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2016年11月23日 更新 | 5,791 views

たった1度の嘔吐が快感になり、大学中退に。16年続く摂食障害を克服できたのは……。[体験談]

私はささいなことががきっかけで摂食障害になりました。今までの健康だった人生が一変。自分がどれだけ痩せても太っていると思い込み、食べても結局吐いてしまうのです。周りには相談できずに長年苦しんでいた私に、ある出会いが…。その出会いが奇跡的に私を元の姿に戻してくれました。そんな私の体験談を聞いてください。

愛する男性と手を取り合っている女性出典:We heart it

摂食障害。

私はこんな言葉があるなんて知りませんでした。

今も昔も女性にとってダイエットは永遠のテーマです。

女性なら誰しも一度は経験したことがあると思います。

私も痩せたい一心でダイエットに励みました。

そのダイエットがきっかけで、およそ16年間、摂食障害、主に過食症と付き合うことになります。

母親は私が摂食障害であることはもちろん知っていましたが、これは友人や職場の仲間など、母親以外にはひた隠しにしてきた私の秘密です。

『痩せないと選手コースには戻れない』

海を見に海岸に来た女性出典:We heart it

私は小学校2年生から水泳を始め、小学校6年生から競泳選手としてスイミングスクールに通っていました。

中学生のころはスイミングスクールのトップ選手として大きな大会にも出場し、他のスイミングのコーチや選手からも一目置かれる存在でした。

中学3年になり、本格的に高校受験の勉強に取り組む時期を迎え、スイミングスクールもいったんお休みすることになりました。

高校に合格したら、また選手として戻るんだ、と心に決めて……。

無事に希望の高校に合格し、またスイミングに戻りたいと思った時でした。

『だいぶ太ったな~。このままやったら選手は厳しいぞ。52キロくらいまで痩せたら戻ってもええぞ』

コーチに言われたこの一言がきっかけで、私はダイエットを始めました。

なんとか水泳は続けたかったので、選手コースではなく自由に泳げるコースに入り週に3、4日泳ぎながら、夜ご飯を食べない、というダイエットをしました。

高校入学時、61キロあった体重を半年くらいで目標の52キロまで落としました。

そして選手コースへ戻ることができたのですが、このダイエットをきっかけに私は変わってしまうのです。

もっと痩せたい!この気持ちが膨らんだのは友だちからの言葉

一点を見つめて考えごとをしている女性出典:We heart it

約10キロのダイエットに成功した私は、見た目にも痩せたのが分かるようになりました。

すると、同じクラスの友達から、

『すごい~めっちゃ痩せたね!』『細くてうらやましい~』

とたくさん賞賛の言葉をもらったのです。

私はうれしくてたまりませんでした。自分の努力が報われた感じがしました。

ダイエットの目的は、選手コースに戻って本格的に水泳を再開すること、だったはずなのに、もっと褒められたい、もっと注目されたいという思いから、

『もっと痩せたい』

という気持ちが大きく大きく膨らんでいきました。

それから私は、引き続き夜ご飯は食べないダイエットを続けていきました。

選手としてほぼ毎日泳いでいたので、摂取カロリーより消費カロリーが多くなり必然的にどんどん痩せていきました。

制服もブカブカになり、痩せたことは一目瞭然でした。

後々友人から聞いたのですが、高校の先生たちが私が痩せすぎていることを心配していたそうです。

ちょうど同じころ、母親も、当時は何も言いませんでしたが、私の体を心配していたようです。

そんな周りの人たちの心配をよそに、体重がどんどん落ちていくこと、見た目が変わっていくことが本当にうれしく、体調も崩すことなく元気だったので私のダイエットはとどまるところを知りませんでした。 

大学生になって一人暮らし。ここから恐怖の反動が始まる

ブラックメイクをした髪の長い女性出典:We heart it

大学受験が無事に終わり、行きたかった国立大学に進学しました。

大学は実家から少し遠かったので、私は一人暮らしを始めます。

希望に満ちた楽しい大学生活が始まるはずだったのですが……。

ある日のお昼ご飯、近くのスーパーで大好きなパンを数個買って食べた後、なぜ自分がそのような行動に出たのか全く分かりませんが、トイレに行って吐いたのです。

これまで『吐く』という行動は、気持ちが悪くなったら自然に出るもの、と思っていたのですが、この時は何となく吐いたのです。

そして吐いた後、何とも言えない爽快感といいますか、ふっと気持ちが良くなったのです。

このたった一度の嘔吐によって私の中で何かが壊れ、たくさん食べても吐いたら太らない、という結論に達しました。

それからというもの、今まで我慢してきたパンやお菓子、ジャンクフード、ファーストフードなどをお腹いっぱい食べては嘔吐する、という生活になりました。

一人暮らしなので誰にも何にも言われません。

自由です。

たくさん食べられる幸せと、食べても太らない幸せを一気につかんだ感じでした。

たまに母親が来てくれましたが、食べて吐いているのはもちろん内緒でした。

そしてこの行為は、だれか人がいると不思議と我慢できるのです。

3か月で実家へ戻って通学の日々……ついに母親に打ち明けて

炎天下の下本を読みながら寝てしまった女性出典:We heart it

一人暮らしを始めて3か月たったころ、私は一人でいる寂しさから自宅へ戻りたいと母親にお願いしました。

母親はすんなり受け入れてくれ、片道3時間往復6時間かけて大学まで通うことになりました。

大学2年生まで、隠れて過食嘔吐を繰り返しながら通学をしていましたが、そのころには大学に行っても講義に出ることは少なく、ファーストフード店やコンビニで大量の食べ物を買って、誰もいない講義室で食べてトイレで吐くを繰り返していました。

そんな日々が続いたある日、大学に行っても講義に出ないこと、過食嘔吐を内緒で繰り返している自分に耐えきれなくなり、私は母親にこのことを打ち明けるとともに大学を辞めたいと言いました。

母親は驚いていましたが、

『大学せっかく入ったのに後悔せえへん? 慌てて辞めんでも、ちょっとの間休学でもしたら?』

と優しい言葉をかけてくれました。

母親の言葉で1年間休学をしたのですが、その間に私の過食嘔吐が減るわけもなく、どんどん増えていきました。

そして1年後、とうとう大学を中退しました。

引きこもりの2年間。母親のすすめで精神科を受診

ブラインドの隙間から外を見ている様子出典:We heart it

大学中退後、私は家に閉じこもるようになりました。

誰にも会いたくなかったのです。

過食嘔吐を繰り返した結果、体重は39キロまで落ち、頬はこけて、体も骨が見えそうなほどでした。

それでも私は、太っている、まだまだ痩せたい、と思っていました。

自分では異常だとは思っていませんでした。

それだけ体が痩せこけていれば、体力もなくなっていきます。

だんだん起き上がることもしんどくなり、喜怒哀楽を感じなくなるのです。

頭の中は食べもののことばかり。

お腹が空いているわけでもないのに食べたくなるのです。

そして食べ始めると止まりません。

お腹がはち切れそうなほど食べると罪悪感に襲われ、嘔吐するのです。

嘔吐すると安心しました。

そんな毎日を送る私を見かねた母親に、病院に行こうと言われ、この時は素直に精神科を受診し、自分が『摂食障害』という病気であることを認識するのです。

病気だと認識すると、不思議と「治したい」という気持ちが出てきました。

しかしその気持ちとは裏腹に過食嘔吐は止まらないのです。

もう止められないのです。

ここまで約2年間過食嘔吐を繰り返したことで習慣化してしまっていたのです。

それでも母親は私を見放すことなく、咎めることなく見守ってくれていました。

そんな母親だけには心開くことができ、母親となら少しずつ外出できるようになりました。

たまたま見つけたうどん屋さんでアルバイトをすることに

テラスのテーブルにスズメが止まっている様子出典:We heart it

母親と出かけるようになり、だんだん一人でも外出できるようになりました。

そんなときに、たまたまアルバイト募集をしているうどん屋さんを見つけました。

相変わらず過食嘔吐は続いていましたが、母親に申し訳ない気持ちから

アルバイトでもしないと……

と思い始めていた矢先でした。

個人経営の食堂で、思い切って応募したところ、そこの奥さんが痩せこけた私を雇ってくれたのです。

それから私は一日5時間程度接客のアルバイトをしました。

22歳の時でした。

私は雇ってくれた社長さんや奥さんのために一生懸命働きました。

働いているときは食べ物のことを忘れることができました。

それでも稼いだお金はほとんど食べ物に消えていきました。

車の免許取得をきっかけに、新たな仕事へ

ドライブ中窓から顔を出している女性出典:We heart it

過食嘔吐はやめられないままうどん屋で働きながら、24歳の時、私は車の免許を取得しました。

それをきっかけにちゃんと仕事をしようと、スポーツクラブで働くことを決めました。

朝から晩まで仕事をすれば仕事に没頭出来て過食嘔吐もなくなるかもしれない、そんな思いも抱きながら新たな職場で私の第2の人生が始まるのです。

アルバイトから始め、5年後には契約社員になり、上司からも会社からも認められる存在になり約10年間働きました。

そこは私の天職と言えるくらい充実した毎日を送りました。

しかしながら、習慣化した過食嘔吐は止まりません。

仕事で頑張る自分のご褒美みたいに、帰ってからや休みの日はたくさん食べて吐くのです。

そうすることで自分のモチベーションを保っていたような気がします。

この時もお給料はほとんど食べ物に消えていきました。

このころはもう過食嘔吐に対する罪悪感があまりなく、それが当たり前の生活になっており、一生私は働きながら過食嘔吐を続けていくんだろうな、それが私の生き方なんだと諦めていました。

この当時も、真面目に仕事をしていたということもあり、母親は何も言わず見守ってくれていました。

摂食障害と付き合って約16年。34歳である人と出会って

遊園地でキスをしようとしているカップル出典:We heart it

仕事と過食嘔吐の毎日を送っていた34歳のある日。

祖母の紹介で、ある男性に出会いました。

この男性との出会いをきっかけに私の心が変わっていきます。

祖母は私の結婚相手にとこの男性を紹介してくれたのですが、お互い気に入り結婚前提にお付き合いが始まりました。

お付き合いを続けていく中で、不思議と過食嘔吐はなくなりました。

嘔吐がなくなることで少しずつ体重や体形にも変化が出てきました。

今まで太っていると考えていた体重になってもこの男性は受け入れてくれたのです。

そんなに痩せていなくても大丈夫なんだ、普通に食べてもいいんだ、という安心感が、病気をして以来初めて出てきました。

私の中で、この人と一生一緒にいたい、そのために過食嘔吐を辞めたい、という思いが日に日に強くなり、結婚に向けて貯金をしないといけないという思いも、食べ物をたくさん買う衝動を抑えてくれました。

それに病気のことを知られたくない、という思いもあったと思います。

とにかく、この男性との出会いで私の第3の人生が始まったのです。

今では普通の食事ができています。摂食障害は治るんです!

お花畑で赤い花束を摘んで喜んでいる女性出典:We heart it

この男性と結婚して1年。

今ではすっかり普通の食生活を送れています。

結婚前から体重も増えふっくらしていますが、それでも私への接し方は変わりません。

本当に感謝しています。

一生治ることのない病気だと諦めていましたが、旦那さんと出会って治すことができました。

この病気が治らないのは自分の意志が弱いからだ! とか、食べることや吐くことが我慢できない自分が悪いんだ! などとよく言われたりもしますが、私はそうは思いません。

自分自身も気づかないうちに、痩せることへの執着、食べ物への執着が出てきてしまうのです。

この執着心から逃れるには……。

私の場合は旦那さんとの出会いでしたが、何かちょっとした思いもよらない出来事が自分自身を変えてくれるのです。

「今の自分を変えないといけない」義務感ではなく、「変わりたい」願望や「食べても大丈夫なんだ、こんな自分でもいいんだ」という安心感、自分を認める気持ちがフッと生まれることで治すことができるのです。

同じ病気で苦しんでいる方が、時間はかかるかもしれませんが、いつか自分を受け入れることが出来て摂食障害から解放されることを信じています。

written by ONa1.Tsu2Ki6

Top image via Weheartit

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