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2016年06月10日 更新 | 2,085 views

メンタルヘルスを考えるときの正常・異常の境界線とは

臨床心理士 東京京橋カウンセリングオフィス

この記事は、臨床心理士 東京京橋カウンセリングオフィスが監修しています。

メンタルヘルスにおける「正常」と「異常」の境界線はわかりにくいものです。心理学の領域には、正常と異常の境界を引く基準として「適応的基準」「価値的基準」「統計的基準」「病理的基準」の4種類が存在します。それぞれの基準について詳しく知るとともに、自分自身を見つめ直してみましょう。

普段の生活において生きづらさを感じ、「こんなに悩んでしまう私は異常なんじゃないか」「こんなことができない私は変なのではないか」などと不安に思ってしまうことがあるかもしれません。

そこで今回は、メンタルヘルスにおける「正常」と「異常」の境界についてお話しします。

この記事を読んで、心理学の領域での「正常と異常の境界を引く基準」を知ることで、自分自身を見つめ直すきっかけになればと思います。

メンタルヘルスにおける正常・異常の境界線はわかりにくい

ベッドの上で読書をしている画像

同じできごとに遭遇しても、個人のとる反応は様々です。

例えば、誰か知らない人と会うときに、楽しみに思う人もいれば、緊張する人もいます。何とも思わない人だっています。

他にも、楽しみに思いすぎて夜眠れなくなったり、朝早くから目が覚めたり。緊張しすぎてお腹が痛くなる人や、緊張することを避けるために、そもそも人と会う約束はしないという人もいるかもしれません。

では、こうした反応のうち、どこまでが正常でどこからが異常と考えられるのでしょうか。

メンタルヘルスにおける健康と疾患の境界線、あるいは正常と異常の境界線というものがどこにあるのかは、目で見てわかるものではなく、また採血データのように数値で示されるものでもないため、非常に微妙で難解な問題です。

正常性と異常性の境界を引く基準とは

海辺に立つ女性の足元

心理学の領域における「正常性と異常性の境界を引く基準」には、「適応的基準」「価値的基準」「統計的基準」「病理的基準」の4種類があります。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1. 適応的基準

適応的基準では、自分自身が所属する社会や集団に適応できているかどうか、また、適応できていない場合、そのことに自分自身や周囲の人が苦痛や迷惑を感じているかどうかを問題とします。

たとえば、学校生活になじめず不登校になった場合、自分が学校に行けないことに悩んでいれば異常と判断されます。

しかし、自分が特に悩んでおらず、家族も特に問題を感じていないような場合は異常という判断をする必要はないことになります。

2. 価値的基準

価値的基準では、自分自身が所属する社会の人々が守るべきであると考えているルールから外れることを悪いと思っているかどうかを問題とします。

たとえば、日本では、通常、人は服を着て外出するべきだと思われています。でも、お酒に酔って外で服を脱いでしまうこともあるかもしれません。

こういうことがあっても、「服を着て外出すべきだ」という意識を持っていれば正常、「外で服を着ないことの何が悪い!」と思っていれば異常ということになります。

3. 統計的基準

統計的基準では、自分自身が所属する集団の平均を基準とし、基準からどれだけ離れているかを問題とします。

知能を例として考えてみると、ある知能検査では、IQが70から130の間に95%の人がおさまるようになっています。このため、IQが70以下の場合と130以上の場合は異常ということになります。

4. 病理的基準

病理的基準では、病理学的な知見や医学的な診断基準を前提として行う医学的な検査や問診によって判断されます。

平たく言うと、精神科医に「病気」と診断されれば異常、「病気ではない」と判断されれば正常ということです。

異常性はだれにでもあるもの

女性たちの足元

「正常」と「異常」を分ける4つの基準について見てきましたが、その基準は多元的で、複雑に絡み合っています。

また、自分自身でどんなに平均的で常識的な人間だと考えていても、実際には誰もが何らかの「統計的基準からの逸脱としての異常性」は持っているものです。

異常性があまりにも大き過ぎなければ、それは 個性の範疇と考えられるものであり、異常性があるからといって自分を否定的に捉えることはないのです。

ただし、生きづらさを感じている人が自分自身の異常性(個性)に気づくことは、意識的に自分の行動や考え方を変容させ、生きやすい方向へと変化させようと試みるきっかけにつながることもあります。

自分自身をじっくり見つめ、どういった個性、どういった異常性を持っているのかを知り、今後に生かしてみてはいかがでしょうか。

※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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