2016年05月23日 更新 | 1,432 views

栄養士監修。美肌効果をもたらす「日本酒」のススメ

昔からお酒で有名な場所は、色白の美人多いと言われます。じつは、美肌は「日本酒」に含まれる成分の働きによってもたらされています。そこで今回は「日本酒」がもつさまざまな美肌効果についてくわしくご紹介します。

管理栄養士 岩月啓四郎

この記事は、管理栄養士 岩月啓四郎さんが監修しています。

日本酒のとっくり

日本酒と聞くとまだまだおじさんのイメージを持つ人も多いかもしれません。

しかし最近では、女性をターゲットにした日本酒も色々と出てきています。

そんな日本酒には、じつは美肌効果が……!そこで今回は、日本酒が女性にもたらす嬉しい効果について、くわしくご紹介します。

日本酒が今注目なのはナゼ?

日本酒の美肌効果が注目され始めたきっかけは、酒造屋への取材番組などで紹介される、日本酒の作り手の杜氏(とじ)やその他の日本酒作りに携わる人の手がものすごくキレイである、ということ。

酒造屋はまだまだ男の人が多い職場ですが、実際に皆さん本当に白くてキレイな手をしています。そこで日本酒には、美肌効果があるのでは……?と急速に注目されるようになりました。

日本酒の美肌効果は「菌の力」がもたらす

肌の大敵と言えばシミや黒ずみやほくろの原因となるメラニンです。

メラニンは皮膚細胞内に存在するメラノサイトから分泌されますが、量が過剰になり処理しきれなくなることで、シミやほくろになってしまいます。

またメラニンはアミノ酸のチロシンにチロシナーゼという酵素が作用することでも作られ、こちらのほうは黒い色素沈着の原因にもなります。

麹菌(こうじきん)はメラニン生成を抑える

日本酒に含まれている麹(こうじ)菌が出すコウジ酸は、メラノサイトとチロシナーゼの働きを抑えてメラニンの生成を妨げる、白い美肌作りを助けてくれます。

日本酒には「保湿効果」がある

日本酒を作るために必要な麹菌酵母菌

これらの菌によって、原料の米から旨みやコクのもととなるアミノ酸が作られています。そして、このアミノ酸の量において日本酒は、お酒の中でも群を抜いています。

アミノ酸の保湿効果

アミノ酸は水とくっつきやすく、肌の角質細胞に潤いを与える作用があります。

ちなみに日本酒に含まれるアミノ酸の量はビールの2倍、ワインの5倍相当だといわれています。

日本酒の「フェラル酸」で紫外線ダメージを防ぐ

日本酒に含まれているポリフェノールの1種に、フェラル酸というものがあります。

フェラル酸には高い抗酸化力があり、特に有害紫外線であるUV-Bに対して高い吸収性を発揮して、細胞へのダメージを防ぎます。

また、コウジ酸と同じような働きがあり、フェラル酸はチロシナーゼに作用してメラニンの生成を抑えるように働きます。

日本酒がもつ「ピーリング効果」

日本酒のピーリング効果は、日本酒を薄めて化粧水のように使うときに得られる効果です。

果物に含まれているフルーツ酸は、じつは日本酒にも含まれています。フルーツ酸からは、古い角質を柔らかくして剥がれやすくするピーリング効果を得ることが出来ます。

古い角質を落とすことで、肌を刺激して新陳代謝を促すので美肌作りに役立ちます。

日本酒化粧水の作り方

日本酒化粧水は、日本酒200mlに精製水80mlをあわせることで簡単に作ることが出来ます。

また、お好みでエッセンシャルオイルを加えることで、香りのバリエーションも楽しむことも可能です。

日本酒がもつ「血流促進効果」でシワたるみ解消

日本酒には、アデノシンという成分が含まれます。アデノシンとは、体内でのエネルギー輸送に関する生体内にも存在する化合物です。

また、アデノシンには血管収縮する作用を抑えて、血管を拡張する働きがります。この作用と日本酒のアルコールによる興奮作用により、日本酒は酒類の中でもっとも長く体を温めてくれます。

血流が良くなることで、冷え性の改善だけでなく、手先や足先の美肌にもつながります。

肩こり解消効果もあり

血行促進効果により、体の張りやコリが解消されるので、現代では特に多い首回りや肩回りのコリ解消に役立ちます。

首や肩のコリを解消することは、全身1枚でつながっている皮膚の偏りを解消するので、しわやたるみを改善して、美肌作りを助けてくれます。

日本酒が「心の安定」をもたらす

日本酒の酸味成分の1つに、ハイドロキシン酪酸というものがあります。この成分には、中枢神経系の興奮を抑える働きがあります。

興奮を抑える作用はアルコールより後に作用するため、効果を感じるまでに時間がかかります。

たとえば、興奮し過ぎたり、落ち込んでいる時に日本酒を飲むことで、気持ちの安定化をもたらすことができます。

また、気持ちが安定することで、抗ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が抑えられるので、コルチゾールの合成材料のビタミンCが節約され、美肌のためのコラーゲン合成に多くビタミンCが使うことができます。

日本酒の飲み過ぎには注意

美肌効果が得られるからといって、やはり飲み過ぎは厳禁。

飲み過ぎてしまうことで、当然アルコールによる毒性が際立ってきてしまいます。

また、日本酒には糖質も多く含まれおり、カロリーも日本酒1合で約200kcalほどと低くはないので、肥満から肌荒れやシミなどを逆に引き起こしてしまうことも。

目安として、上限を1合ほどと決めましょう。

日本酒で美肌効果を得よう

ピンクのスカートをはいた空を見上げる女性

日本酒のみならず、お酒は百薬の長にもなるし百害の長にもなります。

美肌効果を最大限もたらすために、ほどよく日本酒を飲むことがおすすめです。

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管理栄養士 岩月啓四郎

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