2017年09月22日 更新

Qスイッチルビーレーザーで、失敗なく治療効果を上げるためのポイントとは?

Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素が原因のシミやアザの治療に高い効果を発揮します。失敗例にはシミが薄くならずにむしろ濃くなった、色ムラができた、新しいシミができた、などがあります。トラブルを防ぐためには、適応の確認、紫外線対策などの対処が有効です。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太先生が監修しています。

Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素が原因でできたシミやアザの治療に効果を発揮するレーザーです。まわりの組織へのダメージが少なく、安全に治療できるということで人気があります。

とはいえ、副作用や失敗と思えるような症状が出ることも事実です。

Qスイッチルビーレーザーでの治療を考えている人が不安なく治療に臨み、失敗のない結果が得られるように、Qスイッチルビーレーザーの治療を受ける際のポイントをお伝えします。

目次

Qスイッチルビーレーザーとは?

レーザーの施術を受ける女性の写真

Qスイッチルビーレーザーの光はメラニン色素に反応します。

そのため、周囲の組織をほとんど傷つけることなくメラニン色素を破壊し、シミやアザを薄くするとができるという特徴を持っています。

痛みがあまりなく、治療時間も数分程度で済むことから、シミやアザの治療法として広く用いられています。

Qスイッチルビーレーザーはシミ(老人性色素斑)、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や異所性蒙古斑、太田母斑といったアザの治療に使われます。

治療後、副作用や失敗のような症状が出ることもある

Qスイッチルビーレーザーは、ピンポイントで効率よくメラニン色素を破壊しますが、その部分の皮膚にダメージを与えることは避けられません。そのため、どうしても副作用は起きてしまいます。

また、アフターケアもとても重要です。アフターケアをしっかりしないと、失敗と思えるような症状が出てしまったり、再び色素沈着が起きて新たなシミができてしまったりする場合もあります。

副作用やアフターケアのくわしいことは後ほどまとめてお伝えすることにして、トラブルとしては、具体的にどのようなことが挙げられているのでしょうか。

「これって失敗なの?」と悩んでいる体験者の声を見てみましょう。

Qスイッチルビーレーザーで失敗!? 悩める3つのケース

女性の口もとの写真

ケース1:シミ(アザ)が薄くならない!

医師が「Qスイッチルビーレーザーが良い」と診断して治療をしたのに、ほとんど効果が見られないというケースです。

また、1回の治療では効果が出ず、5~6回の治療を必要とする場合もあります(シミではなくアザの場合)。。

そういったことをふまえると、どうやらこの医師は、治療に関する説明をきちんとしていなかったのかもしれません。医師の説明不足、あるいは経験不足が招いた失敗とも言えそうな事例です。

シミ(表皮のメラニン色素沈着)よりもアザ(真皮のメラニン色素沈着)の方が通常、必要な治療回数が多くかかります。

ケース2:治療したところだけ違う肌色に!

メイクでカバーできない状態というのは困ってしまいますよね。「失敗なの?」と悩んでしまう気持ちもわかります。複数個のシミを取って、そのすべてがピンク色で目立ってしまったら……と考えると、治療にも二の足を踏んでしまいそうです。

レーザーが照射された部位と、されていない部位とでは、スキントーンに差が出る可能性があります。

ケース3:かさぶたができない!

治療後の経過が聞かされているとおりにならないと、不安になる気持ちはよくわかります。思わず「もしかしたら失敗したの?」というよからぬ考えも頭をよぎってしまいますよね。

こういう場合は、やはり医師の診断を仰ぐことが悩み解消への近道です。そのためには、医師との間に信頼関係を築いておくことが、とても大切です。

レーザーの設定にはエネルギー(J/cm2)、照射径(mm)などが関係し、設定が弱くて、かさぶたができなかった可能性も考えられます。
シミやアザの種類にもよりますが、通常はレーザーを照射した直後、その部分が白くなるけれども、出血が起きない程度が適切な強さとされています。

さて、紹介した3つのケースは、実は「失敗ではなく、もしかしたら副作用?」という場合もあります。

副作用はアフターケアをしっかりしないと、「これは失敗?」とも思える痕を残してしまう可能性があります。

Qスイッチルビーレーザーの治療における副作用、あるいは失敗には、どのような症状があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

Qスイッチルビーレーザーの副作用もしくは失敗の症状は?

困惑する女性の写真

ケース1.シミやアザが薄くならない

体験談のケース1と同じパターンです。薄くならない原因は、大きく分けてふたつ考えられます。

原因1:メラニン色素が予想よりも皮膚の深いところにあった

メラニン色素が皮膚の奥深く、真皮層などに沈着していた場合、1回の治療では取り除けないことがあります。

先述のように、シミの大きさや深さによっては、5~6回の治療を必要とすることも。治療前にシミの深さがわかれば良いのですが、実際に治療をしてみて「思ったより深かった」と気づくことも多いようです。

なお、Qスイッチルビーレーザーの効果は徐々に現れます。薄くならないからと言って「失敗?」と思い込まず、医師のもとで経過を見ながら判断するようにしましょう。

原因2:治療する医師のスキル不足

治療する医師のスキル不足・知識不足で、シミやアザが薄くならないこともあります。この場合は「失敗」といっても良いのかもしれません。

セカンドオピニオンなどを利用し、信頼できる医師を探したほうが良さそうです。

ケース2.かさぶたが取れたら色素沈着して前よりも濃くなった

これは炎症後色素沈着と呼び、よくある副作用のひとつです。

たいていは、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)によって少しずつ改善していきますが、落ち着くまでに短くて2か月程度、長い人では1年近くかかることもあるようです。

治療時間は短くて済むQスイッチルビーレーザーですが、完全にシミが消えるまでには長くかかる場合もあることを胸に留めておきましょう。

早く効果を出したい場合は、メラニン色素の生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ効果が期待できる化粧品やトラネキサム酸の使用、ビタミンCの内服が効果的といわれています。ただし自己判断は禁物です。

治療後の皮膚はデリケートになっていますから、治療を担当した医師に相談をして適切なケアを行うようにしましょう。そうでないと、不要なトラブルを招かないとも限りません。

日本人は炎症後色素沈着が出やすい人種です。
レーザー照射部位はなるべく、こするといった物理的刺激を与えず、また日焼けを避ける必要があります(半年程度)。
しかし気を付けていても出てしまうもあります。

ケース3.治療した肌が色ムラ(ピンク色)になってしまった

鏡を見て落ちこむ女性の写真

体験談のケース2にもあった症状です。ピンク色は、レーザーの照射でダメージを受けた皮膚が再生を始めたころの状態。つまり、心配のない範囲の副作用です。時間の経過とともに肌色に近づき、半年ほどで消えていきます。

ケース4.新たなシミができてしまった

狙ったシミは取れても、治療後のケアをしっかりしないと、新たなシミができてしまうことがあります。新たなシミができたのでは、結果的に治療をした甲斐がないということになるので、ショックを受ける人も多いようです。

治療後は、どのクリニックでも「紫外線対策をしっかりしましょう」と言い渡されます。

治療した後の肌はとてもデリケートになっていますから、シミのもとになる紫外線はシャットアウトすることが大切です。

もしも新たにシミができてしまったとすると、それはそれで治療をしなければならなくなります。そのようなことにならないように、治療後は日焼け止めクリームをしっかり塗り、紫外線からしっかりと皮膚を守りましょう。

シミではなく、肝斑や色素沈着部位に照射すると逆に濃くなってしまうもあります。
シミと肝斑は重なってい、隣りどうしだっするもあり、そうした場合はまず、肝斑の治療(内服やレーザートーニングなど)を先に何カ月か行い、肝斑が改善してから、シミの治療に移ります。

Qスイッチルビーレーザーの失敗を防ぐためにできること

医師と患者のカウンセリングの写真

Qスイッチルビーレーザー治療の失敗を防ぎ、効果のある治療をするためには、次のような心がけが大切です。逆に言えば、次のような心がけをすれば、副作用や失敗のリスクをずっと低くできるということです。

自分のシミの状況や治療の副作用についてを理解する

治療の前には、医師によるカウンセリングがあります。そのときに、自分のシミのタイプや予測される治療回数について確認をしておきましょう。また、自分の肌質で副作用は出やすいか、副作用が出たらどう対処したら良いかも確認しておきましょう。

そして、医師の態度やクリニックの雰囲気に疑問を感じるときは、別のクリニックを探すことをおすすめします。

いくら安全な治療法とはいえ、しっかり効果を上げるためにも、曖昧なまま治療を受けることだけは避けましょう。

ちなみに、肝斑と呼ばれるシミにはホルモンが関与しているといわれ、Qスイッチルビーレーザーでの治療は効果が出ないとされています。効果が出ないどころか、シミが濃くなる可能性もあるので、注意しましょう。

アフターケアをしっかりとする

治療後の皮膚は、とてもデリケートな状態になっています。

医師の指示に従って、きちんとアフターケアをすることは、「失敗かも?」と悩まないためにも重要なことです。きれいなお肌のためにも、次の囲み部分をよく読み、丁寧なケアを忘れないようにしましょう。

治療後のケアについて

  • レーザー照射をして1週間~10日間は、治療した部分に茶色のテープを貼ります。洗顔、メイクも、テープの上から行います。
  • テープが取れると、そこにはピンク色の皮膚が再生を始めています。このときに、症状の改善を早める軟膏などが処方されることもあるので、医師の指示に従って塗ってください。
  • 外に出るときは、紫外線対策を忘れずに。紫外線対策はシミ治療の要。日焼け止めクリームをしっかり塗ってガードします。

Qスイッチルビーレーザーの失敗を心配せずに、治療を受けよう!

美しい肌の女性の写真

Qスイッチルビーレーザーの治療では、お伝えしてきたことを心がければ、ほぼ失敗なく効果を上げることが期待できます。

まずは気になるクリニックのカウンセリングを受けてみましょう。そして、カウンセリング担当の医師の力量を見極めるようにしてください。

信頼できる医師かどうかを判断するためには、「治療法や肌の状態について納得のいく説明をしてくれるかどうか」を重視しましょう

この記事の監修医:石橋正太先生のクリニックはこちら

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