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2016年11月29日 更新 | 1,722 views

効果が4〜5年と長持ち!たるみ治療「フェザーリフト」の施術とは?

フェザーリフトは、細かいトゲがついた糸を皮下に埋め込んでしわやたるみをリフトアップする施術です。中顔面に有効な「アプトスリフト」と顔の輪郭部分に有効な「ワプトスリフト」の2種類があり、リフトアップ効果は4〜5年と長期にわたり持続します。アプトスのスレッドを左右の頰に3本ずつ、計6本埋め込む場合では、30万円前後の費用がかかります。

しわやたるみを体への負担が少ない「切らない施術」で解消したいけれど、施術にもさまざまな種類がありすぎて、どれが良いのかわからなくなっている人も多いでしょう。

そんなときにまず検討してみたいのが「フェザーリフト」です。

フェザーリフトは、施術の所要時間やダウンタイムの短さから手軽に受けられる「切らないリフトアップ術」として人気のある施術です。

目次

フェザーリフトとは

肌のたるみをチェックしている様子の写真

皮膚を切開することなく、スレッド(リフトアップ施術で使用する特殊な糸)がついた針を皮下に挿入し、スレッドをしわやたるみがある部分の皮下に埋め込むことでリフトアップする施術を総称して「スレッドリフト」と呼びます。

スレッドリフトには、使用する糸の種類などによりさまざまな種類の施術があり、フェザーリフトもそのひとつです。

フェザーリフトのしくみ

フェザーリフトの施術方法は、「アプトス」(APTOS)というスレッドを使う施術と、「ワプトス」(WAPTOS)というスレッドを使う施術の2種類に分かれます。

「アプトス」と「ワプトス」のどちらのスレッドにも細かい毛羽立ちのようなトゲがついており、この毛羽立ちが鳥の羽毛(フェザー)のようであることから、この施術が「フェザーリフト」と呼ばれています

スレッドが皮下に挿入されたとき、この毛羽立ちが周辺組織をしっかりつかむ(=グリップする)ため、スレッドを引き上げることで皮膚の強力なリフトアップが可能になります。

どちらのスレッドを使うかは、しわやたるみの強度や部位によって判断されます。

また、「アプトス」と「ワプトス」のスレッドは、溶けるタイプと溶けないタイプとがあり、用途や目的に合わせて使い分けられます。

フェザーリフト施術の種類1:アプトスリフト

アプトス(APTOS = Anti-Ptosis の略、「抗下垂」の意味)施術では、長さ12センチ、幅1ミリ以下のスレッドが使われます。アプトスは、1999年にロシアの美容外科医マーレン・スラマニーチェ(Marlen Sulamanidze)医師によって開発された術式です。

スレッドには鳥の羽毛の毛羽立ちのようなトゲがついています。トゲの方向は、スレッドのそれぞれの両端から中央の方向へ向いています。

アプトスは、「中顔面」と呼ばれる顔の中心部に近い部分の、比較的軽度なしわやたるみのリフトアップに用いられます。

皮膚の構造

〈クリックして画像を拡大〉

しわやたるみをリフトアップしたい部位の「皮下組織」層に、アプトスを弓状にカーブを描くように埋め込みます。スレッドの端を筋膜などに固定しない「フローティング方式」の施術です。

表情の変化により顔の皮膚や筋肉が動く際、皮下に埋め込まれたアプトスには、弓状のカーブ状態から直線へと戻ろうとする力がはたらきます。このとき、アプトスの両端から中央へ向かってついているトゲのおかげで、アプトスにはその両端から中央方向へ向かって収縮しようとする力がはたらきます。

トゲが周辺の組織をしっかりとグリップしているため、アプトスが中央へ向かって収縮する際、周辺組織も一緒に引っ張られて盛り上がったようになり、結果として皮膚にふくよかな立体感が出ます。これがアプトスによるリフトアップ効果です。

フェザーリフト施術の種類2:ワプトスリフト

ワプトス(WAPTOS)は、シンガポールのワッフルズ・ウー(Woffles Wu)医師が2002年に開発した術式で、別名「ワッフルズ・リフト」とも呼ばれています。

ワプトスは、「アプトス」をアジア人向けに改良したものです。アプトスは顔の皮膚がアジア人より薄い白人向けに考案された施術であるため、白人より皮膚が厚く脂肪も多いアジア人にはリフトアップ効果が薄いという弱点がありました。

ワプトスで用いるスレッドは、長さが60センチあります。アプトスのスレッドと同じく、ワプトスのスレッドにも両端から中央に向かってトゲがついていますが、アプトスのスレッドではワンサイドのみが毛羽立っているのに対し、ワプトスのスレッドには毛羽立ちがスパイラル状についています。

このスパイラル状の毛羽立ちのおかげで、スレッドの周辺組織のグリップ力が増すため、ワプトスはアジア人の厚い皮膚に効果を発揮するだけでなく、頰やまゆ毛周辺などの強い力がかかりやすい部位のリフトアップにも効果的です。

ワプトスは、中程度〜重度のたるみ改善に効果があり、顔の周辺部分に施術されます。こめかみ近くや耳の後ろ、首などの髪の生え際を数ミリ切開して、スレッドを後頭部の方向に向けて、折り返すようにして埋め込みます。

側頭部を引き上げることで、顔全体に大きなリフトアップ効果をもたらします。

フェザーリフトの効果

ハリのある美しい肌の女性の写真

フェザーリフトでは、「リフトアップ効果」「リバイタライジング効果」のふたつの効果が得られます。

1.フェザーリフトの効果1:リフトアップ効果

アプトスでは、スレッドが一定方向へ動こうとする反発力のおかげで施術部位に立体感が出るため、施術部位がふっくらした感じになります。この効果は、施術直後から現れます。

アプトスではあごや額のたるみ、ほうれい線や目の下のくぼみなど、中顔面のしわやたるみの改善が可能で、特に頰のたるみの改善に有効とされます。

一方、ワプトスではスレッドを折り返して皮下に埋め込むため、同じ箇所を2本のスレッドで引き上げるのに近く、アプトスよりも強力なリフトアップ効果が得られます。

ワプトスは、おもに顔の周辺部分に効果があり、目もとやあご、首のしわやたるみの改善やフェイスラインのリフトアップに大きな力を発揮します。

症状の部位や状態によっては、アプトスとワプトスを併用することもあります。中顔面に効果的なアプトスと、顔の輪郭部分に効果的なワプトスのそれぞれのメリットを生かし、より効果的なリフトアップが可能となります。

個人差はありますが、リフトアップ効果は約1か月後から実感でき、約4~5年間持続するとされています。

2.フェザーリフトの効果2:リバイタライジング効果とコラーゲントンネル

スレッドが皮下に埋め込まれると、体は「異物が侵入した」と認識し、傷を治すメカニズムと同じようにはたらきます。

すると、血流や代謝が良くなり、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が活発に分泌されるため、肌のきめが細かくなったり、肌の弾力やみずみずしさが増したりして、肌が全体的に若返ります。この美肌効果は「リバイタライジング効果」と呼ばれます。

さらに、スレッドを皮下に埋め込んでから約1か月後から、活発に分泌されているコラーゲンがスレッドの周囲に繊維状のトンネル「コラーゲントンネル」を作りはじめます。コラーゲントンネルができると、リフトアップした状態が定着し、長期間保たれます。

なお、リバイタライジング効果は、施術から約1か月経過した頃から実感できるといわれています。

フェザーリフトのダウンタイムや副作用

肌にトラブルを抱えている女性の写真

手軽な施術とはいうものの、トゲのついたスレッドを皮下に埋め込むのは痛くないのでしょうか?

また、ダウンタイムは短いとはいえ、どのくらいをみておけば良いのでしょうか。

フェザーリフト施術にともなう痛み

アプトスリフトもワプトスリフトも局部麻酔下で施術するため、施術中に痛みは感じません

しかし、施術中に意識があることが「怖い」と感じる場合は、恐怖心を和らげリラックス効果のある「笑気麻酔」の追加が可能なクリニックもあるので、医師に相談してみましょう。

術後2〜3日は施術部位に痛みを感じることがありますが、処方される鎮痛剤で対処できる程度の痛みです。

フェザーリフト施術のダウンタイムと副作用

アプトスリフトでは皮膚を切開せず、スレッドを針で皮下組織に埋め込むため、術後の腫れは3〜4日間ほどわずかに腫れやむくみが出る程度です。皮膚に針穴が数か所残ったとしても、数日でなくなります。

またワプトスリフトでは、施術部位がこめかみ周辺から頭皮であるため、腫れは頭皮の部分に現れ、顔は術後もほとんど腫れないことが多いようです。

術後2〜3週間ほどは施術部位に違和感を感じることがありますが、この違和感も徐々になくなっていきます。

仕事には、術後3〜4日経った頃に復帰する人が多いようです。

フェザーリフトの施術の流れ

病院の処置室の写真

では、実際にどのような手順で施術が行われるのかを見てみましょう。

1.担当医によるカウンセリング

改善したいしわやたるみの症状や肌の状態の診察ののち、フェザーリフトが適した施術であるか否かを担当医が判断します。

適していると判断された場合は、施術のデザインを決定します。

しわやたるみの症状にあわせて、最も効果的なリフトアップを実現するため、使用するスレッドやその本数、埋め込む場所や引き上げる方向を調整します。

2.マーキングと麻酔

洗顔ののち、決定したデザインに沿って顔にマーキングし、施術部位に局部麻酔を行います。

3.施術

アプトスの場合は、針で皮下にスレッドを埋め込んでいきます。ワプトスでは、こめかみや耳の後ろの髪の生え際部分を数ミリ切開し、スレッドを針で皮下に埋め込みます。

施術に要する時間は、施術する範囲や埋め込むスレッドの本数にもよりますが、30分〜1時間程度です。

5.処置後、帰宅

施術部位への消毒や冷却などの処置ののち、その日のうちに帰宅できます。

フェザーリフト施術後の経過とアフターケア

施術後にアイスノンをタオルでまいて施術部位を冷やすと、腫れやむくみ、内出血が起こるのを防ぐのに役立ちます。

術後1週間ほどの期間は、口を開けにくかったり、口を開ける際に痛みを感じたりすることがあります。不便さは徐々に解消しますが、固形物が食べにくいことがあるので、あらかじめ柔らかい食べ物を用意しておくと良いでしょう。

飲酒や激しい運動は、血行を促進して腫れや内出血を悪化させる恐れがあるので、術後1週間ほどは控えるように指導されます。

また、顔へのマッサージも、施術から1か月ほどの間は控えましょう。

洗顔・洗髪、シャワーやメイクはいつから可能?

シャワー浴は、顔を濡らさないよう気をつければ施術当日より可能です。メイクは施術当日より可能とするクリニックと、翌日から可能とするクリニックに分かれます。

入浴や洗顔は施術翌日から、洗髪は翌々日から可能という場合が多いようです。

術後の通院回数

フェザーリフト施術では多くの場合、抜糸は不要ですが、経過観察のため手術から1週間後や1か月後に診察があります。

フェザーリフト施術にかかる費用の相場は?

埋め込むスレッドの本数により料金が異なりますが、セット料金を設定しているクリニックもあります。

アプトスのスレッドは1本あたり5万円前後、ワプトスのスレッドは1本あたり7〜10万円を目安とすると良いでしょう。

アプトスのスレッドを左右の頰に3本ずつ、計6本埋め込む場合では、30万円前後というクリニックが多いようです。

フェザーリフトの失敗例

悲しむ女性の写真

口コミの3例目のように、「せっかく施術を受けたのに満足できる効果が得られなかった」といった事態は避けたいもの。

そのために、フェザーリフト施術であり得る失敗例についてもあらかじめ知っておきましょう。

代表的な失敗例と、その対処法を3つ集めてみました。

フェザーリフトの失敗例1:ワプトスリフトで皮膚に段差ができてしまった

「皮膚に段差やヨレができてしまった」というのは、ワプトスリフトの失敗例としてよく見られるものです。

皮膚のたるみを引き上げるものの、切開する「フェイスリフト」手術のように余った皮膚を切除するわけではないため、引き上がったたるみのヨレが頭皮の毛髪のなかに生じます。

たるみの程度によって差はありますが、たいていの場合は時間の経過とともにヨレはなくなっていきます。

フェザーリフトの失敗例2:スレッドの先端が皮膚から露出してしまった

アプトスリフトもワプトスリフトも、スレッドについているトゲがスレッドの収縮作用を起こす現象を利用したリフトアップ施術です。

つまり皮下でスレッドは多少動くわけですが、時間とともに少しずつ動いていったスレッドの先端が、皮膚から露出してしまうことがあります。

この場合は、露出しているスレッドを切除するか、抜去することで対処できます。しかし自分で行わず、クリニックで処置してもらうようにしましょう。

フェザーリフトの失敗例3:リフトアップ効果が元に戻ってしまった

しわやたるみの症状の程度にもよりますが、アプトスリフトでは術後にリフトアップ効果が戻ることは比較的少なく、むしろ3か月ほど経過した頃からリフトアップ効果が高まっていくといわれています。

一方、ワプトスリフトでは、施術のメカニズム上、術後1か月前後である程度のリフトアップ効果の戻りが生じます。しかし術前の状態に戻るのではなく、多少の戻りが出る程度です。

このため、ワプトスリフトの施術では、あらかじめ戻りを計算に入れて皮膚を強めに引き上げます。しかし、予想より戻りが大きかった場合は、アプトスリフトを追加することで修正が可能です。

少ないダウンタイムで大きな効果が得られるフェザーリフト

フェザーリフトの魅力は皮膚を切開しないリフトアップ術であるため、短いダウンタイムでリフトアップ効果が得られることです。

また、フェザーのようなドゲのついたスレッドを用いた施術であるため、リフトアップ効果が4〜5年と長期にわたって持続します。

本格的なフェイスリフト手術を受ける決心がまだつかない人は、少ないダウンタイムで大きな効果が得られるフェザーリフトを、ぜひ検討してみてください。

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