2017年03月02日 更新 | 1,322 views

肌が凸凹に!?金の糸でのリフトアップ施術の気になる副作用とは

金の糸を使った施術には副作用があり、糸が皮膚の外に出てくる、皮膚がひきつり表情が不自然になる、肌が凸凹になる、効果が感じられない、金属アレルギーを起こす、などの例が挙げられます。トラブルを防ぐためには、純度の高い金の糸を使う、信頼できるクリニックや医師を見つける、無理のない仕上がりのデザインにする、などが大切です。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

この記事は、品川スキンクリニック新潟院院長 武内大先生が監修しています。

金の糸を使った施術(ゴールデンリフト)とは、髪の毛より細い純度の高い金でできた糸を顔や首などの気になる部分に入れることでたるみやすい部分をケアする施術です。

肌にハリを与え、しわを薄くする、ニキビやシミの跡を薄くする、毛穴を小さくするなどの効果が期待できるとされ、傷が残らない手軽さと効果の高さに人気が出ましたが、実は副作用などの多くのデメリットがあることをご存知でしょううか?

この記事では、金の糸の施術のデメリットや副作用についてくわしく紹介していますので、施術を検討する際の判断材料にしてみてください。

金の糸(ゴールデンリフト)の副作用や失敗

注意を促すイラストの写真

手軽で安全、効果も高いとされる金の糸の施術ですが、実は2010年ごろを境に注意喚起がされ、積極的に施術が行われなくなってしまいました。

現時点においては金の糸の治療効果に明確なエビデンス(学問的証拠)はありません。そのため、日本美容医療協会としてはこれを正式な治療法としてお勧めすることは出来ません。

かといって、金の糸を用いた治療法を完全に否定する根拠もありません。従って金の糸療法なるものをお受けになる患者さんは、必ず下記に述べるような説明を医師から十分に受け、納得された上でインフォームドコンセント用紙(同意書)に署名をし、自己責任の下に施術をお受け下さい。

出典:公益社団法人 日本美容医療協会www.jaam.or.jp/topics/topics12/index.html

日本美容医療協会でも上記のようにいわれ、「金の糸の効果に関しての学問的証拠はない」「期待される効果や、合併症・後遺症などの副作用について医師から説明がない場合は、金の糸での治療を控えた方が良い」としています。

この「期待される効果」や「合併症・後遺症」についての詳細は下記のリンクを参考にしてください。

では、金の糸を使った施術による副作用には、どのようなものがあるのでしょうか?

糸が皮膚の外に出てきてしまう

施術後1か月間は皮膚下で金の糸が安定しないので、金の糸、もしくは吸収糸が挿入した針穴から出てきてしまうことがあります。また、異物として身が金の糸を拒絶した結果、皮膚から糸が飛び出てくるケースもあるのだとか。

さらに、異物は体のなかで移動するため、忘れたころに思わぬところから糸が飛び出すこともあります。

そのような場合には、自分で糸を切ったりせず、クリニックでの処置を受けましょう。

放置していると、そこから感染症を起こす可能性がありますので、十分気をつけなければなりません。

また、金の糸は厚生労働省から正式に承認された製品ではないことを理解することも必要です。

皮膚がひきつり表情が不自然になる

金の糸が皮膚に埋め込まれると糸の周辺組織に傷がつきます。このとき増えたコラーゲンやエラスチンがたるんだ部分にハリをあたえます。

そして、この際ケガをしたときに皮膚が盛りあがって傷が治るのと同じことが皮膚の下で起こるのですが、そのときにコラーゲン等が癒着を起こし硬くなってしまい、表情に不自然さが残ることがあります。

肌が凸凹になる

金の糸での施術を行うことで、長期間皮膚下に異物がある状態になるため、「異物肉芽腫」という腫瘤を発症することがあります。

症状としては痛みが出たり、腫瘤の部分が飛び出すためその部分がデコボコになってしまったりということなどが挙げられます。

金の糸は多くの場合格子状になって皮膚下に埋め込まれているため、もしこのような状態になっても除去することがとても難しいといわれます。

引き上がりがない(効果を実感できない)

鏡を見る女性の写真

金の糸を使った施術は、皮膚下に金の糸を埋め込むことによってコラーゲン等の生成を促しお肌のハリを取り戻すことを目的とした施術です。

しかし、実際に糸で引っ張っているわけではないため、人によってはリフトアップ効果を実感できない場合もあります。

ただし、コラーゲンの生成にかかる時間には個人差があるため、しばらく経ってから効果を実感できるケースもあるようです。

金属アレルギーを起こす

金の糸の施術で起こる感染症や合併症の理由のひとつとして、金属アレルギーが挙げられます。

金は金属のなかでは比較的アレルギー反応を起こしにくいといわれていますが、実はパッチテストを行うと10%ほどの方が金の糸に対して反応を起こすことが分かっています。

確かに純金はアレルギーを起こしにくい金属のひとつですが、アクセサリーとして皮膚の上に触れているのとは違い、皮膚下に埋め込まれると金属イオンが常に少しずつ組織液の中に溶けだすため、アレルギーを起こしやすくなります。

金の糸(ゴールデンリフト)のデメリットについても知っておこう

レーザー治療の様子の写真

金の糸を使った施術を受けると、次のような不都合が生じます。

金の糸は、入れると二度と取り除くことができないもののため、安易に施術を受けないようにしましょう。

MRI検査を受けられないことがある

MRIは強力な磁気を用いた検査です。そのため、磁気に反応する金の糸を入れている人は、検査を断られる可能性があります。

MRI検査を受けられないということは、腫瘍など体の異常を見逃すということですから、見た目の美しさを取るか健康を取るかを、慎重に考えましょう。

光治療・フォトRF・レーザー治療などを受けられない

光治療・フォトRF・レーザー治療は、どれも熱を用いて肌の深部に作用させる治療です。

そのため、過熱の原因となる金の糸が入った人は施術を受けられないことがほとんどです。

適切な治療を行うクリニックでは、カウンセリングの際に必ず「金の糸を入れていませんか?」と聞かれるはずですが、もし聞かれなかったり、「金の糸が入っていても問題ないですよ」といわれたりした場合は、ほかのクリニックでの治療を検討した方が良いでしょう。

金の糸(ゴールデンリフト)の副作用や失敗を防ぐためには

タブレットPCの写真

効果を感じる人もいる反面、トラブルも少なくない金の糸。失敗せずに納得のいく結果を得るにはどうすればいいのでしょうか?

純度の高い金の糸を使ってもらう

施術では、一般的に純度の高い24金を使用します。それは使用する糸に金以外の金属が含まれる割合が多いほど、感染症のリスクが上がるためです。

金の糸の施術を受ける際は、必ず純金の糸を使用しているかどうかを確認しましょう。

ただし、24金であっても金属アレルギーを回避することはできません

実績のあるクリニックや名医を選ぶ

これはどの施術を受ける場合でも言えることですが、希望する施術の症例が多いクリニックは信頼できる可能性が高いと言えます。

どのような施術を何件行ったか、ビフォーアフターの写真をクリニックのサイトに載せているかなど、実際にカウンセリングを受ける前にチェックを行い、信頼のおけるクリニックを見つけましょう。

また、クリニック単位で考えるのではなく、その施術に特化した医師がいる場合は指名するとなお良いでしょう。

無理のない仕上がりのデザインにする

施術について相談してみたいと思うクリニックを見つけたら、自分の望むイメージをしっかりと持ち、そのうえでクリニックでのカウンセリングを受けましょう。

しかし、自分にコンプレックスを抱くほど「こうなりたい!」という思いが強くなってしまい、自分の骨格から離れた顔を希望してしまうことも。

本来のバランスから大きく変わりすぎてしまうと、のちのち表情の引きつりなどのトラブルの原因になることもあり得ます。

信頼できる医師なら、適切なところでストップをかけてくれるはずですので、自分の希望を伝えつつ、医師のアドバイスも聞き入れて、時間をかけてデザインを決めましょう。

副作用や術後経過が気になったら

カウンセリングの様子の写真

金の糸の施術を受けた後に気になることが出てきたときは、まず施術を受けたクリニックに相談をしてください。

そこで、相談したけれど納得のいく説明がもらえない、信用できないと感じる場合は、躊躇せずほかのクリニックに相談に行くことをおすすめします。

新しいクリニックを受診したときは施術の内容や気になる点を説明し、担当したクリニックのどのような対応が納得できなかったのか隠さずに話すようにしましょう。

また、金の糸を使用した施術に不安を感じた場合は、超音波を利用した施術や、より安全性の高い素材を使用した糸で行う「スプリングスレッドリフト」など、他の手法も検討してみると良いかもしれません。

金の糸に関するQ&A

パソコンをする女性の写真

金の糸手術をする際に疑問に思うようなことをまとめてみました!気になる部分は早めに解決しておきましょう。

針を入れる部分に穴が空いてしまうのは大丈夫なの?

金の糸では皮膚に専用の細い針を刺して施術を行っていきます。糸を挿入していくので、必然的に肌には穴があいてしまうということになりますね。

これは医師によってちがうのですが、たいていは穴が目立たない髪の毛の生え際などから針を入れるようにしてくれるそうです。

心配ば場合は事前に医師に確認をとっておきましょう!

メイクや洗顔はいつからOK?

どんな美容整形にもダウンタイムというものがあります。これは施術をした部分が落ち着くまで安静にしていてくださいよ~という期間です。

金の糸ではメイクや洗顔を当日から解禁しています。腫れが起こることもありますが、数時間で引いてしまうので周囲にもバレることはありません。

なので金の糸に関しては、ダウンタイムほぼなしと考えてもらっていいでしょう。

ただし激しく運動や入浴は2~3日控えてください。体を急激に温めてしまうと、それが原因で腫れが起こってしまう可能性があります。

血行が良くなりすぎると患部へも血液がどんどん流れていってしまうので、結果的に腫れが促進することになるのです。

金の糸の手術をしてから数日は、激しい運動や入浴はもちろん岩盤浴やサウナなどもNG。解禁するときにも自分の体の具合を見ながら進めていってくださいね。

顔のマッサージは1か月禁止

顔の中に金の糸が入った状態でマッサージをするのは危険です。どうしてもやりたいという場合は、少なくとも1か月たって糸が安定してきたらにしてください。

コロコロローラーや指先で軽く行うリンパマッサージならば、金の糸の施術一か月後に可能になります。

金の糸は「たるみ」への効果なし!?

女性の横顔の写真

肌のリフトアップという効果をもたらしてくれるという金の糸。しかし美容業界にいる医師から言わせると、「たるみへの効果はない」という事実があるようです。

金の糸は皮膚の下に細い糸を埋め込むような手術ですが、これによって真皮におけるコラーゲンの生成を促すことができます。

これによって肌のハリが増したり小じわが改善されたりという効果が期待できることは間違いありません。

しかし物理的にたるみを引っ張り上げるという効果はないため頬のほうれい線といった深いしわに対しては大きな効力を発揮することはないようです。

ほうれい線同様、ゴルゴラインやマリオネットラインなどへの効果もなし。こういったたるみ・深いしわを改善したい方は、金の糸を選ばないようにしてください。

金の糸以外でおすすめの手術は……?

顔のたるみを根本的に目指す美容整形であれば、スプリングスレッドがおすすめです!スプリングスレッドはたるんでしまった組織を糸の力で引っ張り上げます。

物理的な引っ張り効果に加えて、肌の奥にある組織に刺激を与えるのでコラーゲン生成を促す効果も期待されています。

この二つの効果によって、肌のたるみがきれいに解消されていくのがスプリングスレッドなのです。

スプリングスレッドは安全性の高いバイオ素材からできています。50年以上医療の現場で使われてきたという実績もあるので、安心して施術を受けられますね。

金の糸手術ではやはり使用する糸による悪影響が懸念されていましたので、スプリングスレッドはこういった面では金の糸を凌駕する美容整形です。

せっかく高いお金を出して肌のケアをするなら安全性が高く効果もお墨付きのスプリングスレッドを選んだほうが良いのではないでしょうか

このあたりは担当医師としっかりカウンセリングをして、どちらの手術を選択するか決めていってくださいね!

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

一般的にはスプリングスレッドリフト以外にも、スレッドリフトにはたくさんの種類があります。
そのため、医師からたるみにあった効果的な施術を聞きましょう。

金の糸の施術で副作用や失敗を防ぐために

振り向く女性の写真

金の糸の施術で失敗しないためには、信頼のおけるクリニックや医師を選び、明確な仕上がりのイメージを持って、納得いくまでカウンセリングを受けたうえで施術を受けることが大切です。

また、満足のいく結果を得られるように、予備知識を蓄えてからカウンセリングに臨むようにしましょう。

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

品川スキンクリニック新潟院院長 武内大

おさらいすると、金の糸には以下のようなさまざまなリスクがあります。

・アレルギー
・感染
・肉芽種
・凸凹
・MRIやレーザー治療を受けられない可能性

また、たるみ改善効果はありません。
そのため一生このようなリスクを抱えるわりには期待できる効果がとても少ないといえます。
基本的にはとても推奨できる施術ではありません。

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