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2016年08月05日 更新 | 19,897 views

摂食障害の私を、受け入れてほしい[体験談]

大学進学をきっかけに東京での一人暮らしを始めた私。最初はバランスの摂れた食事をしていたものの、入部したサークルの付き合いで生活が不規則になり、過食症に。その結果太ってしまいました。挙句の果てには一目惚れしたサークルの先輩にもフラれ気落ちしていましたが、自分の事を好きになってくれた人が現れたのです。

セクシーなポーズをしながら正面をみつめている女性出典:Weheartit

私は中学生の時に拒食症になりました。

と言っても、病名が分かったのは病気になってからずいぶん経った後のことです。

私は自分が病気であるという自覚さえありませんでした。

拒食症になる前の私は食欲旺盛で、毎日夕食後もお菓子やパンを食べていました。

そのため体重が増加傾向にあり、160センチ43キロだったのが47キロまで増えていました。

そんな私を見て、父親がふざけて「50キロを超えたら女じゃないよ。」と言ったのです。

そのときは無視していましたが、あとからこの言葉は私を苦しめるようになりました

また私には妹がいて、その妹は私より背が高く痩せていました。

そのことを自慢されるのもストレスでした。

そして拒食症になった一番のきっかけは、その当時付き合っていた男の子に二股をかけられた挙句にふられたことです。

その男の子の友達には「あいつ、ブスじゃん。」と陰口をたたかれていたこともあり、私は自分の容姿が原因でこんなめにあったのだと思いました。

そこで痩せて、かわいくなってみんなを見返してやる、そう思ったのです。

それからは間食をやめ、夕食を減らし、毎晩体重を図りメモをとりました。

「ちょっと増えていた。夜のリンゴがいけなかったかも。要注意。」などです。

その結果体重が減り、友達にも「痩せたね~。」とよく言われるようになりました。

そこでやめておけばよかったのですが、気をよくした私はさらに痩せたいと思ってしまったのです。

そして夕食だけでなく昼食も、朝食もと食べる量をどんどん減らすようになりました。

母が作ってくれたお弁当もカロリーの高そうな揚げ物やご飯はこっそりビニール袋に移して捨てていました。

そうした日々を送るうちに私の体重は37キロまで減っていました。

心配した両親が私を半ば強引に病院に連れていき、「拒食症」と診断されたのです。

心臓の音も弱まっている、この病気で死ぬ人もいる、と言われて信じられない思いでした。

妹への依存

窓際に立って外を見ている女性出典:Weheartit

病院で拒食症と診断されてから、両親は私に食べることを強要するようになりました。

嫌でしたが、太らないと入院させるといわれていたこともあり、私はしぶしぶ食べることを受け入れました。

そうして恐る恐る食べた久しぶりのお肉はすごくジューシーでおいしくて感動してしまいました。

同時に、父親は私の部屋の体重計を壊すことを宣言しました。

私が体重計に支配されているからないほうがいいというのです。私は取り乱しました。

体重計は私の支えであり、優秀なパートナーだったからです。

体重計がなくなってしまった以上、何を参考にどれくらい食べればいいのか全くわかりません。

気づいたらまたすごく太ってしまっているんじゃないか、と思うと怖くてたまりませんでした。

だから私は指針を妹にすることにしました。

スタイルのいい妹の食べる量や種類をまねすればさほど太ることはないだろうと思ったのです。

それから私は妹を観察し、妹がお肉を一口食べたら私も一口、ご飯を一口食べたら私も一口、と真似をするようにしました。

おかげで私は不安を感じることなくおいしい食事を食べる楽しみを享受することができました。

しかしそんな日々が続いたある日から、妹が私を拒絶するようになったのです。

荷物で自分の食事を隠したり、夕食の時間になっても帰ってこないようになりました。

私はまたパニックになりました。妹の真似ができなければ安心して食事をとれないからです。

このままではまた私のほうが太ってしまう、また馬鹿にされてしまう。

そう思った私は、妹を憎むようになりました。

妹を太らせようと、妹の水筒にこっそり砂糖を入れたり、妹のパンにバターを塗ったりしました。

しかしそんなたくらみはすぐにばれてしまい、母親を通して妹が嫌がっているからやめるようにと言われてしまいました。

じゃあどうすればいいのか、妹のほうが私より多く食べないと安心できないのだ、と伝えると母親は妹のほうに多めに盛り付けるようにすることを約束してくれました。

妹も母親が盛る分には文句を言うこともなかったので、再び私は安心して食事をとることができるようになりました。

そしていつしか、妹は私への態度を変えたのです。

進んで食事を食べてくれたり、積極的に話しかけてくれるようになったのです。

その変化に当時の私は驚くばかりでしたが、後に聞いたところでは、母親が私の病気のことを妹に話し、その結果、妹が病気なら仕方ないと私の行動を理解してくれたのだそうです。

妹との別れ

三つ編みをした金髪の女性出典:Weheartit

そんな安定した日々を送る中、さらにうれしいことが重なりました。

かねてから希望していた大学の指定校推薦が決まったのです。

私はダイエットに激しく取り組む反面、勉強にも熱心に取り組んでいたので内申がかなりよかったのがきいたようでした。

毎日12時間以上勉強し、休みの日も図書館に通って勉強していた生活はその日から一変しました。

もう大学に行けることが決まった以上、試験勉強をする意味はありません。

もう自分は自由なのだ、そう思うものの今度は何をすればいいのかわかりません。

ものすごい焦燥感に襲われました。

そのことを父親に打ち明けると、「よく打ち明けてくれたね。なかなかできることじゃないよ。」と私の言葉を受け止めてくれました。

ずっと憎んでいた父でしたが、その時はいとしさを感じました。

そして父親は続けて、「東京にお父さんの仕事場があるから、大学に行く前に東京で暮らしてみない?」と提案をしてきたのです。

それは、妹との別離を意味していました。

もう妹のまねをすることはできなくなるのです。

それでも私はその提案を受け入れることにしました。

私の病気のことを知り、受け入れてくれた妹に誇れるような姉になりたい、また新しい目標をみつけて頑張りたい、そう思ったからです。

東京への出発の日、私は妹に今までの謝罪と感謝の気持ちを伝え、父親と一緒に旅立ちました。

スタバで食べ歩きをしている女性出典:Weheartit

大学生になった私は、卓球サークルに入ることにしました。

中学校の時に卓球部だったとはいえ、いまさらそんなださいサークルに入るつもりはなかったのですが、電話で連絡をしたときに迎えに来てくれた幹事長に一目ぼれしてしまったのが一番の理由でした。

また、そのサークルは卓球経験者の女子がほとんどいなかったため、私のことを皆がちやほやしてくれたのです。

それが心地よくて私はそのサークルに入ることに決めたのです。

東京に出てきて最初の頃は、朝はきゅうり、トマト、牛乳をかけたシリアル、ヨーグルト、フルーツ、昼はヘルシーな和食をコンビニや学食で、夜は大きなアイスを食べる代わりに寒天麺で済ませる、などメリハリをきかせたヘルシーな食生活を心がけていました。

しかしサークルで幹事長の好きなカラオケについていき、朝まで歌って徹夜したりする日々を過ごすうちに食欲がおかしくなったのです。

徹夜でカラオケをした後、家に帰ってもう眠るだけなのに甘いものが食べたくて食べたくて仕方ありません。

コンビニに飛び込み菓子パンをたくさん買い、がつがつと食べてから眠る日が多くなりました。

食べたあとは必ず後悔するのですが、食べている瞬間だけは幸せでやめられませんでした。

そのうち、薬局で見つけた「これさえ飲めばどれだけ食べても痩せます!」といった薬を大量に買い込み、それらを飲んだ後大量に食べ歩きをするようになりました。

カフェでケーキを2つ食べ、また次のカフェにとはしごを続け、1日で8個くらいのケーキやパフェを食べていました。

結果的に当然のように私は太りました。

それでも当時の私はどうしてこの薬はきかないのだ、と憤慨していました。

もうやめよう、今日からはやめよう、と思うのですが、甘いものが食べたいという思いに負けてしまう日々が続きました。

先輩との恋愛

木に抱き着いている赤髪の女性出典:Weheartit

そんな中、私は憧れの幹事長と進展がありました。

私的なメールが送られてくるようになったのをきっかけに、みんなでカラオケに行った際にこっそり二人だけの空間を作ったり、誕生日にプレゼントを贈ったりしました。

といっても彼はサークル内に彼女がいたので、二人の関係はみんなに隠していました。

それでも、別れるかもしれないという彼の言葉に期待を感じながら私は彼に尽くしていました。

しかし、その彼女がとうとう私たちの関係に気づいたようで泣き出してしまったのです。

その結果、彼に「俺の事好きでいてほしいとは思う。でも今の俺は彼女を選ぶことしかできない。」と言われてしまい、私は失恋しました。

サークルのメンバーには私が勝手に横恋慕した結果、ふられたのだということになっているのも悔しくてつらかったです。

まさかの告白

旅行に来てテンションが上がっている女性出典:Weheartit

彼に振られてしまったあと、私はサークルに行く気力もなく、それでも甘いものを食べたいという欲求だけは残っていてただただ食べていました。

もう自分が嫌で嫌で仕方なく、自殺したいとも思いましたがそんな勇気はありませんでした。

そんなとき、サークルメンバーの同級生に告白されたのです。

彼は私と幹事長の恋愛を応援していてくれた人で、まさかという思いでした。

しかも、彼はサークルで初めて会った時に私に一目ぼれしたというのです。

その時からは明らかに太ってしまった私を同じように好きだと言ってくれることに私は感動していました。

そして結果的に私は彼と付き合うことになったのです。

彼氏への依存

恋人と手を繋ぎながら森に進んでいく様子出典:Weheartit

彼と付き合うようになって、しばらくは私は過食のことを隠していました。

しかしそれでもこっそり過食するのに限界を感じ、ついに私は彼に打ち明けました。

その結果、彼は「そんなこと気にしてたんだ。俺は気にしないけど打ち明けてくれてありがとう。絶対誰にも言わないよ。」と言ってくれました。私はそんな彼のためにも痩せたい、と思いまたダイエットを頑張ろうと思いました。

ジムにも通いました。

しかし、ちょっと体重が減ったと思うと過食したいという衝動に負けてしまいうまく痩せることはできませんでした。

彼が今のままでいい、と言ってくれるのにも甘えてしまっていたのかもしれません。

そんな中彼と一緒に久しぶりに行ったサークルで、「なんでそんなに太ったの?」とみんなに言われ、私は逃げ出すように帰って泣きながら過食してしまいました。

それ以来、私は一度もサークルにはいっていません。

そしてそれから、自分はさげすまれて当然の存在なのだと思うようになりました。

そんな自分にはもう彼しかいないのだ、と思うようになり、彼を失ったらどうしようという不安から彼に依存し、彼を束縛するようになりました。

私が病気で苦しんでいるのに平気で授業を受けに行ったり、友達と遊びに行く彼のことを許せず、罵ってしまったりしていました。

そんな私に、彼もどうしたらいいのかわからない、俺はなにもしてあげられないと困っていました。

再び実家へ

夕日が綺麗な海を眺めている女性出典:Weheartit

そんな中、父親に相談するとしばらく実家に帰ってくるように言われました。

私は従いました。

実家ではなぜか過食衝動に悩まされることはほとんどなく、母親が作る食事を普通に食べることができました。

久しぶりにあった妹とも一緒に遊んだりして楽しい時間を過ごしました。

そうして私は、東京で過ごしてやばくなったら実家へ帰る、ということを何度か繰り返しました。

摂食障害を乗り越えて

友人が来るのを待っているサングラスをかけた金髪の女性出典:Weheartit

そんな中、私の過食衝動はだいぶ落ち着き、ダイエットにも前向きに取り組めるようになりました。

ヘルシーな食事と運動を心掛け、過ごすうちに気づけば50キロくらいまで体重は落ちていました。

父親に言われた、「全部をわかってもらうことなんてできないよ。お父さんだってお母さんがなんでわかってくれないんだろうって思うことしょっちゅうあるし。」という言葉を思い出し、彼氏にも依存しすぎないよう心掛け、関係も良好になっていきました。

卒業式の日、久しぶりに会ったサークルのメンバーと一緒に写真を撮りました。

その写真の私はまだ顔は丸いし、以前の「完璧」な自分にはほど遠いと思いましたが、それでもそんなに悪くないんじゃないかなと感じました。

過食症になったときはなんで私ばっかりこんなにつらい目にあわなくてはならないんだと思っていましたが、摂食障害を乗り越えた今となってはあの経験は決して無駄ではなかったのだと思えます。

摂食障害になったからこそ気づけたこともたくさんあります。

今、摂食障害で苦しんでいる人も決して諦めずにいつか前を向いて歩いて行ける日が来ると信じてほしいです。

Top image via Weheartit

written by kaoriohno

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