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2016年11月24日 更新 | 5,781 views

帽子をかぶってもバレてしまう髪の少なさ。脱毛症から私を救ってくれた薬とは[体験談]

私は10代の終わりの頃から急に薄毛が目立つようになり、20代の頃から重度の脱毛症に悩まされてきました。帽子がないと外出できなくなり、やがてウィッグが必要なほどに……。人に笑われ、仕事も失い、必死にあがいても改善が見込まれなかった私は、今幸せな生活を送れるようになりました。脱毛症の体験談をお話します。

ポニーテル出典:We heart it

私は現在30代なのですが、20歳の頃から徐々にはじまった薄毛に長年悩まされいます。

薄毛と言っても、ほとんど脱毛症に近いほどで、重度の病気だと認定されるほどの症状でした。

それまでは全く兆候もなくて、頭皮の状態も普通だったので急に症状が出てショックが大きかったのを覚えています。

今までだったら、いつも

「長くてきれいな髪ですね」

とよく褒められていたほどで、髪の毛に関する悩みなんて一度も感じたことはなかったし、心当たりもまったくなかったのです。

ところが、10代の終わりごろから急に円形脱毛症のような症状が出始めて気になるようになってきました。

今から考えれば、自分で信じたくないということもあったのだと思います。

まだ髪の毛で隠せる状態でしたし、目立たない場所だったのでそのまま放置していました。

一番は、怖いと思ったのがそのころの率直な感情です。

するとある日母が

「髪の毛が少し抜けているけど大丈夫?」

と心配そうに言うので改めて鏡で見てみると、以前確認した時よりも抜け毛の量が増えていました。

円形脱毛症

ひまわりと女性出典:We heart it

私は急に心配になって病院へ行こうと決めたのですが、そもそも何科に行けばいいのかすらもわからない状態で、精神科や皮膚科がある病院にまずは電話をして聞いてみることから始めました。

電話をかけるのもとても怖かったです。 すると、ある病院で

「円形脱毛症の可能性があるので、一度皮膚科を受診してみてくださいね」

と親切な病院の方が教えてくださり、翌日さっそくその病院へ行ってみることにしました。

藁をもつかむ思いで行ったのですが、受診した結果期待していたような手ごたえがなく、がっかりして帰ったのを覚えています。

その日はまったく眠れず、家族に聞かれないように声を殺して夜通し泣いていました。

その時は申し訳程度の塗り薬(軟膏のようなもの)を処方されましたが、抜け毛が進行している頭皮に軟膏のようなクリームを塗るのはとても大変で、ますます抜け毛がひどくなる一方でした。

さらに夏場だったので、ベタベタするのがとても不快でした。

それ以降、町医者から大きな総合病院、国立病院まで、しらみつぶしのように病院を回る日々が続きました。

受診してはがっかりして諦めるという状況が続いていて、半年くらい、ずっと途方に暮れていました。

医療に詳しい知人に聞いてみたり、この食べ物が薄毛に効くと言われればそれをたくさん食べてみたり、できる努力はやったと思っています。

その時は、ワカメなどのミネラルがよいというのと、アロエをすりおろして患部に塗ると効果があると効いたので、毎日試していました。 とくに効果は感じられなかったのですが、できることはとにかくやってみたいという考えだったのです。

それでもその間も抜け毛はひどくなるばかりで、もう帽子をかぶらないと外に出歩けないほど薄毛が進行した状態でした。

普通の暮らしができないという苦しみ

うなだれる女性出典:We heart it

そうなると、ついに仕事もできなくなってきます。 当時働いていた会社を自己都合で退職し、フリーターのような状態になってしまいますが止むをえません。

帽子をかぶっていても髪の毛の量が少ないのがわかるほどになり、その姿を見た子供に笑われた時は本当にショックで、思わず人前で泣いてしまい涙が止まりませんでした。

家族にも心配をかけまいとして、ずっと空元気で我慢していたものが込み上げてきたのだと思います。

あの時の感情は今でも忘れることができません。 おそらく一生忘れないでしょう。

ただ普通の暮らしがしたいだけなのに、髪の毛が抜けるだけでなんでこんなに苦しまなければならないんだろう・・・

半年、3ヶ月でもいいから、普通の人として毎日仕事をして、普通に彼氏がいて・・・という20代の女の子の普通の生活ができればそれでいいと思っていました。

そしてしばらくの間はティッシュ配りやポスティングなど、仕事も日払いのような簡単なアルバイト程度しかできず、少ない収入で病院に通い薬代も捻出するという切り詰めた状態が続きます。

重い病気を患っているわけでもないのに、見た目が不健康なだけで社会は雇ってくれません。

社会ってこんなにも冷たいんだな、そう思うと本当に嫌になりました。

料理が怪我の功名に

料理出典:We heart it

働けずにほとんど自宅療養状態だったので、その間にできることをしようと思い、料理を覚えることにしました。

当時の私はほとんど料理をせず、大したメニューも作れませんでした。

仲の良い友達に料理が趣味でとても上手な知り合いがいたので、料理を作れないこと自体もコンプレックスだったと言っても過言ではありません。

それで作れるようになるチャンスだと考え、母から代々受け継いでいる味を教えてもらったり、それはそれで密度の濃い時間を過ごせたと感じています。

その時覚えた料理が今一人暮らしをしている自分を支えてくれています。

それと同時に、実家の家計を預かって節約に努める努力もしました。

光熱費の節約や、食費など、毎月のやりくりをしているうちに節約術が身について、こちらも今の自分に欠かせない基礎となってくれています。

節約をして、貯金、さらに投資も初めてみるなど、家計をやりくりすることがかなり上達しました。

「怪我の功名」とでもいいますか、今思えばですが、無駄な時間はないものだなとつくづく感じます。

あの頃の自分があったから、今の自分が少し強くなれたと今は思えるまでになりました。

それでも、その当時はやりきれない思いで毎晩泣いていましたが・・・。

同時進行していた治療に関しては、なかなか思うように進行してはくれませんでした。

その頃は病院に通っていても、大した処置をほどこしてくれるわけでもなく、薬を塗ったりたまに血液検査をして調べるが異常なし、というような診察しか受けていませんでした。

このままでは治療費がかかり続けますし、時間もただすぎるばかりで何も変化していないと思い、もう一度薄毛に詳しいお医者さんを調べたり、薄毛に効果があるというシャンプーをドイツから取り寄せたりして自分なりにできることは行動に移してみることにしました(国内の薄毛に良いというシャンプーはひととおり試しましたが、効果はありませんでした)。

通院を始める

おしゃれな女性出典:We heart it

調べた末に見つけたお医者さんは、薄毛治療にこれまで携わってきたという専門医の方で、親身になって悩みを聞いてくれました。

信頼できるお医者さんだったので、電車で通う距離でしたが2週間に一度、その病院に通院することになりました。

治療法は、ステロイドの薬を飲むということで副作用などの心配もありましたが、副作用よりもなによりも、健康な髪の毛が生えてくれればなんでも我慢できると思えるほど、当時の私は思いつめていたのでその治療にチャレンジしてみることにしました。

治療を始めてからは、案の定副作用が私の体を襲いました。

ステロイド特有の副作用で、「ムーンフェイス」という顔がパンパンにはれてしまう副作用が一番耐え難いものでした。

体の内部で起こることなら我慢できますが、見た目に影響がでてしまうと、生活しづらいというのは体感済みだったので辛かったです。

それでも何とか副作用に耐え、少しづつではありますが症状が緩和されてくるのがわかりました。

その時の感情はもうただただほっとしたという感じで、これで何とか道筋が見えるかもしれない、という希望に満ちたものでした。

他に考えられる副作用としては、比較的若い段階で骨粗しょう症になってしまったり、糖尿病などにもかかるリスクがあるそうです。

それでも、ステロイドの治療に挑戦してみて本当に良かったと心から思っています。

ウィッグが支えに

海と麦わら女性出典:We heart it

そのころには症状はかなり進行していたので、外出する際には必ずウィッグをかぶっていたのですが、まだ外せるほどではなかったので、夏場はとても辛かったです。

ただ、背に腹はかえられない、という思いから何とか耐えることができました。

そのウィッグは抗がん剤の治療をしている方も使用しているようなブランドで、とても高価なものだったのですが巧妙に作られていて、一度もバレないほど品質の高いウィッグで本当に助けられました。

そのウィッグがあることによって普通の仕事をすることもままならなかったのが、企業に勤めることができるまでになったのですから、最初に買うときはお金がなくてローンを組みましたが、とても意義のある買い物をしたと思っています。

なにより精神的にとても支えられた存在で、相棒のような気持でした。

現在はだいぶ回復してきており、地毛で生活できるという、普通の人にとってはなんの変哲もないことですが、私にとっては夢にまで見たような状況までなんとか戻すことができています。

そのためそのウィッグはクローゼットにしまってありますが、お守りとして大切に保管してあります。

ウィッグの出番がでてきてほしくはないけれど、

「もしもなにかあった時にはそのウィッグを使えば大丈夫、だから自信を持とう!」

と思うようにしています。

今も続くステロイド治療

暗い部屋に女性出典:We heart it

ステロイドの薬の服用は現在も続いていますが、飲み始めた当初よりはかなり服用する量も減ってきていて、効果を感じられるので頑張れます。

これまで病院にかかった経験からすると、医師の方によってはステロイドは副作用が強く、確実に自分の体をむしばむからやめなさいという方も多くいらっしゃいました。

「今は若いからいいけれど、将来いずれ骨粗しょう症になったり、糖尿病、目の病気など、さまざまな副作用に悩まされることになるよ。それをわかっていておすすめすることはできないよ。 だから今は塗り薬で様子をみませんか?」

というお医者さんが多かったのです。

というよりも、ほとんどがそういった考えを持っている方で、ステロイドの薬を処方して欲しいと訴えても、簡単には処方してくれませんでした。

個人的には、将来副作用に悩まされるよりも、若い時の今の時間を無駄にしたくないという思いの方が強かったように思います。

その思いに賛同、とまではいかなくても、理解してくれるお医者さんを探すことが一番難しいことでした。

最後に出会ったそのお医者さんは、私の意見に耳を傾けてくれて、賛同してくれる方でした。

「50代、60代になった時の体のことよりも、今しかない若い時QOL(Quality of Life)を高めることもとても大切ですよね。あなたの判断は間違っていないと思います。人それぞれの選択肢があるんだし、決断したあなたの意見を私は支持します。あと何年かしたら、抜け毛に対する有効な新薬が発明されるだろうから、それまではステロイドで一緒に乗り切りましょうね。」

そう言ってくれた時は、とても心強くて診察室で泣いてしまいました。

わかってくれる人がいたということだけでうれしかったんだと思います。

現在の自分

髪をかきあげる女性出典:We heart it

その病院には今でも2ヶ月に1回のペースで通っています。

ステロイドの薬での治療も続けていますが、服用自体は週に1回でよくなり、かなり楽になりました。

それでも髪の毛は普通よりも抜けやすく、気がつかないうちに目立たないところがまとまって抜けていることもあります。

でも、一時期の本当にひどかった時の状況を思うとなんとも思わないほどです。

今の生活は本当に幸せだと思います。

現在もまだ完治はしていませんので、コンプレックスが消え去ったとは言い切れないのですが、以前よりは克服できたので、もっともっと自信が持てるように努力できることはしたいと思っています。

あの頃の苦しい体験があったから、現在は他人を思いやる気持ちを持てるようになれたと思っていますし、人の痛みもわかるようになりました。

今後も症状は安定するかはわかりませんし、いつ悪化するかもわかりません。

けれど、以前の状態からは考えられないほど今は普通に生活できているので、今のこの時間をとにかく大切にしよう、と思っています。

脱毛はストレスや精神的な要因が大きいと言われますが、実際には免疫力の低下が原因だというのが医学的な考え方なんだそうです。

それでも、気持ちが左右させている面もあると思いますので、心を健やかに過ごすことが一番の特効薬だと信じて、なるべく自分をストレスにさらさないように気をつけています。

そう考えるようになってから、さらに症状が改善されていったようにも思えるので、今後も自分の体を大切にしたいと思っています。

もしも薄毛で悩んでいる方がいたら、どうしても治らない場合はステロイドの治療も一つの選択肢であり、決してこわいだけの薬ではないんだということを知ってほしいです。

written by anchor40

Top image via Weheartit

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