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2016年11月11日 更新 | 20,156 views

陥没乳頭のせいで男性恐怖症に……。悩んだ末にとった行動[体験談]

自分の体がおかしいなんて高校生の頃まで分かりませんでした。周りの友達と違う私の乳首。私だけ陥没して出てきいなかったのです。こんな悩みが恥ずかしくて、親にさえ相談出来ませんでした。自信がなくて大学生になってもまともに恋愛できませんでした。自信のなさから好きな人と気持ちがすれ違って悔しい思いをしました。

雨の中傘をささずに歩いているシルバーヘアーの女性出典:We heart it

私は長年「陥没乳頭」に悩んでいました。

貧乳や乳房の形で悩む人は多いと思いますが、乳首の形で悩んでいるなんて、人にはとても言えずに、暗い気持ちになって何年も過ごしていました。

陥没乳頭とは通常外に飛び出しているはずの乳首が、内側にへこんでおり、酷い人は穴が開いているように見える場合もあります。

触って乳首が出てくるのは仮性ですが、触るなどの刺激を与えても出て来ない場合は真性で、重度の陥没と言えます。

重度になると、汚れが溜まりやすい窪み部分から皮膚が炎症を起こしたり、産後赤ちゃんに授乳をする際に、上手く出来ないというトラブルが起きるそうです。

仮性の場合は刺激を与え続けたり、マッサージ、授乳などで自然と改善されていく場合が多いとか。

しかし残念ながら、私は真性の陥没乳頭でした。

ぼこっとした穴こそ開いていないものの、乳首はどこからなのかまるで分らない状態でした。

そして乳房の先端に唇のように溝があり、そこに汚れが溜まりやすく、時々炎症が起きていました。

もちろん、マッサージしても乳首は出てこない状態だったのです。

成長とともに悩みが深刻に……

洗面所に並べられたスキンケア用品出典:We heart it

小学校高学年になり、胸がだんだん大きくなって来るころは、自分の胸の形なんて全く気にしていませんでした。

そもそも、どうやって胸が成長していくのかなんて知るはずもなく、胸が大きくなるにつれ、自分の母親のように乳首がだんだん大きくなるものだとばかり思っていました。

しかし中学校を卒業しても、私の胸には乳首らしきものは、出っ張ってきませんでした。

乳房はなだらかな山のように凹凸がなく、先端に少し窪みがあり、時々垢がたまって激しいかゆみに襲われていました。

私が自分の乳房の異変に気付いたのは、高校生になってからでした。

高校二年生の時に、修学旅行へ行ったときの事です。

修学旅行ですから、もちろん入浴の時間がやってきました。

そこで、やっと自分の乳首が普通ではない事に気づくきっかけがあったのです。

服を脱いで大浴場に入り、他の女子生徒の胸をふと見ると、自分と全く違いました。

みんな、乳首がはっきりしていたのです。

私は、

「高校なんて、まだ成長の過程だから、乳首はこれからゆっくり成長するのだろう」

と呑気に構えていたのに、この事実にとても驚きました。

私は自分の体が急に恥ずかしくなり、タオルで胸を隠しました。

早く入浴を終わらせたくてたまらず、友人を残して猛スピードで体を洗い、大浴場から飛び出しました。

友人が私の胸を見なかったかどうか、とても気になり、脱衣所でもモジモジと体を隠しながら拭きました。

乳首はこれから成長するのかと思っていたけど、違ったんだ!

私は衝撃と悲しさで、その日は部屋での女子トークどころではなく、酷く落ち込んでいました。

みんな私の胸を見なかったか、そればかりが気になって…。

しかしいくら仲の良い友達にもこんな事聞けるわけない。

その日は、妙にハイテンションではしゃぐ自分がいました。

もし他の女子に自分の胸を見られていても、自分がたった今、その異変に気付いたなんて死んでも思われたくない。

部屋には気が合わない女子もいたので、余計悟られないように元気な自分を演じました。

修学旅行は三泊四日だったので、とても苦痛でした。

結局残りの二日は生理になった事にして、最後の方に人数が少なくなってから入浴しました。

それでも、とても恥ずかしかった事を覚えています。

それから私は、胸の事を考えないようにしながら日々過ごしました。

修学旅行さえ済んでしまえば、他人に裸を見せる機会も無かったため、とりあえずは問題ありませんでした。

こんな悩み、親にさえ言えませんでした。

小学校高学年になってから、親とは一緒にお風呂に入っていませんでしたし、私は親に心配をかける事が嫌で、普通の悩みも殆ど相談しないような娘でした。

「私乳首が無いから変だと思うんだけど、見てくれない?」

なんて、とても言えないと思っていました。

そして、母と一緒に最後に入浴した時も、初潮もまだで胸も真っ平の子供のころでした。

母が気づいているわけがありません。

なすすべも無く時がすぎて、私は高校を卒業しました。

そして大学入学。

私は県外での一人暮らしを始めました。

遠ざかる恋愛

部屋で座ってぼーっとしている女性出典:We heart it

大学には修学旅行などありませんが、私はもっと深刻な事態になっていきました。

それは、大学生になったら誰もが経験するであろう、恋愛問題です。

私は大学生になり、同級生の男子学生が気になり始めました。

その男子学生はA君といって、とてもオシャレで恰好良く、女子学生にとても人気がありました。

私は姉妹しかいないせいか、当時とても男性が苦手で、

「男性恐怖症じゃないの?」

と仲の良い友人から良くからかわれていました。

ほとんど男子と話した事がない私でしたが、

A君とは仲良くなりたい

と強く思いました。

高校生までは男子と話した事がなく、恋愛なんて当然ながら始める機会もなかったので、男女関係について全くの無知だった私。

しかし周囲の女子学生に彼氏が出来て、恋愛話を聞くうちに私は大変な事に気づきました。

大学生になれば高校生のような付き合いではなく、その大半が当然のようにセックスに至るという事です。

セックスするとなると、当然裸を見られます。

私は絶望的な気分になりました。

やっと好きな人が出来たのに、万が一奇跡的に付き合えたとしても、やがてセックスする事になる。

でも私は恥ずかしくて、こんな胸とても見せられない。

ただでさえ男子に免疫が無いので、まずセックス自体が大きなハードルです。

それなのにこの乳首がない醜い体を見せなければならないなんて……。

私はまたもや、暗い気分で毎日過ごす事になりました。

相変わらず胸のくぼみには時々激しい痒みが起こります。

その痒みも腹立たしく、掻きむしる事も度々ありました。

結局、A君とは恋愛関係には至りませんでした。

仲良くなりたいという気持ちと、万が一付き合う事になったら裸を見られる……という気持ちが交錯し、一歩踏み出せないでいたのです。

その後、友人からA君に彼女が出来た、という事を聞きました。

彼女の方からA君に告白してA君がそれをOKしたとの事。

でも友人は驚く事を私に言いました。

「A君本当はね、あなたの事が気になってたんだよ。でもあなたはA君の事何とも思ってなかったんでしょ?A君、ちょっと可愛そうだったよ」

なんとA君は私の事を気にしてくれていたのです。

もし私がもっと積極的にA君と仲良くなろうとしていれば、もしかしたら付き合っていたかもしれません。

私は帰宅後、一人泣きました。

もしこんな醜い乳首ではなくて、自分の体に自信があったら、何も恐れずに好きな人にアプローチできるのに。

自分が陥没乳首であると自覚してから、この時が一番辛かったです。

それからA君は彼女と楽しく過ごしていたようで、大学のキャンパス内で何度か二人の姿を見掛けました。

そのたびに、私は胸を締め付けられる気分でした。

ドライブをしている女性出典:We heart it

A君の事をきっかけに、私はこのままではいけない、と決心しました。

ネットで陥没乳頭の事を調べて、もう一度色々な解決策を試してみる事にしたのです。

まずマッサージを丁寧に行いました。

乳管を柔らかくする事で乳首が出てくる場合がある、と書いてあったからです。

しかし残念ながら、これは全く効果がありませんでした。

次に吸引器を使用しました。

乳首に吸引器をくっつけて、しばらく放置して乳首の形を固定させる方法のようでした。

これは大失敗でした。

皮膚の弱い私は、引っ張られた皮膚が炎症を起こして、乳頭の先端がただれて真っ赤になってしまったのです。

もちろん形もしっかりと現れませんでした。

真性の陥没だと、どうしても素人の試す方法では効果が見られないようでした。

そこでネットをさらに調べると、形成手術を受ける方法があることを知りました。

しかも、嬉しい事に健康保険を使う事が出来て、両方の乳首で五万円程度で済むとの事でした。

大学生にとって五万円は大金でしたが、私はアルバイトで貯めたお金をつぎ込んで、手術を受ける事に決めました。

しかしそこで気がかりな事がありました。

健康保険は親の扶養で加入しています。

私が親に内緒で手術を受けても、親に知られる事は無いのだろうか?

私の悩みは、まったく誰にも…… 親にも相談していません。

いきなり手術の内容が親に届くという事は無いのだろうか?

困った私は友人に相談する事にしました。

でもやはり乳首の事は言えませんでした。

「乳房のところに、変な窪みがあって、皮膚科の受診したの。心配かけるのが嫌だから内緒で皮膚科の手術を受けるんだけど、内容って親に届くのかな?」

友人は自分の母親に訊いてくれて、健康保険の加入者の元に年に一回受診内容が届く事が分かりました。

友人は、私の代わりに母親からどこか病気なのかと、さんざん問い詰められたらしく苦笑していました。

本当に友人には感謝でした。

結局両親のもとに手術の内容が届くのなら仕方ない、私は母親には言う事にしました。

しかし、やはり洗いざらい話す事は出来ませんでした。

「私大学の健康診断で、乳首のところに炎症があるから治療したほうが良いって言われたの。一応、形成手術あつかいになるらしいの。」

かなりオブラートに包んで、報告しました。

しかし大学の健康診断と言ったのが良かったようで、母親はあっさり了承してくれました。

病院を受診すると、医師は

「陥没なんて手術するほどの事でもないけど……。出産したら出てくるよ。どうする?」

私は迷わず手術する、と返事をしました。

もうこれ以上グズグズと暗い気分で過ごしたり、恋愛を諦めるのは嫌でした。

数日後、手術を受ける事になりました。

その手術は30分ほどで、あっけなく終了しました。

しばらくは消毒のために通院して、その後抜糸するとの事でした。

私は、手術後の消毒で初めて自分の乳首を見ました。

手術の傷や縫合の後で酷い状態でしたが、自分の胸にはっきりした形の乳首があることが、とても嬉しかったのを覚えています。

他の人には当たり前のことでも、私にとっては涙が出るくらい感激する事でした。

当初は酷い見た目でしたが、抜糸して通院も終了し、次第に傷は落ち着いていきました。

そして、一カ月もすると、はっきりした形の乳首だけが残りました。

悩みが解消されて、楽しい毎日に

ペンションに遊びに来ている女性出典:We heart it

私は、それまで我慢していた事がすべて出来るようになりました。

まず、友人との温泉旅行。

以前は、誘われても「バイトがあるから……」といつも断っていました。

本当は行きたかったので、とても辛かったです。

初めて友人と堂々と入浴し、明るい気分で部屋に戻って、食事や女子トークを繰り広げられ、本当に楽しかった……。

入浴中に一生懸命体を隠していた自分は、もういません。

そして、男性とも前より積極的に話せるようになりました。

体の悩みから解放されて、気楽に構えられるようになったからです。

私が手術を受けたのは、大学四年生の時。

しかし残念ながら、大学在学中に恋愛が始まる事はありませんでした。

もともと男性が苦手だったのに、積極的に話せず、男性恐怖症のようになってしまい、手術後には少しはマシになったのですが、時すでに遅し。

大学四年まで男性と仲良くしようという姿勢が見られなかった私は、周囲から

「恋愛に興味のない子」

として認識されてしまい、恋愛対象から外されてしまったようでした。

自分の体のせいで一番楽しく恋愛ができる時期に、それを持てなかった事は今でもとても残念です。

その後も、自分が陥没乳頭の手術を受けた事は誰にも言った事はありません。

健康保険の事で、親のもとに手術の内容が知らされたはずですが、詳しく聞かれる事はなく、どんな内容だったのか私も分からないままです。

今でも陥没乳頭の事が誰にも言えないのは、それくらい酷くコンプレックスに思っていたからです。

決断して良かった

我が子を高い高いしている女性出典:We heart it

その後、社会人になった私は何人かと交際した後、結婚する事が出来ました。

体の悩みが無くなった私は、社会に出て新しい環境になると、驚くほど順調に恋愛のチャンスに恵まれたのです。

そして出産後、授乳する事も出来ました。

手術の影響で母乳が出ないなど、トラブルが無いかとても心配でしたが、そのような事もなく順調に母乳で育てる事が出来ました。

恋愛や友人の旅行など、我慢する事も多くて、自分の体を恨んだ事もありましたが、勇気を出して手術した事で私は変わる事ができました。

でも一番幸せに感じるのは、可愛いわが子を抱いて、自分の母乳を与える事が出来た、という事でした。

手術をしなければ、それも叶いませんでした。

勇気を出して一歩踏み出し、本当に良かったです。

written by tsutsune

Top image via Weheartit

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