2017年10月12日 更新

目が開けにくいのは眼瞼下垂かも? 6つの症状をセルフチェック

眼瞼下垂(がんけんかすい)は、まぶたが重くなり、目が開けにくくなる病気です。放置すると、症状が進行し、日常生活に支障をきたす恐れも。まぶたが重い、頭痛や肩こりがするといった症状も、眼瞼下垂の疑いがあります。セルフチェックをして、眼瞼下垂の疑いがあれば、治療をしましょう。眼瞼下垂の治療は、おもに眼科、形成外科、美容外科で受けることができます。

聖心美容クリニック 札幌院 院長 前多一彦

この記事は、聖心美容クリニック 札幌院 院長 前多一彦先生が監修しています。

「以前よりまぶたが重い気がする」

「最近しょっちゅう頭痛がする」

「眠そうだねといわれることが増えた」

このような自覚があるときは、眼瞼下垂(がんけんかすい)の症状が出ているのかもしれません。

眼瞼下垂はよく見られる病気ですが、目と関係のなさそうな症状として現れることも多いため、気づかずに放置しているケースも多く見受けられます。

この記事では、眼瞼下垂のさまざまな症状とその見分け方、そして診療科ごとの治療方針の違いについてご説明します

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは

鏡で自分の目の疲れをみている女性の写真

眼瞼下垂とは、上まぶたが開きにくくなる病気です。

まぶたを引き上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」という筋肉か、眼瞼挙筋の動きをコントロールする「動眼神経」という神経のどちらかに異常が起こると、眼瞼下垂の症状が現れます。

放置すると生活に支障をきたすことも

眼瞼下垂は、自然に治癒することはない病気です。まぶたが開きにくいだけでなく、頭痛や肩こり、自律神経失調症や額の深いしわなど、一見すると無関係に見えるさまざまな症状を伴います。

また、まぶたが何年もかけてゆっくりと下がってくるので、視野が徐々に狭まってくるだけでなく、視力も低下していきます。

放置していると症状は徐々に進行し、日常生活のなかで、さまざまな支障をきたすようになります。

眼瞼下垂の2つのタイプ:先天性眼瞼下垂と後天性眼瞼下垂

鏡を見る女性の写真

眼瞼下垂は、生まれつきまぶたが下垂している「先天性眼瞼下垂」と、出生時には眼瞼下垂はなかったものの、その後まぶたが下垂してくる「後天性眼瞼下垂」の2つに分類されます。

先天性眼瞼下垂症は、まぶたを上げる眼瞼挙筋の発育不良や、眼瞼挙筋を動かす動眼神経の麻痺が原因で起こります。

後天性眼瞼下垂の多くは「腱膜性眼瞼下垂」というタイプで、症状が進行する性質を持つため、注意が必要です。

まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋は「腱膜」という膜につながっており、その腱膜はまぶたの先端部分にある「瞼板」という板のような組織とつながっています。

この眼瞼が、加齢や、目を頻繁に激しくこするなどの刺激で、腱膜との結合がゆるんだり外れたりすることによって起こるのが腱膜性眼瞼下垂です。

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眼瞼下垂のセルフチェック

チェックリストに赤ペンでチェックしている写真

眼瞼下垂の症状には、目とは関係のなさそうな症状も多く現れるため、気づくことが難しいとされています。

そこで、眼瞼下垂を早期発見するためのセルフチェック方法を紹介します。

指を使った眼瞼下垂のセルフチェック

  1. 顔を正面に向け、目を軽く閉じる
  2. 目を閉じたまま、両側の眉の上を人差し指で押さえる
  3. そのままの状態で、目を開ける

目が開けにくかったり、額に力がかかって人差し指が押し上げられてしまったりする人は、眼瞼下垂の可能性が高いと考えられます。

自覚症状で眼瞼下垂のセルフチェック

以下の6つは、眼瞼下垂の典型的な症状です。これらの自覚症状に心当たりがあるかどうか、チェックしてみましょう。

眼瞼下垂の症状1: まぶたが重い

「眠くもないのにまぶたが重く感じる」という症状のほかにも、「写真に写っている自分の顔が眠そうに見える」、「夕方になると目が疲れたり、字が読みにくかったりする」という症状がある場合は、まぶたが開きにくくなっていて、眼瞼下垂の可能性があります。

眼瞼下垂の症状2: 二重まぶたの幅が広くなる・多重まぶたになる

二重まぶたの幅が以前より広くなって眠そうな顔になったり、以前は二重だったのに多重のまぶたになったりしたという場合は、眼瞼下垂が進行していることがあります。

これは眼瞼挙筋がまぶたを引き上げる力が弱まっており、まぶたに大きな負荷がかかっているときに起こる症状です。

眼瞼下垂の症状3: 三白眼(眼球の下の白目が見える)になる

以前は違ったのに徐々に三白眼になってきた場合は、眼瞼下垂が原因かもしれません。

眼瞼挙筋がまぶたを引き上げる力が弱まると、「上直筋」という、眼球の動きをつかさどる筋肉がまぶたを引っ張り上げようとします。

上方向へかかる力とバランスをとるために、今度は「下直筋」という筋肉が眼球とまぶたを下方向へ引っ張ります。そのため、黒目の下に見える白目の面積が広くなり、三白眼になります。

眼瞼下垂の症状4: 額のしわが深くなる

「まぶたが重い」という自覚がなくても、額のしわが深くなってきた場合は眼瞼下垂の疑いがあります。

眼瞼下垂でまぶたが開きにくくなると、脳はまぶたの代わりに「前頭筋」という額の筋肉を使って目を開けようとします。

前頭筋で目を開けることがクセになると、通常よりも額の筋肉を必要以上に使ってしまうため、額のしわが徐々に深くなってしまう場合があるのです。

眼瞼下垂の症状5: 頭痛・肩こりが起こる

目を開けるために額の前頭筋が動くとき、連動して、後頭部にある「後頭筋」という筋肉も同時に動きます。

この後頭筋が緊張し続けると、頭痛が起こりやすなってしまいます。

また、後頭筋は、肩から背中の上部にかけて広がる「僧帽筋」という筋肉につながっているので、後頭筋と僧帽筋が酷使され、僧帽筋に疲労がたまると、肩こりの原因となるのです。

眼瞼下垂の症状6: 自律神経失調症

まぶたを引き上げる眼瞼挙筋は「ミュラー筋」という筋肉につながっています。

このミュラー筋の動きは、交感神経がコントロールしていますが、眼瞼下垂によりミュラー筋の収縮が増えると、交感神経が常に興奮している状態になり、自律神経のバランスが乱れやすくなるのです。

さらに、自律神経の乱れが常態化し「自律神経失調症」と呼ばれる状態になると、慢性的な疲労感、めまい、動悸、不眠、冷え性、うつなど、さまざまな症状が現れます。

クリニックの問診票を使ったセルフチェック

クリニックの問診票

クリニックのなかには、実際に外来で使われている問診票をウェブサイトに公開している場合があります。

問診票をダウンロードし、設問に答えていくことで、自分の状態を確認することができます。

以下のクリニックのサイトからダウンロードできる問診票には、7ページにわたって目や自律神経、生活習慣に関する詳細な設問が用意されているので、参考にすると良いでしょう。

もし眼瞼下垂の疑いがあったら?

疑問を抱いている女性の写真

セルフチェックの結果「眼瞼下垂なのかもしれない」と不安になったら、まずは受診して専門医の診断を仰ぎましょう。

眼瞼下垂の治療はほとんどの場合、手術となります。

治療は、眼科のほかにも形成外科や美容外科で受けることができますが、診療科によって治療の傾向が異なります。

それぞれのメリットとデメリットを知って、自分の状況に合うものを選びましょう。

眼科での治療

眼科で治療を受ける最大のメリットは、手術後、ドライアイや視力の変化などの合併症が起こった場合に、しっかりとした対応をしてもらえるという点です。

強度の近視やドライアイなど、ほかにも目に関する症状を持っていて、手術の影響が心配な場合は、眼科の受診を検討する必要があります。

眼科治療のデメリットは、眼科では症状改善が目的となり、美容の観点にはあまり重点が置かれないことです。

また、眼瞼下垂はまぶたの病気であるため、厳密には眼科の対象外となり、「眼瞼下垂の診断はするが、手術には対応していない」というケースが多いとされています。

数は少ないですが、眼のまわりの形成手術も行う「形成眼科医」が近年増えてきていますので、そちらへ相談するのも良いでしょう。

都道府県により保険診療に関する規定は異なりますが、一般的には、眼瞼下垂の眼科での治療には健康保険が適用されます。

治療にかかる費用の相場は、3割負担の場合、両目で約5〜7万円です。

形成外科での治療

ほとんどの人は最初に眼科を受診しますが、眼科では眼瞼下垂の手術に対応していないため、形成外科へ紹介されて治療を受けるケースが多いようです。

形成外科とは、「体の表面やそれに近い部分の外傷や異常をできるだけ元通りに再建すること」を目的とする科です。

したがって、形成外科で治療を受けるメリットは「手術経験が豊富である」こと、また「手技に信頼が持てる」ということにあります。

形成外科での眼瞼下垂の治療にも、健康保険が適用されます。費用も眼科での治療の場合とあまり差はなく、3割負担の場合、両目で約5〜7万円が相場となっています。

デメリットは眼科の場合と同じく、まぶたの機能の回復が目的となるため、仕上がりの美しさが重視されません。

そして注意すべき点は、形成外科が扱う領域は全身に及ぶため、すべての形成外科医が眼瞼下垂の手術に長けているとは限らないことです。

治療を受ける際には、眼瞼下垂の治療経験が豊富な形成外科医を選ぶようにしましょう。

美容外科での治療

眼瞼下垂の手術は、性質上以前は一重まぶただった人も、ほぼ二重まぶたになります。また、術後の目の仕上がりの左右差が出やすい手術でもあります。

眼瞼下垂の手術は、顔のなかでも非常に目立つ、目の印象が大きく変わる手術であるため、術後の二重まぶたの形状の美的要素も十分に考慮して治療が行われる点が、美容外科で眼瞼下垂治療を受けるメリットです。

デメリットは、美容目的の治療となるため、健康保険が適用されないことです。

自由診療ですので費用はクリニックによってさまざまですが、約40~70万円が治療費用の相場とされています。

200,000円台で眼瞼下垂が受けられるクリニックをみる

セルフチェックで自分の状態を知ろう

窓際で作業をしている女性の写真

セルフチェックの方法はどれも簡単なものですので、「眼瞼下垂かもしれない」と不安な人は、ぜひ試してみてください。

受診する際は自分のニーズに合った診療科を選び、事前に自分の状態をきちんと把握して、症状を明確に説明できるようにしておきましょう。

眼瞼下垂の費用目安

キャラクターの画像
クリニック 費用(目安)
聖心美容クリニック 200,000円
湘南美容外科 223,500円
品川美容外科 275,920円

※費用は税抜表示です。※主に片目のみの金額を掲載しています。

※掲載している情報は2017年10月11日時点で公式サイトに記載されていた情報であり、またクリニックによって施術条件や価格条件が異なるため各情報を保証する内容ではありません。正確な情報はクリニックの公式サイトを訪れていただくか、クリニックに直接お問い合わせ下さい。

この記事の監修医:前多一彦先生のクリニックはこちら

  • 住所北海道札幌市中央区北5条西2丁目五番地 JRタワーオフィスプラザさっぽろ9F
  • アクセスJR札幌駅 直結
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  • 電話番号0800-111-3176
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  • 大阪大阪梅田院JR大阪駅より徒歩3分
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