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2016年12月03日 更新 | 5,876 views

YAGレーザーの副作用とは? シミ取り治療後の症状と対処法

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太が監修しています。

YAGレーザーでのシミ取り治療には、赤みや痛み、かさぶた、シミの悪化などの副作用が伴います。これは日本人の肌に「炎症性色素沈着」という症状が出やすいからで、ハイドロキノンの外用やビタミンCの内服で改善できるかもしれません。UV対策や保湿などによって副作用を防いだり、緩和したりといった効果に期待できます。

鏡を見るたびに消してしまいたいと思うシミ……その願いをかなえてくれる治療法のひとつに、QスイッチYAGレーザーがあります。

QスイッチYAGレーザーは、波長の異なる2種類のレーザーを備え、その熱を照射することで、表皮近くにある色素も皮膚の奥にある色素も焼き切って取り除くというものです。

肝斑と呼ばれる治りにくいシミや色素沈着、アザ、刺青にも対応できるほか、毛穴の開き、赤ら顔、ニキビといった肌トラブルの改善にも効果があるといわれています。

ただし、レーザーの熱で患部を焼くわけですから、皮膚がかなりのダメージを受けることは避けられません。そしてそれが、副作用となって現れます。

副作用の程度には個人差がありますが、なかには重い副作用に悩まされる人もいるようです。まずは、QスイッチYAGレーザーの副作用に関する3つのケースを見てみましょう。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

Nd:YAGレーザーの波長は1064 nm(ナノメートル)と、その半分の532 nmがあります。肝斑には1064 nmを用いるレーザートーニングという手法になります。これは特にかさぶたはできず、また処置後にテープでの保護は不要です。それに対してピンポイントのシミに対しては、532 nmを用い、処置後はテープで保護します。また10日前後に、薄い皮がぺろっと剥がれます。

QスイッチYAGレーザーの副作用! 不幸な3つのケース

ゴールドの涙を流す女性の写真出典:We Heart It

YAGレーザー治療で重い副作用を生じてしまった3つのケースをご紹介します。最初は、ひどい火傷を負ったというケースです。

<ケース1>ひどい火傷になり、皮膚が黒ずんでしまった!

後ほどご説明しますが、レーザーを照射すると、その熱で軽い火傷のような副作用が出ることがあります。

ですが、体験談の主は「ただれるほど」だったといいますから、副作用としては重い部類に入るのかもしれません。そのうえ、黒ずんでしまったとのことですから、事態は深刻です。

きれいな皮膚に戻らなければ、治療は失敗ということにもなりかねません。

次は、術後の経過はよかったものの……というケースです。

<ケース2>同じ場所に同じ形で前よりも濃いシミが!

こちらも後ほどお伝えしますが、YAGレーザーの副作用で一時的にシミが濃く出るというのは、あり得ないことではありません。ですが、それが一向に薄くならないというのは、副作用が強く出た、あるいは新たな色素沈着が生じてしまったなどの理由が考えられます。

次は、かなり深い傷を負ってしまったというケースです。

<ケース3>赤いかさぶたが1か月経っても取れない!

少しずつ傷が回復するならまだしも、1か月経っても大きな赤いかさぶたが取れず、しかも施術前よりも目立つ状態になってしまったというのは、かなり重い副作用、あるいは治療の失敗とも言えそうです。

ところで、YAGレーザー治療の副作用には、どのような症状があるのでしょうか。章を改めてくわしく見ていきましょう。

YAGレーザーによるシミ治療で起こる4つの副作用

驚く女性の写真

YAGレーザーによるシミ治療では、次の4つの副作用が起こることが、多くの美容クリニックのホームページでも語られています。

1.レーザー照射をした部分が、赤味を帯びたり痛んだりする

YAGレーザーの副作用として、ほぼもれなく見られるのが、レーザーを当てた部分が赤くなったり、ヒリヒリとした痛みを感じたりすることです。

YAGレーザーで赤みや痛みが現れるのはなぜ?

YAGレーザー治療では、かなり強い熱を照射することで色素を破壊します。その熱刺激により、照射された部分が軽い火傷のような炎症を起こし、赤みや痛みとなります。

副作用にはどう対処したらいい?

施術が終わるとクリニックでは、傷用のテープや軟膏を使うなどして照射した部分を保護してくれるので、そのまま患部を触らないようにしましょう。

通常は2時間前後で赤味も痛みも消えるようですが、症状がひどい場合は、冷やすと楽になるようです。小さな保冷剤をハンカチなどで包んで当ててみると良いでしょう。

2.かさぶたができてしまう

これもほぼ確実に出る副作用のひとつです。照射して2~3日後に、照射した部分にかさぶたができます。

YAGレーザーでかさぶたができるのはなぜ?

レーザーで皮膚を焼くため、焼かれた色素や周辺の組織からにじみ出た体液などが固まり、かさぶたとなります。

副作用にはどう対処したらいい?

かさぶたの下に新しい皮膚が再生されれば、1週間から10日ほどで自然にはがれ落ちます。無理にはがそうとせず、自然にはがれ落ちるのを待ってください。無理にはがしてしまうと、新たなトラブルの元となりかねません。

3.シミが濃くなったり、新たな色素が沈着したりする

YAGレーザーの治療をすると、シミが濃くなったり、新たな色素が沈着してしまったりという副作用が出ることがあります。

YAGレーザーでシミが濃くなったり、色素が沈着するのはなぜ?

日本人のような黄色人種の肌は、体質的に「炎症後色素沈着」という症状が出やすいといわれています。

これは、レーザーを照射することによって肌が炎症を起こし、そのままシミのような痕となって残ってしまうことをいいます。

治療対象のシミはと取れているにも関わらず、シミが濃くなったように見えてしまうのです。

あるいは、治療したシミの奥に実は肝斑が潜んでいたためにそれが表に出てきたり、レーザー照射をした後に日焼けしてしまったがために、施術前よりも濃いシミができてしまったりということもあります。

副作用にはどう対処したらいい?

通常は、3~4か月かけて少しずつ薄くなっていきます。ですが、早めの回復を促したい場合は、ハイドロキノンといった肌を白くする薬剤、皮膚の再生を促進する塗り薬、ビタミンCなどの内服薬を使用することが有効とされています。施術を受けたクリニックで、相談してみましょう。

もし、肝斑などの新たなシミが現れてしまった場合は、再度治療をする必要が出てきます。こちらも、施術を受けたクリニックで診断を受けることをおすすめします。

4.治療の効果が感じられない

YAGレーザーの治療を受けても、シミが薄くなったという効果が感じられないこともあります。副作用というよりは、失敗といえるケースもあるかもしれません。

YAGレーザーで効果を感じられないのはなぜ?

何回か治療を繰り返さないと薄くならないタイプのシミだった可能性があります。

また、肝斑などの治りにくいシミである、YAGレーザーとの相性がよくないシミであるということも考えられます。あるいは、医師が肌の弱い患者に考慮してレーザーのパワーを落として治療をしたため、効果が出なかったというパターンもあるようです。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

通常、シミを532 nmの波長で治療する場合には、レーザーを当てた直後に、その部分が白く反応するものの、出血はしない程度の出力で照射します。

どうすれば効果を実感できる?

治療効果が感じられない場合は、施術をした医師に相談しましょう。

皮膚の状態を見ながらもう一度レーザー照射を受けて様子を見ることもあれば、別の治療法が提案されることもあります。治療結果について医師の話を聞き、納得したうえで次のステップに進むことが大切です。

YAGレーザーの副作用を軽くし効果を確実にする、4つの心がけ

洗顔をする女性の写真

YAGレーザーの副作用は、施術後のケアをしっかりすることで軽減することができます。またそうすることで、治療効果を早く出すことが期待できます。

しかし、逆にケアをしっかりしないと、新たな肌トラブルを招いてしまうことも。

そこでこの章では、施術後のケアや心がけについて見ていきましょう。

1.紫外線や日焼けを避ける

紫外線を避けたほうがいいのはなぜ?

紫外線がシミの原因となることは、広く知られているところです。それは、紫外線を浴びた肌が、メラニン色素を生成してしまうからです。

もともと健康な肌には、紫外線など外からの刺激を防御する機能がありますが、治療でダメージを受けた肌は、その機能を果たすことができません。

どういった紫外線対策が効果的?

健康な肌の人ですら、外に出るときは紫外線対策をすることが推奨される昨今です。治療後は医師の指示に従い、日焼け止めを塗って、紫外線や日焼けから肌を守るようにしましょう。

日常生活の場合はSPF20程度の日焼け止め海や山、長時間のレジャーに出かける場合は、SPF50程度の日焼け止めを使い、しっかりガードしてください。

日焼け止めは汗をかくと取れてしまうので、こまめに塗り直すことも大切なポイントです。

さらに、UV(紫外線)カット機能のある日傘や帽子を使う、できるだけ直射日光を浴びないといったことも心がけましょう。

目から入る紫外線もシミにつながるといわれていますから、海や山などの日差しが強い場所では、UVカット機能のついたサングラスも効果的です。

2.しっかりと保湿をする

保湿が大切なのはなぜ?

施術後は、レーザーの強い熱で肌が乾燥した状態になっています。肌の回復を促すためにも、しっかりと保湿することを心がけましょう。

効果的な保湿の方法は?

肌への刺激が少なく、保湿効果の高いローションや美容液、ミルクなどでケアしましょう。

もし普段使っているものが刺激になってしまいそうなら、施術を受けたクリニックで敏感肌用の保湿化粧品を紹介してもらうと、おだやかに肌にうるおいを与えられます。

3.洗顔するときにスクラブ洗顔やピーリング石けんは使わない

スクラブやピーリング石けんを避けたほうがいいのはなぜ?

施術後の副作用としてかさぶたができること、かさぶたは自然にはがれ落ちるのを待つことが大切と、先ほどお伝えしました。

スクラブ洗顔やピーリング石けんでの洗顔をすると、そのかさぶたが取れてしまう可能性があるのです。

洗顔はどのようにするのがいい?

施術後1か月ほどは、スクラブ洗顔やピーリング石けんの使用は控えましょう。

マイルドな使用感の洗顔料をしっかり泡だて、泡で汚れを吸着するイメージで洗うようにしてください。

4.肌をこすらないようにする

摩擦が肌に良くないといわれるのはなぜ?

レーザーの熱を受けた肌はダメージを受け、とても敏感になっています。ほんの少しの刺激でも、新たな色素沈着を起こすなど、トラブルに発展する可能性があります。

どうすれば肌をいたわりながらケアできる?

先ほどお話したスクラブ洗顔やピーリング石けんの使用も含め、肌に刺激を与えないようにケアしましょう。

メイク用品もできるだけ肌に負担をかけないものを使い、クレンジングもそっと優しくするように心がけてください。

もし、施術後の副作用や経過で気になることがある場合は?

医師が診断をしている様子の写真

YAGレーザーによるシミの治療は、効果が期待できる反面、副作用で悩まされることも少なからずあることがわかりましたね。

冒頭で紹介した3つの体験談のように、想像以上の副作用、失敗とも思える症状に見舞われる可能性もないとは言い切れません。

施術後に、気になる副作用や症状が出た場合は、速やかに施術を受けたクリニックに問い合わせをして、必要であれば診察を受けるようにしましょう。

また、施術前には必ず医師によるカウンセリングがあります。治療に関して不安なことがある場合はその気持ちを正直に伝えてください。自分の体のことですから、医師とよく話をして、副作用のこともきちんと納得したうえで治療を受けることが大切です。

もし、どうしても不安が残るようであれば、光治療などの別の施術を選択するのもひとつの手です。

YAGレーザーで悩みのない肌に

YAGレーザーは効果が大きい反面、副作用が起きる可能性をゼロにはできません。

しかし、施術を受ける際に、予備知識を持っていれば、もしものときにすぐに対処できるので、ここで挙げた副作用についてと副作用を和らげるための方法を心に留めておきましょう。

top image via We Heart It

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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