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2016年06月27日 更新 | 2,952 views

自力で治せないニキビ跡・クレーター!改善のための効果的な方法とは?

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太が監修しています。

クレーターとなったニキビ跡は、セルフケアで治すは難しく、医師のもとでのアブレーションレーザーやフラクショナルレーザーを用いた治療が有効です。また、ニキビ跡をクレーターにしないために、外用薬・内服薬・ケミカルピーリング・食生活やスキンケアの見直しによってニキビの悪化を防ぎましょう。

女性のみならず男性にとっても、ニキビ跡やクレーターは大きな悩みです。鏡をのぞくたび、顔を洗うたび、人と自分を比べては、「顔」も「心」も下を向いてしまいます。

クレーターとなった肌は完全に再生できなくても、美しい肌に近づく方法はきっと見つかります。

そのためには、ニキビ跡について正しい知識を持ち、日常において小さな努力の積み重ねをすることが大切です。

そこでこの記事では、ニキビの仕組みやできてしまったニキビ跡治療、ニキビの予防策についてくわしく説明していきます。

まずはクレーターのことをもっと知ろう!

クレーターとはニキビができた場所に穴や凹みができた状態で、色素沈着も併せて見られる場合もあります。複数の毛穴にわたるケースなど、大きさや形状もさまざまです。

クレーター状のニキビ跡の種類

クレーターの写真

アイスピックタイプ 

表面から見た穴の大きさは2㎜程度ですが、穴の先端がアイスピックで刺したように尖って深くまで達しています。皮下組織まで損傷していることがあり、治療が難しいタイプです。

ボックス(ボックスカー)タイプ

表面から見た穴の大きさは1.5〜4㎜で、深さは浅いですが、箱のように穴の底が平坦になっているため、もっとも目立ちやすいタイプといわれます。

ローリングタイプ

表面から見た穴の大きさは4㎜以上で、穴の底は緩やかに陥没しており、ボックスタイプより深さがあるのが特徴です。

クレーター状のニキビ跡ができる原因(仕組み)とは?

炎症が起こって化膿したニキビの写真

1:ニキビができる

毛穴中にある皮脂線から皮脂が分泌されて皮膚内に留まり、これに増殖したアクネ菌が作用して炎症性のニキビとなります。

2:瘢痕(はんこん)組織がつくられる

アクネ菌と免疫細胞が戦い、膿が生まれます。そのときに起きる炎症のダメージが真皮にまで及ぶと、肌はダメージを修復しようとコラーゲンを盛んに生成します。このコラーゲンは瘢痕組織といわれ、ニキビ跡の原因となります。

3:瘢痕組織の拡大

瘢痕組織は、炎症具合によって、毛穴の形を残したものと、毛穴の形が損なわれて広範囲の皮内瘢痕を形成するものとに分かれます。

そして前者は毛穴が開く程度の跡で済むのに対し、後者の場合は凹んだニキビ跡、つまりクレーターとなります。

クレーターとほかのニキビ跡の違いとは?

ニキビ跡はクレーターのほかに、「赤み」や「シミ」などがあります。これらはニキビが炎症したときの赤みがそのまま残ったり、さらにそれが変色したりしてシミのように残った色素沈着です。

色素沈着によるニキビ跡は、肌の新陳代謝やホームケアなどで薄くすることができることもあるのに対して、肌の奥の組織まで壊れてしまったクレーターは、時間が経っても自力で元の状態に戻すことは難しいとされています。

レーザー治療でクレーター状のニキビ痕を治療しよう

レーザー治療の様子の写真

クレーターに有効とされているものに、レーザー治療があります。

レーザー治療は医療行為となりますので、費用や期間、リスクなどが気になるところです。

また、レーザーは機種や分類が複雑すぎて理解しづらいという人も多いはずですので、ここではクレーター改善に効果が期待されるレーザーについてすっきりまとめ、具体的な施術の内容までご紹介します。

レーザー治療とは?

トラブルが生じている場所に単一の波長(光の届く長さ)の光を照射し、熱やエネルギーを利用して細胞の再生・活性化を促し、トラブルを目立たなくしていく治療方法です。クレーターの改善が見込めるレーザーは、大きくふたつのタイプに分かれます。

なお、レーザー治療はそのエネルギーが大きければ効果は上がりますが、そのぶん痛みの大きさやダウンタイムも長くなることを覚えておきましょう。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

赤みが強くてグジュグジュした炎症性にきびにレーザー治療を行うと、色素沈着を生じるリスクがあります。このような場合には、棘状物質を刷り込むことによりお肌の再生を促す治療であるFCRトリートメントが適しています。

アブレーションレーザー

サイトンレーザーの写真出典:さくらビューティクリニック

アブレーションレーザーとは、レーザーで肌を削って、肌の凸凹を目立たなくするタイプのことをいいます。

  • 代表的なレーザー名 エルビウムヤグレーザー
  • メリット 一度での効果が高く、フラクレーションタイプよりも施術回数が少ない。
  • デメリット 表面麻酔を行うが、痛みや出血を伴い、赤みが引いて通常の肌の状態になるまでの期間(ダウンタイム)は数か月ほど。

フラクショナルレーザー

フラクショナルCO2レーザーの写真出典:品川美容外科

フラクショナル(fractional)とは分散的、部分的などという意味で、肌に点状のダメージを与えて、皮膚細胞の活性・入れ替えを促すタイプです。

一回の照射で、肌の10~20%を入れ替えることが可能とされています。

  • 代表的なレーザー名 フラクセル、スマートサイド
  • メリット 表面麻酔を行い、比較的痛みも少なく徐々に慣れていく人が多い。ダウンタイムは1~2週間程度。
  • デメリット 患部の状態によっては複数回の照射が必要。効果も個人差が大きい。
  • 月1回程度施術。
  • 麻酔クリームによる表面麻酔をすることが多い。
品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

1週間位はザラザラ、ガサガサの状態となります。お化粧をしても浮きやすくなります。

ニキビ跡をクレーターにしないために【医師のもとでのケア】

カウンセリングの写真

今できているニキビをクレーターにしないためは、できるだけ早い段階で治すことが重要です。ホームケアに加え、積極的にクリニックでの治療を行いましょう。

外用薬

保険適応で処方されるものに、角質の肥厚を防ぐ「ディフェリンゲル」炎症を抑える抗生物質があります。副作用や使用上の注意など、医師からの説明をしっかりと受け使用しましょう。

内服薬

保険適応で処方されるものに、抗生物質ビタミン剤などがあります。自分の症状と体質に合ったものを処方してもらうことが大切です。

ケミカルピーリング

薬剤を用いて、不要な角質を取り除き、健康で新しい角質の再生を促します。ただし、敏感肌や、すでに炎症を起こしているニキビは悪化する危険性がありますので、医師との相談が必要です。

ニキビは「予防」が治療と心得る【セルフケア】

ニキビやニキビ跡に悩まされている人は、今のニキビを治すことにばかり目が行き、予防の優先順位が低くなりがちです。ニキビを予防することは治療することに等しいということを忘れず、対策を考えていきましょう。

肌と「腸」の深い関わり

ハートを形どった野菜とフルーツの写真

ニキビを含む肌のトラブルの多くは、腸の状態と深く関係しています。

体の免疫機能は腸の状態に大きく左右されており、肌の免疫力も例外ではありません。

健康な腸内環境を作るには、和食が適しているといわれます。腸内の善玉菌を増やすメニューを多く取り入れ、丈夫な肌を目指しましょう。以下の項目を参考に、食生活を見直してみてください。

  • 糖分や小麦などは少なめに
  • 濃すぎない味付けにする
  • 炭水化物(ご飯・パン・麺類)は適量を守る
  • 肌再生の材料となるタンパク質(肉・魚・豆製品など)をしっかり摂る
  • 抗酸化作用をもつ緑黄色野菜(ニンジン、ピーマン、カボチャ、トマトなど)、淡色野菜(キャベツ、レタス、もやしなど)を積極的に摂る
  • 果物・海藻類でミネラルを補給して栄養の代謝を上げる
  • 水分をしっかりとって新陳代謝をあげて老廃物を排出する

正しいスキンケア

スキンケアをする女性の写真

ニキビができると、皮脂の過剰分泌を気にして、脂取り紙で常に脂を取ったり、洗浄力が強い洗顔料で何回も洗顔したりと、間違ったお手入れをしている人も多いようです。

脂を取りすぎるとかえって皮脂が過剰に分泌されるようになり、皮脂づまりを促してしまうことになります。

心当たりのある人は、以下のケアを見直してみましょう。

洗顔の見直し

市販の洗顔フォームは刺激が強すぎたり、必要な潤いまで取り除いてしまったりすることもあります。洗い上がりがマイルドなものを選び、1日に2回までの洗顔にとどめましょう。

さらに、アルカリ性の石鹸は古い角質を除去しながら余分な脂を落とせるため、週に1〜2回程度のスペシャルケアとして行うと皮脂づまりを防ぐことができます。

クレンジング剤の見直し

油分の多く皮脂を落としきるオイルクレンジングより、乾燥を防ぎながらしっかりとメイクを落とす低刺激のクリームクレンジングをおすすめします。

また、ふき取りタイプのものや落ちの弱いクレンジングで、ゴシゴシこすって落とすのは厳禁です。

基礎化粧品の見直し

保湿力が高く、油分が少ないスキンケアを心がけましょう。乳液やクリームなどは必要なところだけに使用し、基本的にはジェルタイプやとろみのあるタイプのもので保湿すると良いでしょう。

紫外線はニキビ跡のシミや色素沈着を引き起こしますので、日焼け対策も欠かせません

ファンデーションにも要注意

基本的には、ニキビの炎症が治まるまではファンデーションを控えたほうが良いでしょう。

お仕事などでどうしてもメイクが必要な場合は、しっかりと保湿と紫外線対策をしてパウダーファンデーションを使用します。

クリームやリキッドファンデーションは比較的肌への負担が大きく、毛穴づまりの原因になるので避けるのが正解です。

そして、長時間のメイクや、クレンジングせずに寝てしまうなどの行為はなるべく控えましょう。

悩まずクレーターへアプローチしてみる

微笑む女性の写真

クレーターとなってしまったニキビ跡でも、医療の力を借りて目立たなくすることが可能な時代です。

ニキビ跡がストレスとなり、さらにニキビを悪化させてしまうこともあるでしょう。

まずは専門医に診察してもらい、心の負担を軽くしながら、ニキビを予防して、自分のクレーターの症状に一番合った治療法を探すことから始めましょう。

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※ 記事の内容は、医学的な正確性、効能、効果を保証するものでなく、かつ、記事の利用においてはしかるべき資格を有する医師や薬剤師等に個別に相談するなど読者の責任において行ってください。

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