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2016年11月21日 更新 | 1,021 views

ドロドロ顔はイヤ!脂性肌のための自宅ケア&クリニックで受けられる治療について

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

この記事は、品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太が監修しています。

皮脂の分泌が過剰な「脂性肌」は、遺伝的要因や間違ったスキンケア、食生活や生活習慣の乱れなどが原因です。生活習慣や食生活を整えるなどのセルフケアも有効ですが、医療機関ではケミカルピーリングやホルモン療法など、非常に効果的な治療が受けられます。

きれいな肌の女性の写真

肌のコンディションは、その人の印象を大きく左右します。

その点で脂性肌は、肌トラブルのなかでも特に厄介者。

どんなに体のほかの部分が美しく、服装もあか抜けていても、脂ぎった肌は「不潔な人」という印象を与えてしまいがちです。

本当は不潔どころか、肌のテカりを気にして1日に何度も洗顔しているというのに......

しかし、このような「間違ったケア」のせいで脂性肌を悪化させている人が案外多いのです。

脂性肌のメカニズムを知り、正しいケア方法を身につけましょう。

セルフケアで改善が見られない場合は、医療機関での治療も効果的です。

脂性肌とは?

はてなマークだらけの女性の写真

脂性肌とは、皮脂が必要以上に分泌されている状態の肌を指し、「オイリー肌」とも呼ばれます。

皮脂は、毛穴のなかにある「皮脂腺」という器官で作られます。したがって脂性肌は、皮脂腺のはたらきが何らかの原因により過剰になってしまっている状態です。

脂性肌では肌がベタついたり、テカって見えたりします。

メイクをしている場合は、ファンデーションなどのメイクが豊富な皮脂と混ざって肌から浮いてしまうため、化粧崩れしやすくなるリスクが。

皮脂が持つ重要な役割

敵視してしまいがちな皮脂ですが、適量の皮脂は肌の健康を保つうえで重要な役割をになっています。

毛穴内の皮脂腺で作られた皮脂は毛穴をつたって表皮へと分泌され、汗と混じり合って0.5ミクロンほどの「皮脂膜」を作ります。

皮脂膜は、肌のバリアのような役割を果たしています。

空気中のゴミや化学物質から肌を保護し、皮膚内部から水分が蒸発するのを防ぎ、肌を弱酸性に保つことで細菌の繁殖を防止。

髪の毛がうるおうのも、皮脂のはたらきのおかげです。

脂性肌になるメカニズム

鏡で自分の肌を見つめる女性の写真

脂性肌では、皮脂腺のはたらきが何らかの原因で活発になりすぎに。

皮脂腺のはたらきは、さまざまなホルモンによって支配されており、なかでも男性ホルモンである「アンドロゲン」が、皮脂腺の発達や機能の亢進にもっとも大きく関わっています

アンドロゲンの分泌量が増えると皮脂腺の機能が亢進し、皮脂の分泌量が増えることが知られています。

NICOLY:) 豆知識 アンドロゲンとは

さまざまな種類の男性ホルモンを総称して「アンドロゲン」と呼びます。アンドロゲンは男性化機能(=男性を男性らしくする作用)をもつステロイドホルモンで、代表的なものが「テストステロン」です。

アンドロゲンは、男性では主に精巣で分泌されます。女性の体内でも副腎や卵巣で分泌されていますが、分泌量は男性の5~10%程度です。

精巣で分泌されるアンドロゲンの90〜95%が「テストステロン」。テストステロンが、皮脂腺に存在する「5αリダクターゼ」という酵素と結合すると「ジヒドロテストステロン」(DHT=Dihydrotestosterone の略)という男性ホルモンへと変化します。

ジヒドロテストステロンはテストステロンの10倍の活性度を持ち、皮脂腺を強く刺激して皮脂の分泌を促進。

すなわち皮脂の量は、テストステロンと5αリダクターゼの分泌量によって左右されると言えます。

女性が脂性肌になりやすいふたつの時期:思春期と30代後半〜40代

頬をふくらます女の子の写真

男女とも、思春期には皮脂の分泌が活発に。

男性の場合、10代からテストステロンの分泌量が急激に増えますが、20代に入ると徐々に減るため、10代の男性には思春期ニキビができやすくなります。

一方、女性の体内でのテストステロンの分泌量には、年齢による変化はほぼありません。

しかし思春期には女性ホルモンの分泌が不安定になり、体内のホルモンバランスが崩れやすくなるため、皮脂の分泌が活発になります。

思春期が過ぎ、20代〜30代には女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が安定的に増えるため、皮脂の分泌は少なくなる傾向が。

しかし30代後半から40代にかけて、再び脂性肌のリスクが高まる時期がやってきます

アンドロゲンの分泌量はほぼ一定ですが、30代後半からエストロゲンの分泌量が減り始めるため、体内でアンドロゲンの作用が相対的に優位となり、皮脂腺が刺激されやすくなるのです。

大人の脂性肌の原因はホルモンバランスだけでなく、いくつも考えられます。

複数の原因が重なっていることもあるため、まずは原因を特定し、ひとつひとつ対処してゆきましょう。

脂性肌になる5つの主な原因

美しい女性の写真

大人の脂性肌の原因には、遺伝といったどうしようもない要素もありますが、生活習慣の乱れや間違ったスキンケアなど、改善可能な要素も多く存在します。

脂性肌になる原因1:遺伝

テストステロンが、皮脂腺に存在する酵素「5αリダクターゼ」と結合すると「ジヒドロテストステロン」(DHT)というホルモンに変化し、皮脂腺を活性化します。

テストステロンだけでなく、5αリダクターゼの分泌量の多さも皮脂腺を活性化する原因となりますが、5αリダクターゼの分泌量や、5αリダクターゼのレセプター(受容体)の数は遺伝により決まると考えられているのです。

また、毛穴の大きさも遺伝します。

大きい毛穴の皮脂腺は発達しているため、皮脂の分泌が活発になる傾向が。

脂性肌になる原因2:間違ったスキンケア

肌の表面は皮脂で脂ぎっていても、肌の内部は実は乾燥していることがあります。

乾燥から自らを守ろうと肌がさらに多くの皮脂を分泌するため、脂性肌が悪化してしまうのです。

このことから、頻繁な洗顔やあぶらとり紙の使用は皮脂を取り除きすぎてしまうため、かえって脂性肌を悪化させる原因となります。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

皮膚の角質層内部の水分は少ないのに、皮膚の表面の皮脂が多い状態をインナードライといいます。

脂性肌になる原因3:食生活

ドーナツを食べる女性の写真

皮脂の主な成分は、中性脂肪です。血液中の中性脂肪の量が多いと、皮脂が作られやすくなります。

中性脂肪が増える大きな原因は、糖質やアルコールの摂りすぎです。

また、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸の多量摂取も中性脂肪を増やします。

脂性肌になる原因4:生活習慣の乱れ

皮脂腺のはたらきは、ホルモンが支配しています。

女性ホルモンの分泌をコントロールする脳の「視床下部」(ししょうかぶ)は自律神経もコントロールしているため、生活習慣の乱れなどにより自律神経のバランスが崩れると、女性ホルモンの分泌も乱れやすくなる傾向が。

女性ホルモンの濃度が減ると、相対的にアンドロゲンの濃度が高くなるため、皮脂腺が刺激されて皮脂の分泌が活発になります。

脂性肌になる原因5:ストレス

ストレスを感じると、脳は交感神経を優位に導いて、体をストレスに対応できる状態にします。

交感神経が優位になるとテストステロンの分泌が活発になるため、皮脂が作られやすくなります。

ストレスは女性ホルモンのバランスも乱すため、その結果体内で男性ホルモンが優位になることもさらに皮脂腺を刺激します。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

ストレスは下垂体からのACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌を介し、副腎で作られるアンドロゲンを増やします。

脂性肌による肌トラブルとは?

鏡で自分の肌をみて不満そうな女性の写真

脂性肌は肌がテカるだけでなく、放置しておくとさまざまな肌トラブルを引き起こす原因に。

脂性肌による肌トラブル1:ニキビ

ニキビは、皮脂が古い角質と混ざって毛穴に詰まったものです。

皮脂が過剰に分泌されていると、毛穴に詰まりやすくなるため、ニキビもできやすくなります。

また、ニキビは肌の常在菌である「アクネ菌」が異常繁殖している状態ですが、アクネ菌は皮脂を栄養にして増殖するため、この点でも多すぎる皮脂はニキビの原因となるのです。

脂性肌による肌トラブル2:毛穴の開き

毛穴は外気温や体表面の温度によって開閉することで、肌を保温します。

毛穴の奥にある「立毛筋」(りつもうきん)という筋肉が収縮したり緩んだりすることで、寒いときには毛穴を閉じ、暑いときには毛穴が開くメカニズムです。

外気温が低いときに、体温を逃さないために毛穴がきつく閉じた状態がいわゆる「鳥肌」。

しかし、皮脂線から皮脂が多量に分泌されている最中は、毛穴は大きく開いたままです。

毛穴の開いた肌は見た目が美しくないだけでなく、毛穴に汚れがたまって黒ずみやすくなります。

また、毛穴の奥にまで汚れがたまると毛穴が押し広げられるため、毛穴の開きは放置しておくと悪化してゆきます。

脂性肌による肌トラブル3:赤ら顔

顔に手をあて不満そうな女性の写真

脂性肌の人で、顔の皮膚に炎症が起こっているわけでも、お酒に酔っているわけでもないのに、顔の中心部が赤くなっている人がいます。

これは「酒さ」(しゅさ)という症状。俗に「赤ら顔」とも呼びます。

酒さには症状の進行度により、以下の3段階に分けられます。

酒さ第1度:紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)

眉間から鼻にかけてや、頬やあごなど顔の中心部の皮膚にほてったような赤みがあり、太くなった毛細血管が皮膚から透けて見えることもある

酒さ第2度:酒さ性坐瘡(しゅさせいざそう)

紅斑性酒さの症状がより強く、ニキビのような発疹や膿疱(のうほう)をともなう

酒さ第3度:鼻瘤(びりゅう)

鼻にできた膿疱が肥大し、鼻がみかんのように盛り上がり、皮脂の分泌も多い状態

酒さでは、皮脂腺が異常に増殖するとともに、皮脂腺に栄養を供給する周りの毛細血管も増殖するため、赤ら顔になってしまうのです。

脂性肌による肌トラブル4:脂漏性皮膚炎

脂性肌が炎症を起こして赤くなり、かゆみがあったり、皮膚が荒れてかさついたり、皮膚が細かくはがれ落ちたりすることがあります。

これは脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)と呼ばれる状態。

「脂漏」(しろう)とは、皮脂の分泌が過剰な状態のことです。

脂漏性皮膚炎の原因は不明な部分もありますが、皮膚の常在菌である「マラセチア」という真菌(カビ)の異常繁殖が原因の一つと考えられています。

マラセチアは皮脂や汗などを栄養として急激に増殖しますが、その際、皮脂に含まれる「トリアシルグリセロール」という中性脂肪を分解して遊離脂肪酸を生成。

遊離脂肪酸は皮脂膜を構成する成分の一つですが、量が多すぎると皮膚を刺激し、赤みや炎症を起こします。

脂漏性皮膚炎を放置すると皮脂の酸化が進み、悪臭を放ち始める危険があるのです。

脂性肌を改善するための対策

水をあびる女性の写真

脂性肌は見た目が美しくないだけでなく、放置しているとさまざまな症状を引き起こすため、すみやかに改善する必要があります。

脂性肌の原因別に、適した対策を講じましょう。

脂性肌を改善するための対策1:スキンケアの見直し

脂性肌を改善するためのスキンケアには、以下の3つのポイントがあります。

  • 皮脂の分泌を抑える成分を肌に補う
  • 皮脂をとり過ぎない、刺激を与えない
  • 保湿をしっかりと行う

脂性肌を改善するスキンケア1:皮脂の分泌を抑える成分を肌に補う

ビタミンCの化学名である「アスコルビン酸」は、皮脂腺のはたらきを抑える効果があることがわかっています。

ビタミンCを食事から摂るのも一つの方法ですが、肌に直接補うことも有効です。

ビタミンCはそのままでは不安定な分子構造のため壊れやすく、肌への浸透性が低いため、リン酸など別の物質と結合させた「ビタミンC誘導体」を配合した化粧品が市販されています。

ビタミンC誘導体は、体内で酵素と反応しビタミンCへと戻ります。

ビタミンC誘導体には、ビタミンCに結合させる物質により「水溶性」「油溶性(脂溶性)」「新型(進化型)」の3種類が。

化粧品の成分表には「ビタミンC誘導体」とは記載さておらず、成分名で記載されているので、参考にしましょう。

スキンクリームの写真

水溶性ビタミンC誘導体

短時間で皮膚に吸収され、即効性がある点がメリットです。その反面、効果が持続性に欠けるデメリットがあります。

吸収のピークは数時間後です。

【成分名】

  • リン酸アスコルビルNa(APS)
  • リン酸アスコルビルMg(APM)
  • アスコルビン酸グルコシド

油溶性(脂溶性)ビタミンC誘導体

もともと水溶性の性質を持つビタミンCに油分を結合させ脂溶性にして、クリームやジェルなどへの配合を可能にしたもの。

水溶性ビタミンC誘導体より高濃度で、48時間ほど効果が持続し、表皮の奥の「真皮層」まで浸透します。

ゆっくり浸透するため効果は穏やかに現れますが、その分肌にも低刺激です。

【成分名】

  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)
  • パルミチン酸アスコルビル

新型(進化型)ビタミンC誘導体

水溶性であるリン酸型のビタミンC誘導体にパルミチン酸を添加し、水溶性と油溶性の両方の性質を持たせたビタミンC誘導体。

真皮層にまで浸透し、その浸透力は従来のビタミンC誘導体の約100倍と言われます。

【成分名】

  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS……アプレシエ)
品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

ビタミンCを皮膚の表面から電気の力を用いて導入するエレクトロポレーションもよいでしょう。

脂性肌を改善するスキンケア2:皮脂をとり過ぎない、刺激を与えない

顔を洗う女性の写真

皮脂が気になる時は、1日に何度も洗顔したり、あぶらとり紙で頻繁に皮脂を落としたりしてしまいがち。

しかし「ある程度の皮脂は肌にとって必要不可欠」ということを理解し、皮脂を取り除きすぎないスキンケアを心がけましょう。

洗顔料を使った洗顔は1日1回にとどめ、それ以外の洗顔ではぬるま湯でやさしくすすぐだけで、皮脂や汗、ほこりなどの汚れは十分に落ちます

しかし、ファンデーションや日焼け止めはしっかり落としたいもの。

あらかじめ水で顔をすすいでから、洗顔料をよく泡立て、泡で顔を包むようにして洗顔しましょう。

もうひとつの注意点は、肌に強い刺激を与えないことです。

スクラブ入りの洗顔料を使ったり、洗顔時や顔を拭くときに肌を強くこすったりすると角質をはがしてしまい、肌が無防備な状態になるため、肌が乾燥してしまいます。

すると肌は乾燥から自らを守るために皮脂を活発に分泌し、脂性肌が悪化してしまうのです。

顔を拭くときはタオルで強くこすらず、肌をやさしく押さえて水分をとると良いでしょう。

脂性肌を改善するスキンケア3:保湿をしっかりと行う

顔に触れる女性の写真

脂性肌では皮脂がたくさん分泌されているため、洗顔後は化粧水をつけるのみで良いと思ってしまいますが、これは逆効果です。

肌表面の水分が蒸発するとき、肌内部の水分も奪って一緒に蒸発します。

つまり洗顔前より肌が乾燥してしまうため、しっかりとした保湿を行うことが重要なのです。

化粧水をパッティングして手でプッシュしてじっくり浸透させ、美容液やジェル、軽い使用感のクリームでうるおいの層を重ねて、有効成分を肌に閉じ込めます。

脂性肌のために開発されたビタミンC誘導体配合の化粧品を使うと、いっそうの効果が期待できるかも。

コツは、保湿をお風呂あがりや洗顔後から3分以内に行うこと。洗顔後やお風呂あがりは、肌から大量の皮脂が奪われてしまったために水分が急激に蒸発します。

濡らした後はただちに保湿」を心がけましょう。

脂性肌を改善するための対策2:食生活の改善

脂性肌を改善する食生活のポイントは、2つあります。

脂性肌を改善する食生活1:中性脂肪を増やす食品を避ける

ジャンクフードの写真

中性脂肪は、私たちが活動する際のエネルギー源となり、体に必要なものですが、多すぎても少なすぎても良くありません。

血液検査では中性脂肪の数値は「TG」という項目で表されますが、正常なTGの基準値は30~149mg/dlとされています。

TGの数値がこの範囲を超えている人は、中性脂肪を下げる食生活を心がけましょう。

中性脂肪を増やす主な原因は、砂糖・果物・炭水化物などの糖質の摂りすぎです。

また動物性脂肪やアルコールの摂取も中性脂肪を増やします。

もっとも中性脂肪になりやすい食べかたは、生クリームを使ったケーキなどの「脂質と糖質の同時摂取」です。

糖質の摂取で分泌されたインスリンのはたらきにより、小腸での脂質の吸収がより高まってしまいます。

また、暴飲暴食を避け、余ったエネルギーは運動などで消費すると、余分な糖質や脂質が中性脂肪として蓄えられるのを予防可能。

食事の際に気をつけることは、よく噛んでゆっくり食べることです。

また、空腹を感じている間は中性脂肪が分解されエネルギー源として使われているため、空腹を感じたらすぐ食べるのではなく、30分間ほど空腹なままでいる習慣をつけることも、体内の中性脂肪を減らすことに役立ちます。

脂性肌を改善する食生活2:皮脂の分泌を抑える食品や栄養素を摂る

野菜の写真

食物繊維は体内で消化されずにそのまま排泄されますが、その際、腸内で糖質や脂質を吸着して体外に排出します。

このため、体内の中性脂肪の量を減らすのに役立つのです。

海藻類やきのこなどの野菜等、食物繊維が多く含まれる食品を積極的に摂ると良いでしょう。

また、皮脂腺のはたらきを抑えるビタミンCを、食事からも摂るとなお効果的です。

ビタミンCは赤・黄ピーマン、ゴーヤ、レモンなどに多く含まれますが、熱に弱いため、生の状態で摂取するようにしましょう。

さらに、ビタミンB2にも皮脂の分泌を抑え、肌のターンオーバーをうながすはたらきがあることがわかっています。

またビタミンB6はタンパク質の分解時に補酵素としてはたらくため、肌細胞の再生に欠かせません

しかし、ビタミンB2やB6を単体で摂ってもあまり効果はないとされています。

「ビタミンB群」と呼ばれる8種類のビタミンB(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)は相互作用しながら効果を発揮するため、ビタミンB群のそれぞれのビタミンをまんべんなく摂る必要があります。

ビタミンB群を多く含む食品は、以下の通りです。

ビタミンB群を多く含む食品

全部の食材を毎日揃えるのが大変なら、サプリメントで摂取するのも良いでしょう。

ビタミンB群のすべてのビタミンを含んだ「ビタミンB群」「ビタミンBミックス」「ビタミンBコンプレックス」などのサプリメントが販売されています。

脂性肌を改善するための対策3:生活習慣を整える

起床しベッドの上でのびをする女性の写真

自律神経が乱れるとホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが体内で優位になって皮脂腺を刺激します。

したがって、自律神経を乱さないライフスタイルを心がけることが大切です。

具体的には、食事や起床、就寝など生活リズムの時間を可能な限り一定に保つこと。

生活リズムが乱れると、交感神経と副交感神経がうまく切り替わらなくなり、自律神経失調症の原因となるのです。

現代人の多忙なライフスタイルでは、自律神経失調症は交感神経が優位になりすぎるために起こることが多いと考えられています。

そのため、意識して副交感神経を優位にすると良いでしょう。

焦らなくて良いように余裕を持って物事を進める、リラックスする時間を意識して持つ、睡眠はたっぷり取るなどの工夫が有効です。

過不足のない、適度な量の睡眠は、中性脂肪の蓄積を防ぐ効果があることもわかっています。

また、喫煙も中性脂肪を増やすことが明らかになっています。きれいな肌のためには、禁煙は必須かも。

脂性肌を改善するための対策4:上手にストレスを解消する

音楽をきく女性の写真

女性ホルモンの分泌をつかさどる脳の視床下部は、本人が気づいていないような些細なストレスにも敏感に反応するため、女性ホルモンは些細なことでバランスが崩れがちです。

杏林大学医学部教授の古賀良彦医師は、ストレスを溜め込まない方法として「3つのR」という方法を提唱しています。

3つのR

1.Rest(休養)

疲れた脳と体を休ませるために、良い睡眠を十分にとる

ストレスから距離をおき、心身ともに休む時間を作る

2.Relaxation (リラクゼーション)

呼吸法やアロマセラピーを実践する

お気に入りの音楽を聞いたり、家族や友人との団らんを楽しんだりしてくつろぐ

3.Recreation(レクリエーション)

軽い運動や趣味の実践など、仕事以外で少し体を動かしながら楽しめるアクティビティで、脳や体を活性化する

どれも簡単に見える方法ですが、実際に日常生活のなかで実行しなければ意味がありません。

いざというときにすぐ実行できて、毎日続けられるような簡単な「3つのR」のレパートリーをあらかじめいくつか用意しておくと良いでしょう。

セルフケアと同時に、病院での治療も有効

患者と医師の手元の写真

さまざまな方法を見てきましたが、どれも体質を変えるための方法であり、効果が出るまでには一定の時間がかかります。

自分の外見にコンプレックスを持っている状態は、それ自体がストレスになってしまいます。

早めに脂性肌を改善したいときは、セルフケアを実行するかたわら、病院での治療を受けると良いでしょう。

病院で受けられる脂性肌の治療法はさまざまで、それぞれにメリットとデメリットがあります。

代表的な脂性肌の治療法を6つご紹介。

脂性肌の治療1:イオン導入

脂性肌の治療法に、イオン導入というものがあります。

ビタミンCを含む美容液を肌に塗布するだけでなく、微弱電流を肌に流すことで美容液を肌内部まで浸透させる治療法です。

イオン導入治療法の概要

医療機関でのみ扱われている、ビタミンC誘導体が高濃度で配合されている美容液を使用します。

美容液を顔に塗布し、微弱な電流を肌にあてることで角質層のバリア機能を弱めて、肌の奥の真皮層まで美容液を浸透させます。

この方法では、美容液を単に肌に塗布するよりも50~100倍効率的に肌に浸透させることができるのだとか。

イオン導入治療法のメリットとデメリット

メリットは、ピリピリする感覚はあるものの痛みはほとんど無く、10分程度と短い施術時間で受けられる手軽な施術であるということ。

それでいて肌の奥まで確実に有効成分を届けるため、効果を実感しやすいのも特徴です。

デメリットは、副作用は特にない施術であるものの、確実な効果を得るにはある程度継続的な治療が望ましいということ。

週に1度、最低でも月に1〜2度の施術が必要とされています。

イオン導入治療法の費用

イオン導入施術の費用は、1回につき5,000円~1万円が相場です。

品川スキンクリニック表参道院 院長 石橋正太

イオン導入よりも、前述のエレクトロポレーションの方がより効果的です。

脂性肌の治療2:ケミカルピーリング

エステで顔のマッサージをうける女性の写真

また、ケミカルピーリングも脂性肌の治療に有効。

ターンオーバーの周期が乱れて遅くなり、古い角質が溜まってしまっている肌にピーリング剤を塗布することで、古い角質を溶かして除去する治療法です。

ケミカルピーリング治療法の概要

表皮の一番外側にある「角質」は、健康な肌では12~20層にわたって重なっており、28日~56日ほどの周期で新しい細胞と入れ替わります。この現象を「ターンオーバー」と呼びます。

しかしターンオーバー周期が乱れている肌では、古い角質層が30~40層にわたり重なってしまっていることがあります。ケミカルピーリングでは、酸性の薬剤であるピーリング剤を肌に塗布して古くなった角質を溶かし、ターンオーバーをうながします。

ケミカルピーリング治療法のメリットとデメリット

ケミカルピーリングのメリットは、古くなった角質とともに毛穴に詰まった皮脂や汚れ、ニキビ痕や沈着したメラニン色素なども除去することができるため、美肌効果が目に見えて実感できることです。

ターンオーバー周期も正常に戻すことができ、シワ予防などの効果もあります。

デメリットは、3か月ほどかけて複数回の施術が必要なことです。

また、施術は低い濃度の薬剤の使用から始めて、肌を慣らしながら段階的に角質をはがしてゆきます。

回数を重ね高濃度の薬剤を用い始めると、皮膚が赤みを持ったり、かさぶたになったりなどの症状が出る可能性も。

ケミカルピーリング治療法の費用

費用は、1回の施術につき1万円前後が相場です。

2週間から1か月ほどの間隔をあけて、トータルで5~10回の施術を行うことが多いようです。

脂性肌の治療3:フォトフェイシャル

美容皮膚治療をうける女性の写真

フォトフェイシャルも、脂性肌の治療に効果的です。

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light インテンスパルスライト)という光線を顔に照射して、肌のターンオーバーをうながす治療法。

フォトフェイシャル治療法の概要

IPLは広域の波長を持った光です。IPLを肌に照射すると、熱エネルギーが肌の深部まで届き、コラーゲンやエラスチンを生成する「線維芽細胞」を活性化するため、肌が内側から若返ります

また皮脂の分泌を抑えたり、赤ら顔や毛穴の黒ずみの改善にも効果があります

フォトフェイシャル治療法のメリットとデメリット

単一の波長を持つレーザー光での施術に比べ、IPLでの施術は肌への負担が少ないことがメリットです。

デメリットは継続的な施術が必要なことと、日焼けしている人や糖尿病の人など、施術が適応できない人がいること。

フォトフェイシャル治療法の費用

フォトフェイシャルでは、1回の施術あたり2万円~4万円が相場です。

5〜6回の施術を1クールとしているクリニックが多いため、1クールの施術で10万~30万円程度の費用が必要になります。

脂性肌の治療4:AGNES(アグネス)

医師の写真

AGNES(アグネス)という機器を用いた施術も、脂性肌の治療に有効です。

絶縁体でコーティングされた針を毛穴に挿入し、高周波(RF=Radio Frequency)を照射して熱エネルギーを発生させることで、皮脂腺を破壊します。

AGNES(アグネス)治療法の概要

針が絶縁体でコーティングされており、針の先端のみから高周波が流れるため、肌表面や周辺組織に熱によるダメージを起こすことなく、皮脂腺のみをピンポイントで破壊します。

AGNES(アグネス)治療法のメリットとデメリット

皮脂腺を破壊してしまうため、その毛穴から皮脂が分泌されることはなくなり、脂性肌を根本的かつ長期にわたって改善できることがメリットです。

強い出力を用いた施術の場合は施術後に肌に赤みが出ることもありますが、ほとんど副作用のない施術だと言われています。

AGNES(アグネス)治療法の費用

ニキビがある場合は、施術するニキビの個数により段階的に料金が設定されています。

ニキビ10個までは2〜3万円、21個〜30個の施術では4〜5万円が相場です。

または額や頰、鼻など施術部位によって料金が設定されているクリニックもあります。

両頰では12万円前後、鼻では5万円前後が相場のようです。

脂性肌の治療5:PDT

肌にレーザーをあてられる患者の写真

脂性肌の治療に、PDTとよばれるものもあります。

PDTとは「Photo Dynamic Therapy」の略で、「光線力学的治療」のこと。

天然アミノ酸であるアミノレブリン酸(ALA)をあらかじめ内服し、光照射をすることで特定の部位の皮脂線を破壊する治療方法です。

PDT治療法の概要

光照射の4時間前にALAを服用します。

ALAは体内で「ポルフィリン」という物質に変化し、数時間のうちに皮脂腺に集まります。

ポルフィリンめがけて光を照射すると、発生した大量の活性酸素が皮脂腺を破壊。

皮脂腺にたまっているアクネ菌や雑菌も同時に破壊するため、ニキビや皮脂の過剰分泌の改善に著しい効果があります。

PDT治療法のメリットとデメリット

照射する光は太陽光線にも含まれる波長の軟らかい光線で、皮膚にダメージを与えません。

ALAはもともと体内に存在する物質であるだけでなく、服用から24時間で尿とともに排出されます。

このように安全な治療法であることがメリットですが、施術後数日間は多少の赤みや腫れが出るなど、ダウンタイムがあることがデメリットです。

PDT治療法の費用

PDT施術は、3か月ほどかけて5〜6回行う必要があります。

顔面全体への施術の場合、1回の施術につき4万円前後の料金に設定しているクリニックが多いようです。

トータルの治療では、20万円〜25万円程度の費用がかかります。

脂性肌の治療6:ホルモン療法

錠剤を手にだす女性の写真

脂性肌の治療には、ホルモン療法も効果的。

アンドロゲンのはたらきを抑える薬や低用量ピルを服用することで、体内で男性ホルモン優位になっている状態から、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが取れた状態へ導く治療法です。

ホルモン療法の概要

脂性肌やニキビに対するホルモン療法で使われる薬は「スピロノラクトン」と経口避妊薬(低用量ピル)があります。

スピロノラクトンは高血圧の治療に用いられ、利尿作用のある薬ですが、アンドロゲンのはたらきをブロックする作用もあり、その効果は非常に高いという報告が。

ただし生理不順が起こりやすいため、正常な生理周期を保つために、通常は女性ホルモンであるエストロゲンを含む低容量ピルもあわせて服用します。

服用から約2週間で効果があらわれ始めることが多いよう。

8週間ほど服用を続け、その後は徐々に服用する量を減らしていくことで、症状のリバウンドを防ぎます。

ホルモン療法のメリットとデメリット

ホルモン療法のメリットは、ピンポイントでの施術ではなく、広範囲の部位の症状の改善が可能なこと。

また非常に高い治療効果が得られ、脂性肌が悪化して重度のニキビがあるケースでも、ほとんどの場合治癒が可能です。

デメリットは低血圧や吐き気、血栓症や急性腎不全などの副作用のリスクがあること。

そもそも妊娠中や授乳中の人、肝障害や腎障害のある人など、ホルモン療法の適応が不可能な人もいます。

また、外部からホルモンを投与してホルモンバランスを整える方法であるため、体が本来持つホルモンの調整機能に影響を与える可能性が。

ホルモン療法の費用

服用する薬の種類や成分の含有量により異なりますが、薬代は1か月あたり約4,000円〜8,000円程度が目安です。

これに診療費用や血液検査の費用が加わります。

脂性肌の治療は健康につながる

ビーチで笑顔の女性3人の写真

皮脂の分泌にはホルモンが関係しているため、脂性肌は自律神経やホルモンバランスが乱れているサイン。

放置しておくと脂性肌以外の症状もあらわれてくる可能性があります。

したがって、脂性肌を改善することは美容面のメリットだけでなく、健康状態の改善にも効果的。

症状の原因を正しく知り、適切な対策を行うとともに、必要な場合は医療機関で治療を受けましょう。

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