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2016年08月05日 更新 | 1,686 views

まずは自分を認めることから。あがり症との付き合い方[体験談]

幼い頃から人見知りな私は、家族以外と接することで極端に緊張してしまうあがり症です。中学生で自分が周りと違うと意識をし始めました。授業での発表や、先生に話しかけるだけでも恐怖を感じていました。楽しいことより苦痛に思うことの方が多かった学生生活でした。部活動や修学旅行も思い出したくない記憶になるほど…。

色白で髪を束ねている金髪の女性出典:We heart it

小さい頃から人見知りで母親以外の人を怖がっていた私ですが、幼い頃なら多少なりとも、誰かといて緊張したり不安になったりという経験が、皆さんあるのではないでしょうか?

私の場合も自分は少し人見知りなだけで、その他は周りとあまり変わらないと思っていました。

普通に学校に通い友達と喋ったり、授業を受けたり“普通の日常”を自分も送っているのだと、信じて疑いませんでした。

ただ他人より少し緊張しやすいだけ、他人より少し怖がりなだけ、他人より少し……あれ、少しじゃないのかも?

そう気付き始めたとき、“あがり症の私”が生まれました。

恐怖を自覚したとき

ベットで横になって寝ている女性出典:We heart it

中学1年生のとき、おそらく担任の先生の方針だったのだと思います。

「授業中1日3回は手を挙げて発言しよう」という目標が掲げられました。

積極的に授業に参加し自分の考えを発言・発信出来るようにという、良い教育方針だといえるでしょう。

けれどこれが当時の私には、とんでもない負担になりました。

手を挙げて自分の意見を発言する、または問いに答える。

たったそれだけの事です。

特に当時よく言われたのは、

「間違っていても良い。発言する事が大事」

というような事でした。

でも問題の答えが分からないから、手を挙げて答えられない訳ではないのです。

例え正解が分かっていても手を挙げる、その事が怖くて仕方がない自分にふと気付きました。

別に目標を達成出来なくても、何がある訳でもありません。

嫌だと感じるなら手なんて挙げずに過ごせばよかったと思います。

ですがクラスメイトはむしろ楽しそうに「自分を当ててくれ」と元気に挙手するなか、目立ちたくない私は無理をして手を挙げては、心のなかで、

「当てられませんように!」

と日々祈るばかりでした。

苦痛の多い学校生活

図書館でお気に入りの本を探している女性出典:We heart it

もともと誰かに注目されたり、目立つことは苦手だなという自覚はありました。

同時に大抵の人がそうであり、一部の人だけが目立ったり注目されても苦じゃないだけだと思っていました。

中学2年生になると担任もクラスも変わり、手を挙げようという目標などはなくなったものの、恐怖心がなくなったかと言えばそんなことはありませんでした。

いわゆるゆとり世代に入りつつあった頃だからなのかは分かりませんが、私の世代の生徒の問題行動といえば、不登校かただひたすら喋ることで、暴れるなどの暴力的なものはなく、とにかく私語を慎めと怒られたのを覚えています。

私自身はどちらかといえばきちんと授業を受けたい方でしたし、もともと無口なのでいつも、

「よくそんなに話すことがあるなあ」

と不思議でした。

先生への反抗心から無理矢理喋っている訳ではなく、本当に休み時間も授業中も関係なくずっと話し続けてるのを見ていて、自分と他人とはこんなにも違うものなのかと、どこか感心するような思いでした。

もっとすごいのが、日頃から先生とも友達のように仲良く話すのです。

当時から私は友達と話すのも少し緊張しましたが、先生となると出来れば接触したくないくらいには緊張していたので驚きました。

しかも授業中、喋るだけ喋っては怒鳴られてを繰り返し、何度言っても聞かないので女性の先生などは、涙を流して叱る方もいました。

それなのにチャイムが鳴って休み時間になれば、もう“友達”に戻るのです。

「じゃあ少しは授業を聞いたら良いのに‥‥」

はっきりいって理解不能でした。

その辺りからも、周りとの違いを感じ始めました。

学校で恐怖を感じるのは、もちろん授業中だけではなく、例えば私の学校では生徒は職員室の入り口までしか入れず、そこから先生を呼ぶというシステムだったのですが、これも本当に苦手でした。

先生に会いに行くこともそうなのですが、さらに大声で呼ぶという負荷を思うと、職員室に向かうだけでも緊張で手が震え、うるさいくらいに心臓が鳴りました。

慣れないことは特に苦手

白いバラの花束を持っている黒髪ロングヘアーの女性出典:We heart it

学生生活で切り離せないのが、委員会や部活動です。

私はあまり人と接触しなくていい、美化委員などに就くことが多かったです。

部活も人数がそれほど多くない家庭科部に入ったのが、よくありませんでした。

部員の少なさ故に部長をすることになり、そうなると月1回程度ですが部長会があり、委員会も同じくらいのペースで開かれるのがとても辛かったのを、今でも覚えています。

めったに会わないメンバーなので、余計に緊張するのです。

どちらもほとんどただ座って話を聞くだけなのですが、それだけでも手は震え、汗でびっしょりでした。

周りを見ても特に緊張した感じの人が居なかったので、とにかく誰にも気付かれないようにするだけで必死でした。

こうなってくると、薄々これはあまり理解されないのだろうなと気付き、とにかく隠そうと思いました。

仮に誰かに打ち明けたとしても、

「そんなの気にしなければいい」

と言われることは目に見えていましたし、理解されないこと自体が受け入れたくない現実でした。

もうひとつが、社会見学や修学旅行などの行事です。

慣れない場所に大勢で行くという、本来ならどこかワクワクするとような場面は全て、嫌な緊張を伴いました。

特に修学旅行では、あまり思い出したくない出来事がありました。

常に緊張はしているので、旅行内容はほとんど覚えていません。

正直なところ、住み慣れた家以外の場所に泊まることで精一杯でした。

けれど夜になって皆で眠る前、お決まりの質問タイムが始まったのです。

「誰か好きな子いる?」

思春期の女子としては、全うな質問です。

それでも私にとっては、ただでさえ慣れない部屋に慣れないメンバーといることでドキドキしているところ、順番に同じことを聞かれる事が物凄いプレッシャーで、いざ自分の番が回ってきたその時、頭が真っ白になりました。

何も答えられずにいる私に、ひとりの子が言いました。

「中学までに好きな人が居ない子は、おかしいらしいよ」

ショックでした。

その子自身は笑いながら普通のことを話すように言ったので、私の反応があまりにも悪いから、詰まらなくて何となく言っただけかもしれません。

恋愛話で盛り上がっていたその場を盛り下げてしまったことはわかります。

それでも日頃から心のどこかでずっと考えていた、自分はどこか“おかしい”のかもしれないという不安を指摘されたことがあまりにも悲しく、やっぱりそうだったのだと強く自覚しました。

クスクスと笑われる中、消えてなくなりたい気持ちでいっぱいでした。

それからは友人と話していても、ちゃんと上手く話せているかが常に気になり、次第に自分と話していても楽しくないのでは?と考えるようになって、他の人と過ごした方がきっと楽しいのに、相手の時間を奪っているようで申し訳ないと思う事が増えました。

慣れない環境は苦手だけれど、隠し続けるのもつらい……地元の高校に進めば、同じメンバーが多いことを考えると、自然と家から離れた場所を選んで進学しました。

環境が変われば、もう緊張するようなこともなくなるかもしれない、そんな思いもありました。

テラスで伏せて眠っている女性出典:We heart it

創作が好きだったこともあり美術系の高校に入学し、まずは学校に通うことに慣れようと思いました。

電車通学だったので、最初のうちは通学自体も緊張していたので、少しでも落ち着ける時間を持とうと、朝なるべく早く家を出て、教室で1時間位はゆっくり過ごせるようにしました。

勉強よりは比較的美術など実技の授業が多く、デッサンをしたり物を作っている間はほとんどひとりの時間だったので随分気が楽でした。

それでも苦手な場面はどうしてもあって、作品を提出し終わると合評の時間が設けられ、何故その作品を作ったのかひとりづつ説明していくのです。

言葉で話せないことが多いから作品という形にしたいのに、結局はそれを言葉で説明しなくてはならないのかと、とても悲しくなりました。

けれど何をどう思ってそれを作ったのか「自分の言葉で伝えること」がやはりどんなときも重要なのです。

高校生活でも委員会などはやっぱり苦手で、手に汗を握り挑みましたが、特に苦手な時間が増えました。

それはテスト返しの時間です。

結果が普通の時は答え合わせをするだけの楽な時間なのですが、たまに良い点数のときクラスの最高得点が誰だったのかを発表されました。

なかには名前を言ってもいいかと聞いてくれる先生もいて、そのときは点数だけにしてくれたのですが、名前を発表される度いたたまれませんでした。

勉強に力を入れている学校ではなかったので、誰も気にしていないことは頭では分かっていても、名前を呼ばれることが苦痛でテスト返却期間は特に気配を消すように、あまり名前を覚えられないように過ごすようにしました。

きっとずっとこのまま

頭痛を感じて辛そうにしている女性出典:We heart it

大学も同じように美術系に進みました。

同じコースを選ぶだけあって似たタイプの人も多いかなという印象が強かったのを覚えています。

高校以上に実技の時間が増え、ひとりで過ごす時間を持てたのも良かったのですが、たまに生徒主導で進める授業がありました。

代表して意見をまとめる人が基本的には話を進め、どういうプロジェクトにしていくのか、そのためにはどうすればいいのかと、話を聞いている間は、色んなことを考えますし、こうしたらいいんじゃないか、いや、ああした方が……と思っているところで、私に意見を求められました。

そうなるともう駄目で、今まで考えていたことは一体何処へ消えてしまったのか、頭の中は真っ白でしばらく沈黙が続きます。

そして聞こえたのが

「ね、言った通りでしょ」

という言葉でした。

その子としては、無言の私に対してのフォローのつもりだったのかもしれません。

それでも、私にとっては私の居ないところで少しでもそういう話題になっていたのかと、

「あの子に話を振っても無言でただ焦るだけ」

とみんなに思われていたのかと思うと、恥ずかしさでいたたまれませんでした。

そこでもまたクスクスと笑われ、ああ自分の人生はこうして笑われることと切っても切り離せないのだと、もう何も考えたくありませんでした。

家に帰る間もその事が頭から離れず、その時になってやっとああ、あのときこう言えば良かったんだと思い付くのです。

とても簡単な事なのに。

みんな当たり前のように出来る事が何故自分には出来ないのか、ただただ腹立たしかったです。

それでも幸い、一緒に過ごせる友人とも出会うことが出来ました。

同じ専攻という事もあり話が合うことも多く、何より私が多少の時間無言でも気にせず居てくれる人がいるのだという事がとても救いになりました。

相変わらず合評は苦手で1週間位は食欲も落ちる程、緊張はしました。

けれどほんの少しづつではありますが、あがり症な自分のことを認められるようになりました。

作品を作ることを通して、少し人と交流する機会も出来ました。

授業の一環でギャラリーを借りて展覧会を催したり、雑貨を販売するなかで、人と過ごす時間の中にも喜びや楽しみがあることを思い出せた気がします。

また、自分が作ったものを好きだと言ってくれる方がいることが、大変大きな発見でした。

自分のことを褒められるより嬉しかったのを覚えています。

最後に

山の上から絶景を眺めている女性出典:We heart it

私の場合は、家族の理解を得られたことも大変大きかったです。

もちろん、私ほど緊張した毎日は送ってはいませんが、性格も似ているところが多いからかもしれません。

私がお店で注文することやレジに向かうことさえ手が震える程緊張するのだと知ったときは、責めることなく一緒に行ってくれました。

レジなどは今でも苦手なままですが、慣れた事もあって手が震えることはなくなりました。

どうしても苦手なのは電話で、それが例え家族でも隣にヒトがいる状況だと、まず出ることが出来ません。

メールなどで対応できる場合が多いですが、やはり生活に制限が出来てしまうので、いつか克服出来ればと思います。

こんな簡単なことも出来ないと自分を責め続けていた頃に比べると、今はそれも自分なのだと少し認めてあげられた分、とても生活しやすくなったと思います。

正社員になって社員旅行へ、というのはまだ荷が重いのでフリーターを続けていますが、以前よりだいぶ生活を楽しめるようになってきました。

まだ実現できるかわかりませんが、今後は授業だからではなく、自分からまた作品を出品して、ヒトと触れあう機会を作れればと思います。

written by Bamibon

Top image via Weheartit

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