2017年03月03日 更新 | 17,171 views

ニキビは薬ですぐ治そう。効果的なニキビ薬の種類と使い方まとめ

ニキビは薬で早めに治すことが、跡を残さないためにも大切です。薬には大きく分けて外用と服用とがあり、さらに市販薬と医師による処方薬に分かれます。市販薬でも治療に期待ができますが、処方による投薬では、市販薬にはない抗生物質やホルモン剤などを用いることができるのが魅力です。

品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香

この記事は、品川スキンクリニック池袋院 院長 神林由香先生が監修しています。

ニキビができてしまったら、できるだけ早めの治療が一番。早期に治療をしないと跡が残ってしまうこともあります。

けれど、どの薬や治療法を選べばいいのか分からないという人も多いでしょう。

自分に合った薬や治療方法を選択するためには、ニキビができる原因や治療方法、薬剤の成分などを知ることが大切です。

ニキビができる原因とは

女性の頬

実はニキビには「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」というれっきとした病名がついています。

「尋常性ざ瘡」とは、おもに思春期に、顔面、胸部、上背部の毛穴に生じる小丘疹(しゅきゅうしん)や膿疱(のうほう)のことで、その原因のひとつは男性ホルモンのアンドロゲン

アンドロゲンが作用すると、皮脂腺の分泌機能が高まったり、毛穴が固くなって閉塞したりするので、皮脂が毛穴に溜まります。

その際、皮膚に常在しているニキビ桿菌(かんきん)などの細菌が皮脂を分解することで炎症が起こり、ニキビが発生するのです。

20~30歳代の女性に発生する「大人ニキビ」もアンドロゲンが原因のひとつ。ホルモンバランスが乱れがちな生理前だけでなく、生活習慣の乱れやストレスなどがきっかけで発症することもあります。

そのようなニキビは、早期治療しないと跡が残ってしまうと言われています。

一度ニキビの跡が残ってしまうと、消すことは容易ではありません。つまり、早期治療が美肌の鍵なのです。

ニキビ薬の種類について

薬の写真

ニキビの治療には、内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)のふたつがあります。

内服薬(飲み薬)

抗生物質(細菌の抑制する化学物質が含まれた薬)、抗炎症剤(炎症を抑える薬)、皮脂分泌抑制剤(皮脂の分泌を抑制する薬)のほか、ホルモンバランス調整薬や漢方薬などがあります。

外用薬(塗り薬)

内服薬と同様に抗生物質、抗炎症薬、皮脂分泌抑制剤などがあります。薬剤によって使用方法が異なり、顔全体に塗るものやニキビにピンポイントで塗るものなどがあります。

市販薬と処方薬のメリット・デメリット

薬剤師が薬を手に持っている写真

ニキビ治療のための薬には、一般用医薬品(OTC医薬品)である市販薬と処方薬(医療用医薬品)があります。

薬局や薬店やドラッグストアで販売されていて、処方箋なしで購入できるのが市販薬で、処方薬は医師の処方に従い調剤薬局の薬剤師を通して購入する薬です。

市販薬と処方薬には、それぞれメリットとデメリットがあるので、くわしく見ていきましょう。

市販薬のメリット・デメリット

処方箋がいらない市販薬は、病院に行く手間や費用が抑えられる一方で、どの薬を選ぶかは自己責任と自己判断が求められます。

多くの症状に効果的な複数の成分が含まれていることも多く、また安全性を重視しているため控えめな効果しか期待できないことも少なくありません

市販薬のメリット

  • 処方箋なしで薬局、ドラッグストア、薬店で購入することができる
  • 病院にいかなくていいので安価で手に入る

市販薬のデメリット

  • 自分の症状に合うかどうかは自己判断になる
  • 安全性を重視しているため、効き目が控えめ
  • 多くの症状に効果的ないろいろな成分が含まれている

処方薬のメリット・デメリット

処方薬は症状を合わせた薬を医師に処方してもらえるため効果が高く、万が一副作用が生じても安心。保険が適用されれば、場合によって市販薬よりも安く手に入れることもできます

しかし、手に入れるためには病院で医師の処方をもらう必要があり、処方箋は有効期限が4日間しかありません。

処方箋のメリット

  • 処方箋は文章として記録に残るので自分で確認ができる
  • 医師と薬剤師のチェックが入るので、効果、副作用ともに安心
  • 保険が適応されると市販薬よりも安価で購入できることも

処方薬のデメリット

  • クリニックにいかなくてはならないので、時間と手間がかかる
  • 調剤薬局に行って処方してもらわなければならない
  • 処方箋には有効期限がある

ニキビ薬の使い方

薬の写真

市販薬にせよ、処方薬にせよ、どんな良薬でも正しい使い方をしなければ効果が期待できないどころか、逆効果ということも可能性として少なくありません。

ニキビをきちんと治すためには、それぞれの薬の正しい用法・容量を守って使うことが大切です。

外用薬の使い方

患部と手指を清潔にして、正しい容量を綿棒か手に取りうすく塗布します。

外用薬の種類によって、顔全体に塗るタイプ、ニキビだけに塗るタイプがありますので、説明をよく読んでから塗っていきましょう。

正しい塗りかたでないと、皮膚のトラブルや不完全な治療になってしまう恐れがあるため注意します。

不安な場合は医師や薬剤師の指導を受けるようにしてください。

内服薬の使い方

内服薬も外用薬と同様で用法・容量を守ることが大切。

特に内服薬は口から摂取し、胃や腸を通過して肝臓で代謝され血液に入り全身に広がります。おもに患部だけにはたらく外用薬よりも注意して用いましょう

まずは、医師の指示や説明書に従って、薬を飲むタイミング(食前・食間・食後など)を守ります

そして、水かぬるま湯で薬を飲むのもポイント。水なしで飲むと食道についてしまうことがあり、粘膜に障害を起こす可能性があります。

また、アルコールやカフェインを含んだ飲料で飲むのはNG。牛乳も薬の効果が半減してしまうことがあるので避けましょう

市販のニキビに効果的な塗り薬

鏡を見る女性の写真

市販のニキビ薬には多くの製品がありますが、いったいどれを使用すればいいのか迷ってしまいますね。

おもな塗り薬をいくつか紹介しますので、自分の肌に適したニキビ薬を選んでみてください。

Clearasil(クレアラシル) 大人肌対策薬用アクネジェル

オトナ肌対策薬用アクネジェル
  • 有効成分……アスコルビン酸2-グルコシド、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、トコフェロール酢酸エステル
  • 治療方法……洗顔後、適量を指先にとり、皮膚の気になる部分に塗布する

アクネ菌を殺菌し、ニキビの炎症や赤みをすっきりさせる成分が含まれています。また角質を軟化させ、肌を乾燥させない保湿成分が入っているのもポイントです。

Johnson & Johnson(ジョンソン・エンド・ジョンソン) テラ・コートリル

テラ・コートリル®軟膏a
出典:ジョンソン・エンド・ジョンソンwww.jnj.co.jp/consumer/otc/skin/index_13.html
  • 有効成分……オキシテトラサイクリン塩酸塩 ヒドロコルチゾン
  • 治療方法……洗顔後、スキンケアを行ってから、1日1回うすく塗布する

抗炎症作用に効果的な成分が入っており、ニキビだけではなく皮膚の赤みやかゆみに効果的とされます。短期間で炎症を鎮めるはたらきがあり、湿疹の治療にも使用することができます。

ライオン株式会社 ペアアクネクリームW

ペアアクネクリームW
  • 有効成分……イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
  • 治療方法……洗顔後、ニキビ部分に塗布する

炎症や赤みのあるニキビの元から治療し、アクネ菌を殺菌します。吹き出物やニキビの進行を抑えてくれる効果的な商品です。クリームの伸びがいいと評判です。

小林製薬 ビフナイト 薬用クリーム

ビフナイト
  • 有効成分……イオウ、フェノール
  • 治療方法……洗顔後、適量を取り局所をおおいかぶせるように適量塗布する

塗り心地もべたつかずスッキリとしている使用感なので、就寝前や昼間に使用するのもおすすめ。日焼けによるシミやそばかすを防ぐ効果もあるとされています。

大塚製薬 オロナインH軟膏

オロナインH軟膏
  • 有効成分……クロルヘキシジングルコン酸塩液
  • 治療方法……洗顔後、適宜ガーゼ・脱脂綿等に塗布して使用、または、清潔な手指にて直接塗布する

ニキビだけではなく、吹き出物、はたけ、やけどなどの皮膚症状にも効果が期待できます。ステロイドが入っていないので、子どもも安心して使えるのがうれしい商品です。殺菌効果に優れたクロルヘキシジングルコン酸が配合されています。

市販のニキビに効果的な飲み薬

鏡を見る女性の写真

飲み薬も併用して、体の内側からの治療も効果的。

市販薬の人気商品をいくつか紹介します。

ライオン株式会社 ペアA錠

PAIR
  • 有効成分……グルクロノラクトン、ヨクイニンエキス、L-システイン、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB2)
  • 治療方法……1回1錠を1日2回(朝・夕)水又はぬるま湯で服用

新陳代謝を促して、繰り返す大人ニキビに効果を与えてくれる薬。肝臓のはたらきを助け、肌への新陳代謝を促すことで、ニキビや肌荒れを改善をし、肌のターンオーバーを整えます。

エーザイ チョコラBB 250錠

チョコラBB
出典:エーザイwww.chocola.com/about/
  • 有効成分……リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2リン酸エステル)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム
  • 治療方法……1回1錠を1日2回(朝・夕)水又はぬるま湯で服用

大人ニキビの原因はビタミンB2の不足も関係しているとも言われています。ビタミンB2を肌に補い、なめらかな肌に導きます。大人ニキビを素早くケアし、健康な肌をつくり、ターンオーバーを整えます。

エスエス製薬 ハイチオールCプラス

ハイチオールCプラス
出典:エスエス製薬www.ssp.co.jp/product/all/hc/
  • 有効成分……L-システイン、アスコルビン酸(ビタミンC)、パントテン酸カルシウム
  • 治療方法……1回2錠を1日2回、水又はぬるま湯で服用

L-システイン、ビタミンC、パントテン酸カルシウムが成分として配合されており、ニキビの他にもシミ、そばかすなどにも効果があるとされています。肌の生まれ変わりを助け、ニキビにはたらきかけます。

エスエス製薬 ハイチオールCプラス 60錠 1,500円/180錠 4,200円(税抜)

クリニックで処方されるニキビに効果的な塗り薬

塗り薬を塗る写真

ニキビ治療の際にクリニックで処方されるおもな塗り薬についても見ていきましょう。

それぞれの塗り薬に配合されている成分や正しい薬の使い方についてもまとめています。

アレルギー症状がある人は、診察の際にその旨を医師に伝えるのを忘れないようにしてください。

佐藤製薬 ダラシンTゲル

  • 有効成分……クリンダマイシンリン酸エステル
  • 治療のしかた……適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布

ニキビの原因菌であるアクネ菌に効果的な抗生物質です。

大塚製薬 アクアチムクリーム

  • 有効成分……ナジフロキサシン
  • 治療のしかた……1日2回、洗顔後、患部に塗布

ブドウ球菌属やアクネ菌に効き、殺菌作用のある抗菌剤です。白色のクリームで無臭です。

マルホ ベピオゲル

  • 有効成分……過酸化ベンゾイル
  • 治療のしかた……1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する

抗菌作用が高く、アクネ菌、表皮ブドウ球菌及び黄色ブドウ球菌に対して作用を示します。

ポーラファルマ デュアック配合ゲル

  • 有効成分……過酸化ベンゾイル(BPO)、クリンダマイシン(CLDM)
  • 治療のしかた……1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する

2015年に承認されたばかりの薬です。ブドウ球菌属、アクネ菌に効果を発揮。性状は白~淡黄色のゲル剤です。

鳥居薬品 スタデルムクリーム

  • 有効成分……イブプロフェンピコノール
  • 治療のしかた……1日数回、石鹸で洗顔後、患部に塗布する

性状は白色~微黄色のクリームです。わずかににおいがあります。

塩野義製薬 ディフェリンゲル

  • 有効成分……アダパレン
  • 治療のしかた……1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する

性状は白色のなめらかなゲル状です。

クリニックで処方されるニキビに効果的な飲み薬

薬を飲む女性の写真

飲み薬もそれぞれに成分と服用方法が異なります。

処方されたまま服用するのではなく、処方された薬に含まれている成分や効果を知っておくと良いでしょう。

内服薬についても、アレルギーや持病についてあらかじめ伝えるのを忘れないようにしましょう。

抗生物質

ニキビを悪化させるアクネ菌やブドウ球菌に対抗するのが抗生物質です。1日3回朝昼夜を目安に服用します。

ミノマイシン

細菌の増殖を抑えるテトラサイクリン系の抗生物質です。成分はミノサイクリン塩酸塩。1日1回または2回服用します。

ビブラマイシン

テトラサイクリン系の抗生物質です。比較的耐性菌が少ない良い効果があるとされます。成分はミノサイクリン塩酸塩。1日1回または2回服用します。

ルリッド

テトラサイクリン同様、細菌の増殖を抑えるマクロライド系の代表的な抗生物質です。成分はロキシスロマイシン。1日2回を朝と夕食後に服用します。

クラリス

マクロライド系の代表的な抗生物質で、さまざまな細菌に有効だとされています。成分はクラリスロマイシン。1日2回、朝と夕食後に服用します。

クラリシッド

マクロライド系の代表的な抗生物質で、さまざまな細菌に有効です。成分はクラリスロマイシン。1日2回、朝と夕食後に服用します。

ダラシン

ブドウ球菌属などに効果のあるリンコマイシン系の抗生物質です。成分はクリンダマイシン塩酸塩。6時間ごとに服用します。

フラジール

トリコモナスという原虫に効果的な抗トリコモナス薬です。成分はメトロニダゾール。1日2回、朝と夕食後に服用します。

抗炎症剤

抗炎症剤とは炎症を抑える薬のこと。

ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖すると炎症を起こしてしまいますので、これを抑えるための対症療法として抗炎症剤を使用することがあります。

1日2〜3回を目安に服用します。

ブルフェン

成分はイブプロフェンで、炎症や発熱を引き起こす物質の合成を抑制します。服用は食後すぐ。1日量を3回に分けて服用します。

ビタミン剤

ニキビにはビタミンが有効だとされています。なかでも「ビタミンB群」や「ビタミンC」が効果を発揮します。

ビタミンCは皮脂の過剰分泌を抑えるとされ、ビタミンBは代謝の促進をするとされています。

1日2〜3回を目安に服用します。

シナール

ビタミンCとパントテン酸を補給する薬で、1日に1~3回服用します。副作用はほとんどなく、ニキビ以外にもシミ、そばかすにも有効だとされています。

ハイチオール

肌の代謝を促進し、シミにも効果的とされています。小粒で飲みやすく、L-システインとビタミンCが配合されているので、ニキビができにくくなるのだそう。

1日2〜3回を目安に服用します。

ホルモン剤

大人ニキビの発生原因のひとつであるホルモンバランスの崩れを整えるために、ホルモン剤を使った治療を行うこともあります。

メサルモンF

ホルモンバランスを整える薬です。おもな成分はメサルモン-F。1日2回服用します。副作用は少ないとされ、更年期障害にも効果的だとされています。

低用量ピル

低容量ピルには女性ホルモンが含まれ、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)に類似するホルモンを含んでいます。

女性ホルモンを補うことで男性ホルモンを抑え、ニキビの発生を抑制することができるとされています。

服用方法は、基本的には月経周期に合わせて毎日同じ時刻になるよう心がけて21日間飲み続けたのち、7日間休むとされています。

製剤によって服用方法が異なりますので、医師に用法・用量を確認しましょう。

ニキビは薬で早期改善しよう!

振り向く女性の写真

ニキビの跡が残らないための治療には、自分に合ったニキビ薬を選択することが大切。自分の体質や肌質、できたニキビの種類に合わせて薬を選ぶようにしましょう。

自分で判断できないときは、クリニックで医師や薬剤師に処方してもらうのもおすすめです。今回ご紹介した薬の選び方や使い方を参考に、薬を使ってニキビを撃退しましょう。

ニキビは保険診療で内服薬・外用薬を処方してもらえる病気です。
まずは自己判断せず、クリニックに行ってみましょう。

美容クリニックでは、保険診療で出せるお薬に加えて、ニキビ痕を改善させる治療など、プラスアルファの処置も受けられます。
市販薬を買う前に、無料カウンセリングを受けてみても良いと思います。

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