝斑が現れていることが特徴です。

5つのタイプを紹介しましたが、共通しているのは、頬骨を中心に、左右対称に広がっていることが多い、ということです。

そして、ポツポツと点として現れるのではなく、もやっと面として現れるのが特徴です。

あなたのシミは、どこに、どのように現れていますか? もう一度鏡で確認してみましょう。

肝斑の症例写真については、下記もご覧ください。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

肝斑と同じように左右対称に出るものとして、そばかす(雀卵斑)や、アザの一種であるADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などがあります。

肝斑の原因とは?

考える女性の写真

では、実際にあなたのシミが肝斑であった場合、気になるのはなぜ肝斑ができてしまうのかですよね。

ずばり、肝斑のおもな原因は、女性ホルモンだといわれています。

女性ホルモンの分泌量が低下、もしくは乱れることが、肝斑の発症に大きく関わっています。

肝斑をもっとも発症しやすいのは30~40代の女性で、人によって違いはありますが、だいたい50代後半まで症状が続きます。

閉経とともに肝斑が薄くなったり、消えたりすることもあるため、女性ホルモンの分泌量との関係が指摘されています。

また、妊娠経験者経口避妊薬を服用した人も、肝斑を発症しているケースが多く見られます。

「産後に抜け毛で悩んだ……」という話を耳にしたことはありませんか? もしくは、体験した人もいるかもしれません。

妊娠中は女性ホルモンの分泌量が多くなっているため、毛が抜けにくく、毛深くなることが多いといわれます。

そして出産をすると女性ホルモンの分泌量が低下してしまうため、妊娠中に抜けていなかった毛が一気に抜け落ちてしまうのです。

肝斑も毛髪と同じように、女性ホルモンに左右され、産後、肝斑になってしまうことがあるというわけです。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

実は肝斑に関しては、いまだに議論の余地があります。原因が女性ホルモンだという説もあれば、原因は不明で、女性ホルモンは悪化因子の一つに過ぎないとの説もあります。男性でも顔をこする癖がある人には、肝斑ができることもあります。

女性ホルモンはストレスに悪影響

強いストレスを感じた際に、女性ホルモンのバランスが崩れてしまいます。

女性ホルモンを分泌している卵巣は、脳からの指令により、女性ホルモンを分泌しています。

その脳がストレスにより混乱してしまうことで、うまく卵巣へと指令を送ることができなくなり、女性ホルモンのバランスが崩れてしまいます。

肝斑に適したケアを

うつむく女性の写真出典:We Heart It

通常のシミは、紫外線や遺伝が原因といわれています。

しかし、肝斑の原因は女性ホルモンの低下や乱れ、強いストレスなのです。

原因が違うのだから、通常のシミ対策と同じことをしていても改善されないことには納得できますよね。

もちろん、肝斑と紫外線は無関係ではありません。

肝斑も通常のシミも、メラニンが大量に発生し皮膚に蓄積したことで、濃い色のシミになっています。

このメラニンの生成促進に関与するのが、肝斑においては女性ホルモンであり、通常のシミでは紫外線となります。

発端は異なるけれど、その結果は同じといったところでしょうか。

つまり、肝斑において、紫外線は発症する原因ではないけれども、肝斑を悪化させる一因にはなるということですね。

肝斑のおもな治療は3種類

通常のシミ対策をしていても、なかなか改善されない肝斑。

しかし、諦める必要はありません! もちろん肝斑にだって治療法はあります。

肝斑のおもな治療法には、以下に挙げる3つがあり、肝斑は再発することも多いため、継続的にケアを行うことが大切です。

  1. トラネキサム酸の内服
  2. ハイドロキノンの外用
  3. レーザー照射

治療法1:トラネキサム酸の内服

薬を飲む女性の写真

治療法の概要

トラネキサム酸は、止血剤や抗炎症剤としても使用される成分です。

女性ホルモンに直接影響を及ぼすのではなく、肝斑発症の原因となるメラニンの発生を抑制する作用があります。

入手の方法としては、皮膚科で処方してもらうのが一般的です。

1日に数粒ずつ服用し、2か月間服用したら2~4週間休みます。そして、肝斑が再発したらまたこのサイクルを繰り返す、という治療法です。

費用相場

保険適用外のため、全額自己負担となります。

皮膚科の診察料(自由診療なので、クリニックにより診察料は異なります)+トラネキサム酸の処方料……30日分で3,000円前後(これもまた各クリニックにより価格が異なります)、が目安となります。

治療にかかる期間

効果が表れるまでに、平均で2か月はかかるようです。

2か月で効果が表れない場合には、必ず休養を入れて、あらためて服用を開始する必要があります。

トラネキサム酸の内服のメリット・デメリット

〈メリット〉

  • 口内炎の治療薬から歯磨き粉など、幅広く使われているので副作用が少ない
  • 肝斑だけでなく、顔のあらゆるくすみに効果がある

〈デメリット〉

  • 治療期間が長いので、ゆっくりと腰を据えて治していく必要がある
  • もともとは止血用に使われていた成分であるため、まれに心筋梗塞や脳血栓などを引き起こすこともある
品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

トラネキサム酸は、止血剤としても使われます。狭心症や心筋梗塞、脳梗塞を患ったことのある方、糖尿病や高血圧、脂質異常症など動脈硬化のリスクがある方は内服すべきではありません。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

トラネキサム酸の内服以外にもビタミンC、Eの内服も行います。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

トラネキサム酸のよくある副作用として、お腹の症状があります。お腹がはる、気持ちが悪くなる、便がゆるくなるなどです。こうした場合、いきなり内服を止めるのではなく、まずは飲む量を減らしてみてください。

治療法2:ハイドロキノンの外用

スキンケアをする女性の写真

治療法の概要

ハイドロキノンはとても強い漂白作用を持った塗り薬です。そのため「お肌の漂白剤」とも呼ばれています。

メラニンを合成する酵素を弱らせ、メノラサイトのはたらきを抑制し、メラニンの数を減少させる作用があります。

つまり、今ある肝斑を薄くすると同時に、次にできる肝斑を予防するはたらきを持っています。

1日1回(夜の入浴後)、肝斑の発症している部分にのみ綿棒などを使って塗ります。

効果が出たら一旦使用を止め、肌の休養期間を置いたうえで、再発したらまた使用を開始するという方法が一般的です。

入手の方法としては、皮膚科で処方してもらいましょう。

ハイドロキノンだけでは肌への浸透力が低いため、トレチノイン(肌のターンオーバーを促すはたらきがある)との併用を勧められることもあります。

費用相場

保険適用外のため、全額自己負担となります。

皮膚科の診察料(自由診療なので、クリニックにより診察料は異なります)+ハイドロキノンの処方価格 5gで2,000円前後(これもまた各クリニックにより価格が異なります)

治療にかかる期間

効果が表れるまでに平均3か月ほどかかるようです。

ハイドロキノンの外用のメリット・デメリット

〈メリット〉

  • 美白効果がとても高いので、肝斑改善の効果がかなり期待できる
  • 肝斑だけでなく、顔のあらゆるくすみに効果がある

〈デメリット〉

  • 可逆性の薬なので、使用をやめると元に戻ってしまう
  • アレルギーや炎症反応を起こすことがある
  • まれに肌の一部分が白くなる「白斑」を引き起こすことがある
  • 使用中は紫外線に弱くなるので、紫外線対策が必須である
  • 強い紫外線を浴びるとシミが濃くなることがある
品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

ハイドロキノンは非常に不安定な物質です。空気中の酸素によって酸化したり、紫外線が当たると変性してしまいます。一度、フタを開けたら1ヶ月以内に使い切りましょう。

治療法3:レーザー照射

レーザ照射の様子の写真

治療法の概要

「メドライトC6」「スペクトラ」という機器で行う「レーザートーニング」と呼ばれる最新のレーザー照射法により、肝斑を刺激することなく、改善していくことが可能となりました。

従来のレーザー照射では照射のパワーが強すぎるため、肝斑を悪化させてしまうといわれていたため、これは画期的な発明です。

レーザートーニングは、肝斑に対して均一に弱いパワーで照射できるようになったため、安全に肌の中に蓄積したメラニンを少しずつ破壊することができます。

1回の施術で大きく肝斑が改善することはなく、5~10回程度行う必要があり、治療は10~15分と短時間で終わります。

費用相場

保険適用外のため、全額自己負担となります。

クリニックによってさまざまなプランがあるので、一概には言えませんが、下記が相場のようです。

  • 顔全体への照射のみ:1回1~2万円程度
  • 顔全体の照射+アフターケア(内服薬や塗り薬など):1回2~3万円程度

治療にかかる期間

週に1回を5~10回行うので、2~3か月で効果を実感できます。

レーザー照射のメリット・デメリット

〈メリット〉

  • 皮膚深部(真皮上層)にまでレーザー光線が届くので、コラーゲンの生成を促すことができ、シミだけでなく全体的な美肌効果が期待できる
  • 施術後すぐにメイクをしても問題ないほど、肌に負担が少ない

〈デメリット〉

  • 治療費が高額である
  • 色素に反応するレーザーなので、レーザー照射中にシミが濃い所はチクチクと痛む
  • 施術後は肌が乾燥する場合がある
  • 治療期間中は紫外線に弱くなるので、紫外線対策が必須である

3つの治療法を紹介しましたが、肌の状態によっては、これらを別々に行うのではなく併用する場合も少なくありません。

それは、「トラネキサム酸の内服+ハイドロキノンの外用」や「レーザー照射+トラネキサム酸の内服」といった具合です。

トラネキサム酸配合の内服薬やハイドロキノン配合のクリームなどは、市販されているものもあります。

しかし、自己判断での治療は副作用等のリスクも多いので、まずは皮膚科を受診することをおすすめします。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

これらの治療に、美白成分の電気導入やケミカルピーリングを組み合わせて行うこともあります。

日常生活を見直して、肝斑を予防してみよう

寝ている女性の写真

先ほど3つの治療法をご紹介しましたが、どの治療法も対処療法でしかありません。肝斑は完治させることが難しいシミなのです。

そこで大切なのが、改善してきた肝斑を悪化・再発させないための予防です。

ホルモンバランスを整える生活習慣を心がけよう

肝斑のおもな原因を覚えていますか? 女性ホルモンの分泌量が低下、もしくは乱れることでしたよね。

妊娠などからくるホルモンバランスの変化はどうしようもありませんが、ストレスや無理なダイエットなどによる変化は、少し生活習慣や食生活を意識するだけでコントロールすることが可能です。

具体的には下記のものが効果的です。特に、ストレスを溜めないように心がけてみましょう。

  • ホルモンバランスを整えるはたらきを有している、大豆イソフラボンを含めた、バランスの良い食事をとる
  • ゆっくりとお風呂に浸かる
  • 適度な運動をして体をリラックスさせる
  • 十分な睡眠をとる
  • 喫煙や過度の飲酒を避ける

紫外線対策をしっかりと行おう

肝斑は紫外線が直接の原因ではありませんでしたが、肝斑もメラニンの沈着でできています。

そのため、これ以上メラニンを沈着させないためにも、メラニンを生成してしまう大きな原因となる紫外線をカットすることは肝斑の予防にも不可欠です。

紫外線対策としては、帽子や日傘、日焼け止めなどを利用することをおすすめします。

顔への刺激を少なくしよう

意外と知られていませんが、皮膚が摩擦などの物理的な刺激を受けると、防御反応としてメラニンがたくさん生成されます。

これを防ぐためには、スクラブ等の入った洗顔でゴシゴシ洗わないようにしたり、美顔器での強いマッサージを控えたりしましょう。

「肝斑かな?」と思ったら、早めの受診を

肝斑は原因が特殊で治療にも時間のかかるシミです。しかし、自分に合った治療と日常の予防策で、改善することができます

「このシミどうしようかな」と悩んでいるうちに、メラニンはどんどん沈着してしまい、治療に時間がかかってしまいます。あるいは、悩んでいることがストレスとなり、症状を悪化させてしまうかもしれません。

まずは一歩踏み出して、皮ふ科を受診してみませんか? 自分では肝斑かどうかの判断が難しい場合でも、医師が適切に診断してくれるため安心できます。

治療と予防で、ぜひきれいな肌を取り戻してくださいね!

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