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2016年08月05日 更新 | 73,403 views

子どもは勝手にさずかるものだと思っていた。不妊と戦った5年間[体験談]

30代過ぎに結婚後に子作りを解禁しましたが、なかなか授かれませんでした。不妊専門医へ足を運び、分かったことは卵子の老化だけ。せっかく妊娠反応が出たのに流産してしまいました…。しばらくして医師に体外受精をすすめられましたが、それを断ると、医師から酷い言葉を浴びせられて見放され、私は途方に暮れました…。

地べたに座って正面をみつめている女性出典:We heart it

「すぐに子供ができる」

義両親や周りに言われてそう思い込み、私はその言葉を聞いて、子供を産んだら義両親の色や教育方針に染められて、子供が取られてしまいそうな不安に駆られていました。

しばらくは作らないぞと思っていた程、当時は不妊に関して全くの無関心でした。

30代を過ぎて

部屋で温まりながらパソコンを見ている様子出典:We heart it

結婚後続けていた仕事は派遣社員だったので、契約満了を迎えようとしていたのが32歳です。

最後はおめでたで退社したいと思っていて、夫婦で子作りを解禁しました。

「子供ができたら行けないね」

と大きな旅行を計画しエジプトに行ったりしていました。

退社の日が近づいては来ますが、全く妊娠する気配がなく、基礎体温ぐらいは測ろうかなと自分の体温を意識して妊活もしてみました。

ですが、結局身籠ることのないまま仕事をやめる日になり、子なしの専業主婦になってしまいました。

子なしの専業主婦は本当に暇で、こんな生活をしていたら一気におばさんになりそうと焦りながらも、化粧やファッションにも興味なくなり、ずっと部屋着で過ごすような日々が続いていました。

新しい仕事を見つけても良かったのですが、その時は仕事を始めてもすぐに妊娠しちゃったら会社に迷惑かけちゃうし、子供を望んでいるんだから授かるまでしばらく待ってようと我慢。

暇を持て余し、お料理教室やお菓子教室、ピラティスに行ったりとちょっと贅沢な日々を過ごしていました。

婦人科の扉を開ける

色白のお腹に花を並べている様子出典:We heart it

なかなか妊娠できず、33歳になった時に検査だけでもと思い、近くの不妊治療専門医に行ってみる事にしました。

その病院は全国的にも有名な病院で、先生はよくメディアに登場していて、県外からの患者さんも多く見える最先端の病院でした。

せっかく行くならしっかりとした所が良いし、近くにそんな有名な病院があるんだったらラッキーかなと思いその病院を選びました。

一通りの検査を終えて特に問題はなく、妊娠できないのは卵の老化ぐらいしか原因がわかりませんでした。

検査を終えてた翌月すぐに妊娠反応が出て、陽性=出産という安易な考えでいたので、もう出産できるぐらいにホッとしていました。

嬉しくてたまらず有頂天になっていましたが、

「赤ちゃんが見えない」

と言われ陽性反応は出ましたが、自然に流れてしまいました。

病院で流産の報告を受けた時は涙が止まらず、しばらく個室を借りて冷静になれるまで時間をもらうほど落ち込んでしまいました。

夫にも付き添ってもらい、泣き崩れる私をただただ優しく包んでくれて、一人だったら真っ直ぐ家に帰れないぐらいの状態でした。

検診後、美味しい物を食べて少しでも元気をつけようと、主人がオシャレなイタリアンに連れて行ってくれて何とか平常な気持ちになることができました。

検診で先生に

「1週間以内に赤ちゃんが入っていた袋が自然に流れてくるかもしれないです。流れてこなかったら手術が必要です。」

と言われましたが、案の定翌週にトイレで袋のような物が流れてきて気付けました。

これが赤ちゃんの袋かぁ・・・

と何とも言えない感情になったのを今でも覚えています。

不幸中の幸いが、流産の手術をすることなく自然に流れていったことです。

立ち直れない程ショックを受けているのに、さらに痛くて怖い思いをする手術をするなんて耐えられません。

流産後

部屋の窓から外の景色を眺めている女性出典:We heart it

12月に流産をし、その月は何も手につかず主人が、

「早めに実家に帰省したら」

と提案してくれて、クリスマス頃から10日程実家に帰省しました。

友達と会ったり、家族との時間で少しずつ前向きになれ、数カ月休んだらまた妊活を再開しようという思いになれました。

一度妊娠できたんだから次もすぐ妊娠できるとか、流産後は妊娠しやすいなどの自分にとって都合の良い情報を励みに頑張ってみようと思えました。

流産してわかったことは、自分がどれだけ子供が欲しかったのか。

失って改めて命の尊さを痛感しました。

治療再開

✕と書かれた手を目にあてている女性出典:We heart it

数カ月の休養後、あまりのんびりもしていられないので、前通っていた病院にまた通い始めました。

半年程ホルモン薬を飲みながら、タイミングを試しましたが授からず、先生の言われるままに人工授精にステップアップしました。

人工授精までしたらすぐにできるだろうと思っていましたが、これも半年たっても授からず。

「周りはポンポン生まれているに何で自分には子どもができないんだろう」

と周りと比較するようになってしまいました。

友達のおめでたを心から祝ってあげられる状態ではなく、嫉妬の気持ちの方が大きくなってしまい、自己嫌悪もありました。

友達との誘いにも消極的になってしまい、どんどん穴に閉じこもってしまう感じでした。

久々に誰かに会っても

「何してるの?子供いないのに毎日仕事してなくて暇じゃない?」

など聞かれるし、何て答えていいかも分からず誰かに会うのが嫌になってしまいました。

治療を本格的に開始して1年がたったころ、先生に体外授精へのステップアップをすすめられました。

毎日自己注射して採卵して、そこまでする勇気がその時はなく、主人も

「体をそこまで痛めつけてまでやらなくても」

と否定的でした。

その旨を先生に伝えたところ、

「そんな前向きじゃない人は来なくて結構です。そういう人は説明会の時に排除したはず」

と思いもしない言葉を投げられ唖然……。

先生はカルテを閉じて、もう帰れというような態度をしてきました。

毎日傷付きながら治療に通う不妊に悩む繊細な状態の女性に、よくそんな言葉を掛けられるなあと怒りで言葉が出なく、とにかく驚きました。

「分かりました」

と帰りましたが、何でこんな酷い目に合わなければいけないの、と誰かにこの酷さを伝えたくても、患者は弱い立場です。

何もすることができずに病院にも見放され、次の日からどうして良いかわからなくなってしまいました。

真面目に1年通っていたのに最後はこれか、とあまりにも酷い医者に今も怒りを覚えます。

カフェで予定を立てている女性出典:We heart it

先生に見放され、立場の弱い自分は仕方なくネットで新しい病院を探す事にしました。

前の病院は薬の処方が多く、正常に毎月来ていた生理周期も乱れていて正直体の調子は最悪でした。

生理が40日来ない時もあり、そんなことは今まで1度もありませんでした。

精神的にも落ち込む日々だったので、体も心も悪循環でこれでは子どももできないはずです。

まずは体の調子を整えようと不妊専門の鍼治療に通うことにしました。

そこは鍼治療だけで1年で妊娠させると自信をもっている所で、そこだけでも良かったのですが、排卵のタイミングだけでもみてもらおうと体に負担の少ない治療法を心掛けている不妊専門医も併用して通う事にしました。

鍼治療をはじめてみると、自分の体がこんなにバランスが悪い状態だったのか身をもって痛感しました。

まずは自立神経を整える治療を進めていくのですが、自律神経が整うと生理も安定し、長年悩んでいた花粉症や頭痛、冷え性など体全体の調子が良くなりました。

鍼の先生は患者さんとの会話も大切にしてくれているので、病院ではなかなか聞けないことの相談や愚痴なども聞いてくれ、とにかくリラックスする状態を作ってくれました。

前の先生の愚痴もいろいろと話をし、

「そんな病院やめて正解だよ」

と味方にもなってくれて心が晴れました。

ただ難点は、鍼治療は保険がきかないので1回5,000円以上費用が掛かり、週2回通うことがベストなのでお金の負担がありました。

トータル50万程使ってしまったのではと思います。

そこで、鍼代を稼ぐためにも1日5時間働ける仕事を見つけました。

午後からの仕事なので、午前中治療に通うことができるのが魅力で、自分のお小遣い稼ぎにもなるので良い仕事を見つけられたなと思います。

治療と仕事を両立させ、ある程度忙しい日々だったので、不妊の事を悩む時間も減り仕事を始めて良かったと実感しました。

職場でも子どもを欲しがっている夫婦も2組いて、私だけじゃないんだと励みにもなり、お互い不妊の愚痴などもこぼしたりして気分転換にもなっていました。

鍼治療と同時に通い始めた病院は、薬も少ないし体への負担が少ないので通うのが苦ではありませんでした。

体外授精も自然に近い状態でできるので、

「この病院なら私も体外授精にチャレンジすることができるかも」

と思えるようになり体外授精へのステップアップを決めました。

体外授精にチャレンジ

たんぽぽの種を吹き飛ばしている女性出典:We heart it

35歳になり、体外授精までしたらさすがに妊娠できるだろうとまだ安易な気持ちを持っていました。

初めての採卵は痛くないかドキドキでしたが、噴射麻酔のみで耐えられるもので痛みに弱い私でも大丈夫でした。

採卵後は30分程院内で休養がてら結果を待ちます。

30分後、採れた卵の結果の報告を受けるのですが、私はなかなか良性な卵がとれなかったのです。

採卵を3回しても、空砲、変性卵続き。

1ヵ月待ち望んで体制を整えたのに、授精できずに終わってしまうことばかりで、その時は流産と同じくらい落ち込む日々でした。

「何で私は卵1個も採れないの」

と20代で子どもを産んでおくべきだったと本当に後悔しました。

子どもなんてまだいらないと思っていた当時の罰が当たったのかと思いました。

やっと採れた卵も次の日の授精結果の報告電話で、

「多精子授精をしてしまい破棄させてもらいます。」

など予想もしていないことばかり続いて、うちの夫婦は一生子なしかなと覚悟し始めた時でもありました。

私も落ち込み、主人も落ち込み家庭がどんよりしてしまい、まさに不妊治療中は暗いトンネルにいるかのようでした。

ようやく実を結び念願の妊娠反応が出ましたが、

「赤ちゃんが小さいので流産の可能性も覚悟はしておいて下さい」

と言われ、妊娠反応が出ても暫くは毎日ヒヤヒヤでした。

赤ちゃんの心臓が止まってしまわないか検診に行くのが怖かったですが、無事息子ができて、私の長い妊活は終了しました。

不妊治療を終えて

家族で公園に来てパパが赤ちゃんを抱っこしている様子出典:We heart it

まさか自分が不妊症だったなんて夢にも思っていませんでした。

昔は出来ちゃった結婚が流行っていた頃だったので、子どもは勝手に出来ちゃうものだと誤った認識をしていました。

妊活経験者の多くが言う事ですが、妊娠の正しい知識を早く知っていればと後悔する気持ちは大きいですが、子供を望んでいない時に授かっていればこれほどの愛情を注げたのかなと思います。

今は息子が世界で1番可愛いですし、パーフェクトボーイだと親ばか並に思っています。

結婚して10年以上経って授かり、夫婦ともだいぶ年をとってしまいましたが、年をとってからの子供はより可愛いと言いますが、本当だと思います。

主人は私より9歳上なので、子供との残された時間が他のパパより少ないことを気にしています。 なので少しでも多くの時間を息子と過ごそうと毎日大事に過ごしています。

トータル5年弱妊活をして、掛かったお金は100万は軽く超えています。

ですが、この子と出会う為に努力して良かったなと思っています。

1番良い時に息子は私達夫婦のもとにやって来てくれたとも感じます。

自分が不妊症だったというコンプレックスは一部の友人と妹には話しています。

照れくさくて自分の母親には言えませんでした。

10年も子どもができなかったのですから、母親は不妊症だと気づいていると思いますが、まさかこんな苦労をしていたとは思ってもみないと思います。

不思議ですが、義両親には照れずに治療のことを言えちゃうんですよね。

悲劇のヒロインをちょっとアピールしてしまっているのかもしれません。

痛い治療に耐えて頑張っているという姿を見てもらっているのです。

息子も今は1歳8カ月になり、今私のお腹には新たな命が宿っています。

妊娠の尊さを肌で感じているので、新たな命も奇跡だと思っています。 今はこの命を守り続けることを第一に、無事に出産を終えられるように祈るばかりです。

第1子に時間が掛かったので、第2子は無理かもという思いがありましたが、1回目の採卵と授精で成功して妊娠に至りました。

重みのある人生経験をさせてもらったと思っています。

written by さぬっく

Top image via Weheartit

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